「「――デュエル、スタート!」」
電子フィールドにエネルギーが走り、観客のざわめきが響く。
天命学園、朝の“処刑デュエル”。
これまでの桜井コウなら、泣きながら何もできずにカードを奪われていた。
でも今日の“俺”は違う。
「ほら、底辺君のターンから初めていいぞ」
「ならお言葉甘えて、俺のターン。手札にあるモンスター《蠢く死霊兵》の効果を発動。このモンスターが手札、墓地にある時1000LP(ライフポイント)支払って特殊召喚できる」
蠢く死霊兵
攻撃力500/守備力0
コウLP 8000→7000
フィールドには槍を持った溶けた兵士のようなモンスターが現れる
「あ?1000支払って パワーたった500の雑魚を出した?」
「まだ終わってねぇよ、《復讐の影 レイヴン》を通常召喚」
復讐の影レイブン
攻撃力800/守備力500
久我は「また低火力の雑魚モンスターかよ」と嘲笑する。けれどその顔から、次第に余裕が消えていくだろうさ。
「《レイヴン》の効果発動。フィールド全てのモンスターの攻撃力を500ダウンする。この効果で攻撃力が0になったモンスターは破壊。さらに、場に“破壊されたモンスター”がいれば次の相手ターン、相手はモンスターまたは魔法カードを1回しか使用できない。そして俺の場の《蠢く死霊兵》が破壊されたことによりお前は次のターン、モンスターは1体しか出せない。カードを1枚裏側で設置しエンド」
「ちっ……なんだこのデッキ、気持ち悪ィ。まぁいい、俺のターンドロー」
こうしてデュエルは始まったが
ターンを重ねるたびに、久我のカードは動きを止められ、じわじわとLPを削られていく。
モンスターを出しても除去され。手札も捨てられる、罠カードを駆使しようにも無効化される。
「くっそ……俺の《熱き戦激 チャリオッツ》まで……!」
「“死ね”とは言わないさ。でも、後悔はさせてやるよ。何度でもな」
ターン4
プレイヤー コウ
デッキの上に黒い光が差し込む。
「俺のターン、ドロー。来たか……」
ドローしたカードには、荘厳でありながらどこか痛々しい姿の少女が描かれていた。
かつて光の象徴だった聖女は、今や憎悪の炎を纏った復讐の使徒――。
「手札にある《堕ちた聖女 ジャンヌ・ダルク》召喚宣言。フィールド・墓地・手札から1体ずつモンスターを除外して自身のライフを1000払う。さぁ、復讐を果たそうか現れろ!ジャンヌ・ダルクよ!」
堕ちた聖女 ジャンヌ・ダルク
攻撃力2600/守備力2600
「な、何なんだよお前のカードは……!」
「ジャンヌ・ダルクの効果発動。相手フィールドのモンスターを1体破壊。破壊したモンスターのモンスター攻撃力分ジャンヌ・ダルクの攻撃力を上昇する。お前の《大海賊 ティーチ》を破壊!」
ジャンヌ・ダルクか手に持った槍を相手のティーチ目掛けて投擲する
大海賊 ティーチ 破壊
攻撃力2300/守備力1800
堕ちた聖女ジャンヌ・ダルク
攻撃力上昇 2600→4900
久我のフィールドが灰に包まれる。
誰もが息を呑む中、ジャンヌの槍が真っすぐに敵を指し示す。
「処刑の時間と行こうか。ジャンヌ、ダイレクトアタック」
久我LP 3600→0
試合の終了を告げるブザーが鳴り勝者が表示された
勝者:桜井コウ
静寂。
ざわめき。
そして、誰もが信じられないという表情で、俺を見る。
「お、覚えてろよ……! お前、今日のこと、後悔させてやるからな……!」
うつむき、敗走する久我。
その背中を見ながら、俺は――笑った。
「“後悔”か。何度も経験したさ。次はお前がするんだな。それが、復讐の始まりってやつだ」
真陽が、心配そうに駆け寄ってくる。
でも――俺は、少しだけ安心していた。
(これで……俺が“この世界”で生きるための、第一歩は刻めた)
――To be continued.
AIくん割とルール忘れたり
カードの効果を無茶苦茶にするから調整が難しいね……