転生したので前世の知識で生徒達と遊ぶことにする   作:popoponpon

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出版部とテトリスパロディ

 

「……ふーむ」

「……どうしました?部長」

 

暖房が効いた部屋の中。スマホを覗き込みながら、まるで探偵のような恰好をした若草色の髪の少女が声を漏らす。その部屋の隣では印刷機が稼働しているのがガラス越しに確認できる。

 

「これを見てください、タカネ」

 

若草色の髪の少女、荒槇ヤクモがタカネと呼んだ少女にスマホを見せる。赤いロングヘアーに黒いカチューシャとリボンが特徴的な、お嬢様を思わせる服装をしていた三善タカネが画面に投稿されていたSNSのページを読んでいく。

 

「ゲーム開発部?」

「ええ、ミレニアムのね。名前ぐらいは聞いたことありませんか?」

「……そう言われてみれば」

 

そこにはゲーム開発部が出した新作ゲームに関する紹介ページが載っていた。タカネも引っかかるものがあったのか、記憶の中を掘り起こしてみると、一時期何かのゲームが話題になっていたことを思い出す。

 

「ですが、彼女達がどうされたんですか?もしかして部長はこのゲームをやっているんですか?」

「まあ、評価も安定してきましたしその内興味があれば触れてみるのもいいかと思いますが……タカネも興味があったらTSC2あたりをやってみるといいですよ。あれはミレニアムプライスに出展するのもあって無料配信されてますし。私もまぁ……機会があればそちらから触ってみる予定ではあります」

「はあ……」

 

少し困惑しながらタカネが呟く。彼女達はレッドウィンターにある出版部のメンバーであるのだが、ヤクモがゲームに興味があるとはと意外そうにも感じていた。

 

「ゲーム開発部と出版部……確かにレビュー記事とかそういうのもあるとはいえ、基本的に関係はなさそうですけど」

「そうなんですよねぇ。ゲーム開発部はレビュー記事を誰かに依頼して書いてもらうとか、攻略本やアンソロジーコミックを作ったりとかそういうことをやらないので。多分ミレニアム近辺にある出版会社とかともあんまり関係を構築してはいないんじゃないですか?」

「成程」

 

ヤクモの説明にタカネも納得したように頷く。が、だからこそ何故そのゲーム開発部の話題を出したのかが疑問であった。

 

「では、何故こんな話を?」

「ふふ、彼女達の売り方に興味がありましてね。まず彼女達はゲームの割引を行いません。まあ、そもそも躍動し始めたのが今年の話ではあるのでまだ割引するような期間じゃないというのもあるとは思いますが……それとしてゲーム開発部の公式サイトにはっきりと、販売するゲームは割引しませんって明記されているんですよね」

「え?割引セールを用いて効率よく捌き利益を確保するのも大事と言ってましたよね?部長だって口八丁で三冊まとめて15%オフとかやるじゃないですか」

「ええ、やりますね。ですが、我々の場合はその場の勢いで割引をしたりしなかったりすることが多く、一定期間ずっと割引みたいなことは基本的にはやりません。そこにある程度通じる部分がありますが……フルプライス商法の面白いところがここなんですよね。タカネ、これはゲームだけでなく本でも一緒ですが……一年後には半額になることがわかっている、としたらどうでしょう?」

「……まあ、出た当初は買いませんね。それに、評判やレビューも見つつ、まず合うか合わないか吟味するかと」

 

ヤクモの質問にタカネは少し考えながら答えていく。まあ、それが普通じゃないでしょうかとヤクモも頷くと、

 

「無論、初動で買った人のようにフルプライスで買ってくれる人もちゃんといるでしょうが……それでも何割かはセールになってからでいいやと結論を下してしまうわけです。どうせ値段が下がるならその時に買った方がお得だと。ですがそうなると、最初にフルプライスで買った人は後に半額になったものを購入した人と比べて大きく損をしてしまうわけです。その分を満足させられる内容ならばいいのですが……当然満足できない人、値段だけの価値を見出せなかった人も出てくるわけですよ」

「……つまり、割引しないということはその逃げ道が消えるということ?」

「そういうことです。いつまで待っても値段は変わらないから、プレイヤーの購入指針は割引ではなくレビューや評価になるわけですね」

 

自分なりの見解を述べていく。それを受けてタカネもレビュー数や評価数などを見ていくと、概ね好調となっているものがほとんどだ。確かにこうしてみるとゲーム開発部の経理関係はそこそこやり手のようだ。

 

「しかも面白いのはテイルズ・サガ・クロニクル……ゲーム開発部にとっては原点となるクソゲーランキングで一位を取ってみせた伝説のゲームも順調にダウンロード数を増やしているということですよ」

「……ああ、どこかで聞いたことがある気がしましたがなるほど、それでしたのね。なんで伸びているんですの?」

「そりゃあ、ゲーム開発部の原点が何なのか、一体何があったらクソゲー1位からTSC2が生まれたのか、など怖いもの見たさで逆にやりたくなる人達という需要が生まれているからですよ。最初から理不尽なクソゲーとわかって突っ込む分には相応のやり応えがあるんでしょう……私もそこまでは理解できませんが……」

「でも、クソゲーランキング1位から何故復活を?」

「ミレニアムプライスが転機なのは間違いありませんが……私の予想ではここでメンバーの追加、もしくは交代があったのではと考えています」

 

そう言いながら、スマホを手に取るヤクモ。そして、タカネに向かって笑みを浮かべるのだった。

 

「彼女達と接触し、ゲームに関する本や冊子の方に手を出してみるのも戦略としてありだと思いませんか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「……レッドウィンターの出版部、か」

「そんな所もあったんだね……」

 

そのことが先生を通じてゲーム開発部に伝えられたのは昨日のことであった。そこで翌日、予定が空いているメンバーとしてモルフォ、モモイ、ユズがシャーレに赴いていた。先生が用意していた部屋に入ると、そこにはヤクモとタカネが既に待っていた。

 

「いやぁ、待っていましたよ、ミレニアムサイエンススクールのゲーム開発部の皆さん。レッドウィンター連邦学園、出版部部長の荒槇ヤクモです。突然の申し出を受けてくださりありがとうございます」

「げ、げげゲーム開発部部長の花岡ユズです……」

 

二人と向かい合うように、ユズを真ん中に置いて左右をモルフォとモモイが固めるように座り、挨拶をし合う。こうして挨拶をしている間もモルフォとモモイの手を握りっぱなしなのはご愛敬といったところか。

 

「でも、出版部って言えば本を出してる所ですよね?ゲーム開発部は別にムック本とか出してないし……」

「ええ、そうですね。なのでそういった方面でも話を詰められたらと……とはいえ、今回はこうして交流を持ちたいというのが本音ですので、あくまで組織の利益とかそういうのは関係なくいきましょう」

「は、はい!」

(白々しいですわね……)

 

口ではこう言っているが、ヤクモは十中八九ゲーム開発部と伝手を得ようとしているのは間違いない。更なる出版部の利益を得るためにゲーム開発部というブランドは役に立つだろうと。

 

(これにレッドウィンターに新しい文化の風を吹かせることもできるでしょう……それに、ミレニアムのゲーム開発部はメルリー先生も随分興味があるようですし、この繋がりさえできれば彼女を誘導させることもできるでしょうしね……ふふふ)

「ええ、そうですね。そういえば出版部の皆さんはゲームはどれくらい?」

「えーと……それは」

「まあ、ある程度は、といったところですね。皆さんもご存じかと思いますがレッドウィンターはクーデターやら事務局の無茶ぶりやらで色々騒がしいので……」

 

モルフォの質問に笑いながらヤクモが答える。タカネは正直な事を言うとゲームをあまり触った経験がないし、おそらくそれはヤクモも同様だ。ゲーム開発部について調べる途中で簡単には触れているかもしれないが、初心者も同然だろう。

 

「なので、良い機会ですし、皆さんが普段どのようなゲームをやっているのか教えていただけないでしょうか?」

「え、えっと……私達、その、雑食なところがあって……格闘、アクション、RPG、FPS、シミュレーション、推理やギャルゲー、サンドボックスにノベルゲーム、パズルゲームも嗜んでて……なんならアナログゲームも皆でやってて……」

「……確かにジャンルが広いですね……」

「ちなみにお二人はゲームをやる時はどのようなジャンルを?」

「パズルゲームですかね」

 

用意していた答えを口にするヤクモ。格闘ゲームやアクションゲームなど、ある程度やり込みが必要なゲームはさすがに一度やれば彼女達であればすぐに化けの皮を剥がしてしまうことだろう。そうなればまずいが、パズルゲームとなれば内容について聞かれたりしてもある程度頭でどうにかできる。そう思っての発言であり、タカネが呆れたように見ている中、モモイが笑顔を浮かべながらあるゲームを提案する。

 

「じゃあテトニスやろうよ!」

「……テトニス、ですか?」

 

テトニス、もといテトリス。落ちてくるブロックを積んで横一列に消すというだけのシンプルかつ中毒性の高いゲームだ。テトリミノならぬテトニミノと呼ばれる七種類のブロックを組み合わせて消していくパズルゲームであり、ランダムで七種類、それが一周してから次の七個がランダムでまた落ちてくる、という形式で三個連続で同じミノが落ちないように決められており(七種類全てが出てから次の七種類が出る、というシステム上二個連続で同じミノが落ちることはある)、一個だけテトニミノを保存して好きなタイミングで今落ちてくるミノと交換できるホールドという機能もある。

 

「あ、いいかも……確かにテトニスならパズルゲームをやったことない人でもおすすめできるし」

「そうそう!パズルゲームの代名詞と言えばテトニス!世界で二番目に売れたゲームといえば知らない人はいないもんね!」

(……おっと?)

(……ちょっとまずいことになってきましたね……)

 

モモイとユズからすれば、パズルゲームと言えばテトニスかフルゼリー大戦というのは常識である。所謂テトリスとぷよぷよではあるが、モルフォもパズルゲームの代表を出すとすれば間違いなくこの二つだろう。パズルゲームを触っていると明言したヤクモ達が当然知らないわけがない、という前提で進めていってしまう。なお、当然二人はテトニスについては言われればそんなものもあったような……程度にしか知らない。

 

「クロスプレイでやれば五人できるね。お二人はゲーム機の方は持ってますか?」

「あ、あーごめんなさい。まさかこのような流れになるとは予想しておらず、残念ながら……ねえ?タカネ……」

「そ、そうですわね……皆さんの申し出は非常に嬉しいのですが……」

 

この流れでプレイさせられるのはまずいとタカネと意見を合わせるようにやんわりと断ろうとする。さすがに本体がないとなれば彼女達も諦めざるを得ないはずだと。が、

 

「じゃあゲーム機はシャーレに置いてあるものを使おう!」

「えっ!?」

「な、なんでゲーム開発部の私物がシャーレに……?」

「新作ゲームの体験版とかを置いていて、それをやってもらって意見とか改善点を見つけるためですね。ちなみに最近ではシャーレの部員として登録している他の部活や組織もちらほら私物置き始めてますよ。何ならSRT学園なんてここが拠点ですし」

「えぇ……」

「あの四人、そういえばレッドウィンターからいなくなることが多くなった気がしましたがそんなことになってたんですね……」

 

あっさりとその問題を解決されてしまい、二人は三人に導かれるままゲーム開発部が使用させてもらっている別室へと案内されてしまう。その道中、二人は顔を見合わせ、こうなったらやるしかないと腹を括るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「「……」」

「えい!この!よし!」

「ぐ、ぬぬ……つ、次から次へと忙しいですね……!」

「うう、やることがどんどん積み重なっていきますわ……」

 

そしてテトニスを開始することになった五人。しかし、そして始まった一戦目は早急にモルフォとユズが三人を一掃してしまい、二人の一騎打ちになってしまっていた。とはいえ、こうなる前に一度、モルフォは二人に進言はしていたのだ。

 

『一回様子見とかやります?』

『!いえいえ、その必要はありませんよ。是非本気で来てください』

『部長、そんなこと言っちゃっていいんですか?』

『テトニスは操作自体はコントローラーで変わることはないですからね……強いて言うなら持つ感覚がちょっと変わってくるかなって感じぐらいですし。とはいえ本気でやろうとしたらその微妙な所も気になっちゃいますけど……でもそこが問題ないってことは普段これでやってるってことだと思いますし、私達も胸を借りるつもりで全力で当たらせてもらいますね』

 

コントローラーが馴染まないなら一戦目は慣らす時間にしようかと。しかし、エアプを晒したくなかったヤクモは何とここで見栄を張り、嘘を演じることを決断してしまう。結果、一瞬にして蹴散らされてしまい、その後一分近くハイレベルな攻防を繰り返していた二人もさすがにこれ以上はまずいと判断、

 

『後三十秒で』

『オッケー』

『……私の方がライン多いな……じゃあ私の負けで』

 

時間制限を急遽設け、時間切れになったタイミングでモルフォの方が列が多かったのでモルフォが負けを認める形でわざと積んで自爆し勝利を譲るという方向で二戦目に入っていた。

 

「……タカネ、タカネ。私達エラい人たちを相手にしているのでは?」

「今気付いたんですか?こんなのどうやっても勝てませんわ……でも、今回は二人ともわざと崩して手加減しているようですわね。おかげでこちらも勝機が見えますし……」

「……これが意味のある崩し方っていう場合が一番怖いんですがね……」

 

二戦目。さすがに二人が同時にお互いに攻撃を開始したらその巻き添えで三人が消し飛ぶ状況に反省したのか、ゆっくりめにミノを組んでいる。テトニスの対戦において、列を消すとその分。相手の下から列が盛り上がる形で相手の使える自由なスペースが小さくなり、一番上にミノが触れると負け、という敗北条件に近づいてしまう。が、列が増えるということはそれを利用すれば反撃手段にもなり得るため、攻撃される事自体が悪いことばかりではない。とはいえ先程モモイが消し飛んだのは、反撃を狙ってたら攻撃で増える列が運悪くモモイが埋めた箇所に出てきてしまい、消すに消せない状態になったせいで負けただけであり、普段の対戦であればカウンター戦法でかなり粘ってくるのだ。

 

(……い、嫌だなぁ……)

 

モモイは二人が何をしようとしているのか察知してしまい、いつでも対応できるように準備を進めていく。モルフォが組んでいるのは入り組んだ形。対してユズが組んでいるのは一番下を除いて右四列を空けてミノを積んでいくという組み方。ヤクモとタカネは端一列以外を埋めていき、四個のブロックが一列に繋がったIミノと呼ばれるミノを入れて四列同時消しするTETNIS、俗にいうTETRISを狙う形で攻撃を仕掛けていた。

 

「ふっ、先ほどの一戦で大体掴めました……お二人とも後半は四列同時消しを行ってましたからね。これが一番強い手なんでしょう」

「確かにこれが一番シンプルで強そうですね……」

「そろそろ狩りますね……」

「「えっ」」

 

ここで、遂に積む限界に来たモルフォが動く。モルフォはTの形をしたミノ、Tミノをホールド分を合わせて二個用意すると、それを自分が積み上げたミノの隙間に潜り込ませていく。そのまま回転を駆使して一気に下の方にTミノをねじ込んでいくと、一気に三列消去してしまう。

 

「「……え?」」

「T-SPINトリプルはきついって!」

 

テトニスのテクニックの一つにT-SPINと呼ばれるものがある。これはTミノを回転を駆使して左右下への移動だけでは絶対に入らない部分にねじ込むことを言い、これによって複数のラインを消すことで高い攻撃力を発揮できるのだ。なお、消したラインが一つだけであればそのままT-SPIN、二列ならT-SPINダブルと呼ばれる。

 

「さらにもう一発!」

「あ、あの変な積み方はミスしたわけではなくこれのための布石!?」

「さすがにそれ喰らうと私が負けちゃうから……動くね」

 

そしてユズも動き出す。なんとユズはミノを良い感じに落としていき、一列ずつ消していくという形で連続で消していくRENというテクニックを使って攻撃し始める。RENというのもテトリスのテクニックであり、連続で列を消していけば攻撃力も段々上がっていくというシンプルなものだ。その内容の都合上、ギリギリまで積んで一列ずつ消していくのが一番攻撃力が高く、ユズはこれを狙って組んでいたのだ。モルフォもT-SPINを吐き出した後はRENの消化をし始めていき、一気に大量の列を渡されたモモイもそれらを使ってRENを組んでいくというカウンター戦術で食らいついてくる。

 

「ま、まずいですよ!?」

「う、うぐぐ……いえ、このまま後れを取るわけには……!」

 

このままでは初心者だと、全くゲームの経験がないとばれてしまう……!とっくにモルフォとユズにはバレているがテトニスに夢中で気付かないヤクモだったが、モモイのやり方を盗み見つつ、どうにか凌いでいく。タカネもちょっとは抵抗するものの敢え無く撃沈してしまい、四人の乱戦が始まってしまう。

 

「し、凌いだ!凌いだ!!」

「ふ……私を侮ってもらっては困りますね……」

「そうは言ってますけれど部長はボロボロじゃないですか……」

 

そんな攻防も続いていく中、少しだけ静かな時間が訪れる。モモイの画面には殆ど列はなく、モルフォとユズがそれぞれ少しずつ列が残っているという状態。対してヤクモは凌いだものの画面上部にまでミノが来ているという絶望的な状況があった。しかし、これこそが勝機であることはこれまでで理解していた。

 

「ふふ、この状況だからこそですよ。このゲームの神髄は追い詰められたところからの逆転にあると見ました!」

「気が付いたか……」

(もう隠す気もありませんわね……案の定気付かれていますし。しかし……これがゲーム開発部ですか)

 

完全に余裕がなくなってしまい、致命的な情報を口走ってしまっていることにも気づかないヤクモに呆れつつ、同時にタカネはゲーム開発部のその手腕に唸っていた。全くゲームに触れてこなかった自分達がこうしてゲームを楽しみ、ヤクモに至っては完全に沼に落ちている。それはタカネ自身も同じで、こうして観戦に回ったから落ち着いているだけで、今もまたやってみたいと思ってしまっている。そして、これは別に彼女達にそういう打算的な意図があったわけではなく、ただ単純に一緒にゲームがやりたい、というだけの純粋な思いで行動して生まれているのだから恐ろしいものだ。

 

(……こういう大好きな気持ちを隠さず出している人達だからこそ、そしてミレニアムという大きな学園であったからゲーム開発部は大きくなったのかもしれませんわね)

「「うあああああ!?」」

「丁度いい列が来たからT-SPINが捗る捗る……」

「これは全消しいける……!」

 

そう思いながら、タカネは健闘の末、再び蹴散らされるヤクモとモモイを見つめるのだった。

 

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