転生したので前世の知識で生徒達と遊ぶことにする   作:popoponpon

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幕間5
ゲーム開発部とゼルダの伝説時のオカリナ


 

やっと平穏が戻ってきたキヴォトス。呆れるほど平和……とは口が裂けても言えないが、紅くなってきた空のことを考えれば平和を越えた平和だろう。セミナーでこき使われていたモモイや、他学園との交渉や話し合いに対し、それとなく意見を求められて対応したり、連絡先を回したりしていたモルフォ、千年の守護者達の指揮などで色々引っ張りだこだったアリスとケイも落ち着き、全員がゲーム開発部にやっと戻ってこれるようになった。そして、暫くどうしてもゲームがお預けになってしまっていたアリスの不満が爆発しかけていたこともあり、ゲーム開発部の部室ではモルフォが持ち寄ったゲームをアリスが一番にプレイしようとしていた。

 

「ゼルダの伝説……ということは神々のトライフォースと同じ主人公なんですか?」

「いや、名前が同じだけの別人だね」

「確かに、主人公はコキリ族の少年となっていますが……」

「前のリンクはナイトの一族だっけ?」

 

今作はハードがSFCから64へと移行したこともあり、見下ろし型の2Dによる画面からポリゴンによって作られたキャラを操作する三人称視点で戦闘などを行っていく3Dゲームである。また、アイテムや操作によっては主観視点にも変更されるなどの仕様も存在しており、この二つの視点を駆使してプレイヤーは物語を進めていくことになる。

 

「剣と盾ってまとめてもらってたけど、剣はともかく盾って買うんだね」

「そこも特徴だね」

 

今作の主人公であるリンクは、ナイトの一族と呼ばれる由緒正しき血筋の末裔である神々のトライフォースのリンクとは異なり、コキリの森に住む少年となっている。コキリの森に住まうコキリ族はパートナーとなる妖精と共に生きる、子供の姿から変わらない種族なのだが、リンクには妖精がいない。そんなある日、リンクに妖精のナビィが現れる。そして二人は、森を治める人の言葉をしゃべる巨大な樹木、デクの樹様の下に向かうことになる。その道中で森の宝物であるコキリの剣を入手し、店売りされているデクの盾を購入してデクの樹様の下に向かう。しかし、デクの樹様は呪いにかけられており、それを解くためにリンクはデクの樹様の中に入ることになる。

 

「ひ、広いですね……」

「うわぁ、雰囲気出てる」

「蜘蛛のカサカサ感がぞわっとするね……」

 

デクの樹様の中はダンジョンとなっており、そこをチュートリアルがてら攻略することになる。デクナッツと呼ばれる敵の弾を盾で反射したり、ダンジョンで入手できるパチンコという今のリンクにとって貴重な遠距離攻撃手段でスタルチュラと呼ばれる蜘蛛の敵を倒したり、デクの棒に灯台から炎を灯し、それを点けて回ってギミックを攻略するなど、時のオカリナの基本を押さえたダンジョン。他のゲームで慣れているのもあって、アリスはすんなりと攻略していき、あっという間にボス戦に辿り着く。

 

「……ここがボスのいる部屋ですよね?暗いですが……誰もいませんよ?」

「でも音だけはするんだよね……」

「あっ、わかった!上だよアリス!」

「!上ですね……あっ!」

 

デクの樹様の最下層。そこに広がる薄暗い部屋の天井を見上げると、そこには大きな一つ目を光らせる堅い殻に覆われた昆虫のようなボス、ゴーマが出現する。

 

「あまり生理的に受け付けないデザインですね」

「アリス理解しました!ここで入手したパチンコを使ってあの目を攻撃するんですね!」

「あっ、やっぱりそれで合ってるね!」

「ジャンプ斬りだよジャンプ斬り!」

 

しかし、鳴り物入りで出てきたのはいいものの所詮一面ボス。あからさまに狙ってくださいと言わんばかりの弱点をパチンコで狙い撃たれ、怯んだところにジャンプ斬りを浴びせられ続け、ゴーマはあっけなく仕留められてしまうのだった。

 

「これが勇者の力です!」

「ま、まあさすがに弱すぎる……のかな?」

「まあゴーマだし……」

 

神々のトライフォースをクリアしていただけのことはあり、ゼルダの伝説の常識についてはすっかり手慣れたものだ。そんなこんなでボスを倒したことでハートの器を入手して体力を増やし、デクの樹様の外にワープ。しかし、呪いを解除したのはいいものの、デクの樹様の死は避けられず、ハイラル誕生の歴史、世界の世の理の礎となる凄まじい力を秘めたトライフォースと聖地の知識、黒き砂漠の民、ガノンドロフの存在をリンクに伝え、ガノンドロフがそうしてまで欲したコキリのヒスイをリンクに託すと、デクの樹様は完全にこと切れてしまう。

 

「デクの樹様が死んじゃった……」

「こうして、リンクは世界を救う旅に出るんですね……」

「まあ、ひとまずは森から出ればいいのでしょうか?」

 

ボスを倒したことでプレイヤーがアリスからケイに代わり、森から出ようとするのだが、そこで幼馴染のサリアからオカリナを託される。思い出の品であるオカリナを託され、森を出ると広大なハイラル平原が広がっていく。

 

「……おお」

「今まではこじんまりとしてた森だったから、一気に広がった感じがいいよね」

「ハイラル城は……まあ、あそこですね……む、段々夜に……って、あ!?」

 

ハイラル城のお膝元、ハイラル城下町。そこに入ろうとするも、ちょっと辺りの景色を見ながらのんびり行ったら丁度夕暮れ時であり、ハイラル城下町に続く跳ね橋が上がって入れなくなる一幕こそあったものの、翌朝までスタルベビーというガイコツのモンスターと戦いながら待ち、漸く中に入ることに成功する。

 

「あそこってもしかしてギリギリ?」

「まあ。見た目ほど余裕はないかも」

 

ユズの指摘に答えつつ、賑やかな城下町の散策を続けるケイを見守る。一通り城下町を探索し終えたケイは、ハイラル城へ向かうことになる。ついでに父親を捜してほしいというマロンという少女から卵を受け取り、兵士の目を掻い潜って城の堀へ向かう頃には夜が明け、受け取った卵からコッコという鶏が生まれる。

 

「卵が孵った!?」

「……って、ヒヨコからじゃないんだこれ」

「……この人がマロンの父親ですか。まあ、これを使えば起きるんでしょうが……しかしまあ、随分と寝相が悪いと言うか、よくこんなところで寝られるというか」

「お姉ちゃんみたい……」

「失礼な!私だってどこでも寝られるわけじゃないよ!」

「……そこ?」

 

マロンから受け取ったコッコで無理やり起こすことで、彼が塞いでいた通路を使えるようにして城の中に。城の中は兵士たちが巡回しているが、割とザル気味であったために軽く避けて中庭へ辿り着く。そこでゼルダと出会うことになる。

 

「ゼルダの伝説、でしたねタイトルは」

 

ゼルダは森の精霊石であるコキリのヒスイを持つリンクが現れるのを待っていたらしく、彼にトライフォースの力について説明し、そのトライフォースを手に入れるために三つの精霊石と時のオカリナが必要となること。ガノンドロフにトライフォースを渡し、野望を成就させないために協力してほしいと言われ、リンクは協力することになる。

 

「おお、なんか壮大になってきたねえ」

「神々のトライフォースではトライフォースについて触れられたのって中盤からだっけ?なんか結構後の方だった記憶が……」

「時のオカリナだと結構本編に関わってくるからね」

「……まあ、ボス戦はありませんでしたがそろそろいい時間ではないでしょうか」

「よーし、次は私の番だね!」

 

ハイラル城から出た後、今度はコントローラーをモモイが持ち、デスマウンテンと呼ばれる火山へと向かうことになる。そこにはゴロン族と呼ばれる堅い岩を背負った亜人が住んでおり、ゴロン族が持つ精霊石、ゴロンのルビーをもらい受けるのだが、そのために火山道へと向かうことになる。

 

「おおー、火山道だねぇ」

「ハイリアの盾は何に必要なんだろう?」

「というか、でっかいねハイリアの盾……」

 

ケイが操作していた時にハイラル城下町で購入していたハイリアの盾。それを使うと、デクの盾とは異なりリンクが背中に盾を背負うような形になってしまい、リンクはうつぶせに体を倒して背中の盾で防ぐという、どちらかというと甲羅のような使い方をするのだ。

 

「手で持てないと身動きが取りづらいなぁ……あんま使いたくないね」

 

ハイリアの盾を使いたくないとモモイがぼやきながらもゴロン族が住まうゴロンシティに辿り着く。つぶらな瞳のゴロン族たちと話をしながら、ゴロン族の長であるダルニアと対面。他ののんびりとしたゴロン族とは異なり、キリっとした顔つきで、性格も中々に男らしいという彼は様々な問題が起こっているのもあってリンクに対応することができず、彼を追い返してしまう。

 

「え、これどうするの?」

「ゴロンシティを探索してればヒントがあったはずだけど……」

「……あれ?この音楽は……」

 

ダルニアに話を聞いてもらうには、彼が気に入る音楽を奏でる必要がある。その音楽を手に入れるために、ゴロンシティの一角から迷いの森へとワープし、音楽に導かれるようにリンクは森の奥にある聖域へ向かう。

 

「あれ?サリア?」

 

狼型のモンスター、ウルフォスやデクナッツ達を退け、聖域の奥に辿り着いたリンクは、そこでオカリナを奏でるサリアと再会。そこで、サリアの歌を覚える。

 

「この歌を使えば、ダルニアも話を聞いてくれる……んだよね?」

「た、多分?でもまぁ、他に導線ないし、とりあえず吹いてみたらいいんじゃない?お姉ちゃん」

「ゲーム的にはそんなミスリード入れないと思うけど……」

「ねえモモイ、ここ別の歌聞かせられない?」

「……あー」

 

再びゴロンシティに戻り、ダルニアにサリアの歌を聞かせようとするモモイ。と、ここでユズの提案を受け、他の歌を歌ってみる。すると、ダルニアが一瞬ノリかけてちょっとだけ踊るも、なんかそうじゃないと言って首を傾げてしまう。

 

「……こういうのあったんだ……」

(気付くんだそれ……)

「まあ、次はちゃんとこっちを吹こうか」

 

改めて、モモイはサリアの歌をダルニアに聞かせると。ダルニアは急に荒ぶりだしたかのように激しく踊り始めてしまう。その様子に五人が困惑していると、リンクを認めてくれたダルニアはゴロンのルビーを渡してほしいならドドンゴの洞窟の奥にいる化け物を倒してほしいと言い、それを承諾したリンクにバクダン花を持つことができるゴロンの腕輪を託す。

 

「何この……何?」

「ま、まあとりあえず次のダンジョンだね……」

 

ドドンゴの洞窟という第二のダンジョンは、地面に溶岩などが見える場所となっている。あからさまにダメージを受けそうなその場所を避けつつ、洞窟に生えているバクダン花を使って道を開拓しながら進んでいくものとなっていく。ダンジョンの中の敵も、昆虫や植物の敵が出てきていたデクの樹様の中とは違い、ドドンゴやリザルフォスといった爬虫類の敵や、柱に回転する頭部がついた一つ目のモンスター、ビーモスのように石像のようなモンスターというラインナップになっていく。

 

「このリザルフォスっていうの、鬱陶しいなぁ……途中で逃げるし」

 

リザルフォスはリザードマンのような爬虫類型のモンスターであり、剣を持っている。そのため、モモイも盾をデクの盾に切り替えて戦っていたのだが、そのリザルフォスはダメージを受けると逃げてしまうと言う面倒くさい習性を持っている。ダメージそのものはそのまま蓄積することや、最後の一体になればちゃんと逃げずに戦ってくれるのだが、逃げられるというのはやはり面倒なところもある。

 

「あ、確かこの先の部屋は……盾は切り替えた方がいいよ」

「え?切り替えるって……あっ!?」

 

その後、盾を切り替えるのが面倒になったのかデクの盾のままで進んでいたのだが、ファイアキースと呼ばれる炎を纏ったコウモリの敵の体当たりを盾で受け止めてしまったことでなんとデクの盾が燃え尽きてしまう。突然自分の身を守る盾の紛失に、モモイの顔が引き攣ってしまう。

 

「木だから燃えちゃうんだね……」

「だからハイリアの盾の方がここだと役に立つんだね」

「ハイリアの盾は鉄だから火で燃えないで済むんだよね」

 

後年の作品では金属でできたハイリアの盾は電気に弱く、感電してしまうという弱点を抱えたりもするのだが。この時はそういったこともない。そのためハイリアの盾の防御性能はとにかく高く、一度手に入れてしまえばライクライクという敵に奪われる、という事態を除けば紛失することもない。

 

「……あっ、爆弾袋だ!」

「これで、花を一々引っこ抜かなくてもよくなりますね!」

「でも爆弾とバクダン花は別物なんですね……これしまえないんですか?」

「この作品だと無理だね……」

 

時のオカリナよりも昔の時系列であるスカイウォードソードではバクダンは人工的に作れない時代のため、バクダン花を袋に入れて補充するのだが、この時は残念ながらそうはいかない。爆弾袋という便利なアイテムを手に入れ、ダンジョンのボスである巨大なドドンゴ、キングドドンゴと対面することになる。

 

「うわ、でっか!?」

「倒し方は普通のドドンゴと一緒でいいのかな?」

「ゲーム的には多分それでいいはず……問題はどこで食べてくれるかだけど」

 

ドドンゴを倒す方法は、爆弾を食べさせるというもの。であれば、キングドドンゴにも同じものが通用するはずだが。そのキングドドンゴにどうやって爆弾を食べさせるか。ユズが首を傾げていると、キングドドンゴは転がり攻撃の中に、吸い込み攻撃を仕掛けてくる。

 

「お姉ちゃん、ここだよ!」

「モモイ、ここで爆弾を食わせれば!」

「オッケー!ほら、お腹いっぱい食べちゃって!」

 

そこに合わせて爆弾を食べさせ、キングドドンゴが体内からの爆発で怯んだ所に剣で斬りつける。キングドドンゴの攻撃パターン自体は単純であり、一度守るとなればハイラルの盾に籠ればノーダメージになるのもあり、一度攻略法さえわかればさほど苦戦せずにキングドドンゴを撃破。再びハートの器を手に入れ、ダルニアから精霊石の一つであるゴロンのルビーを託される。

 

「よーし、やったね!」

「この後はデスマウンテンの頂上に行くんだね」

「……って、こ、これは……」

「な、なんか凄い人が出てきたけど……これが、妖精?」

 

その後、デスマウンテンの頂上で大妖精と出会い、魔力を入手する。だが大妖精のデザインが、ポリゴンの都合もあるのかもしれないが中々に特徴的であり、この特徴的なデザインは後年の作品にもインパクトを与えるという思想の下に引き継がれることになるのだ。

 

(神トラとか風タクの大妖精は結構真っ当だったはずなのに……)

 

そしてデスマウンテンでやることが終わり、次のプレイヤーがミドリに代わって次の戦いの舞台はゾーラの里となる。ゾーラの里に住まうゾーラ族は魚人であるのだが、ゾーラの守り神ジャブジャブ様のお腹の中にゾーラ族のルト姫が吞み込まれてしまうことが判明したことで、リンクがその救出に向かうことになる。

 

「こ、今度はこのでっかい魚のお腹の中かぁ……」

「どんなダンジョンになってるか全然予想がつかないんだけど……うわぁ、なんかグロテスク」

 

ジャブジャブ様の体内は生物的なダンジョンとなっており、そこに登場する敵は謎の泡やオクタロックというタコのような敵、バリというクラゲのような敵など、軟体的な敵が多く割合を占めるようになってくる。そんな中、ジャブジャブ様の中に吞み込まれてしまったというルト姫と出会うのだが、中々のデザインをしつつも性格は中々にキツめなルト姫との交渉の末に彼女と共にダンジョン攻略をすることになる、のだが。

 

「いや姫様重しなの!?」

「というか精霊石を落としたって結構凄いこと言ってたけど」

「これ投げちゃって大丈夫なんです?」

「無敵だからいくらでも投げていいよ」

「姫様なのに扱い雑!!」

 

このルト姫がしゃがみ込んでしまい、それをリンクが担いで持っていく。そのため、道中のスイッチをルト姫で押したり、泡に投げつけて割ったりなど、このダンジョンにおけるルト姫は完全にただの道具である。

 

「ぱ、パチンコの弾が……」

「遠距離攻撃ができなくなるとルト姫を投げるしか……」

「いや、ここなら確かアイテムで……」

 

それとは別に貴重な遠距離攻撃手段であるパチンコの残弾が厳しくなっていく中、ブーメランという便利な遠距離攻撃アイテムを入手し、それも使ってダンジョン攻略を進めていくことになる。パチンコでは倒せない相手もブーメランなら倒せるようになることや弾が消費されないこともあってミドリにとってはかなり助かるアイテムとなっていた。

 

「それにしても、これまでの二つと比べると結構複雑だね」

「まあ、でもまだ迷うところもないから楽な部類じゃない?」

「それはそうだけど……よーし、ここがボスか……って、クラゲ?」

 

そして、遂にボス戦に辿り着く。そこには、無数のクラゲを鎧の様に纏い、ジャブジャブ様に寄生する敵、バリネードが現れる。

 

「うわわわ!?」

 

バリネードの強さはキングドドンゴとは比べ物にならず、電撃を放ち攻撃してくる。厄介な攻撃に体力もどんどん減っていってしまい、苦しみながらも、モルフォのアドバイスやユズの助言も受けてどうにかしてバリネードを撃破する。体力も残りわずかという状況でどうにか倒し、ルト姫を助けたことでルト姫から惚れられたリンクはゾーラのサファイアを遂に受け取り、三つの精霊石を揃えることに成功する。

 

「よーし、これでゼルダの所に戻れば……ん?」

 

ミドリがすぐに城下町に戻ろうとしたその時だった。突然ムービーが挟まり、城下町の中から脱出するゼルダが現れる。ゼルダはリンクを見ると何かを投げ、それが堀の中に沈んでしまう。そして遅れて城下町から黒馬に乗って現れたガノンドロフと対峙したリンク。ガノンドロフはゼルダの行方を問いかけるも、リンクはそれに対して剣を抜いて対抗する。

 

「え!?ここで戦うの!?」

「……今思い出しましたがガノンドロフは神々のトライフォースのラスボスでしたよね」

「いやまぁリンクもゼルダも別人っぽいからガノンドロフも別人っぽいけど……」

「か……いや駄目かぁ」

 

しかしガノンドロフは左手から光弾を放ち、リンクを吹き飛ばしてしまう。そして倒れるリンクに対し、自分に反抗するその気骨を気に入ったのか己の名を聞かせ、世界の支配者となる男だと宣言するとゼルダを追いかけ去ってしまう。

 

「やっぱり勝てませんでしたね……」

「ガノンドロフに勝つために、トライフォースの力を使う展開ですかね?」

「そういえば神々のトライフォースでは最後に全部の戦いが終わった後に全てを解決するために使っていましたね……その力を使えば勝てるんでしょうか」

「そういえば……何を落としていったんだろう……」

 

ゼルダが堀に投げたアイテムを拾う。それは、ゼルダが持っていた時のオカリナであり、それを拾うとまたしてもムービーが入る。それに込められたゼルダの思いを知り、時の歌を入手。その時の歌と三つの精霊石で時の神殿の扉を開き、その奥へ向かうと、そこには台座に突き刺さった一本の剣があった。

 

「!!あの剣は!」

「まさか、マスターソード……!」

「マスターソード……確かにフォルムは同じですが」

「よし、ミドリ、早速引き抜こう!あれさえあればガノンドロフだって余裕だよ!」

「うんうん!」

 

それは、伝説の剣マスターソード。早速と言わんばかりにそのマスターソードをリンクが引き抜くと共に、その周囲を青い光が包んでいく。そして景色が白く塗りつぶされたかと思うと、なんとガノンドロフの姿が現れる。

 

「「「「「!?」」」」」

 

ガノンドロフはリンクに聖地へ導いてくれたことに礼を言って高笑いしており、さらに景色が変わり、リンクは謎の空間でラウルと名乗る老人と相対することになる。ラウルはリンクが抜き取ったマスターソードこそが聖地への最後の鍵だと告げ、落ち着いて自分の姿を見ろと言われる。そこで初めてリンクは、七年の時が経過し、大人の姿になっていることが判明する。

 

「え!?リンクが大きくなってるけど!?」

「うわ、かっこいい!」

「成長したんだ……ガノンを倒せる年齢まで」

 

リンクはマスターソードを扱うには幼すぎたため、身体がマスターソードの使用に耐えうる年齢に育つまで、その魂を封印していたのだ。つまり、今は七年後の世界。ガノンドロフが侵入し、トライフォースを手に入れ、魔王となってしまい、この七年でハイラル全土は魔物の蔓延る世界になってしまったと。ガノンドロフを倒すには、ラウルを除く六人の賢者を解放する必要があり、それを成すことができるのが時の勇者となったリンクのみなのだ。

 

「おお……遂にリンクは勇者として戦う時が来たのですね」

「そして、賢者の力を集めると……まず三つのアイテムを集めて、今度は賢者を……っていうのは神々のトライフォースに似てるね」

「じゃあ次は私かな……って、あれ?」

 

ともかく、次はユズの番。大人の時代では子供時代に使えなくなったアイテムがあるなどの注意や、やたら中二心をくすぐられるシークとの出会いを経て、賢者を探しに行くことになるのだが。

 

「……そういえばシークってスマブラにもいたよね?」

(……そういえば皆はSPしかやってなかったっけ……)

 

もしDXやXをやっていたら、シークの正体がゼルダという特大級のネタバレを喰らっていたことだろう。キャラとして完全に分離しているSPをやっていたのは不幸中の幸いと言える。

 

「よし。それじゃあ外に……ってうわ!?なにこれ……」

「完全におどろおどろしく……」

「何この変な敵!気持ち悪い!」

「うわーん!なんか叫んでますし取り付いてきます!」

 

七年後のハイラル城下町はすっかり寂れてしまい、リーデッドと呼ばれるアンデッドたちが蔓延る町となってしまっていた。このリーデッドはリンクに取り付くと、徐々に体力を奪っていってしまい、その間はリンクも全く身動きが取れないという、まさに恐怖感しか生まない敵となっているのだ。

 

「こんな攻撃をしてくるんだ……よし、覚えた」

 

初めて使われる掴み攻撃に驚きつつも、シークの言葉に従いカカリコ村に向かうことになる。ここから、難易度もさらに難しくなり、フックショットを始め様々な便利なアイテムにどんどん自由度や難易度が上がっていくダンジョンにユズもわくわくしたり、交代したモルフォが盾突きの威力保存テクニックや小技をしたりしながら、皆で楽しんでいくのだった。

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