転生したので前世の知識で生徒達と遊ぶことにする 作:popoponpon
シャーレの一室。特に防音がしっかりと整えられたその部屋でテーブルを挟んで向かい合っていたのは二人の少女。一人は黒いシスター服に身を包み、厳格な雰囲気を見せている。彼女の名は歌住サクラコ。目を閉じ、優雅な振る舞いで紅茶を口に含む。対して、普段通りといった様子で静かに座っていたのはオレンジの髪の少女、夢見モルフォ。片やトリニティのシスターフッド、片やミレニアムのゲーム開発部。縁の薄い彼女達が、どうしてこの場にいるのか。
「今日はシスターフッドの誘いを受けてくださりありがとうございます。夢見モルフォさん」
「いえ、こちらこそ」
「かねてより私もミレニアムサイエンススクールのゲーム開発部には興味を持っていたのです。エデン条約の調印式、アリウス分校攻略作戦、そして先の紅い空の一件……我々だけではなく、他の学園の皆さんに興味を持つ者は多い」
「それは嬉しい事ですね。これをきっかけにゲームにも興味を持っていただけたらこちらとしても嬉しい限りです」
そうにこやかに微笑みながらモルフォに優しく声をかけるサクラコ。言葉の節々から不穏な雰囲気を感じさせる彼女だが、モルフォは特に気にしていない様子でマイペースに接していく。
(ゲーム……)
セイアとモルフォの関係はトリニティでは一部しか知らない。その中でも、セイアがゲームにどっぷり浸かっていることを知っているのはミカやナギサといったティーパーティー上層部、そして彼女の治療を担当していたミネ。しかし、それ以外の面々も、セイアとゲーム開発部の繋がりからこういった邪推をしてしまう者もいないわけではない。サクラコもその一人と言えるだろう。
(マリーの事もありますし、セイア様を助けるために身を挺してくれた方です。善人なのは間違いありませんが……こうして接してみると確かにそれは間違いないようです)
モルフォを観察しながら、内心頷く。目の前のモルフォは、自分にも物怖じする様子も見せない。かといってこちらを害するような悪意も、探るような様子も見えない。
(何というか……不思議な方です。環境が人を作る、とも言いますが、彼女の場合はまさにそれが顕著というか。これまでの経歴から考えれば彼女の才は多岐に渡っている……彼女がトリニティにいたら……いえ、あまり考えたくありませんね……)
サクラコの脳裏にハナコの姿が一瞬浮かび上がり、苦労が増えるのではないかと考えてしまいその思考を打ち切る。モルフォの性格上ないだろうなと思いつつ、さすがに失礼だろうと。
尤も、この話を口にしてしまっていたら、別時間軸の苦労したであろう自分の静かな性格を見ていたこともあって、トリニティにいたらハジケていたかもしれないという可能性をモルフォは否定することはできないのだが。そもそもあれ本当に中身一緒?ともほんの少しだけ疑ってしまう部分もあるのだがそれはそれとして。
「そういえばサクラコさんもゲームとかは嗜むんですか?」
「え?いえ、あまりそういったものは……」
「であれば、こうして会ったのも良い機会ですし……一緒にゲームでもやりませんか?」
「げ、ゲームですか?」
モルフォの言葉に驚くサクラコ。確かにこうしてモルフォと出会い、話をしていく内にゲームについても興味が出てはきたのだが、だからといってこんな即座に言われても覚悟の準備ができていない。
「はい!私達が普段何をやっているか、どういうものを作っているか、それを知るならこれが一番だと思うんです。どうでしょうか?」
「そ、そういうことでしたら是非……」
だが、モルフォに言われあれよあれよとゲーム機などが置いてある部屋へと案内される。ひとまず今置いてある新作の体験版でもやってもらおうかと、モルフォが準備を進めている中、サクラコがあるケースを見つける。
(これは……)
シャーレのマークが入っており、シャーレのものと思われるケース。しかし、鍵がかかっておらず、中途半端に開かれている。それを見たことで中身に興味が湧き、開いてしまう。そこで、中に入れていた物の入れ方が悪く、ケースを中から押し上げている形になったことで鍵が勝手に外れ、僅かに持ち上がる形になってしまったのだと判明する。
「―――真・女神転生?」
「!」
その中から、鍵を外す要因となっていたであろうソフトを取り出す。少し大きめのそれは、スーパーファミコン用のソフトであった。そのタイトルは「真・女神転生」。女神転生シリーズの作品であり、その中でも特にメジャーとなる真・女神転生シリーズの一作目である。
「あー、それは」
「えっと、これはまずいものでしたか?」
「いえ、ただそれは世の中に出せないゲームなんですよね、いろんな意味で。とはいえ、興味があるなら……皆には黙ってくれるということでしたらやってみますか?」
(世の中には出せない……成程、商標的なあれこれが関わってくるということですか……)
ゲームといえばやはり商品。それを世に出せないということは複雑に権利が関わっていたり開発上の問題があったりするのだろう。となれば、サクラコとしても首を突っ込む必要もないだろうと納得する。だがそこまで曰く付きのゲームとなると―――
「……もしやその、あまりよろしくないゲームなんですか?」
「難易度はそこそこあるので人は選びますがゲーム自体は滅茶苦茶面白い良作ですよ。ゲームの出来自体は文句のつけようがないぐらいですが、それ以外の理由で世には出せないというだけです」
「そ、そうなんですか……」
反射的に飛び出したモルフォの熱弁に思わず気圧されてしまう。しかし、ゲーム開発部の彼女がそこまで言う程のゲームで、世の中に出回ることもない代物ともなれば、この機会を逃せばやる機会もないだろう。であれば逆にやってみたいという思いも湧き上がり、
「あの……そういうことでしたらこちらをやらせてもらってもいいでしょうか?」
「あ、いいですよ!」
そうモルフォに聞き、真・女神転生をプレイすることになる。早速オープニングを起動すると奇妙な魔方陣が出現すると共にプログラムの羅列が画面に並び始めていく。その合間に本編のシーンと思われる場面が挿入されていき、最後に真・女神転生というタイトルが出現する。
「お、おお……」
SFC時代の16bitのゲーム。だが、その重々しさと不穏さは最初の時点で感じられており、ドキドキしながらサクラコはゲームをスタートする。すると、謎の空間を進むシーンから始まり、そこで謎の壁とそれに浮かぶ顔に目の前を塞がれてしまう。汝の名を名乗れと言われたサクラコは、
「か、顔……?とりあえず名前……あ、ここは」
(えっ)
ここでサクラコ。何を思ったか主人公、ザ・ヒーローの名前にセンセイと名前を入れる。
「サクラコさん。いいんですかその名前で」
「あ……やっぱり先生にしたのはまずいでしょうか?」
「なんか大体主人公って自分の名前を入れる場面だと思ったのでそれでいいのかなと」
「そういうものでしょうか……なんか私より相応しい気がして……」
(……このゲーム的にいいのだろうか……まあ、まだ他のキャラの名前が普通なら……)
これがザ・ヒーローとも言われる主人公の名前となる。その後、センセイのステータスを配分することになる。
「……これは、どうすればいいのでしょうか……」
「大体強さ、体力、速さを重視すれば序盤は安定しますよ」
「成程……しかし魔力という項目もありますが……?」
このゲームでは強さ、知恵、魔力、体力、速さ、運の六つのステータスがある。これらにレベルアップするごとに得るポイントを振っていきキャラを強化していくのだが、
「魔力は魔法を使うキャラならいいんですが、主人公は魔法を覚えないので……」
「な、成程……?」
主人公は残念ながら魔法を覚えない。そのため、魔力に振る意味がないと言われ、素直にモルフォに言われた通りのステータス振りを行っていく。すると、謎の声の主から意味深な言葉を告げられる。
「……汝を待ち受けるは『光の下に選ばれし民の法と秩序』か『力を頼る者共が逢い争う混沌』か……?」
それはまさしく文字通り、主人公が選ぶどちらかの道である。光の下に選ばれし民の法と秩序、それはLAWの勢力。力を頼る者共が逢い争う混沌、即ちカオス。その中立であるニュートラル。この三つの属性に、光と闇を示すライト、ダーク、ニュートリアルのもう一つの軸が入ることで九つの属性が表現され、このゲームに登場する全てのキャラや敵はこのどれかに属するのだ。
なお、シナリオ的に関係あるのはロウ、カオス、ニュートラルの軸の方だけである。
「……トリニティとゲヘナ……?」
「秩序の反対は混沌というのは創作では昔から使いまわされた対立構造ですので気のせいだと思いますよ」
「成程……確かにそうかもしれませんね。今度は……磔にされた人物……」
最初の問答を終え、先へ進むと今度は十字架に磔にされた人物が現れる。神の使い曰く、これは神に捧げられし魂であり、名前を呼べば目を覚ますでしょうと言われる。
「名前、名前……?神に選ばれた人物の名前……えっと、えっと……」
サクラコ。ここで何を思ったのかこの人物にナギサと付けてしまう。
「サクラコさん?確かにこれはゲームですが大丈夫ですか?」
「それについてはもう先生で通った道ですし……それにある程度理解もしました。この方こそ光の下に選ばれし民の法と秩序の代行者ですから。まあそれに、ただのゲームですし、私達が黙っていれば何も問題はないでしょう?」
「……まあ、それはそうですね」
そして開き直ったモルフォのアドバイスを受け、魔法が使えるナギサは魔力や知力を中心としながらも、魔法使いキャラとしてはバランスのいい割り振りを行う。すると今度は悪魔に圧し掛かられた謎の人物が現れる。これこそが「力を頼る者共が逢い争う混沌」の代行者なのだろう。
(……さっきナギサさんの名前入れてたよね?となると……やっぱり)
「ふふ、これはゲームですから……それに、さぞぴったりではありませんか。悪魔に魅入られた人物だなんて」
ノータイムでマコトと表面上こそ不敵な笑みを浮かべながらも、あー似合う似合うみたいな感情でウキウキで入力するサクラコの姿に苦笑いを零すモルフォ。そんなこんなで三人のキャラメイクが終わり、先生を待っていたというゆりこという女性と出会う。そして母の声で夢から覚めた先生は、スティーブンなる人物から送られた悪魔召喚プログラムを手に入れることになる。スティーブンは伝説の悪魔たちが目覚め、深刻な危機が迫っていると言っていた。一見ただのジョークにしか見えないもののゲーム的には事実なのだろうと予想することは容易だ。
「しかし……なんていうか不思議なゲームですね。確かこういうのを一人称視点と言うのでしょうか」
「そうですね。このゲームは基本的に一人称視点で進みますね」
真・女神転生は一人称視点で立体的なダンジョンを進んでいく。ダンジョンの外を出ると見下ろし型の2Dマップを進む事にもなるが、基本的に今作で用いられる視点はこの二つとなる。母からお小遣いをもらい、アーケードでコーヒーを買うことになる。その後に探索を進めていくと、幽鬼ガキと呼ばれる青い怪物へと変身してしまった謎の男の襲撃を受け、手傷を負ってしまう。
「なっ、なんですかこれは!?」
「これが今回の敵、悪魔ですね。ちなみに天使とか女神も悪魔と括られます」
「えっ」
「悪魔っていうのがそういう超常的な存在なんですよね。だから、サクラコさんがイメージしているような悪魔はアクマの中の悪魔、天使たちも悪魔の中の天使っていう感じになります」
「や、ややこしい……!」
他にやることもなくなり、母にコーヒーを渡して眠ることに。そして再び夢の中でセンセイはナギサ、マコトと合流し、道中で生贄に捧げられそうな少女と出会うことになる。
「これは……うーむ……」
(なんかこの流れだとアツコとか名付けそう……)
「……よし」
彼女を助けるために名前を呼ぶ必要があるのだが、正直名前が思いつかない。だが、センセイに助けられる女性というシチュエーションに何かを感じ取ったのかここでサクラコは自分の名前を付けてしまう。
(凄い事になってきたぞ……まあ、ナギサさんマコトさんと来てリオ会長とか言われないだけマシか……)
サクラコの名前を聞いた、彼女を生贄にしようとしていた司祭たちが悲鳴を上げて消滅してしまう。そして再び現実へと戻ることになる。
「敵が出現するようになりましたね……ゴースト……チンピラ?え?チンピラが悪魔……?」
「ツッコんだら負けです」
だが街中はスティーブンの言ったように悪魔の蔓延る魔境となりつつあった。ピクシーやブラウニーであればまだいい方であり、中にはゾンビ、チンピラ、オバタリアンと完全にホラーと見間違うかのような光景だ。
「そういえばこのトークというのは?」
「ああ、それを使うことで自分のレベル以下の悪魔を仲魔にできるんです」
「成程、交渉ということですか。そうやって戦力を確保し、意にそぐわない悪魔はその場で排除すると」
「……間違ってはいないんですけど言い方どうにかなりません?」
そして、この戦闘を通じて悪魔を味方にすることができる。そのためには交渉をする必要があるのだが、それに成功すると相手を仲間にできるのだ。ただし、ダーク属性やライト属性の悪魔は仲魔にすることができず、そういった悪魔を仲魔にするには悪魔合体という別の方法を使う必要がある。そんなこんなでピクシーとブラウニーを仲魔にし、井之頭公園へと向かうと。そこで謎の老人と出会い、色々と小難しいことを言われて力を見せてもらおうと言われ昼間なのに夢を見せられる。
「……また夢ですか……」
夢の中で再びナギサ、マコトと合流したセンセイは謎のダンジョンを進んでいく。途中母親の幻影が現れ制止するも、勝手に三人は奥地へと向かっていく。そこには鳥居と機械の前で何かをしている男の姿があったのだが、その男は儀式を見た者を生かしては返さないと、超人ドウマンとなって襲い掛かってくる。
「つ、強くないですか?あ……」
「まあ本番は次なので」
しかし戦闘はすぐに中断させられ、老人から今のお前では無理のようじゃと言われてしまう。それから他にすることがなくなったため家に帰ることになるのだが、そこで警察に逮捕されてしまう。
「って、逮捕されてしまったんですが!?……って、え?」
拘置所のような場所に放り込まれたセンセイ、しかしそこで夢の中で出てきたナギサと出会う。攫われた彼女を探すというナギサだったが、
「……男ですねこれ」
「最初の方の台詞で男っていうのは大体わかってましたが……まあ、交通事故が起きましたね」
「いやはや、本当に男だったとは……」
『彼女の名前はサクラコです』
「えっ」
ここで再び名前の交通事故が起こってしまう。特に考え無しにサクラコは自分の名前を入れていたのだが、それがセンセイの隣に住む人物の名でもあり、それがナギサの彼女の名になっていたのだ。
「まあ、ゲームなので」
「ええそうですよね!?ゲームですよね!あは、ははは……」
突然の出会いに色々複雑になりつつも、センセイを手術するために現れ、牢を開けた男をナギサがノックアウトさせる。ここは拘置所ではなく病院であることが判明し、脱出した二人はそこで囚われているスティーブンの助けを借りて二階の院長室へ向かう。そこで院長に扮した堕天使オリアスとの戦闘を開始。青い馬に乗った悪魔が現れるものの、センセイとナギサは仲魔としてピクシー、ブラウニー、ノッカーの三体を並べ、命中率を上げてくれる強化魔法スクカジャや攻撃力を上げるタルカジャなどを重ねていきながら有利に進めていく。そしてそこまで苦戦することなくオリアスを撃破する。
「ここからどうすれば……?」
「えーと、アーケードに行く必要がありますね。そこでマコ……もう一人に出会うことになるんですよ」
「成程……あっ」
アーケードに行った二人が見たのは、オザワ率いる男性たちにぼこぼこにされる少年、マコトであった。そこを二人が助け、オザワ達を倒すための力を得るためにマコトはセンセイ達に同行する。とりあえずセーブをしようと考えて帰宅する。しかしそこにいたのは既に母親を喰らい、母親に扮した邪鬼アマノサクガミであった。
「……えっ」
いきなり母親が死んでしまうという衝撃の展開に唖然となりながらも戦闘だけはちゃんとこなすサクラコ。とはいえアマノサクガミの厄介な所は魔法を封じるマカジャマぐらいであり、それ以外は大したこともない。しかし、その大したことがない悪魔であっても、ただの人間相手では太刀打ちすることもできない。さらに、センセイの愛犬パスカルが同行することとなる。
「センセイのお母さんが……」
(やっぱり交通事故が……)
「ここは戦力アップのために悪魔合体をしましょうか……って、え?あの、パスカルは悪魔だったんですか?」
「犬ですよ」
「なんで合体が……?」
女神転生シリーズには悪魔と悪魔を掛け合わせる悪魔合体システムがある。それによってレベルがあげられない悪魔をより強力な悪魔へと変換することになるのだ。しかし、犬のパスカルはなんとその悪魔合体が可能な例外となっていた。
「……って、レベル43!?あの……明らかに強すぎるんですが。いやこれ作れませんよね?」
「ああ、ここのケルベロスだけ例外的に作れるんですよ」
「……成程?しかしパスカルはただの犬なのに……いえ、ですがここは……」
パスカルを素材とすることで生まれる悪魔、ケルベロス。本当にケルベロスを作っていいのか葛藤するサクラコ。しかし、
「ちなみにパスカルとケルベロスはこの後イベントで離脱するんですがパスカルのままだと二度と会えなくなります」
「では合体しましょう」
モルフォの助言に従い、パスカルにせめてもの慈悲としてピクシーを合成してケルベロスを作り出す。そして次の目的地はエコービル。そこでドウマンとの再びの決戦が始まる。が、
「……ケルベロス、強いですね……」
「まあ、この時期だと滅茶苦茶強いですからね」
ケルベロスのHPはなんと420。これは、HPがそれなりに伸びているセンセイですら60台、HPにほぼノータッチなナギサやマコトは30台と考えると圧倒的なスペックだ。当然のように火力も数段上であり、ドウマンの厄介な点であるシバブーという魔法があまりこないデレ行動もあって軽く蹴散らしてしまう。
「いや……とにかく強いですね……って成程、こういう離脱ですか」
そして改めてドウマンがいた部屋に入ると、そこには転移装置ターミナルがあり、パスカル、いやケルベロスは転送装置によってどこかへ消えてしまう。それを追いかけるようにセンセイ達は向かう。
「まだまだ序盤、といった感じですし、これからが楽しみですね」
しかしサクラコは知らない。この後辿り着く新宿でゴトウとトールマンという二大勢力が睨み合う中、現れたレジスタンスのリーダーが自分の名前を入力したヒロインであることを。その後、なんやかんやあって新宿にICBMが撃ち込まれ、東京が崩壊してしまうことを。
そして最終的に、カオスとロウ、それぞれに分かれ完全に敵対し、二つの勢力の全面戦争にまで発展させてしまったマコトとナギサをどちらか、或いはその両方に対して先生が引導を渡し、サクラコがヒロインとして一人勝ちするという地獄のようなゲームになることを、まだサクラコは何も知らない。