転生したので前世の知識で生徒達と遊ぶことにする   作:popoponpon

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箭吹シュロとゲーム開発部

 

「……許せない……」

 

ギリギリと歯ぎしりをしながら、祭りを翌日に控え、それを待ち侘びるかのような熱気に包まれる祭り会場を見る。屋台などの準備をする人々の大変そうで楽しそうな顔を見ながら、少女、シュロはしかめっ面を見せていた。

 

「此度の怪談は、手前が語り部となるはずだったのに……!そのために、多くの伏線も張られていたのに」

 

全ては、花鳥風月部がアヤメに仕掛けたことが発端だった。元々、アヤメは追い詰められていた。人々から頼りにされ、頼まれ、その力を、行動を求められた。その繰り返しの中で、皆が望む七稜アヤメという人物を演じ続けたことに疲弊した彼女の心の拠り所は、いつの間にか百花繚乱の委員長という立場だけ。だが、その立場を揺るがす存在として、彼女の前に怪異を呼び出したのだ。

 

その怪異を前に、彼女は百花繚乱の立場を揺るがす敗北を喫することになる。その敗北を知る者こそアヤメと花鳥風月部だけだが、それによって自身が本当に百花繚乱の委員長であることを証明するべく、大預言者クズノハを探しアヤメは失踪。一応失踪する直前にナグサに百花繚乱を託したようだが、それから時が経ち、彼女を追う形でナグサも失踪。そして失踪した先でナグサはアヤメに再会することこそできたものの、アヤメを取り戻すことはできなかった。

 

(あの後、ナグサは黄昏で右腕が使えなくなり、身も心もボロボロになってくれたおかげで、やっと百花繚乱が潰れそうになって、そしてあの女……勘解由小路ユカリは手前の怪談にとって大きな役割を担うことができたはずなのに!!)

 

その結果、失意のまま百花繚乱に戻ってきたナグサは解散令を告げて消えてしまう。各々のメンバーが己の行く末を考える中、百花繚乱が消えれば実家に戻るしかないユカリにとっては、他の面々のように、百花繚乱がなくなってしまうのは残念だけどこうなった以上仕方がない、というだけの問題では済まされない。ある意味実家を飛び出すように百花繚乱に所属し、そこで心地の良い時間と空間を手に入れた彼女にとって、それを失ってただお役目だけを求められる実家に求められるのは耐え難いものだったのだ。だからこそ、彼女はどんどん追い詰められていく。やがて、彼女の精神が完全に崩壊したその時こそ、怪書は怪異の力を彼女に与え、ユカリそのものが怪異となることでシュロの怪談は完成を遂げる……はずであったのだ。

 

「あいつらのせいですよ……!あの邪魔者共……」

「……え、ナグサさんと会ったの?」

「ん」

「……え?」

 

その時だった。聞こえてきた声に反応するように視線を向けたシュロの視線の先に、ゲーム開発部とシロコ*テラーの姿があったのに気付き、慌てて身を隠す。

 

「ユカリちゃん、今日は実家に戻って明日の事も含めて色々決着をつけてくるって息巻いてたけど……大丈夫かな?」

「大丈夫じゃない?今のユカリ、波に乗ってるし。なんかあったら明日聞こうよ」

「そうですね!」

 

だが、そこにいたのはゲーム開発部だけだ。ユカリの姿はなく、そして忍術研究部の姿もない。ミチルが戻ってきたため、イズナとツクヨも彼女との時間を一旦優先することにしたのだろう。宿へ戻ろうとする六人の姿をじっと見ていたシュロだったが、やがてにやりと笑う。

 

「……いえ、これは寧ろ好機では……?今ならばユカリ、彼女の心をまだ……!ここで、奴らを仕留めることができれば……!」

 

不敵な笑みを浮かべながら、怪書を取り出すシュロ。それと共に、彼女の背後に複数の影が蠢き始める。すると、その気配を察知したかのようにシロコ*テラーが足を止める。

 

「?ど、どうしたんですか……?」

「……この気配。まさか、怪異が……?」

「え?」

「ああ!あれを見てください!!」

 

アリスが指差した方。そちらをモルフォ達が見ると、そこから傘に目がついたような、そんな謎の存在が次々と現れる。

 

「あれは?」

「!あれってアトラ・ハシースの箱舟の中で戦った奴だ!」

「なんでここに……」

「あれは怪異……明日の夜から動くと思っていたけど……皆、気を付けて」

 

怪異、奴らの存在をそう見抜いたシロコ*テラーがモルフォ達の前に立ちはだかる。そして弾丸を叩き込んでいったシロコ*テラーを前にやられた怪異は次々とその場に倒れていく。しかし、やられた傍から次々と怪異が出現して襲い掛かってくる。

 

「数多くない!?」

「私達も戦うよ、皆!」

 

このままシロコ*テラーに任せるだけではいけないと判断し、モルフォの声と共にゲーム開発部が散開していく。

 

「!モルフォ……あなた達」

「こうなった以上、私達も戦うよ。それに、モモイ達は奴らと戦ったことがあるんだから、戦わない理由がない」

「モルフォ、あいつらは消えないけど倒すことはできるから大丈夫!」

「焦らないでいこう……」

「オッケー」

 

事前に交戦したモモイ達の言葉を受け、モルフォも戦術を考えていく。

 

「モモイとケイは弾をばら撒いて!ユズとミドリは確実にあいつらを戦闘不能に!」

 

素早く指示を出していく。その間にも、傘の形状を利用して怪異がモルフォへと突っ込んでくる。石突がモルフォに突き刺さりそうになるが、それをシールドで軽々と受け止めていく。少しほどミシミシとシールドから音が鳴るものの、この程度ならば問題ないと言わんばかりにモルフォは怪異を弾き飛ばす。

 

「モルフォ!次が―――」

「わかってるって!」

 

間髪入れずに今度は二本の怪異がモルフォへと突っ込んでくる。しかし、モルフォは冷静にハンマーで怪異の体を下から突き上げて弾き飛ばし、もう片方はシールドで受け止める。

 

「離れて」

 

シールドに突き刺さった怪異がシロコ*テラーに撃たれて吹き飛んでいく。そしてモルフォの隣に移動してきたシロコ*テラーはアサルトライフルを取り出すと、怪異達を一気に殲滅し、シロコ*テラーの力で消し飛ばしていく。相手がアヤメの場合はアヤメを殺しかねないから無理だったが、怪異だけならば何の遠慮もする必要がないのだ。

 

「これで、やりやすくなるでしょ?」

「!よし、アリス!」

「はい!」

 

アリスがケイと入れ替わり、単発式のレールガンで火力を担保し、ミドリ、ユズと共に怪異を殲滅していく。突然の戦闘ではあったが、怪異そのものへの対処はそう難しいわけではない。が、この現状が面白くないのはシュロの方だ。突然の怪異の出現に困惑し、恐怖しながら彼女達は戦うと正直考えていたのだ。しかし実際は全く怪異に怯えていないどころかまるで手慣れた様子で対処すらしてきている。こんなの、面白いわけがない。

 

「な、何なんですかあいつらは……!これは手前が始めた物語なのに……外部から入ってきてお話を勝手に掻き回してもらっちゃ困るんですよ!!」

 

思わず大きな声を張り上げる。破れかぶれでやっているのだからこんなものだろう、そう言われたらそれまでなのかもしれないが、だからといってここまで踏んだり蹴ったりとなれば癇癪も爆発してしまう。が、怪異達には残念ながら作戦も戦略もない。ただ現れて、人を怖がらせて襲い掛かる。それぐらいしかやれることがないのだから、一度タネが割れている相手に対してはその優位性は著しく失うことになるのはある意味当然のことであった。

 

「……」

 

冷静に戦況を見渡していたシロコ*テラーが何かに納得するとワームホールを作り出してその中へと消えていく。その様子をちらと見ていたモルフォは、この状況は自分達だけで問題ないと彼女が判断したのだと納得、消えたのは何か目的があってのことだろうと判断しながら怪異を殴り飛ばす。

 

「光よ!!」

「そこ!」

 

アリスとユズの攻撃によって爆発が発生し、アリスの攻撃で引き起こされた爆発が怪異を上空に吹き飛ばす。そしてユズの攻撃によって意識を失った怪異がモルフォの少し目の前に突き刺さる。

 

「うわあああ!?きゅ、急に出てくるなんて何考えてるんですか!?」

 

と、そこで少女の声が響く。一瞬ゲーム開発部が表情を強張らせるも、声のした方向を見ると小さな黒い和服の少女、シュロの姿があった。シュロの背後に現れたシロコ*テラーを見て慌てて逃げ出そうとしており、シロコ*テラーが狙ってるということはただの少女ではないとすぐに気付く。

 

「もしかしてあの子がこの怪異を!?」

「なら―――止まれ!!モモイ、ミドリ、フォローお願い!」

「「わかった!」」

 

モルフォはモモイとミドリにそう指示をすると、構えを解いてシールドを待機状態に戻し、左手で銃を持つと、右手で地面に突き刺さった怪異の柄を掴んで持ち上げると、そのまま槍投げのフォームでシュロへと投げつける。それは、見事な軌道でシュロの目の前の地面に深々と突き刺さり、

 

「ひぃいいいいい!?」

 

それを見たシュロは元から血色の薄い肌がさらに白くなっていく。足が止まり、腰が抜けかけてしまった結果、

 

「はい、捕まえた」

「……へ?」

 

シロコ*テラーに捕まってしまう。

 

「ちょっ、何をするんで―――」

「とりあえず持ってるものは全部外してもらうから」

「あっ!?待って、それは」

 

そのまま、シロコ*テラーはシュロの身包みを剥いでいく。銃は勿論、彼女が持っていた書物のようなものも荷物から取り上げようとする。すると、シュロが一際強く抵抗し始めたため、これが特に重要なのだと理解して確実にこれだけは取り上げるというつもりでその書物を取り上げる。すると、

 

「……ん?」

 

怪異達がぴたりと動きを止めてしまう。それを見て、モルフォ達も少し驚いたように怪異達を見る。一体どうして怪異達がその身動きを止めたのか。疑問そうにシュロとシロコ*テラーを見ると、

 

「もしかして……これのせい?」

 

書物、いや、怪書を手にしたシロコ*テラーが首を傾げる。直後、まあいいやとシロコ*テラーが残った怪異を消していき、元の静寂が戻るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「くぅ……手前をどうするつもりですか!さっさと始末しなさい!」

「どうも何も、色々教えてもらおうかと」

 

怪異との戦闘が終わり、宿に戻った時には日が変わりかけていた。宿の人にバレないように捕らえたシュロをシロコ*テラーがワームホールで部屋に運び入れると、彼女が主導する形で尋問が行われようとしていた。

 

「ふん、手前が何も言うわけがないじゃないですか!そうやってわからないからとりあえず作者に何でもかんでも聞くのは悪い癖ですよぉ」

「そう……」

 

その尋問をされようとしていたシュロ。彼女が持っている謎の書物から、怪異を操る存在なのは確定なのだが。

 

「そういえば、あの本って先生に聞いたら何かわからないかな?」

「A.R.O.N.A.なら何か知ってるかもしれない。私はあんまり怪異は興味も何もなかったから……」

「先生、今の時間だとやっぱり寝ていますよね……」

「はん!先生?シャーレなんかから来た大人が知ってるわけがないでしょうに」

「まあ、そこは朝に聞くとして……」

 

ユズとアリス、モルフォがどうしたものかとシュロを見る。と、モモイとミドリが部屋の中にビニール袋を片手に入ってくる。

 

「皆!色々用意して来たよ!」

「待ってたよ、モモイ、ミドリ」

「な、何をするつもりですか……」

 

口では強がっているが、シュロだって今の状況があまりよろしくないことは当然理解している。だからこそ強がっていたのだが、それでも何が入ってるかわからない袋を見せられたら不安にもなってくる。これがあからさまな拷問道具とかそういうのが入っていそうな袋や箱だとわかっていれば逆に覚悟もできるのだが、袋がエンジェル24のビニール袋というどこにでもあるものなせいで逆に何が出てくるのかさっぱりわからないのだ。

 

「ふっふっふ……今からやるのはこれ!夜食だよ!!」

「……は?」

 

こいつら何を言っているんだと言わんばかりの呆れた声が思わずシュロの口から飛び出す。だが、そんなことお構いなしにモモイとミドリが買ってきたカップラーメンなどが並んでいき、宿に備え付けられた電気ケトルでお湯を沸かし始める。

 

「あ、あの……シロコさんはどれを食べますか?」

「えっと、それじゃあこれを……」

「トッピングは何買ってきた?」

「煮卵とか海苔とか、一通りは買ってきたよ。後コショウとかニンニクチューブとか」

「いや何をやろうとしているんですかあ!?」

 

思わずシュロの困惑と絶句の声が上がる。しかし、それに意に介さず、モルフォ達は買ってきたカップラーメンを調理し始める。

 

(……ま、まあいいでしょう。何をしたいのかさっぱりですが……拷問とか、酷いことをしないというのであればそれでいいです。ま、されても手前がコクリコ様のために何かを話すことなんてありえませんがね……)

 

カップラーメンを開け、調理をし始める六人。それぞれ好みの味のラーメンを作り、完成したラーメンに買ってきた煮卵やら海苔やらを色々入れていく。他にもコショウなどの味変も加えたりしていくのだが。

 

(う……)

 

そこそこ広いとはいえ、室内にカップ麺のスープやトッピングの匂いが漂ってくる。窓も締め切っており、部屋の中に美味しそうな匂いが充満してくれば当然、シュロも空腹を刺激されていく。何せ今は深夜。お腹も良い感じに空いているタイミングなのだ。

 

「これ、百鬼夜行限定の味なんだって」

「ねえねえミドリ、そっちのも美味しそうだし一口いい?」

「えー?まあいいけど……お姉ちゃんのももらうよ」

「これ……結構いけますね……」

 

その後もシュロに対して何かするわけでもなく、やってるのはただの夜食だけだ。しかし、その夜食を見ているうちにシュロのお腹が鳴り始める。

 

『「「「「「「……」」」」」」』

「……な、なんですか……!別にそんなの、欲しく……!!」

 

お腹の鳴る音を聞かれ、恥ずかしそうに顔を逸らすシュロ。モルフォ達は顔を見合わせると再び食事に戻る。

 

「味変ならこれを使いましょう!ポテトです!」

「カップラーメンに、ポテト……!?」

「お菓子と主食の合わせ技……ラーメンの味に対してポテチのしょっぱさが良い感じに……」

『アリス……あまりそういった食べ方は……でも美味しそう……』

「あ、ぐ、う……!!」

 

目の前で行われる食事会に、シュロの表情が歪んでいく。必死に視線を逸らそうとするも、鼻につくラーメンとお菓子の匂いのせいで嫌でも視線が彼女達の食事へと戻されてしまう。

 

(こんなの、こんなの……犯罪じゃないですか……!)

 

お腹が先程からひっきりなしに鳴っていく。早くここから抜け出して何か食べたい、いやもうあいつらに媚び売ってなんか貰ってもいいんじゃないか、なんて甘えが食欲に負けたシュロの脳裏に浮かび上がる。それを必死に振り払おうとした、その時だった。

 

「どうぞ!」

「……はえ?」

 

シュロの目の前に、アリスが饅頭を差し出す。それを見て一瞬、こいつらそんなゲテモノみたいな食べ合わせしてたのかと困惑しつつも、逆にそれが背徳感がやばくて凄く羨ましいという思いに変わっていく。

 

「な、何をぉ!手前がそんなものに屈すると……手前は何も喋る気は……!」

「別に何も喋らなくてもいいです!」

「は?」

「凄く、お腹を空かせているように見えたので……ご飯は皆で食べればもっと美味しいんです!さあ、どうぞ!えーと……名前なんていうんですか?」

 

しかし、敵から施しを受けてなるものかと。そもそもこいつらのせいで自分の計画は破綻したというのに、それを忘れてはいけないと自分を戒めようとする。しかし、そうする度にアリスの無邪気な顔にその戒めが解かれていくのを感じてしまう。

 

「な、名前なんて……」

「でも、名前がわからないとなんて呼べばいいかわかりませんし……あ!そういえばアリス達も自己紹介していませんでしたね!アリスは天童アリスって言います!向こうにいるのが……」

「……シュロ。手前はシュロです」

「シュロ!よろしくお願いしますね、シュロ!!」

「ちょっ、来るなぁ!」

 

そして、他のゲーム開発部とシロコ*テラーの事を紹介されたシュロは、やがて根負けしたように名前を名乗る。その名前を聞いたことでアリスは尚の事目を光らせてシュロに絡んでいく。半ば無理矢理口の中に饅頭を入れられ、観念したようにふくれっ面で呑み込み始める彼女の様子を見て、モモイ達も顔がにやけ始める。その様子に気付いたのだろう、尚の事シュロが顔を真っ赤にして声をあげる。

 

「何笑ってるんですか!?ふ、ふん!いくら手前を捕まえたところで、何も変わりはしないんですよぉ!怪談はこれ一つだけじゃないんですからねえ!」

「怪談……でも、うーん。ホラー系のシナリオっていう割にはただ脳死で怪異に襲わせているだけで……今の感じだとどっちかっていうとホラーゲーじゃなくてジャンプスケア要素があるだけのアクションっぽい気が」

「はあ!?所詮怪談家でも何でもない者に何が分かるっていうんですか!後こうなったのはお前たちのせいじゃないですか!!」

「なにをぉ!私はゲーム開発部のシナリオライター、才羽モモイだよ!!私達はヒット作を何発か出してるけどあなたは!!」

「はん!手前だって名作の……名作の……一つ……一つぐらい……」

 

モモイに言い返そうとするシュロ。しかし、彼女とて何かしらの作品を世に送り出しているようだが、その評価が芳しくないことに気付いてしまい、言葉を失ってしまう。

 

「……手前の作品……更新する度に炎上する小説しかない……?」

「「「「「……」」」」」

「?」

 

そのまま項垂れてしまうシュロ。その直前に彼女が零した声を聞き、モルフォ達もつい同情的な表情を浮かべてしまう。シロコ*テラーだけが傾げてしまう中、モルフォはあまりに不憫に思ったのか、ミドリ達が一緒に買いこんでいたおにぎりを手に取る。

 

「……ほら、これ食べなよ。とりあえずお腹いっぱいになれば気が紛れるよ……」

「そ、そうだよ……それに、名作っていうのは一日二日で出来上がるものじゃないから!こういうのはトライアンドエラーだよ!」

「そうそう!失敗は成功の母って言うし!」

「大丈夫……大丈夫だから……」

「シュロにもいい事あります!」

「う、うぅ……コクリコ様ぁ……」

 

おにぎりを受け取ったシュロは涙目になりながらそれを食べ始める。その様子を励ましたりしながら、モルフォ達はシュロと時間を過ごすのだった。

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