転生したので前世の知識で生徒達と遊ぶことにする   作:popoponpon

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最強一角ライオンGと七稜アヤメ

 

「……?」

 

観客席の様子を逐一確認していたシズコは、何となくだが違和感を感じ取っていた。舞を見に来ているはずの観客達だが、会場の外に関心を向けているように見える。一体どういうことかと考えていると、ウミカとフィーナがシズコに駆け寄ってくる。

 

「社長……」

「いや社長じゃなくて……ま、今はいいわ……どうしたの?ウミカ」

「えっと、その……ライオンロボが怪異を相手に一騎当千の大活躍をしているという話が……」

「はい?」

 

あれ、今私の耳がおかしくなったかな?そう思い、思わずウミカを二度見するシズコ。しかしウミカは苦笑しながらも事実ですと頷く。

 

「なんか凄いことになってるデス……百花繚乱の皆さんはアヤメさんと戦闘を開始したようですが、怪異の方はそのライオンロボが……」

「えっと、大丈夫なのよね?」

「ゲーム開発部の皆さんがいるはずですから……」

「それで、先生は?」

「今、忍術研究部の皆さんと対応をしているようですが……百花繚乱の方に移動を始めたようです」

 

ナグサ達が戦闘を開始したことで、先生もシロコ*テラーを護衛に伴って移動を開始したようだ。怪異の方も、忍術研究部の戦闘も段々好転してきているとのこと。それはシュロとゲーム開発部の活躍により、人々の怪異に対する捉え方が変わってきているのが影響しているのもあるだろう。

 

「……皆、頑張って……」

 

舞を続けるユカリの様子を見ながら、シズコはできるだけ不安を感じないように頭を振りながら目の前の皆を見つめるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ、はぁ……」

 

地に膝を付けるナグサ。左手が震え、百蓮を取り落としてしまう。両脇には倒れてしまったレンゲとキキョウ。そして目の前には、アヤメの姿があった。

 

「アヤメ……」

「……私がいなくなってこの程度、か」

「っ……」

 

アヤメがぽつりと零した言葉に、地に倒れ伏したままのキキョウがギリッ、と歯ぎしりをする。ナグサの右腕というハンデは確かにあった。それでも、自分やレンゲだって決して弱いわけではない。それどころかこの百鬼夜行で上から数えた方が早い実力だ。だが、アヤメはその上をいっていた。しかも、それだけではない。

 

「……くそ……ま、まだアヤメ先輩はあの怪異ってやつを使ってないんだろ……それで、こんな有様なのか……!」

 

必死に体を起こし、フラフラになりながらアヤメを見るレンゲ。しかし、既にダメージが大きく、まともに動けないのは火を見るより明らかだ。

 

(花鳥風月部は広範囲に仕掛けてくる可能性が高い……だからこそ、最初はそれぞれで対応し、アヤメ先輩の姿が確認できたら先生と私達が合流し、戦闘を行う……でも、まさかアヤメ先輩が私達を見つけていきなり仕掛けてくるなんて……これじゃあ、先生が間に合わない……)

 

最初から先生をこちらに合流させておけばよかったのかもしれない。そうは思ったものの、花鳥風月部の本来の目的は点ではなく面に対して行われる。それに、先生が指揮した忍術研究部は怪異を倒すことこそできないものの、食い止めることができており、先生を別行動させた利点自体は確かにあるのだ。ここは寧ろ、花鳥風月部が上手だったというしかないだろう。

 

「……これは、あなたにはいらないよね」

「あ、アヤメ……」

 

ナグサが取りこぼした百蓮を、布を間に挟んで手に取るアヤメ。そして冷たい目をナグサへと向ける。

 

「私が戻ってきたときのことを考えてあなたに引き継がせたけど、百花繚乱の委員長がこれじゃあね。結局あなたは昔と何も変わっていない」

「……私、は……ただ、アヤメに戻ってきてほしくて……」

「そして、全てを押し付けると。まあ、困るよね。今まで何でもかんでも押し付けることができていた相手が急にいなくなって、自分がやらなきゃいけなくなったんだから。それでいざ自分の番になったら嫌になって逃げだした。私を探す、連れ戻すなんてお題目掲げてそれっぽくして」

「ち、違……」

「違わない。事あるごとに皆アヤメアヤメアヤメ……百花繚乱の委員長として押し付けられてきたそれを受け入れなければならない私の事なんて誰も考えようとはしなかった」

 

アヤメに敗北した。その事実が重くのしかかってくる。それだけではない、アヤメの語る言葉に、ナグサは言い返すことができなくなっていた。

 

「そんな時に、私が百蓮の力を使えないとわかったらどうなるか。百花繚乱の委員長としての立場がなくなるのは勿論―――他にもどうなるかわかったものじゃない。だから私はクズノハに会いに行った。どうすればいいか、わかるのは彼女だけだからね。……尤も、会えなかったんだけど……ま、所詮クズノハなんてただの言い伝え。幻想だったわけだ」

 

彼女の過去に何があったかはわからない。ただわかるのは、百花繚乱の委員長の立場を求められ続けたことで疲弊した彼女が、その立場を大きく揺るがす出来事に直面したこと。そこからどう進めばいいのかわからず、クズノハに最後の望みを託したものの、彼女と出会うことはできなかったこと。そして、この一連の出来事は彼女の幻想を砕くのに十分な力を発揮し、彼女は花鳥風月部へと誘われることになってしまったのだ。

 

「……だったら、なんでこんなことをするの……!なんで、花鳥風月部に、なんで百鬼夜行を……!」

「……まあ、それが花鳥風月部の目的だったから、ってのはあるけど。少し確かめてみたかったってのが本音かな。私のいない百花繚乱が、百鬼夜行が……どれだけのものなのか、ってね。でも、皆の希望だった百花繚乱はもう役に立たない」

「っ、ナグサ先輩!!」

 

さあ、終わりにしよう。そう言うかのようにライフルを構える。その銃口がナグサへと向けられ、キキョウが声をあげたその時。アヤメの懐に着信が入る。面倒そうに右肩に怪異を纏わせ、そこから伸ばした触手で懐のスマホを取り出し、着信相手を見ると舌打ちをしながら電話に出る。

 

「……何?」

『百花繚乱なんて簡単に捻り潰せる奴らは後にしてください!シュロの奴が私の百物語を滅茶苦茶に……このままではジャンルが変わってしまう!!私達の計画が……!!』

 

そこから聞こえてきたアザミの怒号。それを聞いたアヤメは一瞬怪訝な表情を浮かべるも、このままではアザミの百物語が失敗することは理解したのだろう。肩を竦めると、銃を下ろしてナグサ達に背を向ける。

 

「アヤ……メ……」

「じゃあね。もう二度と会うこともないだろうけど」

 

そう言うと、地を蹴って跳び出していく。自分達の前から姿を消してしまったアヤメを前に、ナグサは悲しそうにその場に崩れ落ちることしかできない。どっと疲労が襲い掛かり、意識がまたしても闇の中に沈んでいった次の瞬間、

 

「ナグサ!」

「!」

 

先生の声でナグサは意識を取り戻す。先生に抱えられた状態で目を覚ましたナグサは、先生を見たことで自分が意識を失う直前に何があったのかを思い出す。

 

「あ、アヤメは……」

「ごめん、私が来た時には既に……」

 

先生が周りを見ると、キキョウやレンゲも疲弊した様子を見せつつも無事な様子があった。先生は忍術研究部と一緒にいたはずだが、忍術研究部と分かれても今なら問題ないと判断したのだろう。無事な後輩達の様子を見てナグサは安堵しつつも、すぐに落ち込んだ様子を見せ始める。

 

「私……アヤメを止められなかった……それだけじゃない……百蓮も奪われて……」

「……大丈夫だよ。まだ私達は負けてないから」

「……先生……」

 

もう終わりだ。そう思うナグサに先生は優しく語り掛ける。

 

「すぐに駆けつけられなくてごめんね。でも、これからは私も皆と一緒に戦うから。だから一緒に、アヤメを止めよう」

 

先生がナグサに語り掛けている様子を見ながら、レンゲとキキョウの様子を見つつ、辺りの警戒をしていたシロコ*テラーが溜息を吐く。彼女のワームホールを使えば先生を移動させること自体はできた。しかし、ワームホールを作ろうにも、転移先をどこにするのかの問題があり、百花繚乱の下に向かうには結局足で向かうしかなかったのだ。

 

「……ごめん。場所がわからなくて先生を移動させられなかった」

「……お前、シロコだっけか……はは、本当に全然違うな……ナグサ先輩が名前が同じ別人って言ってたけど……」

「ん、理解してくれて助かる」

「あなたが、アヤメ先輩と……手を、貸してくれるの?」

「……まあ、ね。だけど……解決するのはあなた達だと思う」

「……ええ」

 

シロコ*テラーの言葉を聞きながら、レンゲとキキョウは頷く。まだ痛みは残るものの、体力は多少回復できた。戦闘には支障が出ないはずだ。

 

「アヤメを……」

「アヤメに戻ってきてほしいなら、止まってほしいなら諦めちゃ駄目だよ。さあ立とう、ナグサ。皆がいる百花繚乱を取り戻すためにね」

「……うん……」

 

先生の言葉に、潤んだ目元を左手で擦り、起き上がる。まだ痛みは残るが、レンゲとキキョウよりは体力があるのだろう、まだ余裕があるように見えた。しかし、

 

「……どうしよう。私、銃がない……」

「……ライフルじゃないけど、これを使えばいい」

「えっ?あっ……シロコ……」

 

百蓮を奪われたことで銃がないことに気付く。そこにシロコ*テラーが自分の銃を投げ渡す。ナグサが驚いたようにシロコ*テラーを見るが、彼女の手に別のアサルトライフルが握られていることに気付く。

 

(あれはセリカの……)

「……」

 

名前こそ同じライフルの名が付くが、百蓮やそれ以外の百花繚乱で支給されるライフルとはまるで別物のアサルトライフル。初めて取り回すそれにナグサは少しだけ違和感を感じるも、今は選ぶことができるほどの余裕もない。

 

「……ありがとう」

「ん……こうなるなら無理やりにでもあの時、アヤメを止めるべきだったのかもしれない……」

 

結果論だとわかってはいるものの、やはりあそこでお互いに退いたのは失敗だったのかもしれない。多少の後悔と共に、ナグサは視線をある方角へと向ける。アヤメが行ったというその方角。その方角に視線を向けたシロコ*テラーは、確かそこにモルフォ達がいたはずだということに気付く。

 

「そうだ……アヤメ先輩、なんか誰かに呼ばれてこの状況を滅茶苦茶にしてるってやつの所に」

「!まさか、モルフォ達の方に……先生」

「うん、すぐに行こう。皆、いける?」

「……何とか!」

「ふう、少し休めたおかげで身体は動かせるわ」

「……アヤメ……うん……まだ、終わってない。これ以上やったら……アヤメはもう二度と戻れなくなっちゃうから……止めなきゃ……」

 

三人が立ち上がったのを見て、先生とシロコ*テラーも頷く。シロコ*テラーはワームホールを開こうとしたが、方角こそわかってはいても、位置がわからなければ思った以上に離れてしまう、なんてこともある。刻んで開こうとしたが、それも少々手間だ。かつてほど自分の能力は便利ではなかった……いや、今の状態でも十分便利ではあるのだが。

 

「……急いでいかないと。モルフォとアヤメが戦ったら……モルフォじゃ勝てない……守らないと……」

「シロコ」

「……先生」

「この世界のモルフォならきっと大丈夫だよ。あそこにいるモルフォは一人じゃないからね」

 

シロコ*テラーの心に不安の色が浮かぶ。あのアヤメの強さを知っているからこそ、モルフォでは勝ち目がないということもわかっている。箱舟での戦いの時のように未来予測ができるのならば話はまた変わってくるのだろうが、それがない以上、怪異の力を手にしているアヤメを相手に今のモルフォでは勝ち目が薄いだろう。そんな、シロコ*テラーの不安を見透かしたのか、先生が安心させるように声をかける。

 

「……うん。きっと、大丈夫だよね……でも、私が守らないと……だから、それまで頑張って耐えて……」

 

不安そうな表情を浮かべるシロコ*テラー。ナグサ達だけではなく、彼女の為にもいそぐ必要がある。モルフォ達の無事を先生も祈りながら、五人は走り出すのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふはははー!!いけいけー!!」

 

はしゃぐシュロの目の前で最強一角ライオンGが大暴れしていた。立ちはだかる怪異をバッタバッタとなぎ倒し、その戦線を移動し始めている。その後ろをシュロとゲーム開発部が走っていた。

 

「それにしてもこれ、す、凄いねモルフォちゃん……」

「いや……まさかここまで凄いことになるとは思わなかった……」

「けど、ここら辺は人の目もないね?」

「……誘導されてるのでは?」

 

その一騎当千の大活躍には思わず苦笑すら漏れる始末だ。これが敵になりかけてたなんてなんとも恐ろしいものだ、等と考えていたところでケイが人目のつかない所に最強一角ライオンGを誘導させられていることに気付く。

 

「え?誘導ってどういうこと?」

「おそらく、最強一角ライオンGの戦いが人々に勇気を与えているせいで人目のない所に移動させなければならなくなったのでしょう」

『はい!勇気は偉大です!』

「……そして人気のない所で処理しようと……?でも、それなら皆の見ている前でやればよさそうなものだけど……」

「―――あんまりそれはやりたくないんだろうね。ま、私に怪談を語れるだけの知識があるわけじゃないからあまり言えないけど」

 

何故最強一角ライオンGを誘導するのか。その理由を考え始めたその時、一人の少女の声が聞こえてくる。六人が最強一角ライオンGの目の前に少女が立っていることに気付く。

 

「なにこれ……なにこれ?」

 

思わず最強一角ライオンGを二度見するアヤメだったが、その姿を見てシュロが顔色を悪くする。

 

「げえっ、アヤメ!!」

「アヤメ……って、百花繚乱の委員長の……」

「へえ、知ってるんだ……それにしても、シュロ。面白いことやってるじゃん」

「う、うぐぐ……」

「まさかミレニアムの生徒が関わってるとは思わなかったけど……まあいいや。それにしても」

 

そこに立っていたのはアヤメだった。彼女は最強一角ライオンGを見上げて、思わず苦笑を漏らしてしまう。

 

「怪談は無知な方だけど、個人的にアリではあっても怪談としてこれはナシだよね……ジャンルが変わるってのも素人目に納得……さて。壊してやろうか」

「な……ですが、最強一角ライオンGはクロカゲJの力を吸収してパワーアップしている……そう簡単に負けるわけが―――」

 

アヤメは右腕に怪異を纏わせると、最強一角ライオンGへと振り下ろす。触手が何本も伸ばされ、それを前にした最強一角ライオンGは鋭い爪で触手を切り捨てようとする。何本かは切り捨てたものの、残る触手に腕を絡めとられてしまう。たまらずアヤメを振り上げてやろうと触手諸共腕を動かそうとするが、アヤメは力を入れて大地を踏みしめ、なんと真正面から最強一角ライオンGの力に抗ってみせる。

 

「なっ!?」

「はあああああああ!!」

 

声を張り上げながらそのまま最強一角ライオンGを思い切り振り上げる。そのまま、勢いよく地面に叩きつけると、地面がひび割れながら凄まじい轟音が鳴り響き、その一撃で最強一角ライオンGの全身にヒビが入っていく。

 

「そ、そんなっ!?どうして手前の最強一角ライオンGが……!」

「機械の体に変貌したことと、それに伴う重量の増加のせいです!」

「そおら、もう一発!!」

 

このままではまずい。どうにか対策しようとするも、それよりも前にアヤメは最強一角ライオンGを振り上げて再度叩きつける。再び叩きつけられた背中にヒビが入っていき、そのヒビが広がった全身の装甲がバラバラと砕けていく。

 

「そんな、クロカゲJの装甲が!!」

「これ以上好きにはさせません!!光よ!!」

 

このまま最強一角ライオンGを倒させてはいけない。そう判断しアリスがスーパーノヴァを放つ。しかしアヤメは右腕から数本の触手を伸ばすと、それでスーパーノヴァの弾丸を受け止めてしまう。

 

「え!?」

「怪異のせいで弾丸が通じない……!?」

 

そして、三度最強一角ライオンGが叩きつけられる。遂に背中が大きく半壊してしまい、遂に動くことすらできなくなってしまう。それを確認したアヤメは最強一角ライオンGを手放すと、右肩を軽く回しながらゲーム開発部とシュロを見る。

 

「ふう。思った以上には重かったけどこんなものか」

「そ、そんな……馬鹿な……」

 

最強一角ライオンGを無力化したアヤメが、シュロに近づいてくる。シュロは腰を抜かしたようにその場に座り込むことしかできないでいたが、その前にモルフォ達が武器を手に立ちはだかる。

 

「……へえ、庇うんだ。そいつも花鳥風月部なんだけど」

「それでもアリス達の友達です!」

「……友達」

「そうだよ!色々あったし事情だってあるかもしれないけど、今は大切な友達の一人なんだから!」

「み、皆……」

「一人は皆の為に……皆は一人の為に。ありきたりな台詞だけど、そういうもんだよね」

「……皆は、ねぇ……」

 

モルフォは冷静にアヤメの姿を見る。怪異の腕は脅威だ。だが、それ以上に気になるのは左手に握られたライフル……ではなく、背中に背負われた一丁の銃だ。

 

(あの銃……なんだ?怪異を使わない時に二丁使う用か……それとも……まずは)

 

顔を動かして四人にアヤメの背中に視線を誘導させ、まずやりたいことを無言で伝える。四人はモルフォの意図を理解して頷くと、四人がアヤメへ向かって一斉攻撃を仕掛ける。

 

「……ふん」

 

しかしアヤメは冷静にそれを触手で薙ぎ払う。怪異の触手による防御は脅威的だ。モモイ達の攻撃では全く通用しない。だが、その弾幕と煙によってアヤメの視界を封じたところで、モルフォはショットガンハンマーを弄り始める。そして引き金を引くと、

 

「グォオオオオオ!!!」

「っ!!」

「なぬっ!?」

 

獅子のような咆哮が銃口から響き渡る。直後、煙を突き抜けて触手がどんどん放たれていき、倒れ伏している最強一角ライオンGに放たれる。

 

「今、ライオンの咆哮が……」

「……!?」

 

だが、煙越しに最強一角ライオンGを攻撃したアヤメは、その音が最強一角ライオンGから放たれてないことに気付く。しかし、気付いた時には既に遅く。アヤメの後ろへ回り込んでいたモルフォがアヤメの背中に背負われていた銃を奪い取ってしまう。

 

「しまっ百蓮が!?」

 

即座に振り向いて触手を放つも、モルフォはそこから消えていた。煙を纏めて薙ぎ払うと、モルフォは皆の所へと戻っており、百蓮を手に持った彼女は、ゲーム開発部とシュロを後ろに控えさせながら、してやったりと言わんばかりに不敵な笑みを浮かべるのだった。

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