転生したので前世の知識で生徒達と遊ぶことにする   作:popoponpon

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御陵ナグサと七稜アヤメ

 

「……あの蛇女……土壇場での後付けなんて、物語としてやってはいけない禁忌を……!しかも獣のデザインは手前の専売特許!アイデアの盗用じゃないですかぁ!!」

「これやってるのも花鳥風月部の怪談家なんだよね……?」

「ぷ、プライドが……シナリオライターとしてもデザイナーとしての矜持もプライドも全然残ってないよモルフォちゃん!」

「でもあれは普通に強そうなのが困るな……」

 

変わり果てた姿のアヤメを見て、シュロが遮蔽物から顔を出して憤慨したような表情を見せる。彼女をちらと見たシロコ*テラーは、苦々しい表情を浮かべる。

 

「アヤメに力を与えた別の人がいる。そいつを捕まえないと、いくらでも挽回されるってことだね」

「……シュロ、そいつはどこに?」

「それは……一応、ここにいるのかな、ぐらいのは手前でも予想はつきますが……」

「アヤメの方はナグサ達と先生に任せよう」

 

今の状況では、仮にアヤメを追い詰めたとしてもアザミの手によってちゃぶ台返しが行われてしまう。それを封じ、事態を解決するにはアザミを取り押さえるしかない。そして、それができるのは、アヤメの視界に入らなくなっているモルフォ達しかいない。だが、

 

「……アヤメ……」

「これじゃ……攻撃がもう通らない。あの怪異の装甲を百蓮で破らないと戦闘にもならない……!」

 

キキョウの絶望を含んだ声が漏れる。これまで、アヤメを相手に勝負になっていたのはアヤメの体に怪異で守られていない生身の部分が残っていたからだ。しかし、その弱点が完全に消えた今、最早アヤメを倒す手段は百花繚乱には存在しない。

 

「……百蓮?」

「!モルフォちゃん、それ!」

「た、確かあのアヤメって人から奪った時、百蓮って」

「!これか!」

 

が、そこでミドリ達が思い出す。モルフォがアヤメから銃を奪い取った時、アヤメが百蓮と言っていたことを。それを聞いたモルフォはすぐに奪った百蓮を手に取ると、

 

「ナグサさん!これを!!」

「えっ―――きゃっ!?」

 

全力で投げる。槍のように投げられた百蓮を慌てて左手でキャッチしたナグサは、左手から全身にかかる衝撃に思わずグンと体が後ろに逸れてしまうが、なんとか持つことができたことに安堵する。そして銃を見て、それが百蓮であることに気付く。

 

「百蓮!?なんであなたが……」

「まさか、アヤメ先輩から取り戻していたのかよ……すげーな……」

「でも、百蓮があるなら勝ち目が!」

「……ええ。ナグサ先輩、いける?」

「……うん」

 

こくりとキキョウの言葉に頷くと、持っていたアサルトライフルを先生に手渡して百蓮に持ち変える。ナグサを守るように三人が前に立ち、百蓮の攻撃を確実に通せるようにする。

 

「……先生、わかってると思うけど私達の攻撃は殆ど役には立たない」

「うん、わかってる。ナグサが鍵になるってことだね」

 

先生がゲーム開発部の方を見る。そこには、ワームホールが閉じかけている様子が見える。どうやらシロコ*テラーが既にゲーム開発部とシュロを別の場所へ移動させていたようだ。このまま、アザミを取り押さえてくれればそちらからアヤメをどうにかしてくれる可能性はあるが、怪書や怪異の性質を完全に理解できていない今、そこまで楽観視はできないだろう。

 

「ガアアアアア!!」

 

アヤメだったものが襲い掛かる。正気が残っているかどうかは定かではないが、それでもナグサが持つ百蓮が、或いはナグサそのものが最も危険だと理解してるのかナグサへ向かって一直線に走ってくる。

 

「地面を!!」

 

先生が指示を飛ばす。その意図を理解したキキョウ達が、アヤメではなくアヤメが踏みしめようとしていた地面を撃って表面を吹き飛ばし、僅かな段差を作る。そこに前足を踏み入れたアヤメのバランスが崩れてしまい、バランスを整えるための一瞬の隙が生まれる、

 

「ナグサ!」

「うん!」

 

ここがチャンスだと理解したナグサが百蓮の弾丸を放つ、一筋の光がアヤメへと命中しようとしたその時、アヤメは本能だろう、咄嗟に横に転がることでそれを回避。しかし、光は右肩に突き刺さり、そこを抉っていく。

 

「やった!効いてるぞ!!」

「……でも、痛覚とかはないみたいね……正直怪異ってぐらいだから再生するかもしれないって思ってたけど、それがないのは寧ろ幸運ね」

 

ここで百花繚乱にとって喜ばしい出来事が起こる。百蓮によって削られた怪異の肉は再生や修復といった形を取ることがないということだ。これが百蓮の力によるものなのか、それともこの怪異自体が元々そういう設計なのかはわからないが、そこは然程問題ではないだろう。

 

「グルルル……グォ!!」

 

肩を抉られたアヤメは、何事もなかったかのようにナグサへと再び襲い掛かる。今度は跳び上がって襲い掛かってきたため、地面を抉って足を止める行動が取れなくなってしまう。これにはナグサも回避を取るしかできないのだが、着地した瞬間に触手を束ねて生み出された尻尾がナグサを薙ぎ払い、吹き飛ばしてしまう。

 

「あぐっ!!」

「ナグサ!!」

 

吹き飛ばされたナグサが家屋の壁に激突する。背中がずきずきと痛み、一瞬体が動かなくなる。アヤメはすぐさま壁に叩きつけたナグサに追撃を仕掛けようとする。ナグサは咄嗟に弾を撃ちこむ。偶然にもカウンターの形となり、振り上げた右腕を光が貫き破壊する。攻撃しようとしていた腕が消えたことはさすがに向こうも予想外だったのだろう。戸惑ったかのような様子を見せている間にレンゲが割り込み、まだ満足に動けずにいたナグサを抱えてその場から離脱して距離を取る。

 

「ナグサ先輩、大丈夫?」

「げほ……うん、もう大丈夫」

 

痛みにまだ顔を顰めながらも、少しだけ時間を置いたことでまた動けるようになったナグサは立ち上がる。キキョウとユカリがアヤメの気を引くように弾を撃ち続けるが、当然彼女達の攻撃は通じない。ユカリが百蓮によって抉られた肉の部分に弾を撃ちこむも、それすらも反応がない。まるで神経すら通ってないみたいだと、キキョウは表情を険しくする。

 

「でも、前足がなくなったのなら動きにくくなるはずだよ。皆、このまま油断せずにいこう!」

 

先生が冷静に声を張り上げる。その声を聞き、四人が頷いてもう一度アヤメを見る。確かにアヤメが手に入れた怪異の力は凄いものだろう。その攻撃力も高い。ナグサも、自分だけなら絶対負けていたし、先程も片腕を吹き飛ばせたとしても、身動きが取れないまま相手が先に立ち直り、意識を刈り取られていただろうと考えてしまう。だが、今なら。皆で頑張ればきっと。

 

(……待ってて、アヤメ……)

 

ぐっと、百蓮を握る力が強くなる。前足を一本失ったことで行動が不自由になり、さすがに怒りが募ったのか、無数の目がナグサを射抜くも、ナグサは逆に力強い目でそれを睨み返す。

 

「―――!」

 

百蓮の一撃が残る左の前足を貫こうとする。さすがにこの攻撃は喰らってはいけないと判断したのか、アヤメは三本の足と尻尾を使って素早く動き回避する。

 

「っ!」

「ナグサ先輩!アタシらがどうにかする!」

「百蓮を撃ち込むチャンスは私達が作る!先生、お願い!」

「うん、わかった!三人とも、いけるね?」

「当然ですわ!」

 

こうなれば、ナグサを一撃で仕留めるしか状況を打開する方法がないと本能で悟ったのだろう。縦横無尽に駆け回りながらその機会を伺うアヤメを前に、キキョウ達は覚悟を決める。自分達がそのチャンスを作り出し、ナグサに繋いでみせると。

 

「「「「……」」」」

 

ナグサと先生の周囲を三人が取り囲み、いつ、どこからアヤメが仕掛けてきても対応できるように神経を張り詰める。

 

「……今だ!!」

 

そして、一瞬。アヤメが速度を緩めたその時。先生の声が響くと共にアヤメは方向転換して四人へと襲い掛かろうとする。だが、アヤメが地を蹴ったのと先生の声に反応した三人がアヤメの前足が付いていた地面を撃ち抜いたのは同時。それによってバランスを崩したアヤメは、それでも強引に飛び出す。だが、その標的はナグサではなく二度にわたり行動を妨害してきた三人へと向けられていた。それを待っていたかのように三人は同時に散開する。

 

「!?」

 

一人は右に、一人は左に。そして一人は後ろに。息の合った行動と、バラバラになった三人を見て、一瞬、誰を狙えばいいのかわからず、アヤメの体に浮かぶ無数の目が困惑したように揺れる。その僅かな合間が致命的であった。そして、その視線が本来三人よりも警戒すべきナグサを捉えたその時、既にナグサの銃口は、アヤメの左前足へと向けられ、迷うことなくその引き金が引かれる。

 

「ガアアア!?」

 

光が左前足を貫いて破壊し、アヤメが完全に転倒する。そしてナグサの目の前で止まった彼女に向かい、ナグサは頭から体を一直線に貫くように、再び引き金を引く。直後、彼女の予想した通り、全身を貫かれた怪異は光に包まれ、消滅していったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「まずいまずいまずいまずい……!」

 

光が湧き上がる。その光が、アヤメの敗北を告げるものであるものは明白だ。アヤメを失った今、もう彼女を強化することも何もできないだろう。そして自分の百物語も、既にシュロにぐちゃぐちゃにされたまま。

 

「くそっ、くそっ、くそっ!!私が、私があんのガキに……!!」

 

地団太を踏みながら、声を震わせる。だが、現実は無常だ。自分に圧し掛かってくるのは敗北という事実だけなのだから。そして、アザミは敗北を悟った時にすぐに移動すべきだというのに、激情に駆られてこの場に踏みとどまってしまっていた。だがその選択を取らなかった結果、

 

「……見つけた」

「ひっ!?」

 

背後から聞こえてきた声に慌てて振り向く。一瞬、巨大な機械のライオンの幻覚が見えたかと思い足が竦んだ次の瞬間、ハンドガンを突きつけられ、弾丸を撃ちこまれてしまう。それが、シュロと消えてもなお主のために尽くさんという最強一角ライオンGの意思だったのかどうか、ただの幻だったのかはわからない。ただ一つわかっているのは、既にシロコ*テラーとゲーム開発部はアザミの下に辿り着いていたということだ。

 

「あがっ!!」

「今だ!アリス!」

「はい!敵を拘束します!」

 

アザミの体が吹き飛び、地面を転がっていく。そこをモルフォとアリスが取り押さえにかかり、アリスがアザミの両腕を、モルフォが足を掴んで取り押さえる。そこにシロコ*テラーが近づき、彼女の懐から怪書をくすねていく。

 

「や、やめ……!くそ、何なのこの力!?」

 

それだけは奪われてはいけない。思わずアザミの口から焦りの声が漏れるも、彼女を取り押さえる四本の腕があまりに強く、全く身動きが取れない。

 

「これがなければ、もう怪異は呼び出せない。あなたの負け」

「う、ぐ、う……!!」

 

悔しそうに歯ぎしりをするアザミ。その様子をユズ達に姿を隠してもらいながら見ていたシュロは、ここで自分の存在がばれたらどうなってしまうのか、冷や汗をかきながら口を噤んでおく。

 

「畜生……!これも、これも全部あのガキのせいだ!何から何まで全部邪魔して……!あいつさえいなければ、そもそもシュロの奴がヘマさえしなきゃ……!」

「……そこまでにしとき」

「「!?」」

 

その時だった。アザミの言葉を止めるかのように冷たい声が響く。その声に、アザミとシュロが目に見えてわかるほどに狼狽え、反応を示す中、そこに一人の女性が現れる。

 

「……あなたは?」

「こ、コクリコ様……!?」

 

黒い和服に身を包んだその女性は、怪しげな雰囲気を漂わせていた。シロコ*テラーが警戒したような様子を見せていたが、コクリコと呼ばれた彼女はアザミと、ユズ達の後ろに隠れたまま顔を向けるシュロを見ると、

 

「安心し。その子達を引き取りに来ただけさね。もう怪書さえなければ、その子達は何もできない……違うかい?」

「……」

「そうさね。もう一つ言っておこうかい?怪書は三つある」

「……」

 

そう告げた瞬間、その場にいた全員に緊張が走る。コクリコのその言葉は、最後の怪書を自分が持っているという宣告に他ならない。シロコ*テラーは警戒した表情を解かないでいたが、最後の怪書がどれほどのものなのか、未知数であることを踏まえてか銃を下ろす。

 

「……モルフォ、アリス。そいつを離して」

「は、はい」

「……」

 

シロコ*テラーに言われ、渋々といった様子で腕を離すアリス。モルフォも険しい表情を解かないまま膝を離すと、アザミは逃げるようにコクリコの下へ向かう。

 

「シュロ、帰るよ」

「は、はい!!」

 

そしてシュロもまた、声をかけられて慌ててユズの後ろから出てきてコクリコの下へ向かう。そんな彼女を睨みつけるアザミの視線に思わず息を呑むが、そのアザミもコクリコの視線で黙らされてしまう。

 

「シュロが随分と世話になったようじゃないか……良い顔をしている」

「へ……そ、そうでしょうか?」

「!はい!シュロは……友達です!」

「と、友達ぃ!?」

 

アリスの自信満々の言葉にアザミが驚愕と共に目を見開く。しかし、シュロの満更でもない反応を見て、コクリコは一瞬だけ柔らかい笑みを浮かべると、

 

「シュロが世話になったようだし、この場は引き上げさせてもらおうかねぇ」

 

そう言い残して他の二人を伴って消えてしまう。

 

「えっと、追わなくてよかったんですか?」

「何をするかわからなかったから。それに、私達は先生に協力して事態を解決することになってるだけで、花鳥風月部を追い詰めて壊滅させるとか、そういうのは百花繚乱や百鬼夜行がやるべきことだからね」

「……ま、ユカリとかシュロとかと会ったからなし崩し的にこうなっただけだしね。シャーレとしてはここまで、だね」

 

姿を消した花鳥風月部がいた場所を見て、ふぅと溜息を吐いたシロコ*テラーはそう言い、先生達の下に戻るべく歩き始める。モルフォ達も頷き合うと、先生やユカリ達の下に戻るべく歩き始めるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「っ!!」」」

 

その眩しさに思わず手で目を守るユカリ達。それすらままならないナグサは完全に視界が潰されてしまい、目の前の景色がわからなくなる。だが、視力が回復してくると、そこには地面に仰向けのまま倒れるアヤメの姿があった。

 

「アヤメ!!」

 

急いでアヤメに駆け寄るナグサ。自分へ向かって駆け寄るナグサの足音が耳に入ったのだろう、焦点の合ってない目を開いてナグサを見ると、疲れた様子で自嘲したかのような笑みを向ける。

 

「……ああ。負けたんだ」

 

現状を理解したようにぽつりと呟く。どうやら、アヤメには先程の姿になった後の記憶はないようだ。それだけ、怪異の力に塗り潰されていたということなのだろうが、それでも負けたという事実を前にすれば、アヤメも受け入れざるを得ないといった様子だった。

 

「……なんでそんな顔してるの。あなたは私に勝ったのに」

「……勝ってないよ。私はアヤメには……あんなの、アヤメの強さじゃない……怪異なんて使ってない、普段のアヤメの方が、ずっと強かった……それにあのアヤメだって、勝てたのは皆で力を合わせたから」

「……そうやって、またあなたの中のアヤメを押し付ける」

「……違うよ。だってあれは……ただの獣。あれは……人ですらない」

「……それはそっか……」

 

涙を堪えるような表情をするナグサに、呆れたような、納得したような言葉を漏らすアヤメ。

 

「……何がしたかったんだろうね、私って」

「アヤメ……」

「百花繚乱の委員長が嫌になって、でもその立場は失いたくないってしがみついて……百蓮が使えないってことに気付いて。これからどうすればいいのかわからなくなって、クズノハ様に会いに行って……それで、結局会えなかったから、ああ……もう、私には無理だったんだなって理解させられて……なんでこんなこと、しちゃったんだろ……」

 

ぽつぽつと己の心を零していくアヤメ。この敗北でやっと、心の枷が外れたのかもしれない。今まで、断片的にしか知ることのできなかった彼女の心情を聞いたナグサは、涙を流しながらアヤメの右手を握る。怪異の力の気配を感じさせない、綺麗な人の肌であった。

 

「……ごめんね、アヤメ……全く、気付けなくて……」

「……」

「……アヤメは、ああ言ったけど……でも、私は、アヤメのこと、友達だって思ってるから……今度は、失望されないように頑張るから……だから、もう一度やり直そう……?皆で、一緒に……」

「……」

 

ちらと、黄色い瞳が自分達を見つめる後輩達を見る。どう言えばいいのかわからない様子のレンゲ、静かにじっとアヤメを見たままのキキョウ、もう大丈夫だと確信しているのかどうかわからないかほっとした様子を見せるユカリ。三者三様ではあるが、時間が経って少し変わっているかのような姿を見せていた。

 

「……百花繚乱の委員長が、そんな顔しちゃ、駄目でしょ……」

「アヤメ……」

「今は、あなたが百花繚乱の委員長なんだから……ごめんね」

「え……」

「右腕。まともに動かせないようにしちゃって……」

 

そして、ナグサの右腕を見ながら、謝罪の言葉を口にする。まだアヤメの意識が残っている時にも、右腕が使えないなりに食らいつくように戦う彼女の姿を見て、もう二度と使えないようになっているという事実に気付いたため、自分が要因の一つになっていたことに思うところはあったのだろう。

 

「ううん、いいの……これは、私への罰だから……だから、だから……」

「……そう……よかった……」

「……?アヤメ……!?」

 

うと、うととアヤメの瞼が徐々に落ちてくる。その様子にナグサがすぐに気付き、レンゲ達も慌てた様子で駆け寄る。しかし、アヤメを襲う睡魔は、弱まる気配はない。

 

「……もうちょっと、話さないと多分、いけないんだろうけど……今はちょっと……無理……っぽい……」

「……アヤメ、私……待ってるから。また、アヤメが起きてくれるのを……そしたら、その時はちゃんと話をしよう……」

「……うん……」

 

ナグサの言葉に、どこか安心したように頷く。そしてアヤメはゆっくりと瞳を閉じて眠りに入るのだった。

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