転生したので前世の知識で生徒達と遊ぶことにする 作:popoponpon
「……終わったの?」
モルフォの纏っていた装甲が消滅していく。モルフォから百蓮を返してもらいながらナグサが首を傾げると、モルフォは少し考えて、
「そういえば地下生活者が負けた時のペナルティをまだ取ってないからやっておきましょうか。まずは混沌の領域の機能の使用を完全禁止……それと、類似する力を使うのも禁止……それとここから出ることも禁止、ぐらいは罰ゲームとしておこう」
「ふむ、まあ妥当なんじゃないかい?こういうのは生き地獄の方がお似合いだろう」
「……まあ、モルフォがそれでいいなら……」
地下生活者に強いる罰ゲームを決めていく。シロコ*テラーはもう殺してもいいんじゃない?と正直な所考えてしまっていたが、そんなことをして他の皆に精神的な負荷をかけるよりはいい感じに生き地獄を与える方がいいだろうという意見に同意する。
「あ、う、あ……」
地下生活者の生気の籠ってない言葉を聞きながら、モルフォ達は背を向ける。そして、シロコ*テラーがワームホールを開く。
「……そういえば……だとしたら……ケイみたいな方法が使えるかもしれないし……」
モルフォは最後に一回ダイスを放り投げる。地面に落ちたダイスを拾い直したモルフォは三人と共に元の場所へと戻っていくのだった。
★
「……ああ、やっと戻ってき―――」
「モルフォ!!」
「ごふっ!?」
生徒会の谷に現れたモルフォ達。直後、アビ・エシュフから降りたアリスがモルフォの胸に飛び込んでくる。さらにアリスに続く形でモモイ、ミドリ、ユズ、トキが駆け寄ってきてモルフォに抱き着いたりしてくる。
「モルフォ!!大丈夫だった!?」
「モルフォちゃん、ああ怪我が……」
「体痛くない?大丈夫?」
『顔が……本当にとんでもない奴ですね……!!』
「まずはすぐに入院を。連絡を取って準備を―――」
「あ、はは……とりあえず皆心配させてごめんね。後入院するほどじゃないよ……」
一年生達に抱き着かれ滅茶苦茶にされるモルフォ。その様子を驚いたように見ていたナグサとやれやれと言った様子で肩を竦めるセイア。シロコ*テラーは安心した様子でそれを見ていたが、
「……シロコちゃん?」
「!」
ユメの声に振り向く。そこには、ユメともう一人のモルフォの姿があり、それを見たシロコ*テラーは少しだけ気まずそうに視線を逸らそうとしたその時。
「―――あっ」
「シロコちゃん……!」
「……もう一人のシロコちゃんも無事でよかったですね……」
「そうだねぇ……まさかこんな形でユメ先輩とも会えるとは思わなかったけど……まあ、別人だけどね」
ユメがシロコ*テラーに抱き着いてくる。そのまま涙を浮かべ、泣き出すユメを抱きしめながら、シロコ*テラーも涙を目元に滲ませる。その様子を見て、ホシノやノノミだけでなく他の三人も安堵した様子で見つめる。そんな中、アヤネとセリカがもう一人のモルフォの姿を見ると、どこかうつらうつらとした様子が見えていた。
「!あれって……」
「モルフォちゃん……?」
「……ん?」
アヤネとセリカの声にシロコが気付き、もう一人のモルフォへと視線が向けられる。続けてシロコ*テラーがもう一人のモルフォを見てその異変に気付く。
「シロコ先輩……よかった。ユメ先輩も、これで……ただ、ちょっと眠くなっちゃって……」
「大丈夫なの……?」
「多分……無理矢理起きたから……」
「……そっか。まだ、モルフォは目覚める時じゃなかったんだね……」
その場にいた全員の視線がもう一人のモルフォへと向けられる。アトラ・ハシースの中でユメの中で眠りにつき、ユメの中で過ごしていた彼女があの局面でまさか目を覚ますとは彼女自身思わなかったのだろう。おそらくはモルフォ自身まだ目覚める時ではなく、強引にたたき起こされたという状況だったのだ。
「え……モルフォちゃん……いなく、なっちゃうの……」
「大丈夫……モルフォはまたいつか、目を覚ますから……そうだよね?」
「……はい。でも……」
「……それならさ」
皆にもみくちゃにされながらもシロコ*テラーたちの話を聞いていたモルフォがヘッドフォンを外して掲げる。
「……?」
「今のあなた……AIっていうか、電子的な存在なんでしょ?なら、こいつに入りなよ。そうすればケイみたいに新しい体を作れるかもしれないし」
「……え?」
もう一人のモルフォが一瞬困惑したように自分を見る。モルフォが持つヘッドフォンは、以前コトリによって改造された際にデバイスを搭載してもらっている。それにより、ある程度のデータを保存することが可能となっているのだ。
「ケイがゲーム機に入れたことを考えればその時よりも容量があるんだから多分いけると思うんだ」
「……私が……そっか……」
「モルフォちゃん……」
一瞬、驚いたような表情を浮かべるも、どこか納得したように頷く。そして、もう一人のモルフォが目を閉じると共にその体が光の粒子となり、モルフォのヘッドフォンの中に搭載されたメモリに入っていく。ユメが心配そうに見る中、シロコ*テラーは最後にモルフォが振ったダイスを思い出す。
「もしかしてあれって」
「そういうことだよ。救えるものは全部救わなきゃ……ハッピーエンドじゃないからね」
どうやらこういう結果になったのも、混沌の領域の力によって定めた事象のようだ。と、もみくちゃにされていたモルフォの下にC&Cも近づいてくる。
「ったく、迷惑かけやがって」
「まあまあ、モルフォちゃんは悪くないんですから」
「ああ。だが……よくやったんじゃないか?たった一人であの……地下生活者を相手に大立ち回りをしていたんだからな。それにあれは……まあ、恰好良かったんじゃねえか。もう使えないのか?」
「それは無理ですね……」
「なんだ使えないのか……ったく一人で頑張りやがって」
「でも皆頑張ったよね!」
呆れたように言いながらも皆に囲まれて座り込んでいたモルフォの頭をわしゃわしゃしてくるネル。他の三人もモルフォの様子を見て安心する。
「はぁあ……さすがに疲れたわ」
「アル様!?大丈夫ですか!?」
「あはは、アルちゃんもお疲れだねえ」
「……後はシェマタだけど……いや、今日はもういいや」
「……ええ。この後は面倒なことになりそうだけど……ひとまず出直した方がいいわねこれは」
セトを倒し、地下生活者も対処し、モルフォも帰ってきた。これで残るはシェマタだけだが、さすがにこれだけの戦いを終えた後にそのまま、なんて気力はアル達にも残っていない。確認するようにカヨコがヒナに視線を向けると、ヒナもカヨコの発言に同意するように頷く。
「……やっと終わったんだな……」
「ええ……全く、濃密な二日間でした」
「いやー全くもってその通りだよね……あはは。でも私達にも旨味はあったんじゃない?」
「……うん、そうだね」
セトとの戦いで負ったダメージ、そして消耗からRABBIT小隊もたまらず膝を付き、お互いの健闘を称え合う。それぞれの反応を見せ合う中、先生はプラナ、アロナと視線を交え合い空を見上げる。そこに映っていた混沌の領域の姿はもう見えない。完全にセトの影響も混沌の領域からの干渉も消え、元のキヴォトスが取り戻されていた。と、
「おーい!」
「みんなー」
そこに聞き覚えのある少女達の声が聞こえてくる。拡声器を通して聞こえてきたその声は、先生達が降りた列車を止めている方から聞こえてきており、そちらから列車の走る音も聞こえてくる。
「この音って……列車?」
「……ヒカリとノゾミ?」
「生徒会の谷への線路を開いたままにしていたから来れたのね……」
次第に列車が停まり、音が消える。それから少しして、ノゾミとヒカリが生徒会の谷の方に姿を見せてくる。
「あ、皆いたいた!いやー探したよ、なんかこっちで雷凄かったけど急に静かになっちゃったから来てみたんだけど……あっ、モルフォじゃん」
「鼻血すごーい、元気ー?」
「ただの鼻血ぐらいならまぁ……止まってるし。でも、なんで二人がここに?」
「うーん、迎えに?やっぱ心配になるじゃん?友達だし、ハイランダー的な意味でもさ。監察官も誘拐したこと覚えてないって話だったし明らかにおかしいってなるじゃん」
「でも無事でよかったー、かえろー」
モルフォをもみくちゃにするメンバーにノゾミとヒカリも混ざり始める。いろんな生徒達に好き放題されながら苦笑するモルフォを、先生は安心したように見るのだった。
★
「はああああ……暇。早く戻ってこないかなーあー暇、暇すぎて死にそう」
ゴロゴロ畳の上を転がるアヤメ。これは起きなければならない、一応はそう決意したのに結局体に裏切られてしまったのだ。そのせいで夢の中から出られず仕舞いのアヤメは、モルフォは大丈夫なのか、なんて考えながら縁側の方に目を向けると、
「「「……」」」
そこにはセイアとモルフォがアヤメを無言のまま見つめる姿があった。アヤメは暫く固まってしまっていたが、素早く体を起こしてこほんと咳払いを入れて取り繕い始める。
「や、やあモルフォ。久しぶりだね?えっとそっちの子は以前どこかで……」
「ああ、取り繕わなくても構わない。夢の中だからね、だらしない自分を思う存分曝け出したいというのは自然な欲求だよ」
「やめてよ!恥ずかしいんだけど!?」
「でも私といる時普通にグータラしてるし……セイアさんと似たような状態だよ」
「あの時の私はちょっと精神的にやられていたんだ。比較してはいけない」
「……どっちも同じでは……?」
「「違う」」
だがセイアにすぱっと切られてしまい、顔を赤くしながらぶっきらぼうに振る舞いながら縁側の方に出てくる。そしてモルフォの方を見ると、心配したような表情を向ける。
「それで、ここ数日は来なかったけどなんかあったの?いや、一回だけ来てはいたけど……なんか変な様子だったから気になってはいたんだよね」
「ああ、それなら皆が助けてくれたから大丈夫。アヤメもありがとうね」
「?いや、私は何もしてないけど?」
「そうかい?現実の君はクズノハに会えと呟いていたようだが。そのおかげでクズノハに私達は会うことができて、モルフォを助けられたんだが……」
「そっか……それはよかった。それはそうとしてクズノハに会えたのはなんかむかつく!クズノハの事はもうどうでもいいけど!!」
「随分と愉快な性格をしているね君は」
アヤメが何かをしてくれたおかげで現実にも影響が出た。そのおかげでセイアとシロコ*テラーはナグサを合流させることに成功した側面もあったのかもしれない。と、ここでふと、アヤメが思い出したようにセイアを見る。
「……ところで君、誰?どうやってここに?ここ私の夢だよね?」
「なんだ、漸く聞くのかい?まあいいだろう、百合園セイア……ああ、君の事は知っているよ、七稜アヤメ。私はモルフォと一緒に寝ていてね、ここに入ってきたんだ」
「そっかー……ううんどういうこと?」
そもそもなんでセイアが夢の中にいるのか。以前もだがどうやって入ってきたのかと疑問に思ってきたことを聞く。だが一緒に寝て入ってきたという発言に困惑してしまう。現在、現実の方では色々あって皆疲れているだろうということで、シェマタのことは一旦翌日に回してアビドス高校に戻り、教室で生徒達がまとめて一緒に寝ているのだ。そのため、セイアとモルフォは一緒の場所で寝ている判定を貰えたのか、こうして夢の中の合流ができたのだ。
「……で、どうするの?」
「うーん……何があったか聞く?」
「いや……今話さなきゃいけない内容じゃないなら別に今じゃなくてもいいよ。いつでも聞けるし」
「む……」
「それよりなんかない?スゴロクとか」
「ダイスは暫くいいや……それよりも回すならベイブレードやろうベイブレード、なんか無性にやりたくなったし」
「ベイブレード?」
とりあえず何があったかは一旦置いといてベイブレードを始める三人。この空間で三人で遊ぶ機会など初めてなのもあり、大盛り上がりする三人。そして数分後、スタジアムには三つの猫の顔が高速回転する謎の光景が生まれていた。
★
翌朝。皆で再びシェマタの下に向かう。セイアは同行しようかと言っていたが、生徒会の谷にいたことをマコトに知られると本当に面倒くさいことになるからお願いだから帰ってほしいというヒナの切実な頼みを受け、ナギサの胃をまた破壊するのもまずいかと判断したセイアがシロコ*テラーに連れられ、ナグサ共々それぞれの自治区へと帰していた。ヒカリとノゾミも一旦ハイランダーの方に戻ることになっており、昨日アビドス高校に戻ってきた時よりは少ない人数で向かうことになったのだ。
「……これがシェマタ」
「あの時はセトがいたので気にする余裕がありませんでしたが、十分でかいですね……」
「これを壊すんだね……」
シロコ*テラーが戻り、ワームホールを使ってシェマタの下へ向かい、改めてシェマタの姿を見上げる。そこにある巨体に驚愕するゲーム開発部。だが、これだけ大きいと解体のし甲斐もあるのか、合流したエンジニア部はやる気十分といった感じで解体を始めていく。事前にユメが言ったようにシェマタのエンジンはかなりの危険物だったようだ。
「これはとんでもないな……プラズマを用いた動力部、しかもこれは……」
「確かに私達もプラズマエンジンを開発してはいますが……これはとんでもないですね。出力だけを追求して安全性を投げ捨ててます」
「シェマタがそれだけ燃費が悪いのか、それともただやりたかっただけなのか」
「だとすると、雷帝は相当なロマン派かもしれないね。あの時はなんか発明家でそんな名前を聞いたような聞いてないような、みたいな感覚だったが……こんなものを作り出すのなら他にどんな技術を持っていたか是非聞きたいものだが―――」
「やめてくれないかしら。撃つわよ」
「そこまで嫌うほどか……別に技術はどこまでいっても技術でしかないとは思うんだけどね」
『それは一理あるわね。正直な所、技術レベルだけで言うなら昔のキヴォトスも大概でしょうし、なんなら元となる素体があるとはいえデカグラマトンの預言者なんて超技術そのものとも言えるわ』
(……まあ、黙秘権を行使させてもらいます)
エンジニア部に混ざって作業をしているのは、エンジニア部がサポート用に持ってきた千年の守護者やAMAS。このAMASは銃器ではなくアームを装備しており、リオが遠隔操作をしながら、シェマタが暴走などを起こさないように慎重にモニターしていた。だが、それをするだけの要素がシェマタにはあったのだ。何故なら、シェマタを動かしていたのはプラズマ動力。しかし、それはエンジニア部から見ても相当な代物であり、安全性さえ考慮しなければシェマタという大型の兵器すら動かしかねない大出力を誇っていた。
「それで、どう?安全に解体できそう?」
「今はね。ただ、一度動かしてしまうと一気にこいつは爆弾に近いものになる。そうなると、迂闊に壊せば周囲が吹っ飛ぶほどの大爆発が起こってもおかしくないし、その状態だとむしろもう一度動力を停止させることの方が難しくなる……いや、動かされなくて本当によかったよ」
「……ちなみに、この状態で解体しないでエンジンを破壊するのは?」
「可能ならやめた方がいい。今は止まってるから安全ってだけで不用意に衝撃を与えれば唐突に吹き飛んだっておかしくないからね。リスクの釣り合ってない運試しをしたいなら話は別だけど」
「……やっぱりマコトに伝わってなくてよかった」
ウタハの言葉を聞きながら、カヨコはほっと胸を撫で下ろす。この会話にはカヨコの隣に立つヒナも複雑そうな表情だ。しかし何も言わない辺り、カヨコの言葉に内心同意していたのだろう。もしマコトがこの事を知ったら、安全性の問題であっても解体資料として残すことを嫌がって強引にでも、跡形もないほどに破壊するだろう。もしかしたらウタハの言う通りに何も起こらない可能性もあるが、下手な刺激で一面が更地になってもおかしくない。
「「「……」」」
シェマタの解体を進める三人から声が聞こえなくなってくる。エンジン解体の為に一番神経を使う局面に入ったのだろう。その場にいた全員が無言のままその現場を見ていると、やがてウタハ達が手を止めて汗を拭うと、大きく溜息を吐く。
「これで一番危険な部分は解体したから大丈夫だ」
『ええ、本当にとんでもないものを作ったものね……シェマタ自体が堅牢な作りだったから今まで持っていたけれど、もし野晒しになってたりしたらいずれエンジンが風化して脆くなることで起爆していてもおかしくないわ』
「うへ……つまり今回の一件がなかったらいつかアビドスは吹き飛んでたって事?」
『……可能性はあるわ。とはいえ、さすがに数年後という話ではないでしょうけど……』
「……それを壊そうとしていたんですか?ユメ先輩」
「あ、あの時は爆発が抑え込まれてたし……広がっても生徒会の谷ぐらいかなって思ってたから……ここまで大きくなるなんて思わなかったの……」
「み、見積もりが甘すぎませんか……?」
「ひぃん……」
仕事を終え、道具を纏め始めるウタハ達。そしてアビドスの面々と先生を改めて見て報告する。
「後はもう適当に壊してしまって大丈夫だよ」
「了解だよ~、持ってきた分で足りそう?」
「どうだろうね……まあ、後は壊すだけだし足りなかったら後で追加で持ってきて再開すればいいんじゃないかな?」
「ん、それはそう……というかデブシロコに持ってきてもらえば―――んっ!?」
「……デブじゃない、チビシロコ」
とりあえず爆薬が足りなかったらどうしようかと考えていたところにシロコがシロコ*テラーに運んでもらえばいいだろうと言うも、方法はともかく余計な言葉が入っていたためかシロコ*テラーに脛を蹴られてしまう。
「……でも、モルフォの部屋でゴロゴロしていて猫みたいな生活してたって聞いた……!そんな生活してるなら体も横に……」
「なってない」
「け、喧嘩しちゃ駄目だよ?二人ともどっちもシロコちゃんなんでしょ?」
「……ん……」
涙目になりながらしゃがみ込むシロコ。他の対策委員会の面々が呆れた様子でシロコを見る中、ユメがシロコ*テラーを宥めると。シロコ*テラーも渋々といった様子で引き下がる。
「なんていうか……こういう人なのねこの人……」
「そうみたいですね……凄く優しくて……でもうっかりしていて、だけど……」
「……うん。ちょっと変わってるけど、まあそれが向こうのユメ先輩なんだよ」
ユメとシロコ*テラーの様子を見ていると、これが向こうの日常の一幕だったのだろうと思わされる。この世界は勝手が色々違うだろうが、そこはシロコ*テラーやホシノが率先して補佐してくれるだろうし、いずれノノミや他の面々も慣れて手伝ってくれるはずだろう。
「……よし。それじゃあ、盛大に壊して、終わりにしようっか!」
「おっ、いいねぇ。火薬マシマシでやっちゃおうっか!」
「モエ……今は真面目な話なんですが」
「ふふ、今は幾らでも火薬を盛っていいんですよ?」
「ほら!天下のC&Cが言っているんだから間違ってないんだよ!」
「ちょっと待てや」
シェマタを吹き飛ばすと聞いてモエを筆頭にテンションを上げ始める面々。それを何人かは冷静になだめようとするが、どのみち吹き飛ばすのは確定なのだからと最終的に同調し合い、シェマタの破壊は最終的に思った以上に賑やかに進むのだった。