転生したので前世の知識で生徒達と遊ぶことにする 作:popoponpon
輸送船から降下するポッドからモルフォとエイミが飛び出す。二人の両足はレイバーを元にした六本の脚パーツを装着したボードに千年の守護者の頭部を取り付けた高速機動ユニット、千年の守護者Type.Sに軽く固定されており、パラシュートを展開して地面に着陸。そのまま脚部を展開し、滑るように移動を開始する。
「おっ、これは速い」
「しかも旋回能力が大分素直」
『まるでライトスターみたいですね!』
『モルフォだったらルインズスターの方がいいんじゃないの?』
『現実でそんな極端な旋回を実現できるわけありません』
(え?この世界エアライドはあるの?)
ちゃんとモルフォとエイミがイェソドを引き付けているかを確認するため輸送船で待機していたアリス達が中継を見る中、イェソドに迫るモルフォ達に鋼鉄大陸から出てきたレイバーたちが迫りくる。
「来た!」
「悪いけどあなた達は今は邪魔!」
エイミがレイバーを次々と撃ち抜き、モルフォが千年の守護者にスピンをさせながら高速で回転しつつハンマーで吹き飛ばす。吹き飛ばされた個体が他の個体と激突してさらに吹き飛んでいき、レイバーたちを次々と突破しながら遂にイェソドの腕が見える所にまで迫る。
「やっぱでっかいなぁ!!」
『一発でも喰らったらアウトだよ!即死したら私でもどうにもならない……というか今も使えるかわかんないんだからアテにしないで!』
「最初から死ぬ気ないからあんまりアテにしてない!」
「悪いけど右に同じく!」
イェソドが迫る外敵を認識したのか、勢いよく右腕を振り下ろす。あまりに腕がでかすぎるせいで逆にゆっくり見えるその振り下ろしを避ける二人。振り下ろされた腕によって地面が砕け、瓦礫が宙を舞う。
「っ……!?」
「エイミ!!」
つい、普段の感覚で回避距離を稼ぐように空中に跳んで回避してしまったエイミに吹き飛んだ巨大な瓦礫が迫りくる。まずいとエイミが思った次の瞬間、モルフォがシールドをブーメランのように瓦礫へと投擲する。瓦礫とシールドがぶつかり、瓦礫の軌道が僅かにずれたのを見てエイミは無理矢理体を捻りながら着地し、なんとか攻撃を回避する。
「ごめん、モルフォ!」
「なーに、これぐらい!」
『目の前、レイバー!』
「ええい……」
「させない!」
だがエイミに気を取られた一瞬でレイバーが近づいてくる。即座にショットガンハンマーを構えた直後、今度はエイミがレイバーを撃ち抜いて敵を排除する。
「サンキュ、エイミ!」
「お返しだからね―――次来るよ!」
レイバーは包囲網を作るように移動していたが、それを突破し、イェソドの再びの右腕の振り降ろしを回避する。
『これで、少しは引きつけられたんじゃないの?』
「……いや、イェソドは右腕でしか攻撃していない。こっちの脅威度が低いと思ってるんだ」
「近づけば問答無用、ってわけではなかったね。あの三人の入れ知恵か何かかな……レイバーがさっきより増えてる。イェソドを焦らせて両腕を使わせるには……まずはあいつらを突破しなきゃ」
「……一回先生に指示を仰いだほうがいいかな―――」
しかし状況はよろしくない。まだイェソドは片腕しか使っていない。本命の攻撃の為には両腕をちゃんと使わせたい。そう思い、先生に連絡を取ろうとしたその時。モルフォとエイミの後ろから弾丸が次々と放たれレイバー達を吹き飛ばしていく。
「これは……」
「待たせたね、モルフォ!エイミ!!」
『え!?モモイちゃんとミドリちゃん!?』
「先生達に言われて、救援に来たんだ。私達も一緒なら、きっとイェソドも!」
そこには、モモイとミドリの姿があった。ミドリの手にはモルフォが投げて飛ばされたシールドが握られていた。それを受け取ったモルフォはにっと笑うと、全員に指示を出す。
「そうだね……四人ならいける!いくよ!」
「任せて。今は私のことをユズと思ってくれていいから」
「い、いやそれはちょっと……」
「……締まらないなぁ」
「―――来た!散開!!」
レイバー達を蹴散らし、進軍する四人。イェソドも片手では無理と遂に判断したのか、両腕を振り上げ、同時に振り下ろしてくる。待っていた攻撃を前に、そのあまりの大きさにモモイとミドリが冷や汗を流し始めるも、モルフォの指示と共に四人はイェソドの攻撃を散開して回避する。
「―――今です!最大船速で突っ込みます!!」
「いけるの?こういうのってエンジンとかやばいんじゃ」
「ふふ、プレナパテス事変の時、ミレニアムを修理していた千年の守護者の作業能力をあまり侮ってはいけません。そもそもホドとの戦いで壊れたエリドゥをアトラ・ハシース攻略戦に耐えうるレベルまで一日で修復させたぐらいですからね……この程度のエンジンの完全修理ならお手の物です。ここまで来たらType.
『……まあ、元々エリドゥではそういう役割を専門に担ってた個体もそれなりにいますし。いっそ区別の為にそう呼んでもいいかもしれませんが……』
『ケイ、そろそろ降下の時間よ』
『わかりました』
ここがチャンスと言わんばかりに輸送船の最大船速で腕を振り下ろしたイェソドへと突貫、輸送船の中から次々とポッドが投下される。腕を振り下ろした今なら空中で叩き落とされて即死することもない。
「皆、一斉攻撃!一点を集中砲火!!」
ポッドの中からトキ、ケイがアビ・エシュフに乗り込んだ状態で現れ、最初から全ての弾丸を叩き込む。二人のフルバースト攻撃に加えてアリスはスーパーノヴァを、ユズも手持ちのグレネードだけではなく一緒に詰め込んできた船内にあったグレネードランチャーを構え、次々と榴弾を撃ち込んでいく。イェソドは本命の襲撃者に気付くも時すでに遅し。
『バランスが崩れた……トキ、ケイ!指定するポイントを攻撃して!そうすればイェソドは自重で潰れるわ!!』
『はい!!』
『了解です』
次々と攻撃を撃ち込まれ、イェソドの身体がどんどん破壊され抉れていく。現場でイェソドが傷つく様子を見ていたリオが解析を続けたところで弱所に気付き、そこを指定する。二人のレーザー砲とレールガンを受けたイェソドの体が再び抉れたかと思うと腕の重さに耐えきれずに胴体がベキベキと音を立てて潰れていき、最終的にへし折れ、壁の外の地面へと落ちていく。その様子は壁の外側にいたモルフォ達にもよく見えていた。
「うわっ!?」
「こ、これがイェソド……?でも」
「うん、腕以外ぺしゃんこだね。でもこれで、妨害するものは何もない」
『千年の守護者を使って壁を登ってください。こちらも攻略組を回収して内部に入ります。そこで落ち合いましょう』
『離れたら落ちるので足は絶対に固定してください』
イェソドの撃破を確認し、ヒマリとケイの指示に従い、四人は千年の守護者の足から、本来は地面での急旋回などを行う用途で使われている爪を出現させ、それを壁に食い込ませて這わせるように壁を登っていく。その間、四人は足を固定したままボードを手で掴むという奇妙な光景が広がっていたが、そのまま頂上まで登り切り鋼鉄大陸の内部へと侵入する。
「ほ、本当に登れた……」
「し、下見てたら大変なことになってたよこれ……って、うわ……」
「……これが……鋼鉄大陸」
内部に侵入した四人の目の前に広がっていたのは、まさにSFに出てくるような未来の街並みと言ってもいいような、鋼鉄でできた建物の数々であった。それらの様子を見ながら、エイミが通信機に手を伸ばし、輸送船に侵入に成功したことを報告し、合流することになる。その後、一行は千年の守護者達を使い、前線基地を構築していくことになる。
「この通路だとAMASの単輪移動の方が移動に適していそうだけれど……」
「無理でしょうね。基地の範囲内であれば波動干渉装置の影響下なので問題なく動けますが……終ぞまで小型化はできませんでしたね」
外部は千年の守護者が、内部はAMASによって加工されていく基地。正直なところ預言者を相手取るには不安が残るが、この際贅沢は言っていられないだろう。
「……でも、なんで基地を作るんですか?」
「確かに……外で、しかも敵地で準備しなくても……時間がないんじゃ」
だが、耐久性に難があるならそもそも移動できる輸送船をそのまま使えばいいだけだ。わざわざ基地を作る時間があるのだろうかと首を傾げるユズにリオは首を横に振りながら答える。
「鋼鉄大陸の特殊性が原因よ」
「特殊性ですか?」
「分析した限り、この瞬間にも私達の位置や情報はリアルタイムで把握されています」
「!?ハッキングされてるんですか!?私達!?」
「ええ、鋼鉄大陸そのものにね」
鋼鉄大陸そのものに把握されている。これではまるで、
「……鋼鉄大陸そのものが生き物みたい……」
「言い得て妙ですね。この地面……いえ、地面かどうか怪しいですが……鋼鉄大陸の地面は、巨大な回路や機械装置、コンピュータで構成されています。そのため、私達は一挙手一投足を監視されているようなものです」
鋼鉄大陸が生きている。そう言ったモルフォにこの鋼鉄大陸を構成するものを教えるケイ。至る所からこちらを監視する鋼鉄大陸。それを通じてアイン達もこちらを監視しているのだろう。
「つまり床とか壁とか、全部に目が……成程群体……」
「言いたいことはわかりますが……厳密には違うと思いますよ?」
無数の目がこちらを見ているといっていい。それを解決するためにリオ達はここに基地を作ろうとしていたようだ。
「それで……リオ会長達は前線基地を作るんですか?でも、基地を作っても見られ放題な気がするんですけど……」
「問題ないわ。この場所を占領するのだからね」
「その通りです。この辺りの主導権を少し、あの子達から電子的に借り受けます。まあ、半永久的な権限の移動ではありますが」
「どれくらいかかりそう?」
「やってみないとわからないわ。しかも占領中は移動もままならない……完了するまで輸送船のリソースを演算装置に割り当てなきゃいけないのだから」
かつてアトラ・ハシースを攻略した時と同じだ。しかも今回はかつてプラナにしてやられたような大どんでん返しも対策済みだ。
「なのでしばらくはここで足止めですね」
「あの時みたいにもっと演算装置と人員がいれば一気に占領戦を仕掛けて鋼鉄大陸を掌握、そのまま鋼鉄昇華を強引に止めるということもできそうですが……」
「時間がなさすぎましたね……ミレニアムからは距離も遠すぎましたし」
だが、かつてのように攻撃のための占領は行えなかった。必要最低限、鋼鉄大陸における活動拠点の確保しかできないのは色々と思うところが出てきてしまう。
「……状況は正直悪いわね……でも、まずはこれをやらなければ話にならないわ」
「わかりました。では最大限の警戒態勢で、ここをお守りします」
いや、むしろこの状態で鋼鉄大陸に向かわざるを得ない状況に追い込んだ預言者とエンジニア達が上手だったというべきか。トキ達も周囲を警戒している中、リオ達は急いで占領を終えられるように少しでも手を進めていくのだった。
★
まだ占領途中のリオ達の様子を観測していたオウル達の姿が別の場所にあった。だが、オウル達の顔色は浮かない。
「……イェソドが、突破されました……」
「そ、そんな……」
「……一応、この場合のシナリオも想定してはいましたが……その前にこれだけは言わせてください」
「……いいですよ」
「……なんですかあれは!?」
アインの許可を貰い、オウルが声を上げながら映像を出す。その映像には、モルフォ達四人が乗る、千年の守護者Type.Sの姿があった。わなわなと腕を震わせながらその姿を見る。
「これ、少し形状とか弄ってるようですが思いっきりレイバーの脚じゃないですか!!」
「か、完全にレイバーの脚を改造して使われちゃってます……うう、可哀そうに……」
「しかもあれのせいでイェソドの攻撃避けられ放題……!はぁ、本当に厄介ですね鍵……!どうしますソフ……ソフ?」
とにかく、イェソドが倒れた場合の事は既に計画済みのはずだ。それについて話そうとソフの姿を探そうとしたのだが、二人のいる部屋のどこにもいない。その頃、ソフは一人で別の部屋にいたのだが、そこにマルクトが近づいてくる。
「こんにちは、ソフ。今回は一人ですか?」
「……」
「なにか、言いたいことがあるのですね?」
浮かない顔のソフの下に歩み寄るマルクト。マルクトも、ソフの表情を見て、大体何があったのかは予想がついている。だが、自分の勘違いかどうかを確かめるためにも、ソフに確かめるように質問する。
「お姉様……」
「念のため、聞かせてください。イェソドは、どうなりましたか?」
「……!」
その言葉にはっとなり、思わず涙が零れる。そんなソフをマルクトは慰めるようにしゃがみ、ソフの目を見る。
「大丈夫ですよ」
「で、でも……もう……!私の……全部、私の、せいで……ティファレトも、イェソドも……」
泣き出すソフをマルクトは抱きしめてその頭を撫でる。ソフは一瞬驚くもマルクトに撫でられ、徐々に落ち着いてきたのか涙を拭うと顔を上げる。
「落ち着きましたか?」
「うん……」
「では、問題解決に移りましょう。我にできることはありますか?」
「……!」
マルクトの言葉にソフが驚いたような表情を見せる。マルクトは再びソフに笑いかけると、
「驚かなくていいのですよ。ソフが何を望んでいるのか、我には分かります。我は、ソフの姉なのですから。そして、何故ソフが何も言ってくれないのかも分かります。ソフは、我の妹ですから。ですから、大丈夫です。我もまた、我にできることをしますので」
そう言い、部屋を出て行こうとする。その背中を見ていたソフはぎゅっと手を握りしめると、
「私達は!お姉様を失いたくない!!」
「……」
「お姉様を失うのは……嫌だよ」
マルクトに向かって声を上げる。その言葉を聞き、立ち止まったマルクトがソフに振り向くと、
「ええ、分かっています。アイン、ソフ、オウル。あなた達が、ゾーハルの依代に我を案内したのも、それが理由でしょう?我にはもう、これ以上のメンテナンスなど要らないというのに」
「うっ……」
何故、自分を休ませたのか。それも全てわかっていると言うと、ソフを優しい瞳で見つめる。
「優しいソフ。悲しまないでください。我は知っています。そして、何をすることが次善の策なのかも。ですから、心配しないでください。すべて上手くいきます速やかに、終わらせてきますので」
「お姉様……!」
「……うーん、本当にそれで足りますかね?」
「!?……どうして、ここに?」
と、そこにアインとオウルも現れる。ソフは驚いたように二人を見ていたが、オウルは別におかしいことでもないだろうと笑う。
「何を今更。私達が行く場所なんて、限られているでしょう?確率や変数を計算して、最も可能性の高い場所に来ただけですよ。そんなことよりもソフ。私達が最初に交わした約束……まだ覚えていますか?何があっても、その時が訪れるより前にはお姉様を外に出さない……そうでしたよね?」
「……」
「そして、私達が今こうしているのは、その時の到来を望まないからだったはずです……考えてもみてください。このことを他の預言者達に知られたら、どう言い訳するつもりですか?」
だが、段々アインの表情が険しくなっていく。その意味を知るソフは静かに頷く。
「……ごめん、全部私のせい。でも、あの人達を止めないと……イェソドが突破された。あんたもその意味はわかってるでしょ?」
「……ええ」
「あんたの言う通りだよ。私達はお姉様に頼っちゃ駄目……でも、ここで何もしなかったら、結局もっとお姉様を頼ることに……そうなれば、私達はその時の到来を阻止することは……!」
「オウル、ソフは……」
「わかっていますとも。私だって、別に問い詰めるつもりはありません。ただ……」
ソフを問い詰めるオウルの姿に、マルクトが窘めようとする。だが、オウルはここでいきなりくすくすと笑うと、
「ソフをからかってみたかっただけです!」
「ちょっと!!」
突然おちゃらけてみせる。それを見たソフが怒ってオウルに掴みかかる様子を見て、マルクトはオウルの意図を理解して微笑む。
「ふふ、やはりオウルは優しいのですね」
「まあまあソフ、実は大事な話があってきたんですよ」
しかしソフからすればたまったものではない。オウルを睨みつけると、オウルも真剣なトーンで今の問題点を洗い出す。
「いいですか、お姉様の出撃には難点がいくつか存在します。大前提として他の預言者に出撃を悟られてはいけない。ですが、お姉様が出撃するには鋼鉄大陸の全エネルギーを集約させる必要があります」
オウルの言葉にソフは頷く。皆にばれないように出撃する必要があるのに、そのために全てのエネルギーを寄越すのだ。ばれない方が難しい。
「ここからが私達の出番というわけです。ちょっとだけ預言者を誤魔化します」
「え、味方を騙すってこと?」
「まあ人間の諺にも似たものがあるでしょう?それはともかく、誤魔化せる時間はそう多くありません。もし超えてしまえば取り繕うことは不可能です」
「……」
「オウルもこう言ってます。ソフ、よろしいですね?」
オウルの言葉はわかる。それが可能ならばと考えはするも渋い顔になったまま戻らない。だが、オウルの案に乗り気のマルクトと、自分のことを考えて提案してくれたオウルの姿に、ソフもやがて笑みを零すと、手を差し出す。
「ありがとう」
「?これは?」
「ああ、握手だよ。なんか人間は大事な約束とか決意を固める時にこうやって手を握って上下に揺らすらしいよ?」
「はぁ、そうですか。まあいいでしょう」
「では、我もしていいですか?その握手というものを」
「えっ……う、うん」
なんとなく、この握手がしたくなった。そう思って差し出したソフの手をオウルとマルクトが握る。以前よりも、より距離が縮まった、そんな気がして三人が笑みを浮かべた、その時だった。
「あ、あの……ネツァクちゃん……鋼鉄大陸のことはどうするつもりですか?」
ここでアインが、ある危険を口にする。ネツァク、それはまだ先生達も名前だけしか認識していない預言者。だが、先生達が認識していないのも当然だ。何故なら、ある意味で既に認知しているのだから。そう、鋼鉄大陸そのものとして。だが、鋼鉄大陸そのものであるネツァクは、マルクトを出撃させるという一点において新たな問題を引き起こしていた。
「……ネツァクちゃんは鋼鉄大陸そのものです。気付かないわけがないと思いますが……」
「「……」」
アインの言葉に二人はそういえばそうだと黙り込んでしまう。どうしようかと顔を見合わせていたが、アインは笑顔を浮かべると、
「えへへ、だ、大丈夫です!ネツァクちゃん……今回だけは見逃すって言ってくれました!」
「え、本当!?」
そのネツァクからは既に許可を取り付けたと報告する。どうやら、先ほどまでアインが静かだったのはこの許可を取っていたためらしい。とはいえ、これも今回限りだろう。つまり、この最初の一回で侵入者を纏めて撃退しなければならない。それを理解し、マルクトは通路の奥を見据えるのだった。
「では、アイン、ソフ、オウル。我の初出撃を、見届けてください」
「「「はい!!」」
偶然見てしまった人がもしかしたらいる人は思いますが、今日の午後、予約投稿を間違って最新話で投稿しちゃった話があります
既に削除しているところからわかる通り、大分先の話になるので今は特に関係ないものだと思ってください