転生したので前世の知識で生徒達と遊ぶことにする   作:popoponpon

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阿慈谷ヒフミと伝説のスタフィー

「えーと……これは」

「おめでとうございます!A賞のジャイアントペロロぬいぐるみです!」

「……参ったな……」

 

シャーレから出て行こうとした時、ついでにエンジェル24で買い物をしていたモルフォ。その手には自分の身長の半分程度の大きさがある、ぬいぐるみにしては巨大なペロロの入った箱があった。

 

(……そこはこう……レア度の低い賞の……マグカップとか……コースターとか……そっちの方が出るもんじゃあない?)

 

別にモルフォは狙ってこのぬいぐるみを狙っていたわけではない。買い物ついでにコンビニくじの景品でマグカップがあったため、E賞ぐらいならワンチャン出るかもしれないし、最悪ほぼ参加賞状態のステッカーでもいいかと考えて一回やってみたのだ。しかし出てきたのは、まさかのA賞。しかしこんな大きいぬいぐるみを手に入れられてもちょっと困ってしまう。狙った賞が低いと逆に高い賞が当たる謎現象に見舞われるとは思わなかった。

 

「……はあああ……仕方ない。家に置いておこう……最悪……シャーレまで頑張って持っていったら、興味ある人が持っていくかもしれないし……」

 

脳裏に一人該当の人物が思い浮かぶのだが、実は狙ってないんですよ、という経緯は残念ながら言えない。それよりは当たった以上は家で管理しておくべきだろうと思いつつも、最悪置き場所に困ったらシャーレに置かせてもらって別の人が持っていくことを祈ろうと思っていると。

 

「―――モルフォちゃん!!」

「はい?」

 

背後から丁度思い浮かべていた人物に似た声が聞こえてくる。いや、こんなピンポイントで来るなんてことがあるのかと思いながら首を後ろへと回転させると、そこには満面の笑みを浮かべるヒフミの姿があった。

 

「ヒフミさん!?なんでこんなところに……」

「出ると思ったんです!!エンジェル24とモモフレンズのコラボくじ……ここなら大賞が出ると!モルフォちゃんが持っているそのジャイアントペロロ様!そこのコンビニで引きましたよね!?」

「いやまぁ引きましたが……」

「ありがとうございます!その情報だけで十分です!それでは!行ってきます!!」

「あ、はい……」

 

ワクワクした様子でコンビニへと入っていくヒフミ。直後、

 

「えええええええ!?」

「……」

 

ヒフミの悲鳴が上がる。少しして、マグカップやらコースターやらをそこそこ手に入れて袋に入れたヒフミがとぼとぼとコンビニの外に出てくる。

 

「……あー、大丈夫ですか?」

「……ジャイアントペロロ様ぬい……もうなくなってました……!!」

「一個限定ですからねぇ……」

 

この手のくじではよくあることだが、どんどん上の賞にいけばいくほど、用意されている景品は少なくなっていく。別の店に行けばまた話は変わってくるのだろうが、自信満々で突っ込んでいった結果、狙ってた景品は既になくなってるとくればこうもなるのかもしれない。

 

「えーと、それは?」

「……折角行ったのに何も買わないのは店員さんに失礼かと」

「……えっと、ヒフミさん」

「どうかしました……!?」

 

落ち込んだ様子で項垂れるヒフミに、モルフォがぬいぐるみを差し出す。それを見たヒフミは顔を上げて、驚いたように後ずさってしまう。

 

「ど、どどどどうしたんですかモルフォちゃん!?」

「いや、その……私マグカップとかコースターとか欲しくてやったんですけど。だからその……これを手に入れても置き場所がなくて。だから、マグカップと交換してもらえませんか?」

「ええ!?いいんですか!?いやでも、置き場所がないんですよね……」

 

むむむと悩み始めるヒフミ。欲しいのは山々だし、この申し出は凄くありがたいのだが、この交換は果たして釣り合ってるのかとつい考えてしまう。

 

「それに、ヒフミさんがここまで落ち込んでるところを見ていると色々申し訳ない気がしますし……私はマグカップみたいに普段使いできるものの方が好きなので、そっちの方が嬉しいんです。だから、交換しませんか?」

「モルフォちゃん……!ありがとうございます!!是非、頂けると……!!」

 

モルフォの手を掴み、嬉し泣きするヒフミ。その様子を見ながら、モルフォはつい苦笑を零すのだった。

 

 

 

 

★

 

 

 

 

お互いに望みの品を手に入れたことで満足しつつ、二人はゆっくり話をするためシャーレの居住区に移動していた。お互いに買ってきた飲み物やらスイーツを堪能しつつ、モルフォはペロロやモモフレンズについてヒフミから色々話を聞いていた。

 

「そういえばこれ!」

「あ、懐かしいですねこのヨーヨー。まだ遊んでるんですか?」

「うっ……それはちょっと、飾ってはいるんですけどね……」

「まあ、コレクションにしてくれるだけでも嬉しいですよ」

 

その中で二人が初めて出会った時にヒフミが購入したペロロヨーヨーの写真を見せてもらったりもしながら話をしていたのだが、その話も落ち着いてきたところで、モルフォがGBASPを取り出す。

 

「そういえばヒフミさん、可愛いキャラって好きですか?」

「はい!大好きです!それは……ゲーム機ですか?」

「ええ、伝説のスタフィーっていうゲームなんですけど……」

 

伝説のスタフィー。それは伝説のスタフィーシリーズの一作目であり、マリンアクションと呼ばれるジャンルのアクションゲームである。ゲームのストーリーは単純で、空に浮かぶ王国「テンカイ」の王子であるスタフィーは、ある日、宝箱の運搬中にツボを海に落としてしまう。すると大嵐が起きてしまい、スタフィーは空から海へ落ちてしまうというものになっている。そして海へ落とされたスタフィーは、テンカイに戻るために動き始めるという始まりは単純なものになっている。

 

「これがスタフィーちゃんですか!可愛いですね!」

 

スタフィーは黄色い星のような形をした可愛らしいキャラクターとなっており、その見た目と舞台となる海から分かる通り、ヒトデ(スターフィッシュ)がモデルとなっている。スタフィーだけでなく、作中に登場する登場人物の大半も水生動物がモデルとなっているのだ。

 

「隣にいるこの黄色い貝っぽいキャラが相棒でしょうか?」

「まあ、そういう枠になりますね一応……」

 

早速ゲームを開始すると、ロブじいさんと呼ばれるロブスターをモチーフとした髭を生やした老人のようなキャラクターが現れる。ロブじいさんはあんな大嵐が来たのは初めてであること、テンカイも大変なことになっているであろうということを伝えると、スタフィーに早く帰るように促す……のだが。海は乱暴者がうろつく治安の悪い場所になってしまっており、仲間のヤドカリタに会えと言われる。そしてチュートリアルも兼ねて最初のステージ、ロブのどうくつでスタフィーを操作していくことになる。

 

「意外と俊敏ですね。しかも上下左右、斜めにいけます!」

「他にもダッシュもできるしあるアクションを少しして入手したら機動力は結構出てきますね。後地上と水中でちょっと挙動は違いますね」

 

水中では八方向に自由に動けるが、地上では通常のジャンプと左右への移動を行うことになる。なお地上では滑空もできるため、地上でも意外と移動もしやすくなっている。

 

「この真珠は五個集めると何かあるんですか?」

「真珠は五個集めると体力が一つ回復するんですよ」

 

スタフィーは五つの体力が存在しており、道中で回復するには真珠と呼ばれる他作品で言うコインのようなアイテムを集めていくことになる。小さい真珠は一個、大きな真珠は五個となり、これを適度に集めていくのも攻略で大事な要素となる。

 

「えーと……そういえば扉を塞いでいるあのブロックはどうにかならないんですか?」

「今は無理ですね」

「そうですか……」

 

それ以外の登場人物として、冒険を手助けしてくるマーメイドというキャラもいる。このキャラは貝殻に入っており、この貝殻を攻撃するとマーメイドが現れてセーブをしてくれるという親切設計になっている。さらにスタフィーのメインアクションであるスピンアタックも入手。これを使うことでスタフィーは体を回転させることができ、回転しながら壁や敵に攻撃することでダメージを与えたり破壊したりできるようになる。ただしスピンアクションは連続で使い続けると、

 

「あっ、スタフィーちゃんが目を回しちゃいました……」

「スピンアタックの使い過ぎですね。とはいえ、スピンアタックで敵を倒すとその回数もリセットされるので、連続で敵を倒す時は重要なテクニックになります」

「む、難しそうですね……」

「やっていけば少しずつ慣れていきますよ」

 

入手したスピンアタックを使って最初のステージをクリア。そして次のステージであるサンゴショウへと向かう。ここでは冒険を助けてくれる心強い仲間が登場、と書いているのだが、ステージに入る前画面ではその頼れる仲間と思われる黄色い貝側のキャラが魚に攻撃されてやられそうになっているという悲しい状況になっていた。

 

「こ、この子は……」

 

そして黄色い貝ことハマグリのキョロスケが襲われている現場に遭遇し、彼を救う。しかし、キョロスケは思った以上に口の悪い男だったのもあり、イメージと違って思わず面食らってしまう。しかもキョロスケの回想でハデヒラリという魚に告白しようとしていたらボンボーンという悪者に奪われてしまったことが明らかとなり、テンカイに戻る前にハデヒラリを救うことになる。

 

「とりあえず理由はわかりませんが、ハデヒラリを助けに行きましょう!」

 

道中、伝説のスタフィーシリーズに存在する、一部を除いて各ステージに存在するミニゲームの一つをしたり、道中の軽い謎解きをしながらボスステージに辿り着きボンボーンとボス戦をすることになる。ボンボーンは巻貝から頭を出しているような姿になっており、ボス戦ではお互いに体力を五つ持っていることになる。これを削り合って戦うのだ。

 

だが、キョロスケからのアドバイスもあってボンボーンを倒すと、テンカイへ帰る方法を求めてザショウクジラに会いにいくことになる。

 

「あれ、キョロスケがいますね。ハデヒラリさんと一緒にいたんじゃ」

「まあ、お察しですね」

 

キョロスケはハデヒラリに見事にあしらわれてしまっており、そのハートを射止めるためにスタフィーを勝手に子分にして悪い奴らを叩きのめして海に平和をもたらそうとする。なお、それをやるのはスタフィーなので、別にキョロスケの評価が上がるわけではなかったりする。

 

「あ、あの呑み込まれちゃいましたけど!?」

「このステージはザショウクジラの体内を巡ることになるんですよね」

 

なお、このステージはバンキロスという魔物を食事中に誤って呑み込んでしまい、体内で暴れまわっているバンキロスを倒すためにスタフィー達もザショウクジラの体内に入ることになる。ここでは強制スクロールがあったり、スタフィーを移動させる特殊な床があったりするステージとなってる。

 

「むむむ、さっきより難しくなってきましたね……でも、このスピンアタックの力なら!」

 

このステージではスピンアタックをさらに強化することができ、今まで壊せなかったブロックが壊せるようになる。それだけでなく、移動距離と速度も稼げるようになったため、より移動に適した技へと進化する。そして謎を解き、壁のトゲに突進してくる本体をぶつけて無防備になったところにスピンアタックを叩き込むボス、バンキロスを撃破し、このステージをクリアする。

 

「ここまで結構サクサクしていますね?もしかして簡単なんでしょうか?」

「まあ難易度は低い方ですね」

 

今はね、と内心で補足しながら続いて氷の海に向かう。そこにはクリオレというキャラがおり、そのキャラを探すことになる。

 

「ここは、氷のステージですか?」

「氷の地面は滑るので注意してくださいね」

「了解です!」

 

氷の海は文字通り、スタフィーの足が滑る氷の床が存在している。そんな氷の床を通りながら進んでいくと、氷漬けにされたクリオネ、クリオレを発見する。クリオレ達は三体存在しており、ボエールと呼ばれる角と仮面のような装甲が特徴的なボスを倒そうとするも返り討ちに遭って氷漬けになってしまったのだという。そのクリオレを探し出し、氷から解放するのがこのステージでやることになる。

 

迷路を進みながら追いかけっこをしたり、ヒラリンヒラオのリア充に案内されたりしながらなんとかクリオレを回収すると、温泉を使ってクリオレを解凍することになる。

 

「温泉……冷たいようですけど、というか猿が入浴してますね……コンビーとは?」

「昆布のコンビだからコンビーですかね」

 

クリオレを解凍するため、二人組の昆布、コンビーを三組見つけることになる。見つけたコンビーはスタフィーに話しかけられると突然燃え上がり、やる気を漲らせるという謎の豹変を目の当たりにする。

 

「これで温泉あったまるんですねぇ……」

「まあゲームなので」

 

無事、クリオレを解凍して先に進み、上から落下する天井というギミックをクリアしながらボスステージへと向かう。ボエールは強固な殻に阻まれており、それを倒してダメージを与えるようにするには先に取り巻きの小さな魚を全て処理する必要がある。小さな魚を全て処理するとボエール本体が現れ、殻で覆われていない背中を攻撃する必要があるのだ。

 

「……でも、これだけならそこまで難しいわけでもありませんね」

「まあ、一回ダメージを与えるごとに取り巻きの数は増えていきますが、動きそのものは横に移動してくるだけですからね」

 

が、残念ながらやることはそれだけ。それ故に、正直な所ボスとしては今まで戦ってきた中で一番弱いという感想をヒフミは持ってしまう。が、ボエールを倒したのも束の間、魚の怪物のような魔物が現れ、スタフィーとキョロスケを次のステージ、ふかい海へと飛ばしてしまう。

 

「あ、あれは一体何なんですか?まさかラスボスでしょうか!?」

「それは……まあ、進めてみればわかりますよ」

「はい!早速ふかい海を進めていきます!」

 

ふかい海はウォーツアルトという楽器を演奏するトビウオのようなキャラが見つけた伝説の楽器、海のねいろを取り戻すところから始まる。この海のねいろを奪ったブランタンというチョウチンアンコウのような魔物から楽器を取り戻し、ブランタンも倒すことになるのだ。

 

「暗くなりますね……」

 

このステージではホタルビというステージ内を照らすギミックを使ったり、お使いイベントをこなしたりしながら進んでいく。そして何とか海のねいろを取り戻し、ウォーツアルトに手渡すと、ウォーツアルトは一曲演奏してくれる……のだが。これがまたとんでもない音痴でスタフィーもキョロスケも顔を顰めてしまう。

 

それでも道を塞いでいた敵をどけることにはでき、ブランタンの部下に騙されたりもしながら、遂にボスステージまで辿り着く。そこは、暗闇のステージになっており、通常の状態ではブランタンは姿を隠している。しかし、そこにブランタンの手下の小さなチョウチンアンコウのような敵が一体ずつ現れて少しずつボスステージを照らしていき、手下が三体出れば完全にステージが照らされる。それによってブランタンはその全容を露わとし、攻撃が当たるようになる。

 

「むむ……周りの魚さん達を攻撃しないようにするのが難しいですね」

「一回で無理に攻撃するより二回に分けて細かく移動しながら攻撃するとやりやすいかもしれませんね。後は通常の移動で微調整するとか」

「あ、そうですね……なんかスピンアタックだけで頑張って移動しようとしていましたが、別にそうする必要もないんですよね……」

 

雑魚敵を倒さないようにするのはちょっとだけ面倒なものの、それ以外は決して難しい相手ではない。ステージもだが、ボス戦もさっくりと終わり、ふかい海をクリア。そのままちんぼつ船に向かうことになる。そこではイルカのドルフィーに頼まれ、ボクトパスというタコの魔物に捕まり、食べられそうになっているドルフィーの妹を助けるために牢屋の鍵を集めることになる。

 

「……タコってイルカ食べるんですか?」

「まあ魔物だしそこら辺は現実とは違うのでは?」

 

そんなこんなで絵合わせの仕掛けや鍵を取った敵を追いかけて倒したりなどのちょっとした仕掛けをクリアしてすべての鍵を手に入れると、ドルフィーの妹達を解放する。しかし、ボクトパスに気付かれたことでボクトパスはスタフィー達を追いかけてきてしまい、道中でキョロスケが閉じ込められるアクシデントこそあったものの、無事にキョロスケを救出し、スタフィー達はボクトパスと戦うことになる。ボクトパスは鉄球を飛ばして攻撃してくる上に、頭には帽子があるためそこ以外にスピンアタックを通さないといけないという少し面倒な相手になっている。しかし、このボスもこれまでと比べれば確かに強い、というぐらいでこれでもまだまだ問題ない範疇だ。

 

「それにしても、ボスに勝った後のスタフィーちゃんのダンスは可愛いですね!」

「わかりますよ、結構楽しいですよねこれ」

 

ボス戦に勝利した後のダンスを見届け、続けてテンカイへ帰るためにかいていしんでんへと向かう。そこには、空を飛ぶ巻貝のようなキャラ、ホルーンがおり、偽物のスタフィー、ドッペルにやられてしまったという。その後、紆余曲折あってスタフィー達はかいていしんでんの上まで上がってくることになる。当たると反射する奇妙な球体というギミックの癖に翻弄されながらかいていしんでんの上まで一旦行くと、今度は神殿の中に入る。そこでこの場所にやってきたロブじいさんやサメのようなキャラ、ジョージロー、ラッコのララコなどの協力を得て預言書を入手…したかと思いきや、そこに現れた、以前にも見た、スタフィー達をふかい海へと落とした魔物の差し向けるドッペルが襲い掛かる。ドッペルは高速で回転してスタフィーに攻撃してくるが、キョロスケのアドバイス通り、連続でスピンアタックをぶつけることで怯ませ、攻撃を当てることができるようになる。

 

「このゲーム、ボス戦の前にキョロスケがちゃんとアドバイスしてくれるおかげでボス戦でも苦戦しませんね」

 

その後、ロブじいさんに預言書を解読してもらい、そのボス戦で入手したなぞのつぼを手に二人はテンカイへと向かうことになる。と、ここで先程ドッペルを差し向けた敵がオーグラという、今作のラスボスだと判明する。

 

「あのオーグラというのがラスボスなんですね……なんか、愛嬌ありますね!」

「まあ、このゲームそういうデザインしてますからね」

 

テンカイに向かう途中の道である、そらの海。そこには水が空中に複数浮いており、それを乗り継いでいく。さらに雲のリフトを使ったり、ジュエリーと呼ばれる空を飛ぶクラゲのようなテンカイの使いに乗って移動したりしながら進んでいき、三体の中ボスを倒すステージとなっている。

 

「よし、クリアしました!……って、お城がボロボロじゃないですか!?」

「もうオーグラに侵入されていますね……」

 

無事にそらの海を攻略すると、最後のステージ、テンカイに辿り着く。そこは、スタフィーの住んでいた城となっており、城の中は既にオーグラのせいかボロボロになっている。その中ではテンカイの兵士から散らばった子供達を探してほしいと頼まれることになる。オーグラがいるのに子供達を探すのかと一瞬思ってしまうも、逃げた子供達を探さなければ先へ進むことができないため、子供達の捜索に出ることになる。

 

「……うわ!これは……」

「ここはかくれんぼとだるまさんが転んだを合わせたようなギミックですね、スタフィーの周囲を漂ってる四体の敵が一定時間で目を見せるので、その前に次の壁の裏に移動しないといけませんね」

「子供達は扉の中にいるんですね。そういえばこのステージってミニゲームはあるんですか?」

「あ、ここにはないですね」

「そうですか……あれも面白かったんですけど……」

 

敵の目を掻い潜りながら入った扉の先、回転する鉄球を回避したり、上に物を乗せてその重量で起動するスイッチを操作したり、目から放たれるビームを消して順調に子供達を救出していく。最後のステージであっても謎解きも決して難しいわけではなく、さっくりやれるので手間よりも楽しさの方が勝る。

 

「お次は……」

 

子供達を救出し終えると、オーグラがいる扉を開くために三つの通路をクリアすることになる。ここも、これまでのおさらいといった感じになっており、軽くクリアすると遂にボスステージに辿り着く。そこで相対したオーグラについてのヒントはさすがにキョロスケからももらえず、ノーヒントで戦うことになる。

 

「うわわ、吸い込まれてしまいます!?これはどうしたら……」

「こちらの攻撃でダメージが与えられないなら……ダメージを与えられるのは……」

「!敵の攻撃だけですね!」

 

オーグラにスピンアタックを当ててもダメージは与えられず、オーグラが放つ謎の渦に吸い込まれダメージを受けてしまう。だが、逆にスタフィーがスピンアタックでオーグラを渦の中に押し込むことでダメージを与えることに成功する。これで活路を見出したヒフミはオーグラを撃破するのだが、残念ながらそれは第一形態。続く第二形態は角やヒレが角ばったような姿に代わり、この姿もスピンアタックは通用しない。

 

「むむ……これはどうすれば……あ、鉄球を打ち返せま……オーグラが膨らんだ!?」

 

だが、オーグラは鉄球を放っており、それを打ち返すことでオーグラの口に鉄球がハマり、オーグラ自身が膨らんでしまう。そこで赤く光る鉄球に攻撃することでオーグラにダメージを与えることができる。鉄球を口に押し込むのが少しやりにくいと感じるものの、苦戦しつつも何とか第二形態にも勝利する。

 

「さ、さすがラスボス……強いです……ですがこれで……って、まだ終わらないんです?」

「次は第三形態ですね」

「第三形態まであるんですか?でも、ここまで来たら……」

 

さらにオーグラは変身を重ね、どろどろの化け物のような姿になる。この姿になると燃える両腕をぶつけてきたり、炎を撃ってきたり、こちらを掴んできたりしてくる。が、この姿になると攻撃判定は本体にあり、これまでのようにダメージを与えるのにワンクッション必要だった工程がなくなるため、嫌らしい攻撃も多くなり、ダメージも受けやすくなるものの、逆にダメージは与えやすく、ごり押し気味になりつつも何とか撃破する。

 

「なんとか倒しました!って……第四形態!?……あっ」

 

しかし、またしてもオーグラは復活。このままボス戦は永遠に続くのかと思われたが、キョロスケが持っていたふしぎなツボの力が発動し、オーグラが再封印される。それによって全ての海とテンカイに平和が戻り、王様から褒美として宝物をキョロスケは賜ることになったのだが―――

 

「あっ」

 

キョロスケのうっかりによって全ての宝箱が海に落ちてしまい、スタフィーは怒ったキョロスケと共に海に探しに行くことになる。その道中、オーグラのツボを落としてしまったことで再びオーグラが復活したところでエンディングに入るのだった。

 

「……えーと、またオーグラが解放されちゃいましたけど?」

「ここから宝箱回収の二周目が始まるんですよ」

「そうなんですか!?」

「まあ、割とゆるーい感じのストーリーなので、オーグラが解放されてもまぁ……って感じではあります」

「まあ、ちょっと建物壊したり暴れたりしてるだけですからね……しかし二周目ですか……」

 

ちらとヒフミがスマホを見る。伝説のスタフィーは二周目からが本番なのだが、一周目だけならば数時間でクリアできるぐらいの丁度いい難易度とボリュームになっているのだ。しかし、二周目をやるには残念ながら時間がない。

 

「まあ、二周目はまた今度、ですね。ちなみに続編もありますよ」

「本当ですか?今度はアズサちゃん達とも一緒にやってみたいですね!」

「きっと、楽しんでくれると思いますし、その時を待っていますよ」

 

だから続きは次回に。そう決めて、二人は笑い合いながら、次に会ったらまず二周目を進めることを決めるのだった。

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