転生したので前世の知識で生徒達と遊ぶことにする 作:popoponpon
「……あれ?便利屋の皆も来てたんだ?」
「あ、先生じゃーん、先生も満足しに来たの?」
「満足?」
「最近のブームになっちゃって……」
アビドスに足を運んだ先生だったが、ここで便利屋と再会して驚く。便利屋もこのアニメを途中から見ていたとのことだったが、まさか彼女達も来ていたとは思わなかったようだ。
「途中から見ても凄く楽しめたし。これが終わったら最初から見せてもらおうかしら?」
「いいけど、先生に言ってね~これ先生の私物だから」
「私は構わないけど……結構序盤重いらしいから気を付けてね?」
「……まあ私達が見た範囲でもそうだったからそうかとは思ってたけど」
便利屋がどこら辺まで話が進んでいるのかを教えてもらい、情報共有ができたところで前回の途中から話が再開される。アキ、クロウがシェリーを倒したことで三つの遊星ギアの内一つが停止。モーメントを止めるための一手が打たれる。
続けて、ジャック、龍亞、龍可は胸に装置を付けられ、Z-ONEの手によって蘇ったアポリアとのデュエルが始まる。アポリアのカードによって、ジャックと龍可が倒れ、絶望する龍亞。だがジャックが、龍可が満身創痍になりながらも立ち上がった様子を見て龍亞は心を奮い立たせるもミスを恐れてターンを終えてしまう。だが、残るライフの少ない二人ではターンを行うこともできず、遂に龍可のライフは残り100にまで減ってしまう。
「ちょ、ちょっと、こんな小さな子供がこんな酷い目に遭っちゃうの……?」
「ま、まだ大丈夫……ライフが0になってないから大丈夫よ……」
「そ、そうですよね?さすがにこんな小さな子が……だってダークシグナーとの戦いでもちゃんと勝ってましたし」
皆が不安を感じずにはいられない中、アポリアを糾弾するジャックに、アポリアはこの戦いを諦め、絶望してもらうと言う。だが、今は闇でも諦めなければ望みがある。そう示すかのように、ダメージで苦しみながらも守りを固めるジャック。それを見て、龍亞は二人を救うため、決死の攻防を展開する。サレンダーすれば命が助かるとアポリアから言われるも、龍亞は諦めない。生きている限り絶望はしないと啖呵を切る。
「ん、反撃開始」
「やるじゃないこの子……ガッツがあるわ!」
「やっちゃえやっちゃえ!絶望がどうとか言ってる奴なんかガツンと―――」
そして龍亞は、自分と龍可のドラゴンを呼び出し、龍可を彼女のドラゴン、エンシェント・フェアリー・ドラゴンに託す。だが、その行動によって龍亞は、そのライフを0にされてしまい、倒れてしまう。
「……は?」
本当に死んでしまったことに固まってしまう先生達。それだけでなく、そのショックにより、生きる意志を失った龍可もまた、その命の鼓動が弱まってしまい、命と連動したライフは残り100の状態から減少し始めてしまう。
だが、運命は龍亞を見捨てはしなかった。直前に場に呼び出したモンスターの効果によって敗北を免れ、生き返った龍亞は、なんとシグナーとして覚醒。新たな痣を手に立ち上がると、新なシグナーの力、ライフ・ストリーム・ドラゴンを呼び出す。その力は仲間達を癒し、絶望的な状況を返してみせる。
「よ、よかったわ……うぅ、格好いいじゃない……!」
「アル様……」
「安心したのは確かだけど……」
復活した龍亞に応えるように、龍可が、ジャックが決死の反撃を行い、遂に三人はアポリアに勝利する。だがアポリアはZ-ONEに繋げた希望がある限り絶望していないことをジャックに諭されたことで希望は、確かに繋がっていたのだと気付く。そのことに満足するかのように、アポリアは安らいだ表情で落下していく。
「敵にも信念があるのね……」
「うん……この戦いに敵はいないのかもね」
やってきたことは確かに許されるものではないかもしれない。しかし、破滅の未来を救うために全てを投げ打って過去に現れ、戦う彼らの姿は、ただの悪と断じることができないものであった。そしてそれは、最後の一人も同様で。
『―――僕だ!』
『ブルーノ!?お前だったのか!?』
最後の戦い。ブルーノは、アンチノミーという真の名を明かす。記憶を消し、遊星達と共にいたアンチノミーは、アーククレイドルを呼び出すために遊星達に協力していたのだという。だが、全てを思い出したブルーノは、遊星を倒そうとする。互いに譲れないもののため、遊星は覚悟を決めてアンチノミーとのデュエルを開始する。その中で、破滅の未来を救うため、死んだアンチノミーはZ-ONEの僕として復活したのだと明かす。そして、絶望の未来を生き抜いた四人の強い絆でこの戦いに負けるわけにはいかないと自らの決意を露わとするアンチノミーを前に、遊星もまた、5D'sの絆で立ち向かっていく。
そんな中、アンチノミーは更なる境地、トップクリアマインドを発動。デルタアクセルシンクロモンスターを呼び出し追い詰めていく。だが遊星は自分の可能性を、限界を超えてみせると声を上げ、遂に奇跡的な逆転の状況を生み出し、勝利を掴む。だが、アンチノミーは遊星に笑いかける。アンチノミーではなく、ブルーノの声で。そして彼は、この世界をZ-ONEを救ってほしいと言う。記憶が戻った時に、遊星の可能性を信じようと思ったのだと。そのために、新たな力へ導くためにこの戦いを始めたのだと。自らを犠牲に、未来に希望を繋げようとするアンチノミーは、出会いが違えば、仲間になれたかもしれないと言う。しかし遊星は、ブルーノもまた仲間だと言う。それを聞いたブルーノは、嬉しそうに笑いながら、遊星に全てを託す。
『光を越え、未来を切り拓くんだ!行け!遊星!!』
「……」
『ブルーノォオオオ!!』
ブルーノを失い、遊星は彼の形見であるバイザーを見つけ、その名を叫ぶ。あまりに悲しい、仲間との離別。過去を変え、失った人を取り戻したいとするシェリー。Z-ONEに希望を繋ぎ、散っていったアポリア。Z-ONE達との絆を選び、だが遊星に全てを託したアンチノミー。怒涛の展開の数々に、言葉を語ることもできず、その重さだけが圧し掛かってきていた。
「……託されたんですね、皆がいろんなものから」
「……そうだね。逃げちゃいけないものから……」
「どうしよう、なんか辛くなってきたわ……」
「社長、落ち着きなって……」
全ての番人を倒し、合流した遊星達はブルーノとアンチノミーの真相を知り、そして遂にZ-ONEの下に辿り着くと、満身創痍のアポリアが現れる。深い絶望を受けながらも生き続けたのは、希望を失っていなかったから。希望を探し求めていたから歩き続けることができたのだと。それに、龍亞達との戦いで気付いたアポリアは、遊星達に希望を抱いていたことに気付いてほしいと語る。遊星達が進化し、破滅の未来を変えられるかもしれない。そう期待したからこそ、アンチノミーの記憶を消して送ったのだと。そしてアポリアはZ-ONEとデュエルを開始するが、時械神によってアポリアは圧倒されてしまう。最後の奇策によって逆転しようとするも、Z-ONEの無情な一手によってそれは防がれてしまい、敗北してしまう。
だが、アポリアの手によって時械神の情報、そして遊星のDホイールが空を飛ぶことが可能になったと、希望を繋いでくれたと遊星は語る。
『そうか……繋がったのだな……未来への希望は……』
『アポリア!』
最後の力を託し、完全に機能を停止するアポリア。そして、上空で二人のラストデュエルが始まる。仲間たちからドラゴンを託された遊星は、Z-ONEとの死闘を開始する。倒せない強敵、時械神のデメリットを利用し、徹底的に耐久戦を狙う。そして遂に、Z-ONEのライフを削る。その衝撃はZ-ONEの仮面を破壊する。そこから現れたのはなんと、なんと、遊星の顔。
『私は未来のあなた自身なのですよ』
「な、なんですってえええ!?」
「確かにブルーノの回想で遊星のシルエットが出てたから予想はしてましたけど……」
「うへ、じゃあこの主人公が街一つ吹っ飛ばして未来を救おうとか言いだしちゃったの?」
未来の不動遊星なのだと。そう明かしたZ-ONEは破滅の未来について語り出す。モーメントが暴走し、地球が滅ぶ元凶である人類を滅ぼすという答えが導き出され、機皇帝は生まれた。未来を、人類を救うため、科学者であった彼は人の心を正しく導き、モーメントの暴走を止めるしかないという結論に至る。そのため、彼は過去の英雄である不動遊星の名を思い出し、人格をコピーし、自分を不動遊星へと変えたのだ。
「……な、なんか本人だった場合より大変な事になってない?」
「自分を犠牲にして不動遊星になろうとするなんて……」
「あわ、あわわ……」
(……誰かの代わり、なんていない……だけど、この人は―――)
未来に蘇った不動遊星は、人類を導いていった。彼に影響を受け、人々の心は変わり始め、機皇帝たちも、遊星とその周りの人々を攻撃することを止め、共存を認めた。これで世界は救われると、遊星は確信していた。だが、ただ一つ足りなかった物。それは、時間だった。
人の心によってモーメントは破滅的な逆回転を引き起こし、世界は終焉へと向かう。遊星に助けを求める人々も、自然と終焉を前に無情に死んでいく。後に残ったのは、誰一人救えなかったという、遊星の、Z-ONEの絶望。それによって、Z-ONEは至る。モーメントを、ネオ童実野シティを滅ぼすしかないという結論に。
「……いやいや、なにこれ!?バッドエンドを迎えた不動遊星が敵ってこと!?しかも自分を改造してまでもって……!」
「……うへー……覚悟決まりすぎだよぉ……色々失いすぎだよ……」
完全に阿鼻叫喚であった。そうやって人をポンポン殺していくのやめなよ!そんな声が満場一致で出てきてもおかしくない雰囲気だが、それだけZ-ONEの過去、いや未来は悲惨極まりないものであった。そして、未来を変えるための凶行に至る説得力もまた、そこにはあった。
ネオ童実野シティを滅ぼさせない、今も未来も救うと言う遊星に対し、この街の犠牲を受け入れるしかないのだというZ-ONE。そんな中、アーククレイドルとネオ童実野シティの高層ビルが衝突し始め、遊星は発生した瓦礫によってDホイールから落ちてしまう。意識が消えていく中、遊星は父の意識と再会する。
まだデュエルは終わっていないという父に、もう無理だと諦めの言葉を口にする。もう戦えないと弱音を吐くその頬を、引っぱたくと、まだやるべきことがあると語り掛ける。その言葉を聞き、立ち上がった遊星に、私はいつでもお前の傍にいると告げて消えると同時に、まるで遊星を助けるようにDホイールが遊星の下へと飛び、彼を救い出す。
『人の心を導き、人の心を繋げるのだ』
遊星に、父が語り掛ける。この戦いを見て応援する街の人々の声が、遊星に届いてくる。自分だけが運命を背負っているのではないと。そのことを悟った遊星は、自分一人の力ではなく、仲間たちの絆で、チーム5D'sの絆で、遂に新たな境地、オーバートップ・クリアマインドへとたどり着く。それによって生み出されたリミットオーバーアクセルシンクロによって究極のドラゴン、シューティング・クェーサー・ドラゴンが顕現し、遊星は反撃に出る。
『Z-ONE!これが俺達、チーム5D'sの絆の結晶!俺達の進化の証だ!』
その力によって遂にZ-ONEに大ダメージを与えることに成功する。追い詰められたZ-ONEは、私には歴史を変える権利があると言う。しかし遊星はそんな権利は誰にもないと、未来を変える権利は生きる人一人一人に平等にあるという。何故それを信じないのかと声をあげる遊星に、Z-ONEはそんな時間は残されていないと声を上げ、最強の時械神、セフィロンを呼び出す。その圧倒的なパワーが遊星の命を奪おうとした、その時だった。遊星が発動した最後のカード、集いし願いの効果によってスターダスト・ドラゴンが呼び出される。
『シューティング・ソニック!!』
スターダスト・ドラゴンはセフィロンを超える力を手に入れ、遂に遊星は勝利する。遊星の勝利にシティの人々が喜ぶ中、遊星はブルーノの言葉を思い出し、Z-ONEの下へと向かうも彼は既に息絶えようとしており、遊星達が変える未来を見届けたかったと語る。ずっと孤独だったが、仲間たちとの絆で自分を奮い立たせてきたこと、だが疲れてしまったと。そしてZ-ONEは問いかける。自分のやってきたことは、間違いだったのかと。だが遊星は、首を横に振り、Z-ONEもまた自分の未来を切り拓こうとしただけだという。Z-ONEの警告は今も自分たちの中に生き続けており、それを忘れない限り、きっと未来は変えられると。
『遊星……私は人生の最期に、新たな未来を切り拓くあなたを見た……!あなたならきっとやれる……あなたなら人々を導くことができる……』
『……だが俺には、まだやることが残っている』
『死ぬつもり……なのですね』
「はい!?」
「いやいやいや、死んじゃったらダメじゃん!」
「そ、そうよ!?ホシノ先輩の言う通りよ!?これで死んだら皆どうなるの!?」
だが、遊星には死ぬ覚悟があった。アーククレイドルを浮上させるためには、正の回転をするモーメントをぶつけるしかない。それができるのは、空を自由に飛べるDホイールを使える自分だけだと。それは、ある意味で合理的な選択。しかし、そのために何の躊躇いもなく自らの命を投げ出そうとする姿に、再びざわつき始める。
「……きっと、助かるよ。だって彼は……託されたから」
「……え?」
赤き竜によって地上へと戻ってきたジャックたちは、まだ遊星が中にいることに気付く。そしてアーククレイドルでは、遊星の下に最期の気力を振り絞りZ-ONEが現れる。彼もまた、不動遊星。遊星が自らの命を賭して未来を救おうとするならば、その選択を選ぼうとするのは、彼も。
『あなたには、新たな未来が託された。あなたは生きなければならない!!』
『Z-ONE!?』
逆回転するモーメントへと飛び込んでいくZ-ONE。最期に呟いた、かけがえのない仲間の名を呟きながら、Z-ONEはモーメントの中へと消え、自身のモーメントを使うことでアーククレイドルが消滅する。それによって隠れていた朝日が地上で待っていた5D'sへと降り注ぐ。そして、その光の中から、遊星が帰ってくる。帰るべき場所で、仲間と再会した喜びを、彼らは分かち合う。いい話だなと、アル達も感動を味わっていたのだが―――
「ぶふぉ!?」
ここで差し込まれた特殊エンディングで彼女たちが目撃したのは、なんとプラシドの合体シーンとホセのランニングシーンからのドッキングだった。いきなり出てきたとんでもシーンに噴き出してしまう。しかもその後は普通にイリアステル追悼EDと言っても過言ではない、普通に良いエンディングでしんみりしていたはずなのに。最初の、最初の合体シーンだけが本当にノイズすぎた。
「どうして……どうして……?」
「うへ~余韻が台無しだよ……」
「あ、はは……」
とはいえ、いい意味で余韻をぶち壊したともいえるのかもしれない。そして話は戦いが終わった後の世界へと移っていく。ジャックは武者修行の旅で世界を巡り、クロウはセキュリティに、アキは留学という選択肢を手に入れ、龍亞と龍可は両親からネオ童実野シティの外で共に暮らさないかと誘いを受けていた。そして遊星は、新型エネルギー機関、フォーチュン開発研究チームのチーフとしてその手腕を奮っていた。それも落ち着いてくる中、遊星は、将来に悩んでいた。
彼の下にはプロへのオファーが届いており、科学者としてシティに残るか、プロデュエリストとなって街を出ていくかを悩んでいた。同じく、クロウもセキュリティかプロを、アキもシティを出ていくかどうか、龍亞達も両親と暮らすべきかどうか。全員が悩んでいる中、プロへの道を歩むことを決めて武者修行を終えたジャックが現れると、遊星は自分達の未来を探すため、ジャックとのデュエルに挑む。
ライバルとして、仲間として、お互いに知り尽くした手の内。激しいデュエルが展開され、今まで使ってきたシンクロモンスター達で、新たに洗練された戦術で、そしてお互いの切り札、シューティング・スター・ドラゴンとスカーレッド・ノヴァ・ドラゴンの激突の末、最後の戦いは、ジャックのエースモンスターであるレッド・デーモンズ・ドラゴンと―――
『―――ここで、ジャンク・ウォリアーだと!?』
遊星が一番最初に使い、ずっと使い続けてきたシンクロモンスター、ジャンク・ウォリアー。これまで遊星を支えてきたモンスター達が力を貸し、ジャンク・ウォリアーの力となる。仲間たちの絆を力に変える姿で、遊星は仲間たちに示す。絆があれば、いつだって強くいられる。どこにいても。それが、遊星が、仲間たちがこの戦いで得た答え。そして遊星が出した答えは―――
『俺は、この街に残る!』
『遊星……』
旅立つ仲間たちを見送り、帰ってくる居場所を待つというものだった。そして、
『スクラップ・フィストォオオオ!!!』
その一撃で決着がつけられる。遊星とジャックはお互いの健闘を称え、再戦を誓い拳を突き合わせ、固い握手を交わす。仲間たちもまた、ネオ童実野シティを飛び出す決意をする中、ネオ童実野シティで過ごす最後の日が皆に訪れる。それぞれが、シティを懐かしみ、別れを惜しみ、新たな生活に期待を寄せる中、遊星は皆が過ごす最後の街の思い出を過ごしていた。
『不審者発見、これより職務質問を開始する』
『!』
ライトアップされたネオ童実野シティを見下ろす遊星の下に、牛尾が来る。一番最初にデュエルした相手。最初は犯罪者を庇うサテライトの住人とセキュリティだった。しかし、共に多くの危機に立ち向かった二人の間には既に絆が生まれていた。皆と、本当ならずっと一緒にいてほしいと言いたいと語る遊星に、牛尾がお前たちの絆はそれでいいのか?と問いかける。だが、絆は絆であり、揺るがないものだと遊星は返す。だが、これから進む道は絆だけでどうにかなるものじゃない。自分の人生は自分で責任を持っていかないといけない。それが今だと。俺達は次のステージに進むのだと。
『ふぅん、お前たちもいつの間にか大人になったんだな』
ジャックとの戦いで、この街は自分自身だと気付いた遊星は、皆が戻ってきたとき、この街はこんなに素晴らしい場所だったのだと、そう誇れるように頑張りたいと告げる。そして、朝日が昇り、それをバックに、遊星達はラストランを開始する。赤き竜がシグナーの痣を遊星達から回収してその役目を終え、5D'sは遊星とハイタッチをして、それぞれの道へと分かれていく。そして、
『ここから先は、俺達が作り出す未来。走り続けようぜ皆!人生という名のライディングデュエルを……ライディングデュエル、アクセラレーション!』
遊星のその台詞と共に、遊戯王5D'sの物語は完結するのだった。
「……」
余韻と満足感に、先生達は言葉が出てこなかった。クラッシュタウン編とアーククレイドル編の途中からしか見ていない便利屋達ですらこの状態なのだ。WRGP編から参加した先生はもちろん、対策委員会は大きな喪失感を感じ取っていた。遂に終わってしまった、そんな寂しさがそこにはあった。
「お、終わっちゃったわね……」
「うん……正直途中だとどうなるのかって思ってたけど……」
「いざ見終えたら凄く満足しましたね」
「ん、満足」
「そうね!まさに満足よ!」
「そ、そうですねアル様!私も満足しました!」
「あはは、満足満足~」
「いや、それ言いたいだけでしょ……」
「……ホシノ?」
だが、同時に興奮冷めやらぬ様子で、語り合うアル達。だが、その輪に入らないホシノの様子に気が付き、先生が声をかける。
「いやぁ……昔が辛くても、前って向けるものだね……なんていうとおかしいのかな?これはアニメなのに」
「いや……おかしくないよ。人はいろんなものに影響を受けるものだからね。ホシノがこのアニメを通していい影響を受けたのなら、それはいいことだと私は思うよ」
「……そっか。いやー、なんか今日はよく眠れそうだねぇ」
先生に声をかけられたホシノは話が終わってしまったことを惜しむかのように少し寂しそうに、だが嬉しそうに笑う。彼のようにうまくなんて当然できないとは思う。だが、過去に囚われず、乗り越えることの大切さや、前を向くために絆を大事にすること。たとえ離れ離れでも、自分を支えてくれるそれを教えてくれたことに、ホシノは内心、これを持ってきてくれたノノミと先生、そしてモルフォに感謝するのだった。