ベグニオンモブ将転生   作:野竜先輩

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第四十七話 責任

 デイン王城、玉座の間。鎮座する若き王と、その前に立つ中年の男という構図はさながら主従の関係があるかのようである。だが実態は、ルカンが個人的野望のために、勝手に行動を起こしているのだった。

 

「……西方軍はベグニオン軍、ラグズ連合軍に立て続けに敗北した。オルリベス大橋まで退却したそうだ」

「そ、そうか……」

 

 ルカンはリワープの杖を使い、デイン~クリミア国境の軍に接触していた。

 

「ついでに聞き込みをしたが、どうも西方軍の一部将校や、兵を出している貴族に何者かの調略がかかっているようだ。容姿から推察するに、おそらくセフェランで間違いなかろう」

 

 ルカンの報告を聞き、難しい顔をするペレアス。彼を見るルカンの目は冷ややかだった。

 

「その様子だと、進捗はなさそうだな」

 

 ルカンが西方軍の現状を把握している間、ペレアスは王都ネヴァサにて"停戦のための努力"を繰り広げていた。彼は王であるにも関わらず、少なくない貴族や軍人からは軽くあしらわれてしまう有様であった。しかしそれも、至極当然といえる事情がある。

 

「……少なくともデインの上層部は、即時停戦はありえないと考えているみたいだ」

「当然だ。ベグニオンに頭を垂れれば、次に待っているのは苛烈な統治だからな」

 

 支配の当事者が何を、とペレアスは喉元まで出かかった言葉を飲み込んだ。

 

 ルカンの推理では、デインへの陰謀は全て元老院議長セフェランが仕組んだもの。苛烈な統治を放置し、偽の王子を担ぎ上げ、その王子を騙して誓約で縛り上げて戦へと駆り立てた。タウロニオや、デイン解放戦のときに知り合ったサザやトパックといった人々から聞こえてくる、その人物への評判とはかけ離れた行いである。 

 

「……そもそも何故、緒戦に敗北しただけでそこまで停戦を結びたがる?」

「クリミアに対する疑義が、デインに対する陰謀がそのセフェランの仕業というのなら、彼らと戦う必要はない」

「セフェランが犯人だというなら、なおさら勝つ必要があるのではないか? ベグニオンは軍を派遣し、クリミアを助けたのだぞ」

「それは……」

 

 言葉に詰まるペレアス。ペレアスの中で、ルカンの言葉の真偽はまだ判断がついていなかった。セフェランへの不信はある。だがそれでも、ベグニオンやラグズ連合まで加わった大連合を相手に戦をするのは無謀だ。無謀な戦争は止めなければならない。その一心でペレアスは動いていたが、その心は臣下に届かなかった。

 

「……なぜ貴様の言葉を、誰も聞かないか。教えてやろうか」

「……それは、僕よりもミカヤが」

「違う。貴様は責任を果たすつもりがないからだ。国の、民の期待に応えるという責任をな」

 

 ルカンは一つ、小さくため息を吐いてから語りだす。

 

「……昔話をしてやろう。ある皇帝の話だ。そやつはある日突然、自身が印付きであることを民に告白しようとした。そして代々それを隠蔽してきた元老院にこそ罪があると、元老院を糾弾しようとしたのだ」

 

 ルカンの口から語られたのは、彼が暗殺した先代神使ミサハの話だ。

 

 ルカンは知る由もないが、ミサハは突然印付きであることを公表しようとしたわけではない。ミサハが昨年に『ラグズ奴隷解放令』を発布し、ベグニオン内のラグズが平民として扱われるようになった。その公正な人柄に興味を持ち、印付きの公表の直前にミサハに接触した男がいる。

 

 その男がエルラン。皇帝家の先祖であり、この時代ではセフェランの名で活動する男だ。ミサハは彼と邂逅し、自身のルーツが決して罪深き者でないということを確信したミサハは、自身が印付きであることを公表しようとしたのだった。

 

「……奴の主張はこうだった。『神使はすべて印付きなのだから、印付きも女神に愛された存在だ。差別されるべきではない』……と」

「印付きは、ベオクとラグズの交配という禁忌から生まれた、罪の証だと聞いたことがありますが……」

「そうだな。そちらが正しいなら、奴の主張の前提が崩れていたということだ……そこまでの大馬鹿とは、思いたくないのだが」

 

 ルカンが心底呆れたような声を出す。

 

「……当時、クリミアのラモン王がガリアと親交を深めようと模索していた。デインとも国境紛争があり……ちょうど、貴殿の父が将として活躍していた頃だな。ベグニオンを取り巻く外交状況は良くなかった。そんな状況で奴は、『ベオクの国の長』としての、自身の正統性を投げ捨てようとしたのだ」

 

 ベグニオンの神使が印付きであり、神使として女神の声……元老院からすれば『女神の声とされるなにか』を聞く能力はラグズ由来であること。それは単なる、オルティナから繋がる血統の信頼の毀損に留まらない。ベグニオン王国の時代、ラグズによる支配に立ち向かい、ベグニオン帝国として『ベオクが』独立を勝ち取ったという事実が根底から覆ることになる。

 

 これだけでもベグニオン帝国がその形を保てなくなる事実だが、問題はそれだけに留まらなかった。

 

「印付きは、半獣どもの間では親なしと呼ばれ、ベオクが印付きにやるよりも遥かに強く差別される。なぜならベオクとラグズの交配で、ラグズ側が力を失うのは純然たる事実だからだ。そして当時そんな連中が、帝都シエネを平民として我が物顔で闊歩していた。昨年にかの皇帝自身が発布したラグズ奴隷解放令によってな」

 

 当時、帝都シエネには少なくないラグズの平民が暮らしていた。ただたった一年前に奴隷を脱したばかりの彼らが、全く抑圧されずに暮らしていたというのは幻想だろう。抑圧されたラグズ達は、君主の正当性の失墜を前に何を考えるか。

 

 悲観的に考えるか、楽観的に考えるか、はたまた思考停止か。少なくとも時の元老院は、事態を悲観的に見たのだった。

 

「……そ、その後はどうなったんです」

「公表される既の所で、私が謀殺した。その罪を鷺の民に擦り付け、私を蹴落とそうとしてきた元老院の古株どもも、皆蹴落としてやった。そうしている内に国は荒れたが、新しく神使を据えて事なきを得ることが出来た……」

 

 ルカンが遠い目をする。

 

「……サナキ。思えばあの小娘も、ラグズ奴隷だの、クリミア出兵だの、挙句の果てには20年も前の冤罪を引っ張り出して……下らぬ事ばかり言ってきたな。先代の生き写しだ、あれは……」

 

 小さく嘲笑を零すルカン。対するペレアスはルカンから聞かされた情報に、ただただ圧倒されていた。

 

「……し、しかし。先の話が正しければ、代々の神使は印付き……ラグズとの混血?」

「今さら黙っている義理もない。ベグニオンの神使が穢れた血筋と知れば、兵の士気も多少上がるだろう。好きに言いふらせばよい」

「……いえ。それをしたら、デインはもう二度と、ベグニオンとの関係を修復できなくなる……」

「王は貴様だ。そう判断したのなら、そうすればいい。私はセフェランを仕留められるなら、それでいい……」

 

 少しばかりの沈黙を挟み、玉座の間に兵士が飛び込んできた。

 

「し、失礼します!」

「どうかしたか」

 

「イズカ殿が、イズカ殿が発見されました! かなりの重傷ですが、意識はある様子!!!」

 

 兵士の報告は、二人にとって想定外なものだが。それと同時に、残るピースを一挙に埋めてしまえる機会でもあった。

 

 

 

 

 その場はいったん仕切り直しとなり、ペレアスは一の臣であるタウロニオ、そしてアムリタを玉座の間に招集した。

 

「イズカが見つかったというのは本当なの?」

 

ペレアスに問いかけるアムリタ。ペレアスはその問いに対し、沈黙を返した。

 

「――いやはや、結局ルカン殿のお手を煩わせてしまうこととなり、大変に申し訳ない!」

「……」

 

 そうこうしているうちに扉が開き、イズカが――デインを陥れようとした男が、ルカンを伴ってペレアスの前に現れる。発見された当初、イズカはユリシーズによる拷問によってかなり痛めつけられていたが、治癒の杖によって事なきを得たのだった。

 

 イズカは玉座に座るペレアスを見つけると、わざとらしく大声を上げ、深々と礼をしてみせる。 

 

「これはこれは王子! いや、ペレアス王陛下! お久しゅうございます!!!」

「……兵は全員、この場を去ってくれ。母上、イズカ、タウロニオ……それとルカン殿以外だ」

「はっ」

 

 兵を退出させたペレアスは、イズカを見据えて語りかけた。

 

「イズカ。君には聞かねばならぬことが、たくさんあるんだ」

「……ふん! どうせ、私が元老院の手先であったことを、グチグチと言うのであろう? 私の助力がなければ、貧民窟にいた貴様は何もできなかったというのに!」

 

 その言葉に反応したのは、イズカの隣に立っていたルカンであった。

 

「……イズカ殿。私は貴殿を手先とした記憶はないのだが」

「それはそうでしょうとも。私は元老院議長セフェランの命でこの王子を擁立し、母や旧臣と引き合わせ、ルカン殿が提案してくるであろう血の誓約に、王子を嵌めたのです」

「……くくく。言ってくれるではないか……セフェラン、セフェランめ……舐め腐ってくれおって……」

 

 ペレアス、そしてルカンにとって。イズカが当然のごとく言ってのけたそれは、限りなく黒に近い黒を黒と確定させるに十分な内容であった。

 

「……イズカ」

「なんですかな?」

「君は……君は。僕が、アムリタ様の子でないことを……知っているんだな?」

「な、なにを言うのペレアス! あなたは私の息子、私がそう認めたのです!!!」

 

 アムリタは露骨に動揺を見せたが、イズカは対照的にきょとんとしていた。

 

「当然でしょう。何を今更、そのようなことを」

「……それも全部、全部。そのセフェランという男の命なんだな?」

「えぇそうです。セフェラン殿は『弱腰の王子を擁立し、その陰でなりそこないの研究をいくらでもすればいい』。そう言ったのです。ですから私は、『いかにも印付きっぽく、髪色が同じで、年齢に矛盾がない』王子を探し当てたのです。

 いやしかし! ペレアス王子のお姿を孤児院でお見受けしたとき、私は自らの天運に感謝しました! 女神は私を、なりそこないの研究を! 祝福してくれているのです! これほどの僥倖、そうとしか解釈しようがない!!!」

「……黙れ! 黙れ、黙れ! 黙れッ!!!」

 

 彼にしては珍しく、顔を真っ赤に染め上げて、ひたすらに怒りを露にする。やがて彼は肩で息をしながら、玉座に深く座り込んだ。

 

「ペレアス王」

 

 最初に声をかけたのは、ルカンだった。

 

「あなたに残された選択肢は二つだ。この救いがたき男、そして私をベグニオンに売り渡した上で、その後のセフェランの謀略を見抜き、それを退けること。そしてもう一つは私やコイツ、そして血気に逸るデイン人の期待に応え、ベグニオンの支配を退け、セフェランの息の根を止めることだ」

 

 すべてが明らかになった今。ベグニオンはもう信用できない。

 

 かといって勝算もない。敵はゴルドアを除いた大陸のすべて。対するデイン軍は屋台骨であるミカヤを欠き、貴族や将軍たちはペレアスに不信感を向けている。

 

 八方塞がりの中、ペレアスはひたすらに己の罪を呪い――そして、一つの答えに辿り着く。

 

「……タウロニオ将軍」

「はっ……!」

「母上……アムリタ様を逃がしてくれ。どこでもいい。君が信ずるに足る勢力に、預けてくれ」

「お、王……!?」

「ペレアス……あなた!」

 

 詰め寄るアムリタを、ペレアスは強く拒絶する。

 

「母上……いえ。アムリタ様。今まで嘘をついて、あなたを騙していたこと。本当に、すみませんでした」

「やめて! やめて、ペレアス……! お願い、お願いよ……!」

「……僅かな間でしたが、母の愛情に包まれて暮らせた。僕は楽しかった。ありがとうございました」

 

 母に最期の別れを済ませ、今度はタウロニオへと視線を向ける。

 

 タウロニオ将軍。先々代の王からデインに仕え、『不動の四俊』ありと謳われた男だった。彼は三年前の戦で、アシュナードについていけずアイクたちに投降し、以後はクリミア軍として戦った。一度敵に寝返った男でありながら、むしろだからこそ、今度こそ最期までデインと共にあろうと心に誓っていた男だ。

 

「私に……二度も祖国を捨てよと、そう申されるのですか……」

「すまない。タウロニオ将軍」

「そんな、後生な……」

「……タウロニオ将軍。ウムノ収容所の攻略を覚えているかな?」

 

 ウムノ収容所解放作戦。それはデイン解放軍が大きく勢力を伸長させた戦いだった。

 

 当時、デイン解放軍は北方の自治領マラドを勢力圏に置き、勢いづいたかに見えた。しかし駐屯軍の将ジェルドは機敏に動き、駐屯軍の装備を増強。傭兵も雇い入れ、解放軍を抑え込んでみせた。

 

 解放軍を苦しめたのは兵力不足だった。当時、デインの若者は収容所に送られていたため、解放軍に志願する者は年若い少年か老人であり、即戦力足りえなかった。そこで立案されたのが、各地の収容所を解放し、捕らわれているデイン兵を救出すること。ウムノ収容所解放作戦は、その最たる作戦だった。

 

「デイン占領後、国内最大級の収容所だった……ウムノ収容所解放の戦、僕は軍議にすら参加させてもらえず。君が陽動部隊を率い、ミカヤが内部を抑えて捕虜を解放した」

「……覚えておりますとも。あの戦いで、多くの将兵を救うことになりました」

「……あぁ。そしてそのとき解放した将兵は、アシュナード先王の治世の下でクリミアを支配し、アイクたちと戦って、負けた者たちなんだ。彼らを復職させるときに、僕たちは気づくべきだったんだ。先王の遺臣を搔き集めて、祖国を復興させたとして。復興した祖国は『滅ぼされるに値する』暴力性を残したままになるってことを」

「なっ……!?」

 

 タウロニオが言葉に詰まり、顔を青くする。

 

「すまない、タウロニオ将軍。僕は……」

 

 ペレアスは強くこぶしを握り締めながら、確固たる決意を口にした。

 

「……僕は彼らと、無謀な戦いを望むデイン人たちと共に……戦って死ぬ。それが、嘘をついて王位に就いた僕が、果たせる"責任"だ」

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 一方、クリミア王城では対デインの方針策定が行われていた。

 

「……とはいえ、このまま睨み合ってちゃ埒が明かねぇだろ」

 

 ティバーンがぼやきを零す。

 

「相手が一切の交渉に乗ってこない以上、とにかく交渉のテーブルに引きずり出すしかないだろ。このまま睨み合って、消耗戦になって取り返しが付かなくなるのが最悪の展開だ」

「キルヴァスとしては、とっととルカンをしばいて誓約書を回収したいんでね。ティバーンの速攻案を支持する」

 

 フェニキス、そしてキルヴァスがデイン侵攻を提案する一方で、慎重派の姿勢を示すのはガリア、クリミアだった。

 

「……しかし、あのセフェランという男の言う通り。メダリオンの許容量が限界にきているというのは事実だ。これ以上戦火を広げるべきではないと思う」

「……クリミアとしては最後まで和平の糸口を手放すべきではないと思います。確かにイズカ殿の誘拐は事実でしたが、ミカヤ殿の方は事実無根です。これを説明して――」

「しかしだな、クリミア女王。相手はそれどころか、一切の外交交渉に乗ってこないんだぞ」

 

 議論が白熱する中、これまで明確に立場を定めなかったサナキが発言をする。

 

「……戦をするとして、我がベグニオンは遠征により士気が落ちていると報告を受けておる。勝算はあるのか?」

 

 その問いに答えたのはティバーンだった。

 

「今このテーブルに座っている中で、無傷の軍隊が二つある。キルヴァスとクリミアだ」

 

 そう言ってティバーンは、ネサラに視線を送る。

 

「……あぁわかったよ。誓約書を回収できるなら、キルヴァスの鴉兵5500、そっくりそのまま動員してやる」

 

 自国の民にとって良い王であればいい、が信条のネサラが、キルヴァス兵の動員に首肯した。つまりデイン侵攻、そしてルカンから誓約書を奪うことに、血を流すだけの得を見出している証左だ。キルヴァスの決意は固いことを、この場で示した格好になる。

 

「あとはクリミアの14,000だが……」

 

 ティバーンが口にしたクリミアの14,000。その内訳は、王宮騎士団4,000と、各貴族や徴兵で掻き集めた10,000だ。数は多いが、その質にはばらつきがあるといっていい。

 

「……本当に和平の望みがないことが明らかになったならば、やむを得ないこともあるでしょう。ですが望みを捨てるべきではないのではないかと思います」

 

 状況は出揃った。デイン側は一切の外交交渉に応じない構えを見せている。

 

 戦力差は、デイン側は総兵力30,000~40,000。予備役動員で50,000まで伸びる。これはモンテ将軍が事前に弾き出していた数字であり、此度の侵攻を押し返したことでそれなりに削減されていると考えられる。

 

 対する大連合軍はというと、ベグニオン軍が24,000弱、徴兵交じりのクリミア軍が14,000。ラグズ連合の内、ガリアの獣牙兵4,000、フェニキス兵2,500。そしてキルヴァスの鴉兵5,500。締めて50,000に上る。

 

 一見すると兵数は互角に見えるが、ラグズ兵は化身することで、一般人を遥かに超える膂力を見せることができる。テリウスの兵法では、少なくとも同数として数えるべきではなく、二倍程度に見積もるのが適正とされていた。それを加えると、デインの予備役を含めても、まだ兵数に余力はある。

 

 とはいえそれは、ベオクとラグズの差を考慮しても最大の兵数を誇り、なおかつ軍質も安定したベグニオンが首を縦に振ればの話だ。主導権はベグニオンにある。そしてその長であるサナキは思索を巡らせ、その上でこの大連合の向かう先を選択した。

 

「……我がベグニオンは、フェニキス王の案を支持する」

 

 円卓の間を静寂が支配する。サナキの次の言葉を皆が待つ中で、彼女は威厳に満ちた声色で言い放った。

 

「この戦いは、言ってしまえば最後の戦いになるじゃろう。ルカンの政治生命を止め、イズカの悍ましい研究を止め、戦に逸るデインを止める。これを越えれば、各国は手を取り合って政治を執り行っていけるはずじゃ」

 

 ――ベグニオン歴648年 冬。

 

 後世の歴史に、中世最後の大戦として記録される戦いの火蓋が、切って落とされた。

 




和平会談編が長すぎて自分でも驚いています。辛気臭い話ばかり続いてすみませんでした
次回から戦争編です
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