この話は時系列を全く無視した与太話です。
別に読まなくても本編には一切影響を及びません。
それでもいいという懐の広い方はどうぞ。
なお、与太話ですので短いです。
side・黒川
「「「トリックオアトリート(とりっくおあとりーと)」」」
「……。」
夕方、食堂でお茶を啜りながら雑誌を読んでいると我が愛しの義娘3人が現れた。
しかも不思議な服装で。
リアはかぼちゃの帽子を被った幽霊。
クリスカは中世の魔女。
イーニァは猫耳メイド。
何と言うか、何が起きた。
ふと、今日の日付を見て納得した。
「……今日はハロウィンか。」
「その通り。お菓子をくれないと悪戯するぞ~。」
「するぞ~♪」
「す、するぞ……。」
おうおう、クリスカが羞恥心からか防止を深く被るが、耳まで真っ赤だ。
これはこれで可愛いな。
取り敢えず俺は合成せんべい1袋を渡す。
「これで勘弁してくれ。」
「お菓子、ゲットだぜ!!」
「だぜ!!」
「ね、姉さん、まだやるのか?」
クリスカとしてはここで終わりたかったんだろう。
まぁ、相方が悪かったな。
リアもイーニァも走りだしたら止まらない暴走列車だしな。
俺は心の中でクリスカの幸運を祈る。
「もちのロン。次は整備班を強襲するぞ!!」
「おー。」
リアとイーニァはそのままの勢いで出て行った。
クリスカは項垂れながらもリアたちの後を付いていく。
何だかんだで仲がいいな、あの子達も。
俺は再びお茶を啜りながら雑誌を読み直す。
「「トリックオアトリート。」」
次に来たのは大咲と八神だった。
二人はバニーガールと男の視線を釘付けにするものだった。
まぁ、俺もその一人だがな。
「悪戯されたくなかったらお菓子をちょうだい。」
「悪戯の内容によるが。」
少しニヤケて言う。
「実弾訓練の的にする。」
真顔の八神の発言に俺は無言で自分のせんべいを数枚ほど渡す。
「天下の少佐がせこいわね。」
「そんな行事、頭から抜けてたからな。」
そも、俺には関係ないしな。
「じゃ、次に行くわよ、八神。」
「了解。」
そう言うと二人のうさぎが出て行った。
「局地的な台風だな、幹也。」
「ユニークな隊員たちだな、敏。」
苦笑する幹也に俺も苦笑で答える。
「しかし、お菓子をくれないと悪戯をする、か。」
「大咲と八神に言われて少し邪な思いをした俺は悪くないぞ。」
「だな。」
その発言に周囲が頷くと同時に恨みがましい視線が来る。
モテないとこうなるな。
おぉ、怖い怖い。
「しかし、あんな物を縫う暇があるのか?」
「自由時間はどう使おうが俺は文句を言わないしな。」
「へ~。」
「ま、どうなることやら。」
その後の話では写真撮影が始まり、榊さんの雷が落ちたのは俺の知ったことではない。
ま、その写真を何枚か購入したのは秘密だなが。