MUV-LUV ALTERNATIVE ACE   作:もち猫

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就職活動なう。
理由には、ならないよね~(;-_-)

あと、文章に脈動感が欲しい。
戦術機って、動いて何ぼだし……。


第7話「対人戦・後編」

side・黒川

 

36mm突撃機関砲が火を噴き、120mm滑空砲が火を噴く。

そしてその度に着弾地点が赤と黄に染まっていく。

 

俺達は不知火12機と追いかけっこをしていた。

無論、追いつかれなくても射程圏内に入れば即終了のデスレース。

しかし、第2世代機の改修型と第3世代機とでは差が出てしまう。

結果、八神のF-15Jだけが1つ分は遅れている。

それでもついて来れるのは技量だろうか。

 

「01より03へ。遅い。」

『03より01へ。第3世代機のほぼワンオフ機と比べないで。』

 

敵が発砲してくるが、高機動戦闘中に当たる訳が無い。

 

『っ至近弾。そろそろ限界。』

「もう少し持て。」

『02より01へ。そろそろ目標地点に差し掛かるよ。』

 

大咲の言うとおり、目標地点へ残り1000を切っていた。

 

「01より08へ。海老で鯛が釣れた。網を構えて待っていろ。」

『了解。08より各機へ。海老が鯛を釣った。網を構えろ。

繰り返す……。』

 

side・飯島

 

黒川敏行。

僅か23歳で少佐に昇進した曰く付きの衛士。

だが、俺たちからしてみれば面白くない話だ。

大方、上官に取り入って階級を手に入れたんだろう。

でなければ、若くして少佐になれない筈だ。

 

「たった3機で何が出来る!!」

 

もう少しで射程圏内に入る瞬間、辺りを閃光が包む。

 

「な、なんだ!?」

 

そして轟音と激しい振動と共に戦闘不能と表示される。

 

side・黒川

 

87式突撃砲の一斉放火の轟音が辺りを包む。

合計20門から撃ち出される36mm突撃機関砲と120mm滑空砲の豪雨。

絶え間ない砲撃がしばし続く。

そして。

 

「全機、撃ち方止め。」

 

射撃が止み、煙幕が消えると、そこにはペイント塗れの不知火が12機居た。

実弾なら相当数のBETAを殺せるだけの火力を注ぎ込んだ結果だが、やり過ぎたか?

まぁ、何はともあれ。

 

「作戦成功か。」

『釣り野伏せ、成功したね~。』

『すごい……。』

『数を物ともしない戦術か……。』

『コレだけの敵を、半分程度の数で……。』

 

俺のため息と共に十人十色の反応をする。

 

「01より08へ、状況確認。」

『08より01へ、不知火12機確認。

距離1000、アローヘッド1。』

「各機周囲へ散開後、プランBを取る。」

『了解。』

 

side・駒木

 

黒川詳細か3機の戦術機を発見したと飯島少尉からの報告を受け、部隊を合流すべく向かっていた。

しかし、距離2000の時点で第3中隊のシグナルがロストした。

 

「第3中隊のシグナルロスト。全滅かと。」

『やはり、狩りか。』

 

通信から聞こえる大尉の声が後悔していることに気付く。

 

「大尉は、予測しておられたのですか?」

 

すると大尉の顔は苦虫を潰したような顔で頷く。

 

『予測はしていたからこそ分けたのだ。だが、今回は裏目に出たらしい。』

「やはり、少佐がこれを?」

 

私の疑問に大尉が頷く。

 

『最後の通信からすれば、釣り野伏せだろう。』

「釣り野伏せですか?」

『あぁ。一度だけ演習使われたことがある作戦だが、少数で大群を相手にするにはうってつけの作戦だ。』

 

私は頭を切り替えて今後の事を訪ねる。

 

「大尉、もし、次の目標を狙うとすれば?」

『駒木君、少佐の次の目標は君達だ。少しだけ、持たせてくれ。』

 

大尉たちの現在地は6時の方向、距離1000。

長くは掛からないが、短くも無い距離だった。

 

「了解です、大尉。」

 

その直後、閃光が辺りを包む。

 

side・大咲

 

『今だ、相手が体勢を整える前に仕留めろ。』

『「了解!!」』

 

閃光は遮光フィルターで防いだからこちら側には大して効果がないが相手の方は大打撃。

そして全方向からの十字砲火。

本来なら早期に決着はつく筈だった。

正確に射撃してくる一機の不知火を除けば。

 

「へぇ、駒木ちゃんか。」

 

あの子が敵として迎えるのは久しぶりだから。

自然に笑みがこぼれる。

 

『01より02、噛み砕け。』

「02、了解。」

 

左手で模擬長刀を抜くと相手は正確に管制ユニットを狙ってくる。

だが、余りにも正確すぎる。

私はそれを模擬長刀で防ぎ右手の36mm突撃砲を乱射する。

 

「まだまだ真面目すぎるよ、駒木ちゃん。狙いが正確すぎて面白みが無い。」

『やはり先輩ですか。』

「先輩じゃなくて大尉だよ、駒木ちゃん。」

『それなら私も中尉です、大尉!!』

 

相手も長刀を抜いて斬りかかってくる。

それに向かって突撃砲を投げつける。

しかし見事に長刀に弾かれる。だが、予測通り。

 

「その体勢は鬼門だよ。」

 

跳躍ユニットを使い一気に距離を詰める。

 

『くっ。』

 

駒木ちゃんも体勢を立て直そうとするが僅かに遅い。

YF-23と不知火とでは推進力でこちらの方が数段上なのだから当然だが。

 

「その1、接近戦で体勢を崩した方が負け。」

 

だが、駒木ちゃんは無理やり体勢を戻し、長刀を振るう。

そして長刀同士が鍔競り合い、火花を散らす。

流石の腕と言いたいが、まだまだ詰めが甘い。

 

『まだ「その2、機体の性能差は関係する。」』

 

鍔迫り合いを無理やり解き距離を離す。

その直後に駒木機の管制ユニットが赤く染まる。

 

「パーフェクトよ、03。」

『貸し1ね、02。』

 

87式突撃支援砲を構えているあっきーのF-15E。

その周囲でもまた戦闘が行われている。

どうやら増援が間に合ってしまったらしい。

まぁ、どうでも良いけどね。

 

「その3、つねに周囲にも気を配っておく。

1対1なんて稀。1対多数を常に念頭に置いておく事。」

『流石、手厳しいですね、先輩達は。』

「飴と鞭だよ、中尉。じゃあ、またね。」

『は、御武運を。』

 

敵に武運を祈られるのは不思議と悪くは無い。

 

 

side・伊隅あきら

 

また1機、不知火を戦闘不能に追い込む。

撃破は3機目。圧勝、あの帝国本土防衛軍を相手に圧勝している。

気分が高揚し、周りが見えなくなり始めた。

 

『05、右だ!!』

「え?」

 

そこには、肉薄する不知火の姿が見えた。

 

「ひっ!?」

『はぁああ!』

『舐めるな沙霧!』

 

機体に衝撃が走る。

何が起こっているのか分からず、状況判断が出来ない。

 

『02、you have a controre。』

『01、I have a controre。』

 

最後に聞こえたのは少佐と大尉の通信だった……。

 

side・沙霧

 

注意力散漫の一機を確実に捕らえたと思った。

が、次の瞬間その機体が突き飛ばされ、代わりに米軍機が長刀モドキで受け止める。

 

「流石です、少佐。いい反応です。」

『舐めるな沙霧。俺は今日まで地獄の一丁目を渡り歩いて来た。

後方の微温湯に浸かっているお前と一緒にするな!!』

「だが、私にも帝都本土防衛軍の意地がある!!」

 

鍔迫り合いを弾いて、中距離からマウントしていた突撃砲の撃ち合い。

決定打にはならないが互いに近づけない現状がもどかしい。

だが、少佐を相手に不用意に接近戦をしようとすれば切り結ぶ前に蜂の巣。

……全く決定打に欠ける。

すると、少佐の機体が静止し、マウントしていた全ての突撃砲を排除し、模擬長刀を構える。

 

『意地でどうにかなるなら見せてみろ。口先だけの男ではあるまい。』

 

その意図を理解し、私も長刀を抜く。

一対一の刺しでの勝負。

私も大概だが、少佐も中々人が悪い。

 

「無論!!」

 

長刀の鍔迫り合い。

関節が鳴り火花散る。

しかし、主機の違いから徐々に押され始めた。

 

「くっ。」

『どうした沙霧、それが限界か?』

「まだまだ!!」

 

鍔迫り合いを解き、体勢を整えようとするが、相手はそれを許さないかの様に私の不知火に突っ込んでくる。

 

「まさか!?」

『遅い。』

 

そして少佐のYF-23と不知火が激突し横転する。

激しい振動と管制ユニット内が揺れるが、気を失わずに済んだのは奇跡だろう。

その直後、短刀を構える相手の姿が映る。

 

『実戦では如何なる事態も想定する。それが指揮官だ。』

「無念。」

 

その直後、撃墜の文字が辺りに表示される。

 

「流石です少佐。……やはり最大の障害は少佐か……。」

 

誰に聞こえる事も無いくらい、小さな声で呟く。




因みに主人公はチートではありません。
あくまで経験の違いから来るものです。
ぶっちゃけ、1対多数なら負けます。
まぁ、3機までなら大丈夫なんですがね。
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