カラミティモード   作:じゃっこのつくだに

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ちなみにつくだにはウィッチとビショップが好きです。


ビショップ
鐘の音(ビショップ1)


神聖法王国ルべリオスの首都、ルーン。その町に隣接した霊峰の裾野にある、西方聖教会総本部。聖騎士団の拠点である本部の一室に、彼女は現れた。

 

背中に垂れた長い髪はまぶしく金色に光っており、その服装は修道服を彷彿とさせる。しかし、ピンクと白を基調としたその服は一種のドレスのようにも見える。

 

 

「えっと……ここ、どこだろう。」

 

 

彼女――凛空はそうつぶやき辺りを見渡す。きちんと整えられた清潔感のあるベッド、片づけられたテーブル、棚に整頓された本。すべてが、高品質であり、この部屋の持ち主は身分の高いものであろうことがわかる。

 

 

「誰の部屋なんだろ。怖い人だったらやだな・・・。かといって部屋から出ると見つかるかもしれないし・・・」

 

 

見付かった場合どうすればよいのか、凛空にはわからなかった。せめてと、自衛手段のフォロワーを呼ぶ。

 

「フォロワー_『導く鐘 ベルエンジェル』」

 

「幸せよ届けっ!りーんごーん♪」

 

呼ばれたのは、両手に鐘を持った少女。その体には盾のような光が浮かび、さらに体全体を蒼い光が覆っている。小学生のような見た目のベルエンジェルは、凛空に心の安定をもたらしていた。

 

そのままベルエンジェルと戯れていること少し。この部屋に向かってくる気配を感じる。他に近くに人の気配は感じなかったので凛空にはすぐわかった。

 

もっとも、部屋に向かってきた人物が、西方聖教会において屈指の権力者。聖騎士団においての団長にして、神の右手とまで称される聖人ーー

 

 

「……人の部屋で何をしているのかしら。」

 

 

ーーヒナタ・サカグチだったことまでは、予想できなかったが。

 

 

___________________________________________________

 

 

(全く…忙しいときってどうしてこうも悪いことが重なるのかしら。)

 

ヒナタは頭を抱えながら頭の中でボヤいていた。

暴風竜の封印が消え、ジュラの大森林での魔物の活性化が懸念されている中、西方諸国でもきなくさい動きが見え始めている。新たな傭兵団もいくつか生まれているとも聞く。ほぼ毎日行われる会議での疲労は重く体にのしかかっていたヒナタは、自室で休もうと思っていたのだ。

 

…それなのに、いつものようにくつろごうと部屋へ向かうと、中から見知らぬ気配がするのだ。これ以上の面倒毎は勘弁してくれと言いたい気分である。しかも、かすかに鐘の音も聞こえるのだ。厳かなものではなく、子供が手に持って鳴らすような少し高めの音。

 

(子供が入れるような場所でもないし、他の聖騎士たちは、ここが私の部屋だと知っている筈…。知っているのに入ったんだとすればいい度胸ね。)

 

もし仮にそうなら明日の訓練は倍にしてやろうと思いつつ、部屋へ歩を進める。

 

しかし、部屋に鐘の音が鳴るものなど置いていなかったはずだと思いながら、部屋の戸を開ける。侵入者の可能性があるためいつでも動けるように警戒しながらゆっくりと。

 

 

「りんごんりんごん」

「り~んご~ん♪」

 

中では女子高生のコスプレのような服装をしたシスターと、両手に鐘を持った白ワンピースの少女が踊っていた。

 

「………あなたたち、人の部屋で何をやっているのかしら。この部屋には鍵をかけていたはずなのだけれど。」

 

ため息をつきたい気持ちを何とか抑えながらも、額に手を当てつつ問いかける。刺客ではないようだったが、小さいほうの少女は天使にも見える。もし仮に天使ならば、見過ごすわけにもいかない。それはルミナス教の教義に反するからだ。

 

「えっと、その……気が付いたらここにいて、自分でもここがどこか分からないんです」

 

 

「はぁ…そんな嘘、誰が信じるのよ。正直に話さないと痛い目を見るわよ。」

 

「そんなこと言われても…」

 

ヒナタからすればとぼけているとしか言えないその返答に、再度ため息をつく。

 

(………正直もう疲れているし、早く済ませて休みたいのよ。かわいそうだけど少し脅してしまいましょうか)

 

そう思いヒナタは剣の柄に手をかける。すると、その気配の変化に気付いたのか天使のような見た目の少女が、シスター服の女子の前に立ちふさがった。

 

「りくちゃんをいじめちゃダメなの!」

 

「大丈夫よ、いじめじゃないわ。軽く痛い目見るだけだから。」

 

少女の姉を守るかのような姿に少し罪悪感を覚えながらも、態度には出さない。これは団長としてのけじめでもあるからだ。だが、それを聞いてたまったものではないのがシスター服の女子。しかしヒナタは態度を緩めない。

 

「え!?ちょ、ちょっとまってください!」

 

「またないわ。貴方が嘘をつくのが悪いんだから。」

 

 

 

「この世界来たばかりなのにどうしてこうなるの…!」

 

 

 

ヒナタにとって聞き逃せない単語が耳に入った。「この世界」、まるで別の世界からこちらの世界に移動してきたような台詞。

 

「…待って。貴方今、この世界に来たばかりって言ったわね」

 

「はい…。何を言っているかわからないと思うんですけど…。」

 

 

 合点がいった。この世界では見ることのない修道服を模した服。彼女は本当に、たまたまこの部屋に転移してきただけなのだろう。ヒナタも転移してきた異世界人であるが故に、受け入れることができた。

 

 

「はぁ………いいわ、話を聞いてあげる。私は聖騎士団団長のヒナタよ。元の世界の名前は坂口ヒナタ。貴方の名前も教えてくれるかしら?」

 

 

「私は上坂凛空です!よろしくお願いします。この子はフォロワーのベルエンジェルです、りんごんちゃんって呼んでます。」

 

「幸せをとどけるよっ!り~んご~ん♪」

 

 

「フォロワー…あなたの能力かしら?」

 

 

「はい!ヒナタさんってカードゲームとかしたことありますか?」

 

「ないわね、、トランプや将棋はしってるわよ」

 

「将棋の駒みたいに式神を呼べる能力だと思ってもらえれば!ビショップ、といってもわからないと思うんですけど特定の集団を呼べるんです。」

 

 複数の式神を生みだし操る能力。その能力は頼りになると同時に、式神の強さ次第では危険な能力であるとも映った。見極めが要るーー場合によっては神に処遇をゆだねる必要がある。

 

 

「なるほど・・・戦えるのね?」

 

 

「え?えぇ、まぁ・・・。普通の人たちには負けないと思います。」

 

「なら、少し見極めさせてもらおうかしら。話を聞くための試験よ。」

 

「・・・えぇ!?」




まだこれしか投稿していないのに申し訳ないですが、7月、長引けば9月まで休載します。理由としては就職活動のためです。

学生の趣味にここまで付き合ってくださる方、本当にありがとうございます。


終わったらまた戻ってくるのでその時再会しましょう。

クラスごとの見出し(ヴァンパイアなど)

  • 章みたいになっていた方が良い
  • その話の後ろについてればいい
  • 何でもいいから続きかきなよ
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