カラミティモード   作:じゃっこのつくだに

5 / 13
お久しぶりです、じゃっこです。

新社会人になって現実にいじめられていました。

ただでさえ投稿頻度が低いのにさらに拍車がかかってます。。。



吸血鬼の少女(ヴァンパイア3)

「さあ、金色の夜に、失墜を。」

 

 二匹の蝙蝠を従えた少女は、先ほどまでのはかなげな少女の印象とは真逆の風格を出している。カティアと名乗ったその少女は、オルトスとシズの前へと悠然と歩を進める。この異常な出来事の連続から、いち早く自我を取り戻してのはオルトスだった。

 

「貴様、なんだその姿は?」

 

「あら、なんだとは失礼ね。貴方が私の大切なヒトを傷つけるものだから、わざわざ終末を与えにきたのよ。スペル:ダークオーダー。」

 

カティアがつぶやいた直後、虚空から赤い目玉が二つ彼女の背後に浮かんだ。さらに、そばにいる二体の蝙蝠からも赤い目玉が二つ、彼女のもとにむかう。これで合計4つ。

ようやく混乱から立ち直ったシズが彼女に問う。

 

「貴方、人間?さっきまでの貴方は確かに人間の気配だった。でも今の貴方はむしろ魔物のほうが近いわ。それも、下手をすればAランクに匹敵するほどの上位の、よ」

 

「あら、わかるのね。」

 

カティアは少々の驚きを感じながらも、悠然とした態度は保ちつつ微笑む。そしてドレスの裾をつまみながら優雅に一礼した。

 

「そうよ、私はヒトじゃなくて吸血鬼。唯一つの金色、『夜天の吸血鬼』カティアとは私のこと。」

 

 

「吸…血鬼」

 

 

 吸血鬼。ヴァンパイアとも呼ばれるその種族は、エルフをも上回る寿命と不死性を有し、生態系の頂点に位置する上位種族である。その上位個体ともなると食事の必要すらなく、人間から僅かな生命生気(ライフエナジー)を奪うだけで生命維持が可能だという。太陽光が弱点だが、この地下空間ではその弱点は意味をなさない。

それが2体。カティアと名乗った吸血鬼の背後に新たに金髪の少女が現れ、笑みを浮かべた口元には鋭く光る犬歯がのぞいている。

ちなみにそばにいる蝙蝠はフォレストバットという魔物で、闇夜に音もなく忍び寄る吸血鬼の使い魔である。

「ヴァンピィちゃんも混ぜなさ~い!!」

 

 「あら?貴方も来たのね、ヴァンピィ。」

 

「眷属のためならとーぜんですし!」

 

「ユリアは貴方の眷属ではないわよ。」

 

「贈り物だよ眷属ぅ、あ~んして?」

 

「聞いてないわね、、『失墜』」

 

 ヴァンピィと呼ばれた吸血鬼のそばに新たにフォレストバットが現れる。同時にオルトスのそばにも現れるが、オルトスに一瞬で切り捨てられた。

さらに、2つの目玉が、カティアの背後へと浮かぶ。これで合計6つ。

 

「さて、これで準備は終わりね。スペル:シルバースナイプ」

 

 さらに1つ、目玉が背後に浮かぶ。合計7つとなったそれは、ゆっくりと回転しながらカティアの頭上へと浮上する。

傍から見ても何かわからないそれは、リアの操るクラス『ヴァンパイア』においては特別な意味をなす。7つのくるくると回る目玉は、やがて1つの巨大な目玉となり、涙を流し始めた。溢れ出た真紅の涙がカティアに降りかかるが、気にもとめない。むしろ口を三日月形に歪めている。

 

 

「ちぇー、ヴァンピィちゃんもデッキリーダーなりたかったですし。」

 

「それはまた今度ユリアに頼みましょう。きっといい返事をくれるわ。」

 

 唇を尖らせるヴァンピィにやさしく声をかけるカティアはまるで姉のようだった。しかし、真紅に塗れたその姿は悪魔のようだ。カティアは吸血鬼だが。

  

『狂乱』――それは能力による自傷を7回行うことによって発動する、クラス『ヴァンパイア』が持つ固有能力である。そして――

 

 

カティア率いるデッキ『狂乱ヴァンパイア』 は『狂乱』状態となることで脅威度が最高に達するのだ。

 

 

カティアの佇むそこに虚空から1本の大剣が出現し、地面に突き刺さる。同時に黒いモヤが現れ、大剣の前で人型を取り始める。やがてモヤは黄金の甲冑に身を包んだ1人の女騎士となり、大剣を地面から引き抜く。

 

「煉獄の魔剣――此処に。」

 

 

 さらに、虚空で突如燃えだした炎、その中からふたつの角を額から生やす、地獄の伯爵が現れる。貴族の服に身を包んだその男は、右手に炎、左手に剣を構える。

 

「――嘘以外口にしないとも。」

 

 この2人は、ある条件を満たした上で『狂乱』状態となることで呼び出せる、とある世界でいうフォロワー……この世界で言う式神や精霊に近いものである。

 

「私にも協力させて。このままやられっぱなしでいられないわ。」

 

「えぇ、勿論。『煉獄の騎士』、『フラウロス』、行くわよ。私の妹に手を出したこと、後悔させてあげるわ。」

 

「御意。」

 

「あぁ、分かったとも。」

 

 

 シズとカティア、フラウロス、煉獄の騎士とフォレストバット3体がオルトスと向き合う。

 

 

「貴様ら木っ端が私を倒せると?思い上がるなよゴミムシどもが。」

 

 オルトスは不敵に笑うが、カティアとヴァンピィは冷たい目で見つめるだけであった。




初任給は嬉しかったです。

クラスごとの見出し(ヴァンパイアなど)

  • 章みたいになっていた方が良い
  • その話の後ろについてればいい
  • 何でもいいから続きかきなよ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。