SBP~神転生者、異現世ダンジョン冒険配信にて 作:カオスサイン
プロローグ
「こ、コイツは!…へえ、流石は異世界より出しダンジョン♪貰った力も良いけどまさしくこういうモンを求めてたんだ!」
Side?
「よおイェー!配信始めていくぜ!」
【キタキタ!】 【お!】 【誰?グラサンダッセェ!…まあ暇潰しがてらに視聴してみますか】
俺の名は咲満 唄夜 実は一度おもわぬ事故によって命を落とし神と名乗った少々怪しげなおっさんに転生させてもらったのだが…転生先が現代とほぼ変わらない世界だった。
それでも俺が知っているアニメ作品のほとんどが存在しない世界線だった。
折角貰った特典の力もこんな平和な世界では使う必要性皆無だろうとそう思っていた矢先の事だった。
数年前になんと突如として世界中に謎の建造物がいくつも出現したのだ。
各国の政府の皆さんが詳しい調査を行った所、その建造物の内部には明らかな色んな種の怪物等が蔓延っておりそして現在の技術では到底作り出すのが不可能に近いであろうアイテムがいくつか存在していたらしい。
所謂明らかに異世界から現代にへと湧き出てきたダンジョンの出現により世界の情勢は当然ながらかなり変化していった。
ダンジョンから産出される様々なエネルギーに成り代われるアイテムを筆頭に一山当てようと冒険者を志そうとする恐れ知らずの人達が増加傾向に至った。
俺も配信冒険者の一人である「カミタ」として日々のダンジョン攻略に勤しんでいた。
「「ウルオオ!…」」
「!グゥレイトォウルフの集団か…はっ!」
「「ギャン!?……」」
【ヴぇっ!?剣速はっや!?】 【ていうか今の謎発音何!?】 【おやおやおや?!】
【これはこれは…!】
「次ィ!…ン!?」
【何に気が付いたのか?】
俺はグレイトウルフの群れを一掃した直後、違和感を感じて一目散に駆け出した。
Side?
「ぐっ!?…く、糞ッ!?…どうしてこの階層にコイツが…アシッドメタルゴーレムなんかが居やがるんだ!?…」
「お、恐らくなのですが我々は稀な確率で発生しうるレアポップにあたってしまったのでしょう…」
「運が悪かったという訳かよ!?…毒対策なんてしてきていないんだぞ…」
ある冒険者パーティーが何時も通りにダンジョンの攻略を進めていたら其処で本来その階層ではエンカウントしない筈であるレアモンスターと遭遇してしまった。
彼等は想定外の事態に慌てる。
「と、兎に角俺が道を切り開く!皆援護してくれ!」
「わ、分かったよ!」
「りょ、了解!」
そのパーティーメンバーの一人である私、剣士のジョブを持ち得た賽ヶ埼 刹那は親友で幼馴染である火炎術師の羽地水落 恵凪と共に団長リーダーの指示を受けて彼の援護に回ろうとしていた。
「グオオオー!」
「!?」
「せ、刹那ちゃん危ない!?」
ふと私の背後から唸り声が聞こえてきたので慌てて回避する。
其処には…
「そ、そんな!?もう一体居るなんて!?」
「なんて事だ…」
もう一体のアシッドメタルゴーレムが出現し退路すらも塞がれてしまっていた。
「グオオオー!」
「ムッ!不味い!」
「「団長/さん!?」」
AMGの再攻撃に一早くに反応した団長が盾で防御するが…
「くっ!?…こんな時に限って長耐久の影響が…ぐわっ!?…」
「ああ!?…」
だがダンジョンに潜っていた期間が長かった為かほとんど手入れされていなかった団長の盾は遂に耐久限界を迎えてAMGの攻撃によって融解し彼は追撃を受けて吹き飛ばされてしまった上に毒性攻撃をモロに受けてしまった。
「ぐうっ!?…」
「団長さん!」
恵凪が急いで団長に駆け寄るが解毒する手段を持ち合わせていないので強力毒を浴びた彼には触れる事がら出来ない。
「恵凪、魔法は後何回使えるの?」
「あのモンスター相手だと一体倒せるかどうか…」
「…なら援護して!私がなんとか退路を確保するからその隙に急いで転移して救援を!」
「う、うん!<ファイアーストーム>!」
「<一刀斬>!」
恵凪の渾身のファイアーストームの一撃と私の斬撃でAMGをなんとか一体倒す。
「今の内に!」
「うん!…てん…え!?…キャッ!?…」
「恵凪!?」
恵凪が転移アイテムであるクリスタルを発動しようとすると何処からか飛んできた攻撃にクリスタルが彼女と一緒に何かに吹き飛ばされてしまう。
「うう!?…」
「そ、そんな!?今度はフレイムゴーレム!?それに…」
恵凪を吹き飛ばしたのはフレイムゴーレムを初めとした全属性を持つゴーレムだった。
しかも私の周囲を取り囲む程の数が湧いていた。
真逆ここまで来て別のレアモンスターまで出現するとは予想外の事態だった。
「うう…せ、刹那ちゃんだけでも早く脱出して…!」
「馬鹿な事言わないで!団長と恵凪の事を置いていくなんて出来る訳ないでしょう!」
「で、でも…」
恵凪の言葉に私はおもわず反論するが明らかに現状では手の打ちようがない現実…そう思っていたその時だった。
「そらあ!」
「!?」
突如として私を取り囲んでいたゴーレムの集団が瞬く間に斬られて砕け散った。
Side唄夜
「此処だな!」
【うげっ!?レアモンのゴーレムがあんなに!?…しかも属性持ち全て湧いていやがる…】
【どうやら運悪くレアポップ所かモンスターハウスにあたっちまった冒険者PTが居るみたいだね…】
【ってかあそこに倒れている男性って【銀の陽】のクランリーダーじゃね?】
【あ、マジだ…メンバーの火炎術師の子も倒れている…転移アイテム使おうとしていた所に不意打ち喰らっちまったて所か…】
リスナーのコメントで襲われている冒険者PTが居る事が判明する。
あの周囲を取り囲んでいるという事はまだ襲われそうになっている人が居る!
「今助けるぞ!でやあ!」
俺は大剣を振るい周囲のゴーレムを斬り刻む。
「貴方は…」
「君は早く下がってコレ使ってお仲間達を回復させてやりな!」
「は、はい!…」
ゴーレム共達に襲われていた剣士の美少女に解毒・回復ポーションを投げ渡して俺は残存しているモンスターに向き直る。
「後はAMGだけか…コイツの出番だな!」
【お!?一体何が始まるんだ!?】
「来い!」
【うお眩しっ!?】
【何事ぉっ!?】
俺が大剣を地面に突き刺すと眩い光が生じる。
「「エレメンディア」起動する!」
「!?」
【か、カミタがろ、ロボットになっちまっただとおー!?いや、呼び出したのか!】
【はっ!?もしかして彼はダンジョンでユニークアイテムを手に入れていたのか!】
剣士の子とリスナー達は真逆のロボットの登場に驚きを隠せない。
コイツがあるダンジョンの攻略の最中で俺が手にした力、エレメンディアだ。
「AMG!いくらテメエの毒性攻撃が如何に強力であろうともコイツの装甲を溶かす事は出来まい!いくぞ!」
スロットルを操作しAMGに突撃する…とその前に俺はコンソールを操作しある人物に通信を入れる。
「三華姉!今時間空いていたら四番!」
「『大丈夫だよ、分かった!♪』」
通信したのは俺の義姉である咲満 三華義姉さんだ。
彼女は超大人気アイドルで俺の前世の曲も歌ってもらっている。
【ファッ!?今確かに三華って…】
【あの超絶に大人気現役JDアイドルの!?】
【ま、マジかよ!?ってかひょっとして今流れてきている曲…聴いた事無いな…ま、真逆まだ未発表の奴じゃないのか!?い、良いのか!?】
【ヤバ!と、兎に角拡散するわ!】
「『♪♪~』」
「♪~強行突破だ!はあああああー!」
「!?」
俺は三華義姉の歌にノリノリになりながらエレメンディアを全速で突っ込ませる。
己の攻撃が全く効いていない事にAMGは動揺を見せる。
「隙だらけだぞ!消毒しなきゃな<プロミネンスエレメタルセイバースラッシュ>!!」
エレメンディアの召喚キーでもある大剣「エレメンディアセイバー」に神転で得たエレメンタル能力を付与させてAMGを斬り刻む。
「次!」
「『』」
「テメエは凍っとけ!<フロスティアエレメンタルセイバースラッシュ>!!」
残るは後一体、三華姉の歌も終盤に入る。
「コレでフィナーレだ!<シャイニングエレメンタルセイバースラッシュ>!!」
【す、凄えもんが見れちまった!…】
「ふういーっと!…今回の配信はここまでだ!」
【おつ】
【Ch登録勿論したぜ!次も楽しみ過ぎる!】
一息つきながら配信を終了しエレメンディアから降りて襲われていた冒険者PTの方へと向かった。
「お仲間等は無事に回復したかい?」
「え、ええ…御陰様で…あ、ありがとうございます助けてくれて…」
「ギルドへの報告は同行させてもらうよ」
「え?でも良いのですか?そ、その…」
「俺の力についての事なら何も心配要らないぜ?配信中だったし何時迄も隠しておける様なモノでもないしな。
俺は配信冒険者カミタ…本名についてはギルドにでも聞いてくれ」
「あ…「銀の陽」の剣士、賽ヶ埼 刹那です…」
「そんじゃあ又変なモンスター共が湧く前に転移するよ」
「は、はい!」
俺は吹き飛ばされていた転移クリスタルを拾い彼女達と共にダンジョンの出入口にへと転移し、負傷メンバーを送り届けた後にギルドへ報告に向かった。
それから翌日、Side刹那
「…」
「ホントに昨日はどうなっちゃうかと思ったよ~。
でも私達又一からだね…」
「うん…」
あの人とギルドへの報告を終えた後目覚めた団長の見舞いに行ったら彼から急にクランを解散する事を告げられた。
彼自身の衰えというのが理由ではあったが…。
「クラン解散する事になっちゃたしこれからどうするの?」
「…あの人を探す!そしてPT申請する!」
「あ、私もその人に会ってみたい!助けてくれたお礼しなきゃ!」
「あの人配信冒険者だって言ってたから近くのカフェでアーカイヴを一緒に観…」
「かーじょたち!」
「うげ!?…」
「?」
「暇なら其処でさ俺らとお茶しない~?」
恵凪と一緒にあの人の配信アーカイヴを観ようとカフェに入店しようとしたら数人の男の人に声をかけられた。