夢幻パーク   作:砂漠のデスラクーダ

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夢幻パーク 第1幕 シーン5/ジェットコースター事故現場探索

 ミラーハウスを後にした七人は、園内の奥へと足を進めた。

 道は徐々に細くなり、両脇の植え込みは手入れされないまま荒れ放題になっている。

 遠くに、巨大な鉄骨のシルエットが見えてきた。

 それはパークの名物だったジェットコースター――今は錆びつき、レールの一部は崩れかけている。

 

 「これが、事故があった場所……」

 カナエが立ち止まり、鉄骨の全体を見上げる。

 「ニュースで見たことある。スタッフがいなくなったってやつだろ?」

 シュンスケがカメラを構えながら低くつぶやく。

 

 「閉園のきっかけになった事故です」

 アミが静かに言う。

 「夜の営業中、急にコースターが止まって、何人か怪我をして……。そのとき、スタッフの一人が消えたんです」

 「消えた?」

 タケルが眉を上げる。

 「はい。監視カメラにも映ってなくて、警察も結局見つけられなかった」

 アミの声には、どこか遠い記憶をたどるような響きがあった。

 

 「現場、近くで見てみよう」

 リョウタが先頭に立ち、みんなも後に続く。

 足元には錆びたボルトや割れたプラスチック片が散らばり、コースターの車両はフェンスの内側で朽ちていた。

 

 「これ、動かそうと思えば動くのかな」

 タケルが興味本位で車両に手をかける。

 「やめてよ、壊れたらどうするの」

 カナエが苦笑する。

 「さすがにもう無理だろ」

 ナオキがタケルを軽くたしなめる。

 

 「事故の時、何があったか覚えてる?」

 シュンスケがアミに尋ねる。

 アミは少し考えてから、

 「私はその日、別のエリアにいました。でも、突然悲鳴が聞こえて……。駆けつけたら、みんなパニックになっていて。スタッフルームで点呼を取ったら、一人だけ来なかった」

 「それが、行方不明になったスタッフ?」

 サヤカが不安げに尋ねる。

 アミは静かにうなずいた。

 

 「事故のあと、パーク全体が変わった気がしました」

 アミの言葉に、みんなが黙り込む。

 「それまでは、どこか明るい雰囲気があったのに……」

 「人が消えるなんて、現実にあるんだな」

 タケルが小さくつぶやく。

 

 「この辺り、何か残ってないかな」

 リョウタがフェンスの周りを歩きながら探す。

 「見て、これ……」

 カナエが地面に落ちていた古びた名札を拾い上げる。

 「スタッフの名前が書いてある」

 「もしかして、行方不明になった人の?」

 タケルがのぞき込む。

 「名前、消えかけてるけど……」

 シュンスケがカメラで名札を撮影する。

 

 「この名札、事故の後に見つかったって話は聞いてないです」

 アミが不思議そうに名札を見つめる。

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