ガトーは3年アビドスで待ったそうです。 作:チト 熟練見張員
或いは、没になってしまった供養のために。
若しくは、こっちの方が出来が良かったからなのかもしれない。
真相は分からない。
なぜなら、この小説自体が筆者が深夜テンションで書いたものなのだから…
真相を確かめるべく、我々はアステロイド=ベルトの奥地へと向かったーー。
その日、いっそ呆れ返るほど砂に塗れた何気ない日の昼ごろ。
いつものようにアビドス高等学校の校舎の屋上で昼寝をしていた、アビドス生徒会副会長にしてアビドス対策委員会委員長、小鳥遊ホシノは、突如鳴り響いた爆発音で目が覚めた。
「も〜、いっつもいっつも懲りないねぇ〜ホントに…オチオチ昼寝もできないよぉ〜」
少しキレていた。
昼寝の邪魔をされたからだ。
何故ならこのホシノ、夜な夜なアビドス自治区を徘徊して、すでにゴースト街と化した町を守っているので、全然寝れてないのである。
だと言うのに、校庭を爆破されては、オチオチ寝ることもできない。
このアビドス、数年前から武装したチンピラー俗にいうヘルメット団という輩であるーから度々攻撃を受けていた。だから、校庭が爆破されようが校門のバリケードが破砕されようが、日常であった。
が、今日はいつもと来客が違うようだった。
「…ぅん?」
見た事ない軍服みたいな制服の集団…ゲヘナの生徒?
よく分からないけど、とりあえずアビドスからお帰りいただこうか。
だるそうに腕を大きく回しながら、屋上の端に立つ。
さっきの爆発音に気づいたのか、下の校舎からアビドスの後輩たちが出てきた。
「もうッ!ちょっと何なのアンタ達!!校門を吹き飛ばして!!」
「ヘルメット団ではないようですが…」
「ん、許さない。」
うへ〜
皆んな、殺気立ってるなぁ〜
これはおじさんが先輩として宥めないと〜
なんて呑気に考えながら屋上から飛び降りようとしたホシノだったが、ジジッという音が聞こえ動きを止めた。
『アビドス生徒会、並びにアビドスの住民達に告ぐ。
我々は、西アビドス分校!』
それは、アビドス校舎に設置された有線放送スピーカーから流れてきた。遠くからも小玉して聞こえる辺り、少なくともここ一帯の広報スピーカーから同時に放送されていた。
いつもとは規模の違う手口に嫌な予感のしたホシノは、そっと目を細めた。
「いわゆるネフティス契約と呼ばれた、アビドス鉄道の経営権譲渡協定が偽りのものであることは、誰の目にも明らかである!
何故ならば、協定は『アビドス生徒会』の名を騙る前会長の独断によって結ばれたからだ。我々は些かもアビドス復興の目的を見失ってはいない。
それは、まもなく実証されるだろう。」
ホシノは動揺した。
ネフティス…鉄道…
かつて聞いた言葉に、自分の大切なヒトを奪ったそれらに、口からその名が漏れた。
「……ユメ先輩」
『私は日々思い続けた。かつて、この地で拡大と繁栄を謳歌した大アビドスの再興を信じ、灼熱の砂漠で働いてきた者達を。そして今また、再興を信じ灼熱の砂漠へ飛び入らんとする若者達の事を。
西アビドスが砂によって呑まれ絶滅の危機に瀕し、最後の希望であるアビドス本校に救いを請うた時、アビドス本校は我々をいないものとして扱い、そのささやかなる助けを求める声を跳ね除け、何にかまけていたか?その真意を、証明するに足りる事実を私は知っている! 見てみるがいい!これが私たちの戦果だ!!』
見る…?
『シノ…ホ……ホシノ先輩ッ!聞いてますか、この放送を!』
無線から、対策委員会の後輩ー奥空セリカの声がした。
「うへ〜、おじさん昼寝してたのに、急に起こされちゃったよ〜」
『ホシノ先輩大変です!テレビに…』
「て、テレビ〜?な、何か写ってるのかな〜?」
『テレビに大きな大砲が!いえ、あれはッ……』
有線放送と共にジャックされたアビドス中のテレビに映し出されていたのは、全高15mは有ろうかという、巨大な大砲であった。
『この列車砲…シェマタは、非対称戦力兵器としてキヴォトス全土を恐怖に陥れることを目的とし、アビドス生徒会が発注したものだ!
それも、かつてゲヘナで悪名のかぎりを尽くした独裁者、“雷帝”と共謀してである!!』
前生徒会が発注した…?
そんな話、ホシノはユメ先輩から一度も聞いたことはない。
そもそもこのアビドスに宇宙船以外にまだ何か埋まっていたなんて、想像したこともなかった。
『雷帝と共謀し、アビドスの国庫を空にしてまで、この凶悪兵器が密かに建造されたという事実を以ってしても、忌まわしきアビドス生徒会の悪意を否定できる者があろうか!
顧みよう。なぜアビドスが没落したのかを!
なぜアビドス生徒会は我々を砂漠と忘却の彼方へと追いやったのかを!
私たちは三年間待った。もはや、我が西アビドス軍団に躊躇いの吐息を漏らす者はいない。今、真のアビドス政権を打ち立てかつての栄光を取り戻す為、ここに私は
仮初の生徒会の虚言に惑わされることなく、繰り返し聞こえてくるアビドスの散っていった先人達の名誉の為に、アビドス高等学校万歳!大アビドス万歳!!』
そして、放送が終わった。
生まれた一時の静寂でホシノは、ひとまず現状の把握に努めた。
まず、先ほど校門を大胆な現代アートに変えた軍服集団は、恐らくはさっき放送してた奴の一味だろう。
彼女達は“西アビドス分校”なる組織を自称し、アビドス生徒会の継承戦争をすると言ってきた。
更に、かつてのアビドス生徒会は何やら大掛かりな兵器を作っていたらしくて…
そこまで考えて、ホシノの思考が止まる。
いや、加速する。
「ッ!!」
ギリギリのところで躱す。
何かが、さっきまでホシノの立っていた場所目掛けて飛んできた。
ダッーン!!と、後ろで何かが爆発する。
ホシノはそれを振り返らず、校庭の向こう側に意識を注いだ。
跡形も無くなった校門前に集まる軍服集団の中から、1人の生徒が出てきた。
集団の前に立った銀髪の生徒は、バズーカ(?)を肩に抱えながら拡張機を持って叫んだ。
「私の名は、アナベル・ガトー!アビドスよ、私は帰ってきたァ!」
「へぇ…」
後の、
アビドスより東、___km。
ゲヘナ学園、生徒会『
「……それは、本当か?」
「アビドスに展開した諜報員から秘密通信です。確度は高いかと…」
「キキキッ……分かった。下がっていろ、追って指示を出す。」
「はっ!」
部屋の主は今しがた報告に来た部下を下がらせると、黒い電話をギコギコと掛け始めた。
「………あぁ、ヒナ。私だ…」
どう伝えようか、一巡する。
結局、ただ一言だけ簡素に伝えた。
「……雷帝」
……どこへ行けばいいの?
返事はすぐ帰ってきた。
部屋の主は、口角を鋭く上げた。
ー全戦力をアビドスへー
誰かこのアイデアで続き書いてくれないかなぁ…
サーベルとバズーカ片手に暴れる生徒ガトー
頭おかしいけど途中で味方になるデラーズ一味。
ケイを前に、ヒマリに「リオ、そういうことじゃないのよ」って銃を向けられるリオ会長。
「知らなかったんだよォォ…!!ヘイロー破壊爆弾だったなんて、知らなかったんだよォ!!」って泣き崩れるミカ。笑ってるセイア。
「私を砂漠の晒し者にする気か先生ェッ!!」って対策委員会に言ってのけるアル社長。
「この車に脱出装置なんてもの付いてないぜ…」って言う美食研。車を壊されるフウカ。
そしてソーラ・システムで焼かれるアトラ・ハシース…は可哀想だから、地下生活者の家で。
絶対流行ると思うんスよね(唐突なイチカ)