「Unde să mergem astăzi, surioară?」(お姉様、今日はどこに出かけようか?)
「M-am dus la biserică pentru prima dată după mult timp, iar părintele Ellen se ruga și el pentru siguranța lui Fran.」(久しぶりに教会に行ってみたらエレン神父もフランの無事を願っていたわ。)
エレン神父とはここシギショアラの教会の牧師を勤める人物だ。表裏のない温厚な性格でキリスト教教徒としては使命を全うしているだろう。
「Ei bine, hai să mergem să-l vedem pe părintele Ellen.」(さて、エレン神父に会いに行きましょう。)
シギショアラの教会
「Părinte Ellen, a trecut ceva timp. Sunt Fran.」(エレン神父様、お久しぶりです。フランです。)
「Fran-chan? Vii des la biserică.」(フランちゃんか?よく教会に来てくれたね。)
「Nu, te rog nu fi atât de umil. Fran este un creștin adevărat.」(いえいえそんなに謙遜しないでください。フランは真っ当なキリスト教信者ですよ。)
「Ce crezi? Vrei să te rogi din nou astăzi?」(どうだい?今日もお祈りしていくかい?)
「Azi sunt liberă, așa că mă voi ruga la biserică.」(今日は暇なので教会でお祈りしていきます。)
「Apropo, am cunoscut-o pe sora ta. Este o persoană drăguță căreia nu-i pasă de sora lui.」(そういえば君のお姉さんに会ったよ。妹思いないい人だね。)
「Data viitoare, Fran-chan și sora ei, vă rog să veniți și să cântați cântecul.」(今度はフランちゃんもお姉さんもぜひ聖歌を歌いに来てくれ。)
「Mă voi gândi la asta.」(考えておくわね。)
「Domnul meu din ceruri va veghea asupra ta.」(天の我の主は見守ってくれるでしょう。)
フランに微笑むエレン神父。フランとエレン神父の出会いは結構、前になる。エレン神父は現在、66歳でフランが493歳に出会った。もちろん、エレン神父はレミリアやフランのことを吸血鬼だということを知っていて第一に考えてくれている。
つまり二人は面識がある。
「おや電話だ。065-292-8761からだ。誰だろう?」
フランは渋々とガラケーで応対をする。
「フラン、お久しぶり、ご機嫌麗しゅう。」
「アンネローゼ従姉様!?」
それは英国スコットランド、エンディンバラに住むフランの従姉であるアンネローゼからだった。彼女も吸血族でフランとは違い、生粋の
「あっごめんなさい、あなた今、教会の中にいるのね?」
ここで吸血鬼の年齢を一挙に整理しよう。まずレミリア、彼女は500歳であり、人間換算で17歳。フランが495歳である。これは人間換算で14歳だがフランは今わけあって年齢が15歳になっている。アンネローゼは507歳。レミリアよりも年上だが人間換算で17歳。イシュタルが432歳。人間換算で14歳。シグルドは430歳。人間換算で14歳。そしてアレクシス義兄様は956歳。人間換算で25歳。他にも吸血鬼族はいると思うがざっとこんな感じで血縁で固まるが吸血鬼は群れないことを好む傾向があるのでフランもいずれ紅魔館を出なければいけないのである。
そもそもレミリアとフランの父バルザイラが人間族である母ルナマリアと結婚した理由は単に吸血鬼族少子高齢化問題で吸血鬼族の女性がいなかったのである。第2話でレミリアとフランが吸血鬼族と人間族のハーフと書いていたがあれは正しくは人間性の特徴を持った吸血鬼族が誕生する確率が99%で、吸血鬼族の特徴を持たない普通の人間が誕生する確率が残り1%であるだけなのである。
「そうよ。シギショアラの教会にいるわ。従姉様どうしたの?」
「いやレミリアから聞いていたんだけど本当に人間族の学校に通うとは聞いなかったのですの。」
お姉様め、後でお灸をすわねば。
「そりゃあね。最初はお姉様と紅魔館住んでいたけど、今はシギショアラ城の麓の館に住んでいるわ。でも学校は日本よ。」
フランは歩きながら教会の連絡用の部屋に向かう。
普通、教会では神聖な場所であり、お祈り中は会話も控えないといけないのである。
「へえーどういう学校?」
「帝丹中学校よ。へえーアレクシスが喜びそうね。そこ中学生の中では死亡スポットというか一種の自殺スポットになっているのよ。」
アレクシス義兄さん..............
「あ、それはそうとアンネローゼ従姉様、プレゼントありがとうね。」
それは昨日、フランの部屋の机に置かれていた箱である。アンネローゼからの手紙とともに十字架のアクセサリーが入っていた。
「下手すると私が消えていたところだけどちょうど人間の人が私の存在に気づいて箱に入れてくれたのよ。」
「ふーん。従姉様はお姉様から油断するなと言われていたけど。」
「かなり、昔の話しね。」
「それよりアンネローゼ従姉様は今、この世界で何を?」
「MI6に所属しているわ。」
「今さらっと凄いこと言わなかった?」
フランは電話越しに話しかけている。そのため聞けれない言葉も多い。
「羽田浩司の事件を解決して欲しいとアレクシスから依頼を受けたのよ。」
「ああ、それで従姉様は今、奔走しているのか。」
「そういうことよ。お姉様によろしくね。」
そう言ったあと電話は切れた。だいたい15分、電話でフランは自分の従姉と会話していたのである。
フランは電話専用の部屋から教会の聖堂に戻る。その距離僅か2分弱であった。