ウマ娘外伝-スチームダービー・ネクサス-   作:ST-33-4

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(かなり間が空いているので)初投稿です


2話

「…ふむ、地表で人間らしき生物を見かけたと?」

「あぁ…だが人間にしては非常に足が速かった。…まるで車みたいな速度だった」

 

俺が地表で確認した3人…奴らは一体何者なんだ?

 

「車って事は最低でも時速40〜80kmは出していることになるぞ?…ちょっと文献を漁ってみる、待っててくれ」

「了解、その間はコイツ(AC)の整備でも進めとくさ。」

 

────────────

 

「…なぁスカーレット。」

「なによウオッカ…まさかアレを鹵獲しようとか言わないでしょうね?」

「んな訳ねぇよ…でもありゃオレたちの技術じゃ無いよな…じゃあアレはなんなんだ?」

「アタシに言われても分からないわよ…でも間違いなく蒸気技術で作られたものでは無いわね。」

 

オレの先祖は”時間凍結”から逃れた民族だ。

村に残ってる本によれば、突如世界の時が静止。

その後、永い冬が訪れたんだとか。

 

「…オレらの先祖とは別に時間凍結から逃れた奴が居るって可能性は?」

「バカ言わないで、もし仮にそうだったとしたらとっくに見つかってるわよ。」

「だよなぁ…」

 

────────────

 

「おーい、ちょっと来てくれ。」

「なんだなんだ…まさか分かったのか?」

「あぁ…これを見てくれ。」

そう言うと調査で得られたデータの一部を見せてくる。

…そこには確かに文明の形跡があった。

「…おいこれって…」

「こりゃ大発見だぜ…地表にも生きている奴らがいるって事だ!」

 

────────────

 

二度目の調査が始まる…

前回は想定よりも悪天候だった為AC単体のカメラ機能では何も察知出来なかった。

その為、今回はACに音響センサーとサーモグラフィーを増設することにした。…と言ってもポン付けの突貫作業だが。

 

「準備完了、ハッチを開けてくれ。」

『了解、幸運を祈る。』

 

昇降式のリフトに乗せられたACが地表にあるハッチへと運ばれてゆく。

…ハッチが開き、光が差し込んでくる。

どうやら今回は雪は降っていない様だ…

 

「こちらEWAC、今回の天候は晴天だ。…これが太陽…思ったより眩しい」

『こちら管制室。視界は良好…さて始めよう。指定した座標へと向かって観測をしてくれ。』

「アファーマティブ、移動を開始する」

 

短いやり取りの後、ACを目標地点へと動かし始める。

今回のアセンブルとしてはこの様な感じだ。

 

・調査用の一般フレーム(脚部は逆関節を使用)

・武装は非搭載。代わりにカメラガンとフラッシュライトを装備

・前述の通り音響センサー、サーモグラフィーを搭載

 

…多少不安は残るがいざという時は離脱もできる。

警戒しつつ進むとしよう…

 

───────────

 

ズシン、ズシンと重厚感のある音が響いている。

「…この音はなんでしょう?」

「警戒しなさい、明らかに蒸気機関類の音ではないわ」

「前のカラクリ人形じゃないか?…コミュニケーションが取れるかどうか試してみようぜ!」

 

「ちょっウオッカ!?」

「諦めるのですスカーレット。ウオッカはずっとあのテンションのままです」

 

好奇心を抑えきれなかったオレは物陰から飛び出した。

…直後、オレの目の前にはこの前のカラクリ人形が。

 

『なっ…この前の!?』

「おい待ってくれ、オレに交戦の意思はねえよ!」

『…本当だな?ちょっと待ってくれ、今ハッチを開ける』

 

プシューという音と共に、その7mはある巨躯のカラクリ人形の胸部が開く。…そこから人間の男性が降りてきた。

 

「…驚いた、まさかウマ娘だったなんて…」

「おいおい…そんな反応しなくたってウマ娘なんてたくさん居るだろ?」

「そうじゃない、俺の生まれ育った場所…ネストじゃウマ娘はそうそう見かけなかったからな。」

 

ネスト…?聞きなれない単語だ。

 

「あー…ネストって何だ?」

「…そうか、そっちは地表で生きてきた訳だからネストの事を知らないのも無理はないか……ネストというのは人類が建造した地下都市だ。各地に点在しているらしいが…俺はまだ他のネストを見たことは無い」

 

…目の前のコイツが話す事が本当だとしたら…オレの仮説は間違ってなかったということになるのか?

「信じ難い…でも目の前のカラクリ人形を見れば納得せざるを得ないよなぁ…」

 

全く、厄介ごとに巻き込まれそうだぜ…まぁオレの方から巻き込まれに行ったんだけどな。

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