アタシが爆豪を溶かしてからほどなくしてヒーローたちが突入してきた。
あっという間に敵達を捕縛し、オールマイトがアタシを保護する。
しかし、明らかに動揺していた。
それもそのはず。『溶かされた爆豪』がそこにいるからだ。
「塩導少女…まさか君が」
オールマイトの言葉を遮るように私の口から何かが出る。
ひどい臭いと同時にどこかに連れ去られたようだ。
AFOという人がアタシたちを逃がしてくれるそうだ。
ワープホールに入ろうとした時、上から声が響く。
「塩導さん!そいつらについていっちゃダメだ!」
緑谷が上から手を伸ばしていた。
アタシの身体能力的に飛べばギリギリ届く。でも。
「だからアタシアンタのことが嫌いなんだよ。」
その手には手を伸ばさず
「行こう。トガちゃん。」
隣にいる血染めの月に手を伸ばした。
「行きましょう!モトちゃん!」
トガちゃんがアタシの手を引いてワープホールに入れてくれる。
その時のトガちゃんの手はアタシの知る、どんな手よりも暖かかった。
こうやってつないでいればどんな時も幸せでいられると思う。
翌日の話になるんだけど…
「…うー…辛い…死ぬ…トガちゃん助けて…」
「モトちゃんかわいそうです…私もその辛さよくわかります…」
トガちゃんが手を握り、頭をなでてくれる。
何が起きたかって?女の子の日だよ。不順気味だったのが、今になってきた。
出血はほどほどだが、痛みと気分がヤバい。
男には一生分からない苦しみが一ヵ月続くんだ。
「おじさんに何かできればいいんだけど…マジックでも見るかい?」
コンプレスさんが面白いマジックを見せてくれるけど気分はよくならない。
「トガちゃん二人に癒されるか?最悪だと思うぜ!」
トゥワイスさんがトガちゃんを"二倍"してくれた。
「「モトちゃんはかあいくて素敵ですよ…」」
バイノーラルトガちゃんは流石に癒される。最高に幸せだ。
「女の子って大変だな…男に生まれてよかったぜ!」
前言撤回。滅茶苦茶気分が悪くなった。
痛みと気分の悪さより怒りが勝った。アタシはトゥワイスに近づく。
「少しは乙女の痛みを味わった方がいいわ…」
手から強塩基性の液体を滴らせながらトゥワイスのマスクを奪う。
「や、やめてくれ!裂けちまう!やった!包まなきゃ裂けちまう!!」
「ごたごた抜かすな!コイツはアタシの怒りだ!」
トゥワイスの股間を思い切り蹴り上げる。
「お…ご…か…」
トゥワイスは痛みのあまり床に転がった。
「あれは痛いなあ…おじさんも痛くなってきた…」
「私も思わず抑えちゃったわ…」
「あれが乙女の怒りなのです。優しくしてあげないとああなるのです。」
「い…痛えよ…痛えのに消えねえよ俺…」
トゥワイスが何かブツブツうめく。腹が立つ。
「それぐらいで消えてたまるかバカ。もう一発蹴らせろ。」
「いいぜ…出てきた俺を蹴ってくれ…俺の方はだめだ…こっちを狙え!」
うずくまるトゥワイスからトゥワイスが出てきた。
「仁くんが…自分を"二倍"しました…」
「トラウマからできないんじゃなかったかしら?」
「乙女の怒りが彼を変えたのさ…おじさんは勘弁願いたいね…」
アタシにはよくわからないがトゥワイスが変わったらしい。
出てきたトゥワイスの股間を蹴り上げる。ドロッと溶けて消えた。
気分がすっとした。これはいいストレス発散になる。
「まだまだ蹴り足りないから…次、出して。」
「い、いいぜ…しばらくそうしてくれ…俺にも構ってくれよ!」
アタシは気が済むまでトゥワイスを蹴り続け、
気が済んだらトガちゃんベットでおやすみなさいした。
まさかのトゥワイス強化です。
死穢八斎會編が大きく変わっていきますよ。