エンド・オブ・ヒーロー   作:神剣狩刃

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第五話 終わりの始まり

死柄木君が作戦会議から帰ってきて面白いことを言っていた。

『個性消失弾』と『エリちゃん』だ。

個性消失弾は当然、エリちゃんの存在が気になった。

 

「…なるほど…ヤクザが隠し続けてきた子供…手にできたら面白そうよね?」

「モトちゃんが悪い顔してるです。」

「しかし…どうやって奴らの手からその子供を奪うんだい?」

「治崎から何人か戦力をよこせと言われている…」

「面白いこと言うじゃない…私、行きたいわ。」

「戦力的に俺も行くべきだろ!役に立てねえがな!」

こうしてアタシ達が『支配者』になるための計画が始まった。

 

死穢八斎會に行くのはトガちゃんとトゥワイスとマグネさんの三人。

他の皆は一旦拠点で待機。何かが起きたら合流する形になる。

ちょっとの間トガちゃんと離れるのがさみしい。

だから今のうちに思いを伝える。

 

「トガちゃん…アタシ、トガちゃんのことが好きなの。ライクじゃなくてラブの方で。

アタシの憧れだし、アタシの手を引いてくれたし…誰よりも受け入れてくれたから。

だから…トガちゃんはアタシのこと好き?」

 

「私も好きです。まだラブほどじゃないですけど…モトちゃんのことは好きです。

モトちゃんも私を受け入れてくれました。連合の女の子同士で仲良くなれました。

だからみんなのためにも、モトちゃんのためにも頑張ってきます。」

 

アタシは感極まってトガちゃんに抱き着く。

心が温まる。いつまでもこうしていたい。だからこそ送り出す。

頑張って、トガちゃん。

 

モトちゃんから思いと血を受け取ったので頑張っています。

今は仁くんとマグネさんと一緒にヤクザさんと一緒の生活をしています。

そんなある日ヒーロー達が突入してきました。

エリちゃんを保護するためだそうです。

 

「この時を待っていたぜ!来んなよ!」

「それじゃあ…始めましょ。『支配者になる』ための作戦…」

「『漁夫の利作戦』決行です。」

 

まず、仁くんがマグネさんを増やします。

そしてマグネさんをあらゆる場所に配置します。

そして"磁力"によってヒーロー達の連携を乱します。

ここで重要なのは『ヒーローを殺さないこと』です。

 

おそらくヤクザさんたちはここでうまく逃げることができたら

『今回は俺達の力あってだ。多少褒賞があってもいいだろう。』

と調子に乗ること間違いないです。

なので『ヤクザさん達はヒーローに任せる』ことにします。

 

ヤクザさんとヒーローが疲れ切ったところでエリちゃんを奪う。

 

これが今回の作戦です。

仁くんが増やしてくれた『マグネさん達』に説明をしました。

「「「分かったわ!それじゃあ『私達』!頑張るわよ!オー!」」」

本物のマグネさん以外が一斉に走っていきました。

 

「私達もエリちゃんを探しましょう。私たちが見つけるのが重要です。」

「そうね。分身間では連絡が取れないもの。迷わないように気を付けなくちゃ。」

「迷路は苦手だぜ!得意だぜ!こっちだと思うぜ!あっちがいいな!」

楽しい迷路の時間です。でも、楽しんでる時間はないです。

 

「俺は依然ルミリオンだ!」

聞こえました。この壁の奥でヒーローとヤクザさんが戦っています。

「私、だてに体鍛えてないのよ!」

マグネさんが壁を壊してくれました。

「お前達…!ふっ、形勢逆転だな…!」

治崎さんがにやりと笑います。

 

「間違いなく形勢逆転よ…『あなたの敗北が確定した』という形でね。」

 

まずマグネさんは磁力を使って、私の下に治崎さんを引き寄せました。

私はモトちゃんの血を飲んで、治崎さんの顎に蹴りを入れました。

すごい威力で、一発で意識を奪いました。死んじゃったかもしれないですね。

 

次にマグネさんはエリちゃんを引き寄せました。

「迷路の次は理不尽間違い探しだ!わかるかな!わからねえよ!」

仁くんがエリちゃんを抱いて

『エリちゃんを抱いた仁くん』の分身を大量に作りました。

 

「名付けて…『一人ハーメルンの笛吹き』かしら。」

「「「それじゃ、サイナラ!二度と会いたくねえぜ!また会おうぜ!」」」

こうして私たちは見事にエリちゃんと、ついでに治崎さんを手に入れました。

 

「…まさか本当に連れてくるとはねえ…おじさんの脱出マジックよりすごいよ。」

合流したコンプレスさんが治崎さんの両腕を圧縮しながら言いました。

「『個性消失弾の原料』と『製造方法』を手にした…

これはもう『支配者になった』って言ってもいいんじゃないか?」

弔くんが嬉しそうに笑っています。

 

「ヒーロー社会も今回の作戦失敗でガタつく…

俺の手で直接堕としてやりたかったなあ…」

荼毘くんはちょっと不機嫌そうです。

 

「うるさいぞお前ら!運転に集中させろ!」

スピナーくんはもっと不機嫌そうです。

 

でも…

「トガちゃんが無事でよかった…怪我してない?

ああ、裸はよくないわね。アタシの服着て。小さいかもしれないけど…」

私に裸でべったりのモトちゃんが一番不安かも知れないです。




これで敵連合めちゃめちゃ強化です。
最高に幸せなバッドエンドにしますよ。
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