淫夢厨社会人と封印から出れない妖狐   作:狐耳大すこすこすこてぃっしゅふぃーるど侍

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前のほうの話に何個か挿絵と追加しました。


初心者向けRPG

銀狐さんにドラクエを進めたのはRPGを始めて遊ぶ初心者向けに作られた作品であったからだ。

 

 

 

ファミコンで恐らく初めて?のRPGである、その為RPG未経験者にもとっつきやすいように遊びやすいよう難易度等もかなり工夫されているのだ。

 

 

 

後のRPGと違って一人パーティなで敵が1体しかいないのも難易度調整の観点かららしい、基本全て1対1のタイマン勝負。

 

 

 

しかしRPG初期作品らしくチョット微妙な要素も結構ある。

 

 

 

ラリホーを先制で唱えてくるメイジキメラ、こいつはかなり速いすばやさから最速でラリホーを決めてくるのだ。

 

ドラクエ1のラリホーは必中なので回避を期待する事はできない、そして起きるかどうかもランダムな為一方的に殴られて死ぬ事が多々あったりとか。

 

 

 

たいようのいしが何処を探しても見つからなかったりして詰まったりとか。

 

 

 

ロトの紋章を拾うのキツ過ぎぃ!とか。

 

 

 

鍵屋にいつまでもたどり着けずにキレ散らかしたりとか。

 

 

 

そういった全ての理不尽を跳ねのけて銀狐さんはついにドラクエをクリアした。

 

 

 

レベル上げに勤しみ、ホイミの回復量足らんじゃろとキレ、ガライの墓で迷い、リカントを余裕で殴り倒せるようになって成長を実感したり、とにかく雑魚から逃げ続け竜王を倒しに走る。

 

「魔王竜王を――討ち果たしたぞ!!」

 

 

 

その日、押し入れの奥から誇らしげな声が響いた。

 

 

 

銀狐が、手に持ったファミコンのコントローラーをそっと置く。

 

 

 

「これが……ドラクエという旅の、終わりか」

 

 

 

男が思わず拍手した。

 

「おめでとう、銀狐! すげえじゃん! クリアお祝いだ!」

 

「ふふん。最初は何も知らなかった儂が、今や魔王を討つとはの……勇者とは、己を信じて進む者なのかもしれぬな」

 

「格言きた!メイン格言きた!」

 

その末のクリア、勇者き゛んこの冒険はここに終焉となった。

 

その冒険を思い返して、存外勇者ぎ゛んこもやるではないかとほほ笑んだ。

 

会社から帰ってきた男の手にはお酒の入った袋が握られていた、今日あたりクリアしてるだろうと思ってお祝い酒を買ってきたのだ。

 

その予想は見事に的中、封印の間にテーブルを持って入り出来合い料理を広げていく。

 

日本酒とビールを開けて頂きますと声を掛け合い食事を開始した。

 

酒を飲みつつ、ラリホーが強すぎるだの、王女を助けた時に戦ったドラゴンが普通に出てくるのはどうなの?だの、殴り合いが終わった後にホイミ使うよりラリホー使ったほうがMP消費少ないの気づいたワシ天才じゃない?だのと色々なドラクエトークが出て来る銀狐の表情は楽しそうだった。

 

そうして楽しく酒を飲む二人の夜はどんどん更けていった。

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