やめておこう。ここで変に物語を変えてしまうとまずい気がする。
「2人ってさ歌とかって歌えるの?」
歌の話は俺が離れている間にしている可能性があるが一応聞いておいて損はないだろう。
「あたしは歌えるよ!いつも歌うとおとうさんもおかあさんも、うたがうまいねってほめてくれるんだ!」
あくあが笑顔で答える。
「僕は全然。すぐ音程がずれちゃうんだ。」
テオは少し苦い顔をしている。
「なるほど。あくあの歌、聴いてみたいな。」
「じゃあ僕たちにも聴かせてよ、みなとの歌。」
「えー、恥ずかしいよぉ……」
「どうして?両親には聞かせてるんだよね。」
「それはそうだけど……あたしテオたちのこと、ぜんぜんしらないし。」
「しらないひとのまえだと。きんちょうする……」
そう言って、あくあが頬を赤くする。
めっっっっっっさかわええやんなんやこの生物は写真撮りたいカメラを持ち込めないのが実に残念でならないどうにかして持ち込めないかな
落ち着け翔、ここで平静を失ってどうする。ここで何か下手な行動をすると全てが変わってしまうかもしれない。それだけは防がねば。
…ふぅ
ようやく落ち着いてきた。
「じゃあ僕たちともっと親しくなったら、歌を聞かせてくれる?」
テオがあくあに質問する。
「うん......それなら、たぶんだいじょうぶ。」
「たぶんかよ。」
突然のツッコミに再び笑いが込み上げてきた。
「ふふっ。」
「しょうがないじゃん。ずっこけちゃったんだから。」
「だ、だって、ほんとうにきんちょうするとダメなんだもん。」
2人が慌てふためいている状況が面白くてつい大笑いしてしまう。
「なにわらってんのよ。あたしはまじめよ!」
「フフッわかってるってフフッ」
やべーこれ止まんねえやつだ。
「ふふっ真面目だからこそ面白いんだよ。」
「もー!」
あくあがこっちに近づいてくるので走って逃げる。やっぱりこの体での運動もしておいた方がいいのだろうか。最近運動もしてないし運動不足やし走り込みでもするか。
しばらく逃げ回りお互い疲れたため座り直し会話を再開させる。
「じゃあ、そろそろ帰るか。もう結構遅い時間やし。」
「また明日も会おうよ。そうすれば緊張もしなくなるでしょ。」
「そんなにあたしに会いたいの?どうしてもって言うなら、きてあげる。」
「じゃあ、どうしても会いたい。」
「こころがこもってなーい。もういっかい。」
はぁこの2人てぇてぇ
「どうしても会いたいです。」
「そんなにあいたいんだ。あたしのことすきすぎでしょ。じゃあ、またきてあげる。やくそく。」
「うん、またね。約束。」
2人の指切りを眺めてそのまま別れた。
この先の未来、この笑顔を
命をかけてでも守ってみせる。
今回はなんとかギリギリ間に合ってよかった。ようやく中間が終わったけどすぐ期末か...
テオと約束をし数日、ついに運命の日がやってくる。
次回「運命」
来週こそきっちり投稿してやる!