百合は何処へ!?薔薇がトゲを刺しに来るんだけど!? 作:マメットナイツ
いや、あの、一応言い訳させてください!
実はその………ギャグのネタ切れしてましたぁ!!!!!
なんでギャグメインでやってるんですかねぇ我!?
あと今回の話はどのタイミングで読んでも大丈夫な感じのヤツです。
所謂、本編の過去編的なヤツなので………。(イメージは某女神の周年イベシナリオ。)
神に生まれ=堕ちた日
【西暦2023年 8月7日】
「なぁー兄貴、このゲーム知ってる?」
それはなんてことのない夏の日だった。
大学生の弟は夏季休暇をゲームに費やし、俺はクソ暑い中働いては貴重な休みの日をリビングのソファーに寝転がるだけで終わらせる……。
そんな日だった。
「しらね。」
「いやまだタイトル言ってねぇし、画像も見せてねぇよ。」
「どうせソシャゲだろ?悪いけど、俺は今追ってるので精一杯なんだ。」
「大変そうだなぁ社会人。」
「大変だぞ社会人、お前もはよ来い。」
「やだね。足掻くよ。」
弟とは歳が離れてるが、仲は悪くなかった。
こんなくだらない駄弁りができるくらいには、な。
「まぁ社会人苦労話は置いといて、ほらこのゲーム。俺の最近のマイブーム……!」
「えっ、なにこれ……バー…ドリンク、テイマーズ………?」
「その切り方だとバーテンダー物語になるよ、バードリンク・テイマーズ、通称バリテイね。」
「それはそれで変な通称だな……。」
弟が俺に見せて来たスマホの画面はライブ配信の待機画面、見たところ公式による生配信番組のようだった。
「明日2周年記念で番組やるんだけどさ、そこで周年キャラが発表されるんだよ。」
「生放送?18禁ゲーなのにか?」
「全年齢版もあるんだよ。というか、今だとそっちの方がユーザー多いし、人気もあるみたいでさ、運営も全年齢版をメインにしてるんだよ。」
「平成の同人ゲーかよ!?」
さらに弟は付け加えるように、動画サイトなどの広告は殆ど全年齢版オンリーになり、18禁版はオマケ扱いになってるとも言った。
「んで、それが?」
「ほらさ、周年って既存や新規プレイヤーに特別なキャンペーンやイベントパスがあるでしょ?」
俺は弟のその言葉の真意を察し、はぁ…とため息を漏らしつつソファーから起きる。
「なるほど、布教か。」
「エサクタ。やらない?」
「やる時間ないって。それにシナリオ読むのも疲れるし。」
「まぁまぁ、兄貴の性癖は重々理解してる……だからこそだよ!!1部を走り切った時、きっと兄貴は俺に感謝するだろうね!」
胸を張り、必死に訴える弟だが、俺からすればハマる所以も何もないため、無視を決め込んでいた。
………が、そこで弟は閃いたように顔を上げ、足早に自室へと向かったかと思えば、一冊の漫画本を手にリビングへと戻ってきた。
「とりあえず、これだけでもいいから読んで見て!」
そうして弟が差し出してきたのが………
「バードリンク・テイマーズ……∀nother wing……?」
それはある意味で、運命の出会いだったのかもしれない。
「な、なんだと、こんなことが………こんなことが許されていいのか!?」
結論だけ言おう、俺は沼った。
いやもうドチャクソに癖だったんだよ。
俺は百合の中でも『イケメン美女×美少女』が特に好き、というかド級の性癖だったんだが………この漫画は俺の求めていた理想的な百合、そのものだった………。
「続きを………続きを読まなければッ!」
そして俺は全巻所持している弟を恐かt………コホン、弟に懇願し現状出版されている全巻………第3巻までを読んだ。
「4巻は!?」
「ちょうど明日発売だよ、ほら2周年の配信日が明日だから。」
「よっしゃァァァァ!!!」
「テンション高ッ。」
そんなこんなで俺は続きを楽しみに床へとついて………………
そんで………
「朝、死んでた。」
「どうして………?どうして……!」
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この世界に転生して18年、俺はこの世界に慣れつつあった。
と言っても、文化や技術レベルなんかも前世の現代と変わってなかった………というか、前世と同じ世界だって思ってたからな。
そう、俺はあくまでも女の子として転生しただけだと思ってたんだ。
………………
まぁそれもそれで大分ヤバいんだがな!?
………でもあの日、全てが変わった。
なにもかも、変わってしまった。
【鳳暦2010年:第一次竜災侵攻】
始まりは太平洋からだった。
突如、海上に所属不明の大型母艦………後にマザー級と呼ばれる存在が現れた。
マザー級はハワイ島に上陸、そして僅か10時間でハワイ島を制圧。
当時のハワイの全人口、約130万人が犠牲になった。
人類はこの未曾有の事態に対応しようとした………だが、ダイナストがそれを許すことはなかった。
ハワイ制圧から35時間後、ニューヨークにラドン級、シドニーにラプトル級、上海にギロス級、ノルマンディー沖にシード級、パリにストライク級、東京湾にレックス級、そして南極にマザー級が現れ、人類に対して総攻撃を行った………。
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【鳳暦2011年:第二次竜災侵攻】
走る 横で誰かが死んでても 走る
母さんが潰されても 走る
父さんが背中を押してくれたから 走る
走って、走って、走って………俺は、追いつかれた。
「死ぬのも、2回目か。」
奴らの爪が、影を落とす。
「案外慌てられないな。怖くて仕方ないのに、すっきりしてる。」
俺の殺すための牙が、近づいて来る。
「あぁ、でも、死にたくないなぁ……こんな奴らに、せっかくの第二の人生、無茶苦茶にされたまま、何も出来ずに死ぬなんてさ……。」
俺は目を瞑って、風が、頬を切った。
「かっこわりぃ。」
「………………?」
痛くない?
死んでない?
なんで?
「えっ……。」
俺は目を開けた。
目の前に迫っていた牙も爪は、どこにも無かった。
ただ、そこには風が舞っていた。
何本もの剣が、俺を囲むようにして風と共に空を流れ、そして少し見上げた先には_____________________
「あなた、は………?」
極彩色の翼を携えた女性が、俺を見つめていた。
俺は知っている、彼女を、あの背中を。そう、彼女は
「我は、鳳凰。シロ………いや士楼くん、汝を迎えに来た。」
初期型鳥娘、第一号。
「鳳凰…………。」
主人公さっくりと死んでててワロタ。
死ぬ描写苦手なんです……非力な私を許してくれ………。