百合は何処へ!?薔薇がトゲを刺しに来るんだけど!?   作:マメットナイツ

7 / 12
遅いぜ!執筆!
これも開拓にハマってしまったが故か…!
(そもそも新作書き始めたのにゲームにハマるのはアホなのでは?)


第7話

 

 

 

 

 

我の名はゼロ。

地球意思の代弁者にして、審判者として生まれた鳥娘である。

 

我はこの時代にて覚醒し、地球意思より一つの使命を受けた。

 

〈大地に繁栄せし人類を、審判を持って滅せよ。〉

 

人類の罪を審判し、滅亡という罰を与える。

それこそが、我が受けた使命。

地球意思は人類という罪深き生命に怒りと哀れみを覚え、我という使者を使わせたのだ。

 

だが、審判とは簡単ではない。

何をもって罪とするか、罪に釣り合う罰はなにか。

それを見極め、証明し、罰を下すのが我の審判者としての役割。

しかし此度の審判では、既に人類に対し『滅亡』という罰が決まっているために、審判の過程が複雑化してしまった。

 

つまりは『滅亡という罰に見合った罪』を証明しなくてはならないということ。

 

その証明には、地球意思の代弁者としての立場だけでは足らず、また違う視点も必要となった。

通常の審判と異なり、長期間の審判となることは明白。

我の肉体は地球意思が創造せしモノだが、所詮は鳥娘。

長期活動には当然、生存のための活動資源が必要となる。

 

 

 

…………………………

 

 

故に、我は『バイト』というモノを初めてみたのだ。

 

生存のために狩りをするでもなく。

このような回りくどい上に、心身共に浪費するシステムに最初は困惑したが、しかしこのバイトというモノ中々に興味深い。

 

確かに労働とは簡単ではない。

どのようなモノでも労働内容に合致するだけの体力、知識、振る舞いが求められる。

そして少なくない時間をかけることで報酬が頂ける。

 

なるほど、効率的な生存戦略だ。

蟻や蜂のシステムをより効率化させ、尚且つそこに「働き甲斐」という快楽を付与することで心理的な生存補助にもなっている。

 

我としては、今暫くの時はこの「カフェ」というところでバイトを専念するつもりであった。

 

あったのだが……。

 

 

 

 

 

 

 

 

「……!?…ょ…?……ぇ?……ッ!!?!?」

 

この目を回した蜻蛉のような鳥娘はどうすればいいのだ?

店長からはこのような時の対処法は教えてもらって居ないぞ?

 

何やら私の名札と顔を見てから3分程この調子だが……。

まさか我が先に相対した『ゼロ』であることに気づいたのか…?

いや、それは無いな。

なにせ我は戦場にて"素顔“を晒してなどいない。

マスクの機能によって声すらも変えている。

我の美しき藍髪も、戦闘時はマスク内に完全に収納してある。

 

恐らくこの反応は、我の名に驚いただけであろう。

あるいは、我の美貌に見惚れたかだが……。

ふふっ、であれば中々に愉快な奴よ…。

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

 

 

なーーーんーーーーでーーーーだーーーーー!!!!!!!!!!

なんでこんなとこに居んだワレェ!!!!!

いやさ、確かに俺はにわかよ。

うんそこは認めるさ。

だってバリテイはコミカライズしかまともに追ってないし?

このゲームの推しキャラも同人誌で知ったし?

なんなら詳しい世界観とかはこの世界に転生してから知ったし?

そこは認めるよ?でもさぁ!?

 

「どうかなさいましたか?お客様?」

 

この藍色長髪碧眼イケメン女はここに居ちゃダメだろ!?

お前敵幹部だぞ?ダメじゃないか!?敵幹部が出てきちゃあ!?

確かにね!この時点でゼロは素顔出してないよ!?

でもさ、俺は知っちゃってるの!

コミカライズでバッチリと気合い入った作画で描かれてんの!

向かうも素顔バレてないと思って何食わぬ顔で接客してるしさぁ!

なーんーでーだ!!!!

 

 

 

……ふぅ……。

 

 

「あ、ああすまないね。とりあえずランチセットとカプチーノをお願いするね。」

「ランチセットにカプチーノだな。暫し待つといい。店長!注文だ!」

 

 

 

 

…………とりあえず飯食って落ち着こう…。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シロは知る由もないことだったが、このゼロの行動は何もイレギュラーなことではない。

 

バードリンク・テイマーズにてメインストーリーの補完として配信されるサブシナリオ……、幕間のストーリーとしてゼロのバイトは描かれていた。

 

 

そしてこれは、これからシロに降りかかる見知らぬ日常の幕開け、その合図であったことを、シロはいつしか知ることになるであろう…。

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

カラン

 

「またのお越しを。」

「うん、ありがとう。」

 

 

 

 

 

 

「ッス…………サンドイッチ美味かったな。」

 

 

こうしてシロは考えることをやめた…。

 

 




主人公の絶叫芸が板についてきたな
これからもドンドンしてもらうゾ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。