百合は何処へ!?薔薇がトゲを刺しに来るんだけど!? 作:マメットナイツ
理由としては……、ソシャゲの夏イベ周回とか銀河鉄道に乗ってたり……しました…。
ハイ、ただゲーム三昧してました!本当にすいませんッッッ!!
これからは更新ペース上げるのでお許しくださいッ!
空気を裂く高音と共に、一機の影が空を過ぎる。
『報告、報告〜。え〜当機は現在、太平洋上空高度5400mを飛行中。目標を確認したぜ。』
『こちらテイマー。目標の数と等級は?』
『
テイマーと通信を交わす鳥娘は片手間で弄るように操縦桿を握り、レーダーの反応と目算を正確に報告する。
レーダーに写るラドン級の反応は鶴翼の隊列を組み、その飛行速度がマッハ2であることを観測していた。
『わかった。それなら、高度を落として彼女を近接投下してほしい。なるべく洋上で倒しきりたいからね。』
『了解。』
彼女は通信を切り、操縦席の後方へと視界を向ける。
そこに居るのは、これもまた一人の鳥娘。
「おい!聞いてたか“ツバキ“!」
「“鷹宮“の声は大きすぎるからなぁ。よう聞こえはったわ。」
【燕型鳥娘:
【鷹型鳥娘:
ツバキと呼ばれた鳥娘は、その両腕を翼に変化させ席を立ち、軽口を叩いた。
対して鷹宮と呼ばれた鳥娘は眉をへの字に曲げながらも、手元のスイッチを押し、スイッチランプの色を切り替えていく。
「そいつぁ良かった。ハッチ開けるぞ!」
鷹宮のハンドサインと共に、機体後方のハッチが開かれる。
外部の空気が一斉に流れ込み、ツバキの翼が大きく揺れ、バタバタと音を立てた。
ツバキが景色を覗きこめば雲の背が見え、その下からは潮の香りが彼女の鼻を抜ける。
「それじゃ鷹宮、行ってくるわぁ。」
ツバキは気の抜けた返事をすると、脱力し切ったその身を空と風へと放り出した。
「応!あと、いい加減名前で呼べy…って早えよ!」
そして、そんな鷹宮のツッコミはツバキの耳に届くことなく、風に流れてしまった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
飛翔するラドン級隊列の左最端。
そこには他の個体とは一線を格した大きさを持ち、これもまた他の個体にはない赤く染まった鶏冠を伸ばした一体のラドン級がいた。
俗に言う部隊長。付けられたカテゴリー名は『ランプ』、それがそのラドン級の正体である。
〈ギュガ!ガガ、ガァギュ!〉
ランプラドン級が一度吠えれば、隊列はその形を保ったまま高度を上げていく。
ラドン級は大きさこそ1.2m前後と、そこまでな等級ではある。
しかし、腹部に備え付けられているハッチからは様々な種類の兵装を格納しており、瞬く間に地上制圧を可能としてしまう。
__________故に
「おはやうさん。そしてさようならや。」
〈ギュ!?〉
取るべき策は地上侵入前の撃破、つまり先手必勝である。
〈ギュアァァァ!!!!!〉
ランプラドン級は突如現れたツバキへ咆哮と共に、その鉤爪を伸ばす……が。
「悪いけど遅いんやわ、ソレ。」
鉤爪が振り下ろされるより先に、ツバキの翼がランプラドン級を両断していた。
そしてツバキは落下を始めたランプラドン級の残骸を踏み台に、ラドン級の隊列の頭上へと舞い上がる。
ランプラドン級の残骸はそのまま落下していき、数秒後、海上へと叩きつけられ……大きな波飛沫と共に爆発四散した。
「あーらら、やっぱ爆撃仕様だったやないか。これは、速攻で片付けないかんなぁ…。」
〈ギュア!?〉〈ギュイィィィ!!!!!〉〈ギュイガ!!!!!〉
〈ギュラ!!!!!〉
ライプラドンを失ったラドン級はその隊列を崩し、ツバキを仕留めんと襲いかかった。
「さぁさぁ、キミたちは…ボクの速度に追いつけるのかなぁ?」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
一方その頃地上には、海岸から少し離れた場所に一台のキッキンカーが停まってた。その中では赤いコック帽を被る白髪の少女が食材を切り分け、混ぜ、焼き、フライパンを一生懸命に振るっていた。
「あー……ングっ…、うん!美味しいぃぃ……!やっぱりケイの料理は最高だよ!」
「はぁ……、どうしてワシはこんなところでメシを作っておるのだろう……。」
【鶏型鳥娘:
「まぁまぁ、仕方ないよ。今回の任務地は本部のネストベースからは遠すぎるからね。ケイが居ないと僕もテイマーも『腹が減って戦ができぬ』って状態になるからさ。それにコンビニで済ませようにも、近隣住民には避難勧告が出てたしね。」
シロはキッキンカーで呑気にも朝食をとりながら、キッキンカーでひたすらに料理をしている少女、ケイに労わり半分な言葉をかけていた。
ケイは溜め息を溢しつつも、その手を止めることはなく。次々と料理を作ってはテーブルへと並べていた。
「はぁ……、それならワシが幾らでも弁当を作ってやると言うのに……。なぁぜわざわざ赴かねばならんのだ…?」
「ケイはいつも『料理は出来立てが1番!』と、しきりに言っているじゃないか。」
料理を口いっぱいに頬張りながら、キョトンとでも鳴るような表情で揚げ足取りをするシロに対して、眉間への皺を我慢しつつケイは反論した。
「それは基本的な料理は、という意味じゃ。弁当となれば冷めても美味いようには作れる。」
「のり弁とかはそうだよね〜。んグ……ううんっ!この野菜炒め美味しい!」
「青椒肉絲じゃ、テイマーの分まで食べるんじゃないぞ。」
「えぇ……幾ら苦手だからってそこまではしないよ…。」
「本当か?この前、テイマーの顔面を沈没させたと噂に聞いたぞ?」
「それは誤情報だよ!?!?!?」
ピリリリ
と、平和な食卓の中、シロの通信機が電子音を鳴らした。
「ん?……何かあったのかな…。テイマー、どうしたんだい?なにか問題が?」
『いや、別にそういうわけじゃないんだけど……ハニーの声が聞きt』
プッー……
「……切って良かったのか?」
「うん、通話料がもったいないからね。」
「通信機に通話料はないぞ。」
「そうだね、じゃあ時間がもったいないね。」
「はぁ……本当にお主らは……。」
テイマーの通信を記憶の外へと弾き出したシロは箸を置き、席を立つと海岸へと歩き出していた。
「なんじゃ、結局テイマーの所へ向かうのか?」
「遠目から見るだけだよ。あのテイマー、半径10mぐらいなら匂いで僕が分かるらしいから。」
「気持ちが悪いなぁ……。」
「だよね〜、僕もそう思うよ。」
ヒュゥゥゥゥ………〈ギュギャァァァァァァ……〉
「ほら、ラドン級もそうだそうだって言って……。
えっ」
チュドォォォンwww‼︎‼︎
シロは落下してきたラドン級の残骸に、それはそれは物の見事な衝突を見せ、次の瞬間大きな爆発へと包まれていった。
「シロォ〜!?!?!?」
[マイハニィィィィ!?!?!?!?]
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
『あー……と、ツバキ。何か言い分……いや言い訳はあるか?』
『いやぁ、蹴る方向を間違えてしもた……。まぁ、シロ先輩なら大丈夫でしょ多分。』
『お前みたいなのが非をみとめるなよ!?』
『うん、それは酷くないかなぁ!?」
シロは無事だったそうです。
なお、近隣住宅の瓦屋根に頭から突き刺さっていた模様。
「どうして俺が……こんな目に……。」