運命の赤い糸☆キラキラ学園ラブパニック! 作:Gemini
ついに来た! シャイニング☆スターフェスティバル当日!
キラキラ☆シャイニング学園は、朝からもうお祭り騒ぎ! 校門にはカラフルなアーチが飾られて、中庭にはたくさんの模擬店のテントが並んでる! 生徒も、お客さんも、みんなニコニコ笑顔で、学校中がハッピーオーラでいっぱいだよ!
私たち一年C組の「キラキラ☆星空カフェ&ときめきポエム朗読会」も、開場と同時に大盛況!
「わぁ! 教室がプラネタリウムみたい!」「このケーキ、有名パティシエのやつでしょ!? 超美味しい!」「ポエム朗読会、感動しちゃった……」
お客さんたちの嬉しい声が、たくさん聞こえてくる! やったー! みんなで頑張って準備してきて、本当によかった!
カフェ担当のみるくちゃんは、可愛いエプロン姿で大忙し! でも、すっごく楽しそう! 彼女の周りからは、充実感でいっぱいの、温かいオレンジ色のオーラが出てる!
レンくんは……あれ? どこにいるんだろう? 姿が見えないけど、きっとまた、陰でクラスのために何かすごいことをしてくれてるんだろうな! そうに違いない!
そして、私、桜坂ふわりは……。
午後のポエム朗読会のトリに向けて、教室の隅っこで、ドキドキしながら出番を待っていた。
(大丈夫、大丈夫……。昨日、レンくんにも褒めてもらえたんだもん。私の気持ち、きっとみんなに届くはず……!)
心の中で、何度も何度もポエムを練習する。昨日、奇跡みたいに書けた、私の大切なポエム。「星降る夜の、小さな奇跡」。
このポエムには、私の、レンくんへの想いも、ちょっぴりだけ、隠してあるんだ。気づいてくれるかな……? ドキドキ……!
朗読会のために、お母さんが特別に作ってくれた、星空みたいなキラキラのドレスも、ちゃんと準備してある。これを着て、ステージに立つんだ!
いよいよ、朗読会の時間が近づいてきた。
「ふわりちゃん、もうすぐ出番だよ! 衣装、着替えてきて!」
クラスメイトの子に声をかけられて、私は「うん!」って元気よく返事をして、衣装が入っているはずの、教室の後ろのロッカーに向かった。
ロッカーの扉を開けて……。
あれ?
あれれ?
ない。
ないないない!
お母さんが作ってくれた、私の大切な、キラキラのドレスが、どこにもないの!
「そ、そんな……!? どうして!?」
ロッカーの中を、何度も何度も確認する。でも、空っぽ……。さっきまで、確かにここにあったはずなのに!
頭が、真っ白になった。
ど、どうしよう……! もうすぐ、私の出番なのに! ドレスがなかったら、ステージに立てないよ!
パニックになって、教室中を探し回る。机の下、カーテンの裏、掃除用具入れの中……でも、どこにもない!
「うそ……うそでしょう……!?」
涙が、ぶわって溢れてきた。なんで? どうしてこんなことに……?
まさか……!
――ふふふ……。お困りのようですわね、桜坂さん?
背後から、聞こえてきたのは、悪魔みたいな、あの声!
恐る恐る振り返ると、そこには……やっぱり、姫川ローズ様が立っていた! しかも、その手には……!
「あ! それ、私のドレス!」
ローズ様が持っていたのは、ぐちゃぐちゃに丸められた、私の星空ドレスだった! しかも、よく見ると、裾のところが、ハサミか何かで、ビリビリに切り裂かれてる!
「きゃあああああっ!! ひどい!」
「あら、ごめんなさい? 手が滑ってしまいましたの。おーほほほ!」
ローズ様は、わざとらしく笑いながら、切り裂かれたドレスを、私の足元にポイッて投げ捨てた!
「ど、どうして……どうして、こんなことするんですか!?」
私は、震える声で抗議した。
「決まっていますでしょう? あなたが、目障りだからですわ!」
ローズ様の瞳が、憎しみと嫉妬の炎で、ギラギラ光ってる! 紫色のオーラが、毒々しいくらいに渦巻いてる!
「黒崎様も、クラスのみんなも、あなたなんかにチヤホヤして……! 本当に、腹立たしい! あなたさえいなければ、わたくしが、この学園祭の主役になれたものを!」
「そんな……!」
「これで、あなたもステージには立てませんわね? せいぜい、隅っこで泣いていらっしゃいな!」
ローズ様は、勝ち誇ったように言い放つと、取り巻きたちと一緒に、高笑いしながら去っていった。
残されたのは、ビリビリに切り裂かれたドレスと、呆然と立ち尽くす私だけ……。
「……う、うわーーーーん!!!」
私は、その場にへなへなと座り込んで、声を上げて泣きじゃくった。
もう、本当に、おしまいだ……。
私の、キラキラ☆シャイニングな学園祭は、こんな形で、めちゃくちゃにされちゃうんだ……。
みんなの期待も、レンくんの応援も、全部、無駄になっちゃった……。
ごめんなさい……ごめんなさい……!
涙が、止まらなかった。もう、何も考えられなかった……。