運命の赤い糸☆キラキラ学園ラブパニック!   作:Gemini

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14.感動のフィナーレ!愛と奇跡のステージ☆(中)

 ビリビリに破られたドレス……。ローズ様の高笑い……。もう、私の心はズタズタだよぉ……。

 床に座り込んで、ただただ泣きじゃくる私。もう、立ち上がる力なんて、残ってない……。ステージの時間も、刻一刻と迫ってるのに……。

 

(ごめんなさい、みんな……。ごめんなさい、レンくん……。私、もう……)

 

 諦めかけた、その時!

 

「ふわりちゃーーーーん!!!!」

 

 天使の声!

 教室に飛び込んできたのは、大親友のみるくちゃんだった!

 

「ふわりちゃん! 大変! もうすぐ出番だよ! ……って、ええっ!? そのドレス、どうしたの!? それに、ふわりちゃんも、どうして泣いてるの!?」

 

 みるくちゃんは、教室の惨状と、私の涙を見て、目を白黒させてる。

 

「み、みるくぢゃん……! ローズ様が……ローズ様が……!」

 

 私は、またしゃくり上げながら、みるくちゃんに事情を話した。

 話を聞き終わったみるくちゃんの顔が、みるみるうちに、怒りで真っ赤になった!

 

「……ローズ様……! なんてことを……! 許せないっ!」

 

 みるくちゃんの周りから、正義の赤いオーラが、またメラメラと燃え上がる!

 

「でも、ふわりちゃん! 諦めちゃダメだよ!」

「で、でも、ドレスが……これじゃあ、ステージに……」

「大丈夫!」

 

 みるくちゃんは、力強く私の手を握ると、にぱーって、太陽みたいに笑った!

 

「実はね……こんなこともあろうかと、準備してたんだ!」

「え?」

「ジャジャーン!」

 

 みるくちゃんが、背中に隠し持っていた大きな紙袋から取り出したのは……!

 

「わあっ……!」

 

 それは、キラキラ光る、真っ白な生地で作られた、ふわっふわの、まるで天使の羽みたいなドレスだった! 胸元には、小さなリボンがたくさんついてて、スカートには、レースがふんだんに使われてて……!

 

「こ、これ……みるくちゃんが……?」

「うん! ふわりちゃんに、何かあった時のためにって、徹夜で、こっそり作ってたんだ! 家庭科部のみんなにも手伝ってもらって!」

 

 て、徹夜で!? 私のために!?

 う、うわーーーーん! みるくぢゃーーーーん!!!

 私は、もう、感動と感謝で、言葉にならなかった。ただ、みるくちゃんに抱きついて、またわんわん泣いちゃった。今度は、嬉し涙だけど!

 

「ありがとう……! ありがとう、みるくちゃん……!」

「いいんだよ! 私たち、親友でしょ!」

 

 みるくちゃんが、優しく私の背中を撫でてくれる。ああ、友情って、なんて温かくて、強いんだろう……!

 

「さあ、ふわりちゃん! 時間がないよ! 早くこのドレスに着替えて!」

「う、うん!」

 

 みるくちゃんに手伝ってもらいながら、私は急いで天使のドレスに着替えた。サイズも、ぴったり! まるで、私のためにあつらえたみたい!

 

(すごい……みるくちゃん、本当にありがとう……!)

 

 鏡に映った自分の姿を見て、少しだけ、勇気が湧いてきた。このドレスなら、ステージに立てる!

 

「……あらあら、まだ諦めていらっしゃらなかったの? しぶとい方ですこと」

 

 げっ! またしても、ローズ様! どうやら、私たちがまだ教室にいるのを知って、様子を見に来たみたい! しかも、取り巻きも一緒!

 

「まあ、そんな安っぽい手作りドレスで、ステージに立つおつもり? 笑いものですわよ?」

 

 ローズ様が、鼻で笑って、私たちを見下す。

 

「そんなことありません! このドレスは、みるくちゃんが、心を込めて作ってくれた、世界で一番素敵なドレスです!」

 

 私は、今度はきっぱりと言い返した! もう、負けない!

 

「なんですって!? 生意気な!」

 

 ローズ様が、またキーッてなってる! 取り巻きたちも、前に出てこようとしてる! ま、まずい!

 

「――そこまでだ」

 

 また、あの声!

 教室の入り口に、仁王立ちになっていたのは……!

 

「れ、レンくん!!」

 

 王子様、登場ーーーっ!!!

 彼は、氷点下の眼差しで、ローズ様たちを睨みつけている! その周りの藍色のオーラは、絶対零度の冷気を放ってるみたい!

 

「く、黒崎様!? な、なぜここに……?」

 

 ローズ様が、途端におどおどし始める。

 

「……姫川。お前のくだらない嫌がらせは、もう見過ごせない」

 

 レンくんの声は、静かだけど、すっごい迫力!

 

「い、嫌がらせだなんて、人聞きの悪い……! わたくしは、ただ……!」

「言い訳は聞きたくない」

 

 レンくんが、ピシャリと言い放つ! カッコいい!

 

「……お前が、桜坂にしたことを、全て知っているぞ」

「ひっ!?」

 

 ローズ様の顔が、サーッて青ざめた!

 

「……これ以上、彼女に手出しをするなら……俺が、相手になる」

 

 きゃーーーーっ!!!

 「俺が相手になる」ですって!? それって、もしかして、もしかすると……! 私のこと、守ってくれるってこと!?

 もう、キュン死にしそう!

 

「そ、そんな……! わたくしは、ただ、黒崎様のために……!」

「……黙れ。……二度と、俺たちの前に現れるな」

 

 レンくんの、最後通告!

 ローズ様は、悔しさと恐怖で、わなわな震えてたけど、何も言い返せないみたい。取り巻きたちも、怯えて後ずさりしてる。

 そして、ローズ様は、最後に私をギリッて睨みつけると、「覚えてらっしゃい!」って、またまた捨て台詞を吐いて、嵐のように教室から走り去っていった!

 

 ……ふぅ。なんとか、撃退できた……。

 レンくん、ありがとう……! あなたが来てくれなかったら、どうなってたか……!

 私は、助けてくれたレンくんの方を、ドキドキしながら見つめた。彼も、私のことを見てる……!

 彼の瞳、なんだか、いつもより優しい気がする……!

 

「……桜坂」

「は、はいっ!」

「……ステージ、頑張れよ」

 

 彼は、ボソッと、でも、力強く、そう言ってくれた。

 

「……お前のポエム、ちゃんと、聞きに行くから」

 

 ―――!!!!!!!!!!!

 き、聞きに来てくれる!? 私のポエムを!? レンくんが!?

 もう、嬉しすぎて、言葉にならない!

 私は、涙でぐしゃぐしゃの顔のまま、満面の笑顔で、力強く頷いた!

 

「はいっ!!」

 

 友情パワーと、ヒーローパワー! そして、ちょっぴりの奇跡!

 これで、もう何も怖くない!

 私は、みるくちゃんとレンくんに見送られて、ステージへと向かった。

 私の、人生をかけた(?)、感動のポエム朗読が、今、始まろうとしていた!

 

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