運命の赤い糸☆キラキラ学園ラブパニック! 作:Gemini
キラキラ☆シャイニング学園での生活がスタート!
校舎はピカピカで、お庭には色とりどりのお花が咲いてて、まるで夢の世界みたい! 購買部には美味しそうなパンやスイーツがいっぱい並んでるし、制服だって、フリフリのリボンがついてて超カワイイんだ!
「ふわりちゃん、見て見て! 今日の日替わりランチ、オムライスだって! ふわとろ卵がたまらないよぉ!」
「わー! 美味しそー!」
お昼休みは、大親友のみるくちゃんと一緒に、学食でランチタイム。みるくちゃんは、いつも私の好きなものを覚えててくれて、本当に優しいんだ。彼女の周りからは、いつも温かいミルクティーみたいなオーラがふわふわ漂ってる。
「でも、ふわりちゃん。さっきの数学の時間、大丈夫だった? ローズ様たちに、また何か言われてたみたいだけど……」
みるくちゃんが、心配そうに私の顔を覗き込む。
そうなの……。あの、姫川ローズ様とその取り巻きたちは、ことあるごとに私に絡んでくるんだ。
数学の時間、私がうっかり問題を間違えちゃったら、「あらあら、そんな簡単な問題も解けないの? さすが『ドジっ子ふわり』さんですわねぇ」なんて、わざと大きな声で言ってきたり。
体育の時間、私が転んじゃったら、「まあ! 運動神経まで鈍くていらっしゃるのね! わたくしたちとは違う世界の方ですこと!」って、おーほほほ!って笑われたり。
うぅ……思い出すだけで、涙が出そう……。
「だ、大丈夫だよ! 私、気にしないもん!」
強がって言ってみたけど、本当はすっごく傷ついてる。私の周りにも、きっと今、しょんぼりした灰色の霧みたいなオーラが出ちゃってるんだろうな……。
ローズ様の周りからは、いつもトゲトゲした紫色のオーラと、キーキーいう嫌な金属音が聞こえてくる。どうして、あんなに意地悪なんだろう……。私、何か悪いことしたかなぁ……。
「気にしなくていいよ! ローズ様なんて、心が狭いだけなんだから! ふわりちゃんは、そのままで、すっごく可愛いんだからね!」
みるくちゃんが、ぎゅーって私の手を握ってくれた。あったかい……。みるくちゃんの友情パワーで、私の心の灰色オーラも、少しだけ薄くなった気がする。
「ありがとう、みるくちゃん……!」
「どういたしまして! さ、元気出して、午後の授業も頑張ろ!」
そうだよね! くよくよしてても始まらない! ローズ様なんかに負けないんだから!
午後の授業は、英語。私の苦手な科目だ……。先生に当てられて、しどろもどろになっちゃったら、またローズ様に笑われるかなぁ……。ドキドキしながら席についてると、ふと、斜め後ろの席の気配を感じた。
レンくんだ……!
彼は、相変わらずクールな表情で、教科書を開いている。その横顔、やっぱりカッコいい……。彼の周りからは、静かで深い、藍色のオーラが出てる。でも、今日はなんだか、そのオーラがいつもより少しだけ揺らいでるような……? ほんの僅かに、寂しそうな、細いヴァイオリンの音色が混じってる気がする。
(レンくん……何かあったのかな……?)
気になって、ついじーっと見つめちゃってたみたい。彼が、ふと私の方を向いた。
――目が、合った!
「きゃっ!」
思わず、小さな悲鳴を上げちゃった。恥ずかしい!
レンくんは、また怪訝そうな顔をしてる。うぅ……また変な子だって思われちゃったかな……。
でも、その時。
教室の前の方で、ローズ様がわざとらしい咳払いをした。
「あらあら、桜坂さん? 授業中に、黒崎様のお顔をじろじろ見つめるなんて、はしたないですわよ?」
キーッ! まただ!
クラス中の視線が、一斉に私に集まる。顔が、カァーッて熱くなった。
「ち、違いますぅ! 私は別に、そんな……!」
しどろもどろに言い訳する私を見て、ローズ様は満足そうに鼻を鳴らした。
「ふんっ。どうだか。身の程をわきまえなさいな」
うぅ……ひどい……。涙が、ポロってこぼれそうになった、その時。
「……くだらない」
ボソッと、低い声が聞こえた。
レンくんだ……!
彼は、ローズ様の方を一瞥すると、冷たく言い放った。
「他人のことに口を出す前に、自分の勉強でもしたらどうだ?」
「なっ……!?」
ローズ様が、信じられないって顔でレンくんを見てる。彼女の周りの紫色のオーラが、怒りで真っ赤に燃え上がってる!
「く、黒崎様! わたくしに、なんてことを……!」
「……事実を言ったまでだ」
レンくんは、全く動じずに、再び教科書に視線を戻してしまった。
教室中が、シーンと静まり返ってる。誰も、何も言えない。ローズ様も、悔しそうに唇を噛み締めて、俯いてしまった。
(……れ、レンくんが、私を、助けてくれた……?)
信じられない……! あのクールなレンくんが、私のために……!
胸が、キュンって音を立てた。ドキドキが、止まらない! 彼の周りの藍色のオーラの中に、ほんの一瞬だけ、騎士(ナイト)みたいな、白銀の強い光が見えた気がした!
やっぱり、彼は私の運命の人なんだ!
放課後。私は、ルンルン気分で帰り道を歩いていた。レンくんに助けてもらったことで、ローズ様の意地悪なんて、もう全然気にならなくなっちゃった!
「ふわりちゃーん!」
後ろから、みるくちゃんが追いついてきた。
「今日のレン様、超カッコよかったね! まるで、ふわりちゃんを守るナイトみたいだった!」
「う、うん……!」
みるくちゃんに言われて、また顔が赤くなっちゃう。
「やっぱり、ふわりちゃんとレン様は、運命の赤い糸で結ばれてるんだよ!」
「そ、そうかなぁ……えへへ」
なんだか、未来がキラキラ輝いて見えてきた!
でも、その時。
前の方から、ローズ様とその取り巻きたちが歩いてくるのが見えた。うっ……!
すれ違いざま、ローズ様が、私の隣でピタッと足を止めた。
「……桜坂ふわりさん」
低い、ドスの利いた声……。ひぃっ!
「な、なんでしょうか……?」
私が怯えながら答えると、ローズ様は、私の顔をじーっと睨みつけてきた。その瞳には、メラメラと嫉妬の炎が燃えているのが見える! 紫色のオーラも、毒々しいくらい濃くなってる!
「……いいこと? 黒崎様は、わたくしに相応しい方。あなたのような庶民が、馴れ馴れしく近づくんじゃありませんことよ!」
「そ、そんな……! 私とレンくんは、運命の……!」
「黙りなさい! 次に黒崎様に色目を使ったら……どうなるか、分かっているでしょうね?」
ローズ様は、恐ろしい脅し文句を残すと、取り巻きたちを引き連れて、おーほほほ!と高笑いしながら去っていった。
ポカーン……。
私は、その場に立ち尽くしてしまった。
(こ、怖い……。ローズ様、本気で怒ってる……)
せっかくハッピーな気分だったのに、一気に急降下だよぉ……。
「だ、大丈夫だよ、ふわりちゃん!」
みるくちゃんが、私の背中をさすってくれる。
「ローズ様の言うことなんて、気にしちゃダメ! ふわりちゃんとレン様の運命は、誰にも邪魔できないんだから!」
「……うん……そうだよね……!」
みるくちゃんの励ましで、少しだけ元気を取り戻した。
そうだ、負けない! ローズ様の意地悪なんかに、私のキラキラ☆ハッピー学園ライフと、レンくんとの運命を、邪魔されてたまるもんか!
私は、もう一度、ぎゅっと拳を握りしめた。
明日も、頑張るぞー! えいえいおー!
……って、心の中で叫んでみたけど、やっぱり、ちょっとだけ不安な気持ちも残ってる。
私の学園生活、これから一体どうなっちゃうのぉ〜!?