運命の赤い糸☆キラキラ学園ラブパニック!   作:Gemini

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2.キラキラ学園とイジワルお嬢様

 キラキラ☆シャイニング学園での生活がスタート!

 校舎はピカピカで、お庭には色とりどりのお花が咲いてて、まるで夢の世界みたい! 購買部には美味しそうなパンやスイーツがいっぱい並んでるし、制服だって、フリフリのリボンがついてて超カワイイんだ!

 

「ふわりちゃん、見て見て! 今日の日替わりランチ、オムライスだって! ふわとろ卵がたまらないよぉ!」

「わー! 美味しそー!」

 

 お昼休みは、大親友のみるくちゃんと一緒に、学食でランチタイム。みるくちゃんは、いつも私の好きなものを覚えててくれて、本当に優しいんだ。彼女の周りからは、いつも温かいミルクティーみたいなオーラがふわふわ漂ってる。

 

「でも、ふわりちゃん。さっきの数学の時間、大丈夫だった? ローズ様たちに、また何か言われてたみたいだけど……」

 

 みるくちゃんが、心配そうに私の顔を覗き込む。

 そうなの……。あの、姫川ローズ様とその取り巻きたちは、ことあるごとに私に絡んでくるんだ。

 数学の時間、私がうっかり問題を間違えちゃったら、「あらあら、そんな簡単な問題も解けないの? さすが『ドジっ子ふわり』さんですわねぇ」なんて、わざと大きな声で言ってきたり。

 体育の時間、私が転んじゃったら、「まあ! 運動神経まで鈍くていらっしゃるのね! わたくしたちとは違う世界の方ですこと!」って、おーほほほ!って笑われたり。

 うぅ……思い出すだけで、涙が出そう……。

 

「だ、大丈夫だよ! 私、気にしないもん!」

 

 強がって言ってみたけど、本当はすっごく傷ついてる。私の周りにも、きっと今、しょんぼりした灰色の霧みたいなオーラが出ちゃってるんだろうな……。

 ローズ様の周りからは、いつもトゲトゲした紫色のオーラと、キーキーいう嫌な金属音が聞こえてくる。どうして、あんなに意地悪なんだろう……。私、何か悪いことしたかなぁ……。

 

「気にしなくていいよ! ローズ様なんて、心が狭いだけなんだから! ふわりちゃんは、そのままで、すっごく可愛いんだからね!」

 

 みるくちゃんが、ぎゅーって私の手を握ってくれた。あったかい……。みるくちゃんの友情パワーで、私の心の灰色オーラも、少しだけ薄くなった気がする。

 

「ありがとう、みるくちゃん……!」

「どういたしまして! さ、元気出して、午後の授業も頑張ろ!」

 

 そうだよね! くよくよしてても始まらない! ローズ様なんかに負けないんだから!

 

 午後の授業は、英語。私の苦手な科目だ……。先生に当てられて、しどろもどろになっちゃったら、またローズ様に笑われるかなぁ……。ドキドキしながら席についてると、ふと、斜め後ろの席の気配を感じた。

 レンくんだ……!

 彼は、相変わらずクールな表情で、教科書を開いている。その横顔、やっぱりカッコいい……。彼の周りからは、静かで深い、藍色のオーラが出てる。でも、今日はなんだか、そのオーラがいつもより少しだけ揺らいでるような……? ほんの僅かに、寂しそうな、細いヴァイオリンの音色が混じってる気がする。

 

(レンくん……何かあったのかな……?)

 

 気になって、ついじーっと見つめちゃってたみたい。彼が、ふと私の方を向いた。

 ――目が、合った!

 

「きゃっ!」

 

 思わず、小さな悲鳴を上げちゃった。恥ずかしい!

 レンくんは、また怪訝そうな顔をしてる。うぅ……また変な子だって思われちゃったかな……。

 でも、その時。

 教室の前の方で、ローズ様がわざとらしい咳払いをした。

 

「あらあら、桜坂さん? 授業中に、黒崎様のお顔をじろじろ見つめるなんて、はしたないですわよ?」

 

 キーッ! まただ!

 クラス中の視線が、一斉に私に集まる。顔が、カァーッて熱くなった。

 

「ち、違いますぅ! 私は別に、そんな……!」

 

 しどろもどろに言い訳する私を見て、ローズ様は満足そうに鼻を鳴らした。

 

「ふんっ。どうだか。身の程をわきまえなさいな」

 

 うぅ……ひどい……。涙が、ポロってこぼれそうになった、その時。

 

「……くだらない」

 

 ボソッと、低い声が聞こえた。

 レンくんだ……!

 彼は、ローズ様の方を一瞥すると、冷たく言い放った。

 

「他人のことに口を出す前に、自分の勉強でもしたらどうだ?」

「なっ……!?」

 

 ローズ様が、信じられないって顔でレンくんを見てる。彼女の周りの紫色のオーラが、怒りで真っ赤に燃え上がってる!

 

「く、黒崎様! わたくしに、なんてことを……!」

「……事実を言ったまでだ」

 

 レンくんは、全く動じずに、再び教科書に視線を戻してしまった。

 教室中が、シーンと静まり返ってる。誰も、何も言えない。ローズ様も、悔しそうに唇を噛み締めて、俯いてしまった。

 

(……れ、レンくんが、私を、助けてくれた……?)

 

 信じられない……! あのクールなレンくんが、私のために……!

 胸が、キュンって音を立てた。ドキドキが、止まらない! 彼の周りの藍色のオーラの中に、ほんの一瞬だけ、騎士(ナイト)みたいな、白銀の強い光が見えた気がした!

 やっぱり、彼は私の運命の人なんだ!

 

 放課後。私は、ルンルン気分で帰り道を歩いていた。レンくんに助けてもらったことで、ローズ様の意地悪なんて、もう全然気にならなくなっちゃった!

 

「ふわりちゃーん!」

 

 後ろから、みるくちゃんが追いついてきた。

 

「今日のレン様、超カッコよかったね! まるで、ふわりちゃんを守るナイトみたいだった!」

「う、うん……!」

 

 みるくちゃんに言われて、また顔が赤くなっちゃう。

 

「やっぱり、ふわりちゃんとレン様は、運命の赤い糸で結ばれてるんだよ!」

「そ、そうかなぁ……えへへ」

 

 なんだか、未来がキラキラ輝いて見えてきた!

 でも、その時。

 前の方から、ローズ様とその取り巻きたちが歩いてくるのが見えた。うっ……!

 すれ違いざま、ローズ様が、私の隣でピタッと足を止めた。

 

「……桜坂ふわりさん」

 

 低い、ドスの利いた声……。ひぃっ!

 

「な、なんでしょうか……?」

 

 私が怯えながら答えると、ローズ様は、私の顔をじーっと睨みつけてきた。その瞳には、メラメラと嫉妬の炎が燃えているのが見える! 紫色のオーラも、毒々しいくらい濃くなってる!

 

「……いいこと? 黒崎様は、わたくしに相応しい方。あなたのような庶民が、馴れ馴れしく近づくんじゃありませんことよ!」

「そ、そんな……! 私とレンくんは、運命の……!」

「黙りなさい! 次に黒崎様に色目を使ったら……どうなるか、分かっているでしょうね?」

 

 ローズ様は、恐ろしい脅し文句を残すと、取り巻きたちを引き連れて、おーほほほ!と高笑いしながら去っていった。

 ポカーン……。

 私は、その場に立ち尽くしてしまった。

 

(こ、怖い……。ローズ様、本気で怒ってる……)

 

 せっかくハッピーな気分だったのに、一気に急降下だよぉ……。

 

「だ、大丈夫だよ、ふわりちゃん!」

 

 みるくちゃんが、私の背中をさすってくれる。

 

「ローズ様の言うことなんて、気にしちゃダメ! ふわりちゃんとレン様の運命は、誰にも邪魔できないんだから!」

「……うん……そうだよね……!」

 

 みるくちゃんの励ましで、少しだけ元気を取り戻した。

 そうだ、負けない! ローズ様の意地悪なんかに、私のキラキラ☆ハッピー学園ライフと、レンくんとの運命を、邪魔されてたまるもんか!

 私は、もう一度、ぎゅっと拳を握りしめた。

 明日も、頑張るぞー! えいえいおー!

 ……って、心の中で叫んでみたけど、やっぱり、ちょっとだけ不安な気持ちも残ってる。

 私の学園生活、これから一体どうなっちゃうのぉ〜!?

 

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