運命の赤い糸☆キラキラ学園ラブパニック! 作:Gemini
レンくんに助けてもらってから、私の心はもう、彼へのスキスキ☆ビームでいっぱい!
授業中も、ついつい彼の後ろ姿を見つめちゃったり……(またローズ様に睨まれちゃったけど、もう気にしないモン!)。休み時間も、彼がどこにいるか、キョロキョロ探しちゃったり……。
でも、レンくんは相変わらずクールでミステリアス。あんまり人と話さないし、休み時間も一人で本を読んでることが多いんだ。彼の周りには、いつも静かで深い、藍色のオーラが漂ってる。まるで、誰も寄せ付けない、特別な結界みたいに。
(うぅ……もっとレンくんのこと、知りたいのになぁ……)
どうすれば、彼ともっと仲良くなれるんだろう? 彼が、私にだけ見せてくれる、あの優しい(?)一面をもっと見たい!
そんなことを考えながら、今日の放課後。
私は、みるくちゃんと一緒に、学校の裏庭にある、ちょっとした花壇のお手入れをしてたんだ。クラスで飼ってるウサギさんのために、みんなで育ててるニンジンさんのお世話。
「ふわりちゃん、見て! ニンジンさんの葉っぱ、元気に出てきたね!」
「ほんとだー! 可愛い!」
みるくちゃんと二人で、土いじり。こういうの、なんだか心が和むなぁ。みるくちゃんの周りからは、優しいピンク色のオーラがふわふわ。
その時、ふと、花壇の隅っこで、小さな鳴き声が聞こえた気がした。
「……ミャア」
「え? 今、猫ちゃんの声しなかった?」
「うん、したかも!」
私たち、顔を見合わせて、声のする方を探してみた。すると、茂みの影に、小さな段ボール箱が置いてあって、その中に……。
「わあっ! 子猫ちゃんだ!」
手のひらに乗るくらいの、ふわふわの白い子猫ちゃんが、寒そうに丸まってたの! 目は綺麗なブルーで、まるで宝石みたい!
「まあ! 可愛い! でも、どうしてこんなところに……?」
「もしかして、捨てられちゃったのかな……? ひどい……」
子猫ちゃんは、弱々しくミャアミャア鳴いてる。お腹も空いてるみたいだし、なんだか元気もなさそう……。
「どうしよう、ふわりちゃん! このままじゃ、可哀想だよ!」
「う、うん……!」
私、どうしたらいいか分からなくて、オロオロしちゃった。先生に言った方がいいかな? でも、学校で動物を飼うのは禁止されてるって聞いたことがあるし……。
困っていた、その時。
「……何してるんだ?」
また、あのクールな声!
振り返ると、そこに立っていたのは、やっぱりレンくんだった! な、なんでこんなところに!?
「れ、レンくん! あのね、子猫ちゃんが……!」
私が説明すると、レンくんは段ボールの中を覗き込んで、僅かに眉を寄せた。
「……捨て猫か」
彼の周りの藍色のオーラが、少しだけ揺らいだ気がした。そして、ほんのり、温かい……ミルクティーみたいな茶色の光が混じったような……?
「このままじゃ、死んでしまうぞ」
「そ、そんな……!」
レンくんの言葉に、私とみるくちゃんは青くなった。
「ど、どうしよう……!?」
「……俺が、預かる」
「えっ!?」
私とみるくちゃんは、同時に声を上げた。
レンくんが、子猫を預かる……? あのクールなレンくんが?
「い、いいの!?」
「……ああ。俺の家なら、世話できる環境がある」
そう言うと、レンくんは、驚くほど優しい手つきで、段ボールの中から子猫ちゃんをそっと抱き上げた。子猫ちゃんも、レンくんの腕の中だと、なんだか安心したみたいに、すりすりしてる!
きゃーっ! レンくん、優しい! しかも、子猫を抱っこしてる姿、超絶カッコいいんですけどーっ!?
彼の周りの藍色のオーラの中には、さっきよりもずっとはっきりとした、温かくて優しい茶色の光が溢れてる! まるで、陽だまりみたい!
(これが、レンくんの本当の姿……?)
クールに見えるけど、本当は、すっごく優しい心の持ち主なんだ! 私だけが知ってる、レンくんの秘密(?)、また一つ見つけちゃった!
「……名前は?」
レンくんが、子猫ちゃんを見つめながら、私たちに尋ねた。
「えっと……まだ決めてなくて……」
「じゃあ、『シロ』はどうかな? 真っ白で可愛いから!」
みるくちゃんが提案する。うん、可愛い名前!
「……シロ、か。悪くないな」
レンくんも、小さく頷いた。
こうして、子猫ちゃんは『シロ』と名付けられ、レンくんが連れて帰ってくれることになった。よかったぁ……! シロちゃん、助かって本当によかったね!
「……それじゃあ、俺は行く」
レンくんは、シロちゃんを大事そうに抱っこしたまま、私たちに背を向けた。
「あ、あのっ! レンくん!」
私は、また思わず呼び止めちゃった。
「……なんだ?」
「その……シロちゃんのこと、心配だから……! もしよかったら、今度、レンくんのお家に、様子を見に行っても……いいですか……?」
きゃー! また、デートのお誘いみたいになっちゃったー!
でも、シロちゃんのことは本当に心配だし! 下心なんて、これっぽっちも……いや、ちょっとはあるけど!
レンくんは、一瞬、驚いたような顔をした。彼の周りの藍色のオーラが、またドキッて感じで揺らめいた。
「……」
彼は、しばらく黙って私を見ていたけど……。
「……まあ、気が向いたらな」
また、そのセリフ!
でも、さっきよりも、ほんの少しだけ、声のトーンが優しかったような……? それに、彼の口元が、ほんの、ほんの僅かだけど、緩んだように見えた気がする!
(これって、脈アリってこと!? やったー!)
「は、はいっ! 気が向くの、待ってます!」
私が元気いっぱいに答えると、レンくんは、なんだかちょっと困ったような、でも、まんざらでもないような(?)、不思議な表情をして、今度こそ本当に去っていった。
「ふわりちゃん、すごいよ! レン様のお家に行けるかもしれないなんて!」
みるくちゃんが、目をキラキラさせて私の手を取った。
「う、うん……! ドキドキしちゃう!」
「レン様って、クールに見えて、本当は優しいんだね! しかも、動物好きなんて、ギャップ萌えだよぉ!」
「うんうん!」
私たち、二人でキャーキャー言いながら、喜びを分かち合った。
レンくんの、意外な一面。放課後の、秘密(?)。
彼のこと、また少しだけ知ることができて、私の心は、ピンク色のハッピーバルーンみたいに、ふわふわ舞い上がっていた。
彼との距離、ちょっとずつだけど、確実に縮まってる気がする!
頑張れ、私! 運命の赤い糸を、もっともっと強く結びつけるんだ!
……でも、そんな私のハッピー気分を、またしても邪魔する影が……。
校舎の窓から、ローズ様が、鬼のような形相でこちらを睨みつけているのが、チラッと見えちゃった……。
うぅ……また、何かされちゃうのかな……。
でも、負けない! 私には、みるくちゃんと、そして、クールだけど優しい(はずの)レンくんがいるんだもん!
どんな困難だって、愛と友情のパワーで、きっと乗り越えてみせるんだからっ!
……たぶん!