運命の赤い糸☆キラキラ学園ラブパニック! 作:Gemini
秋風がちょっぴりセンチメンタルな今日この頃。キラキラ☆シャイニング学園では、年に一度の一大イベント、学園祭の準備が始まったんだ!
その名も、「シャイニング☆スターフェスティバル」!
……うん、名前からして、もうキラキラが止まらないよね!
各クラスで出し物を決めて、みんなで協力して準備するんだって! 模擬店とか、お化け屋敷とか、ステージ発表とか、色々あるみたい! 考えるだけで、ワクワクしちゃう!
「私たちのクラス、何にするー?」
「やっぱり、可愛いカフェとか良くない?」
「えー、男子はつまんないよー。ゲームコーナーとかどう?」
ホームルームで、クラスの出し物について話し合いが始まったんだけど……これが、なかなか決まらない! みんな、言いたいことばっかりで、まとまる気配ゼロだよぉ。教室の中も、意見がぶつかり合う、ギザギザした赤とかオレンジのオーラでいっぱいになっちゃって、ちょっとクラクラする……。
(うぅ……どうしよう……)
私は、どうしたらいいか分からなくて、オロオロしちゃってた。
「じゃあさ、まず、学園祭の実行委員を決めない?」
クラス委員長が、パンッて手を叩いて言った。
「実行委員が中心になって、企画をまとめていくってのはどうかな?」
なるほど! それなら、スムーズに進むかも!
「誰か、やってくれる人いるー?」
シーン……。
やっぱり、こういう面倒な役って、誰もやりたがらないよね……。みんな、下を向いちゃってる。
どうしよう……このままじゃ、決まらないよ……。
その時! 私の隣で、みるくちゃんが、そっと私の背中をつついた。
「……ふわりちゃん、やってみたら?」
「えっ!? わ、私!?」
む、無理だよぉ! 私みたいなドジっ子に、まとめ役なんてできるわけ……!
「大丈夫だって! ふわりちゃんならできるよ! 私も全力でサポートするから!」
みるくちゃんのキラキラした瞳と、応援オーラに押されて……。
「……あ、あのっ!」
気づいたら、私、手を挙げちゃってた!
「わ、私……や、やってみたい……です!」
言っちゃったー!
クラス中のみんなが、一斉に私を見てる! うぅ……恥ずかしいけど、後には引けない!
「おお! 桜坂さん、ありがとう! じゃあ、女子の実行委員は桜坂さんで決定!」
委員長が、嬉しそうに言ってくれた。周りのみんなも、パチパチって拍手してくれてる! (ローズ様とその取り巻き以外は!) よ、よかった……!
「じゃあ、次は男子だけど……誰かいないかー?」
シーン……。
やっぱり、男子も誰もいないみたい……。
どうしようかなって思ってたら……。
「じゃあさ、俺、黒崎、推薦するわ」
えええっ!?
クラスのサッカー部のエース、赤城くんが、突然レンくんの名前を挙げたの!
「黒崎って、なんか頭良さそうだし、いざって時頼りになりそうじゃん?」
「おお、確かに!」
「いいんじゃね?」
周りの男子たちも、次々に賛成してる!
れ、レンくんが、実行委員!? あのクールなレンくんが!?
当のレンくんは、突然名前を出されて、ちょっとだけ眉をピクッてさせたけど、相変わらずの無表情。
「……俺は、やらない」
きっぱり断っちゃった! やっぱりそうだよね……。
「えー、なんでだよー!」
「頼むって、黒崎!」
みんなが説得しようとするけど、レンくんは首を縦に振らない。
「……面倒なのは、ごめんだ」
うぅ……レンくんらしいけど……。
このままじゃ、男子の実行委員が決まらないよ……。
その時! 私、勇気を振り絞って、レンくんに話しかけちゃった!
「あ、あのっ! レンくん!」
彼が、少しだけ私の方を向いた。
「……なんだ?」
「わ、私、実行委員になったんです! だから……その……!」
ドキドキ……! 言えるかな……?
「い、一緒に、やって……くれませんか……?」
きゃー! また言っちゃったー!
レンくんは、私の言葉に、少しだけ目を見開いて、私をじーっと見てる。彼の深い藍色のオーラが、また揺らいでる……! どうしよう、怒らせちゃったかな……?
教室中のみんなも、固唾を飲んで私たちを見守ってる。
レンくんは、しばらく黙っていたけれど……。
「……」
ふいっ、て視線を逸らして、小さく、本当に小さくだけど……。
「……分かった」
――えええええええええええっ!?
う、嘘!? 今、分かったって言った!? あのレンくんが!?
私だけじゃなくて、クラス中のみんなも、びっくりして口をあんぐり開けてる!
「おおっ! やったぜ!」
「さすが桜坂さん!」
わーっ!て歓声が上がって、なぜか私が胴上げされそうになっちゃった!(みるくちゃんが止めてくれたけど!)
レンくんは、相変わらずクールな顔をしてるけど、彼の耳が、またちょっとだけ赤くなってるのを、私は見逃さなかった!
(やった……! レンくんと、一緒に、実行委員……!)
これって、もう、運命としか言いようがないよね!?
胸が、キュンキュン鳴りやまない!
……でも、そんなハッピーな空気をぶち壊す人が、やっぱりいたんだよね……。
「……ふんっ。黒崎様が、あんなドジな方と一緒にお役目だなんて……。信じられませんわ」
ローズ様の、冷たい声。
彼女も、たぶん推薦で実行委員になろうとしてたんだけど、レンくんが私とOKしちゃったから、諦めざるを得なかったみたい。すっごく悔しそうな顔で、私を睨んでる! 紫色の嫉妬オーラが、メラメラ燃えてる!
「まあ、見てらっしゃいな。どうせ、足手まといになるのは目に見えていますけれど」
うぅ……そんなこと言わなくても……!
でも、今の私には、レンくんと一緒に頑張れるっていう、最強のハッピーパワーがあるもん! ローズ様の意地悪なんかに、絶対負けないんだから!
こうして、私とレンくんは、キラキラ☆シャイニング学園の学園祭、「シャイニング☆スターフェスティバル」の実行委員に、なっちゃったのでした!
これから、レンくんと一緒に、色々な準備をするんだ! ドキドキ……!
もしかしたら、二人きりになるチャンスも……あるかも!? きゃーっ!
大変なこともたくさんあるだろうけど、私、頑張る! レンくんのためにも、クラスのみんなのためにも、そして、私自身のキラキラ☆青春のためにも!
波乱万丈(?)だけど、ドキドキいっぱいの学園祭準備が、今、始まる!