4限早退まではなんとか居眠りを突き通して誰とも話さず切り抜けられた。
担任に早退の連絡を事前に入れているので容易だった。
マネージャーらしき人からLINEが鳴り
「外に車が停めてあるから来い、か」
黒いミニバンが停まっており、近づくと扉を開けてくれたので
「こんにちは……」と弱々しそうに言うと
「あかねさんこんにちは…って何よそのボサボサの髪は?!朝整えてなかったとしても逆立ちし過ぎじゃない?」
「あー…さっきまで少し居眠りしてたから…」
(4時間フルで寝てたけど)
「珍しいね。朝何かあった?」
「昨日寝るのが遅くなっちゃって…」
「あらそう。まぁ今日は雑誌のインタビューだけだし、帰ってしっかり休みなさい。」
軽く世間話をした後車は都内某所のスタジオに着き、事前にあかねの手帳に挟まれていたメモ通りにインタビューは進んだ
_____「つっかれたぁああああ」
自宅に戻り、明日のスケジュールも確認しようとパラパラとページを捲っていたが
「はっっっっっ_____」
知らぬ間に眠っていたらしい 現在時刻22:30。
「スケジュール次第で今日早く眠らないといけないんやけど…ああ…マズイな」
_7/5 映画撮影クランクイン__
マズイことに明日はこの黒川あかねの代名詞とも言える役者としての演技。しかも撮影場所が関西?とか言ってるうちに携帯の通知が凄まじいことになっていた。
マネージャーからだ。
「明日の新幹線のチケット送っておくね。始発だし遅れないように、早う寝てください」と
とりあえず簡単に返信をし、後で電話しようと思い席を立ったが
ピキッと頭に電流が走ったかのような衝撃とともに激しい頭痛に襲われた
もがき苦しみながら唸っていると窓の縁に誰か座っているのが見えた………
黒いドレスで白い髪、少女のような体格で肘をつきながらこちらをジトーーっと見ていた
「確か……お前ッ……ツク……ヨ?なんとかだったよな……やっぱりお前のッ仕業なの…か?」
「女の子がそんな汚い言葉使っちゃダメだよ?仕業ってなんのことなのかもさっぱりもってわからないね」
「じゃあ……何しにここに来たんだ…」
「困ってそうだったから、様子を見に来てあげただけだよ。少しアドバイスをあげようかなと思って」
___(やっぱりコイツは癪に触る。推しの子の世界でも何のためで結局何が言いたいのかも不透明なまま終わったから、基本的に信用しちゃあかんね…)
「アドバイス…?」
「その突然の頭痛のこと。知りたくないの?」
「ただの疲れ…のはず。いいから帰って来んない?」
「ふーん じゃあ自分の名前言って見てよ」
「黒川あかねで……後ええと……うっ……」
自分としての記憶を思い返そうとするとまるで拒まれているように頭痛が激しくなり、思い出すより痛みのほうが勝ってしまう。
「ほら やっぱりアドバイス。聞いたほうがいいんじゃない?」
「………」(痛みが激しく長い髪を貪り始めてしまいそうだったので、ジェスチャーで合図しようとした)
「そこに手帳 あるでしょ。君の知ってること書き出しておいた方がいいと思うな」
黒いドレスの白髪の少女はそれだけ残して夜の外へ消えていった
私は痛みと闘いながらも何とか自分が知っておることを書けるだけ書いていった。
ーこれから起こることー
片寄ゆら死亡 犯人は星野アクアの父 共犯者bこまち元メンバーの……
その元メンバーが狂い……星野ルビーを狙うが……あかねが偽装して…どうのこうの
星野アクアは実の父親と接触し共にじさつ…… そしてその父親の名はか…………
ここで切れていた
____その夜中見た夢の話
・・・・まるで海に潜っている気分だった。逆さまに落ちていくような感じで、頭の痛みはなかったが背中に違和感を感じた。
目を開くと目の前にはもう1人の自分……いや黒川あかねが同じ体制で落ちていっていた
自分はおそらくあれがあかね本来の記憶と人格なのだろうと思い叫んだ
「私……いや僕は何のためにここに生まれ、何をすればいいのかを教えてくれ!!」
手を伸ばし沈んでいくあかねを引っ張ろうとしたが跳ね飛ばされ、激しい頭痛が襲った
「うっ……」
その後微かにしか聞こえなかったが確かに言ったであろう
「救って」 と
聞こえた気がした