ベル・クラネルが喰種なのは間違っている   作:寝心地

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第1話

「うわああああああああああああああ!!!!」

 

ダンジョン5階層

 

二足歩行の大牛に追われるウサギの様な少年が絶叫しながら逃げ回っていた

 

今日は少し足を伸ばしてみようと考えた結果がこの様だ

 

逃げ足には多少自信はあるが全く引き離せない。それでも何とか逃げ回っていれば助けが来ると思い必死に走っていたが現実は無情だった

 

「あ」

 

目の前には絶壁が広がり後ろからは二足歩行の大牛 ミノタウロスが迫っている

 

「そんな、嫌だ僕は、僕はまだ何も成し遂げてなッ」

 

本来の歴史なら少年、ベル・クラネルはここで助かり、助けられた少女に恋をし類を見ない速度で成長しやがて英雄となる筈だった

 

しかしこれはベルが英雄ではなく化物になる物語、人間としての少年の人生はここで終わり、これから怪物として新たな人生が始まる

 

「ブモオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」

 

この雄叫びはその始まりの福音となりベルを下した怪物にとっては勝利を誇示する雄叫びとなった。最もそれが原因で逃げ出した少女達に見つかり一筋の光が走り血肉がバラバラになったが

 

「……………………間に合わなかった」

 

ミノタウロスを下した少女は目の前に広がる凄惨な状況に悲しげに呟く

 

「気にすんな、雑魚が1人相応の末路を辿っただけだ」

 

アイズの肩に手を置いた青年はそう言いながらアイズに見えない様に悔しさを滲ませていた

 

「……………………」

 

少女はベルの亡骸を抱える

 

「連れてくのか?」

 

「この子の神様に謝りたい」

 

「………………………………好きにしろ」

 

少女達はこの時、ベルの安否をしっかりと確認するべきだった。撒き散らされた血で分かりにくかったがベルは即死ではなく正確にはこの辺りまで生きており少女がミンチにしたミノタウロスの血が少年の体内に入り込んでしまっていた

 

それを感知したダンジョン(怪物の母)は自身に忠実な規格外の怪物を作ろうとしていた

 

人間としての少年の亡骸は主神の手で葬られ主神は悲しさから再び引きこもる様になった

 

それから何日か経った夕方

 

ある日突然、少年の墓が小さく揺れた、次第に揺れは大きくなり土にまみれた手が生えてくる

 

「ハァッハァッハァッハァッ」

 

その髪と瞳は兎の様な白と赤だが白目があった場所は漆黒に染まっていた、そこにいたのは人間ベル・クラネルではなく怪物ベル・クラネルだった

 

「僕は………………一体何が?」

 

訳も分からず混乱していると最初に感じたのは強い飢餓感

 

空腹に耐えかね持っていたヴァリスで串焼き肉を買い食らう

 

「ウッ!!ウエエエエエエエエエエエ!!」

 

舌に最初に感じたのは血生臭い苦味と青臭いえぐ味、肉はゴムの様に感じとても食えたものではない

 

「どうなってるんだ?」

 

串焼きを取り敢えずそのままにして住み慣れた廃教会に向かうが空腹は今だ収まらない、何より

 

(何だこれ。なんで街の人を見ると涎が)

 

滝の様に溢れ出る涎を飲み込み家に向かう

 

「ハァッハァッハァッ着いた」

 

家に着く頃には辺りはすっかり暗くなり扉を開ければ闇が襲ってくる

 

(神様、明かりも付けないでもう寝たのかな?)

 

「誰?」

 

暗がりの向こうで声が聞こえ

 

そちらに明かりを向けるとそこには美しくも優しい女神の姿は無く悲しみと孤独感に押し潰されそうな1人の女神がいるだけだった

 

その女神に対してベルは

 

(ああ、なんて………………美味しそうなんだ)

 

最早人が抱く感情ですらなくただ貪欲な食欲からの感想しか出てこなかった

ベル君の赫子どうする?4月30日11時59分まで

  • 羽赫(トーカちゃんタイプ)
  • 甲赫(月山さんタイプ)
  • 鱗赫(金木君タイプ)
  • 尻赫(西尾先輩タイプ)
  • 全部ぶちこんでやれ!!
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