尻尾と鎧を手中に収めたベルは行動が更に活発になった
腹が減れば昼夜問わず獲物を狩り邪魔をする冒険者達をその力で撃退した
その被害者が1人10人100人と数と桁が上がる度にベルの情報と懸賞金が更新され続ける
| 最優先討伐対象:【喰種】
特徴:15~6歳程の白髪赤目の少年、体から尻尾と鎧の様な物を出し人間を捕食する。普段は人間に紛れ込んでいるが時折白目部分が黒くなる。亡くなった【ヘスティア・ファミリア】所属Lv.1冒険者、ベル・クラネルを自称している。本人であるかは不明
推定Lv.5~6以上
懸賞金:2億ヴァリス
追記:生け捕りにした場合報酬は倍額となる |
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ベルの凶行を止めるべくギルドはベルを最優先討伐対象に指定し様々な冒険者が挑むが今だ討伐されたと言う報告は上がっていない
エイナはため息を吐きベルのものと思われる冒険者の死亡報告書を書きため息を吐いていた
「あの、お聞きしたいんですけど」
書類を纏め奥に引っ込もうとしたエイナは不意に声が聞こえ周りを見るとカウンターにボロボロのフードを被った少女がいた
「あの、この手配書なんですけど」
そう言って少女が渡してきた手配書を見ると喰種の名前が書いてあった
「君、この人倒しに行くつもり?」
「いえ、そうじゃなくて。この一文何ですけど」
少女がそう言って指差したのは追記と書かれた場所
「この一文、多分ギルドが書いた物じゃなくて書いて欲しいって頼んだ人が居ますよね?その人に会わせて欲しいんですけど」
「え?えっと…………どうしてそんなことを?」
「その、ちょっとそれは言えないんですけど」
エイナは困っている目の前の少女にどう接したら良いか困り果てた後キョロキョロと周囲を見回し誰にも聞かれないよう小声で話す
「これを書いてって言った人は【ヘスティア・ファミリア】の主神ヘスティア様なの」
「【ヘスティア・ファミリア】?」
「うん、詳しくは言えないけど気になるならここに行ってみて」
エイナはそう言い印の書かれた地図を渡し少女は去っていった
同じ頃、ベルは空腹から解放され街を歩いていた。しばらく歩きある建物に入る
「いらっしゃいませ~、何かお探しですか?」
「えっと、縫い糸と縫い針、それと布を下さい」
「はい、色はどうなさいますか?」
「黒で」
「畏まりました~」
店員はそう言うと店の奥に引っ込み布と糸と針を持って戻ってくる
「お会計5000ヴァリスになります」
金を置き店を出ると再び歩き出し今度は別の店に入る
「いらっしゃいませ~、お買い物ですか?製作依頼ですか?」
「製作依頼です。こういうのをお願いしたいんですけど」
そう言って1枚の紙を取り出すと店員はそれを見るとニコリと笑う
「畏まりました、完成に3日程頂きますが?」
「構いません。それでお願いします」
ベルは金を置き店を出ると隠れ家に帰り眠りについた