ギルドから強制依頼を受けた【ロキ・ファミリア】は主力メンバーが集まり会議を開いていた
「ギルドから強制依頼が来た、内容は【喰種】の討伐。僕達が1度失敗しているのを知っているからか、今回は【フレイヤ・ファミリア】との共同らしい」
「それだけギルドは【喰種】を危険と判断したと言う事か」
「恐らくね」
リヴェリアの問いにフィンは頷く
「それよりフィン、本当にあの子倒さないといけないの?私は………………あんまりやりたくないな」
ティオネの言葉にアイズも顔を伏せる
「僕としても出来るなら彼には治療を受け元の生活に戻って欲しいと思う、だが現状【ディアンケヒト・ファミリア】ですら彼の治療の術は無いらしい。詳しく調べるにしても彼の協力は不可欠だが」
「あの少年が了承するとは思えん………………か」
ガレスの言葉をフィンが肯定し全員が俯く
「人しか喰えず人の食う物全てを体が受け付けない…………か」
「ロキ、本当にあの子を救う手は無いの?」
アイズの言葉に自然とロキに注目が集まる
「正直うちは知らんな~、そもそも人しか喰えない人間の姿の怪物っちゅうんがうちには信じられへんのや。しかも仮にそれが病気や呪いによる物やったとして、それらを治してその少年が無事っちゅう保証も無いからな~」
「…………………………方針は決まった。ギルドからの要請の通り【フレイヤ・ファミリア】と共に【喰種】を討伐する。皆準備を怠らない様に、相手は強敵だ、下手な手心を加えれば次の瞬間には此方が死んでいると思え」
フィンはそう言うと部屋を出る
「リヴェリア………………」
アイズはリヴェリアに声を掛けるが次の言葉が出てこない
「フィンの言う通りだ。お前も私も…………いや、ここにいる全員が思う所が無いわけではない。だが、あの少年は我々とは相容れない存在となってしまった。彼が殺した者達の為にも私はあの少年を討伐する覚悟を決めた、後はお前がどうしたいかだ」
「………………………………」
リヴェリアはそう言うと部屋を出ていき結局アイズは答えを出すことが出来ないまま夜になった
タルタロス通り
その入り口に陣取った【フレイヤ・ファミリア】及び【ロキ・ファミリア】の連合軍はその殆どの者が視線をダイダロス通りの路地へ向ける
「来ないな、当てが外れたか?」
「まだ焦る段階じゃないよ。これだけの人数を揃えてるんだ、ここを直接襲いはしない筈だ」
その時、断末魔の様な叫びが上がり1人の男が逃げる様に走ってくる
「で、出た!!【喰種】だ!!助けッ」
しかし闇の中から伸ばされた尻尾にからめ捕られ男は消えていき破壊音が木霊すると静寂が流れ少しずつヒタヒタと足音の様な物が近付いてくると黒い兎の仮面を被った人物が現れる
「貴様が【喰種】か、あの方の庭を荒らす害獣は駆除する」
そう言って背中に背負う大剣に手を伸ばしオラリオ最強の冒険者【猛者】オッタルがベルの前に立ちはだかった