ベル・クラネルが喰種なのは間違っている   作:寝心地

4 / 20
第4話

冒険者ギルド

 

日も落ち冒険者や依頼人達の出入りも完全に無くなり書類仕事を終えた職員達は帰る準備をしていた

 

「ねぇ聞いた?また出たらしいよ」

 

更衣室で着替えていると職員の1人がそんな事を言い始める

 

「出たって?」

 

別の職員が訪ねると話していた職員が続ける

 

「【人喰い】だよ、バラバラ殺人の」

 

「【人喰い】って?」

 

「何かバラバラ殺人の現場を目撃した人が居たらしいんだけど犯人が人を食べてたんだって」

 

「ええ~。止めてよ気持ち悪い」

 

職員が話していたのを聞きながら着替えを終えると同僚達に挨拶をし家へ向かった

 

ここ数日。エイナ・チュールは憂鬱な日々を過ごしていた。目を掛けていた新人冒険者 ベル・クラネルの訃報を聞き自身の至らなさを痛感した

 

同僚達には入れ込みすぎだと注意されていたが彼の訃報を聞くまで自覚は無かった

 

一通り後悔した後次に浮かんだのは

 

(【人喰い】か…………)

 

更衣室で聞いた話を思い出す。何時もと変わらない筈の帰り道が若干怖く感じ少し早く足を動かす

 

グチャリ

 

と何か柔らかい物が地面に落ちる音が聞こえ足を止める。周囲を見回すが人も何か落ちた形跡もない

 

ベチャベチャ ボタ

 

再び音が聞こえ今度は音のした方向まで捕らえた。そこは暗い夜の闇の更に暗い路地裏

 

「………………………………」

 

(ハァ、止せば良いのに)

 

と自分でも思いながら怪我人や倒れている人間がいたら危ないからとその音のする方へゆっくりと歩き出す。近付くにつれて音が大きくなり暗い視界の奥で倒れたエルフを見付ける

 

「だ、大丈夫でs…………ヒッ」

 

言い欠けながら小さな悲鳴を上げる。倒れていたエルフの顔半分が無く腹には大きな穴が空いており既に事切れていた

 

ビシャッ

 

と背後で何か落ちた様な音が聞こえ振り返るといつの間にかぼろ布を纏った人物が立っていた装いは冒険者のそれだが武器の類いは持たず手には赤い塊が握られている

 

その人物は何も言わず赤い塊を口にやりかぶり付く。口周辺が赤く染まりその様子にエイナは震える

 

「あ…………あ……」

 

「……………………貴女まで僕をそんな風に見るのか」

 

「え?」

 

ぼろ布の向こうから声が聞こえる

 

エイナはその事にも驚いたが最も驚いたのはその声

 

「ベル………………君?」

 

「……………………」

 

ボロ布の人物は何も言わずその場を離れた。ボロ布から白い髪と黒い白目と赤い瞳が覗きその目には涙が溢れていた

 

「ベル君!!待って!!」

 

エイナは必死に手を伸ばすがベルに追い付ける訳は無く見送る事しか出来なかった

 


 

「ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…」

 

走り疲れたベルは壁に手を付き体を引きずる

 

(クソ、あのエルフ手強かった癖にちょっとしか食べられなかった。最悪だ………………彼女を食べれば良かったのに何故そうしなかったんだろう?)

 

手に残った最後の肉片を口に放り込み自身の行動に驚きながらも次の獲物を求めて彷徨い始めた

ベル君の赫子どうする?4月30日11時59分まで

  • 羽赫(トーカちゃんタイプ)
  • 甲赫(月山さんタイプ)
  • 鱗赫(金木君タイプ)
  • 尻赫(西尾先輩タイプ)
  • 全部ぶちこんでやれ!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。