制服創造の厨二系堕天王子IF〜堕ちた彼岸の花と黒き狗神〜凍結中 作:戦魔王ゼロ
魁人とエルシアが、捕縛任務で対象となった兄妹を、個別に対処する為に、別行動という形で別れて、廃工場に潜入を試みる。
エルシアは廃工場の入り口からの侵入をする為に、ゆっくりと周りの茂みを利用し、隠れながら移動を始めた。
その頃、魁人は
「ここなら、全てを見渡せるーーー
そう言って、自身の瞳に宿っている魔眼系
某魔法系SFラノベ作品に登場する異能と同じ名を冠する、この
なお、何故ーーー
「ーーーターゲットの兄妹は廃工場の一番奥にある事務所内かーーーその周りには、兄妹の
そう呟いた魁人は、自身が纏う
「せめて来世では幸せな生活を送れるように祈ってーーー鎮魂の鐘を突こうーーーじゃあーーもーーー!!!」
掛け声に合わせてーーー両手の掌で叩き始めた。
その瞬間、廃工場全部に大音量の鐘の音が響き渡ったーーー
廃工場事務所内ーーー
「何だ、この音!?」
「兄さん、まさか、追っ手が来たの!?」
事務所内を我が物のように占拠していた兄妹が、突然響き渡る鐘の音に驚愕し、慌てていた。
「くっ、
「どうする?周りの人形達に迎撃に向かわせる?」
「そうだなーーーどうせ、ここで暮らしていたホームレス共だ!俺たちの幸せの為に囮として、追っ手達にぶつけようーーーまた、新しい人形達を、別の所で作ればいい」
「そうね。王になる私達を護る人形は、また調達すればいいわーーー私と兄さんならできるわーーー」
そう言って、兄妹は、まるで夕飯を仲良く決めるようなノリで、洗脳した者達を囮として使い潰すことを決めた。
そう、この兄妹は
そのため、洗脳した者達が、自分達の糧として、役に立てるのであれば、どうなろうとも構わなかった。
そう思った2人は、早速、洗脳した者達に囮として迎撃する様に、命じようと事務所を出ようとした時だった。
『えっ!兄さん!!いやぁーーー』
「ナイ!何処に行った!!?」
突然、兄妹ーーーその妹であるナイと呼ばれた少女が姿を消した。彼女のいた所には、転移の痕跡とも呼べる小さな光が残っており、それも、兄が触れる瞬間に消えた。
「追っ手共が!!俺様、ギークの最愛の妹であるナイを奪いやがって!!!」
兄、ギークはーーー最愛の妹のナイが追っ手によって捕まった事に気付きーーー
「ーーー殺してやる!!人形共!!追っ手共を血祭りに上げろ!!!」
凶悪な人相で事務所を出たギークは、そのまま洗脳した者達に追っ手を血祭りに上げて始末させようと命じようとした。
だがーーー応答とはない。何故ならーーー
「ーーー残念ながら、君たちの頼りになる人形ーーー支配された者達は、既にーーー」
そう言って、ギークの目の前に居たのはベージュ色の学生服を着た少女ーーー彼女の両手には、小さな鎌が二振り、握られており、その鎌には何かを斬ったと思われる血糊が付着していた。
そう既にーーー洗脳した者、兄妹が人形と評した者達は、事切れていた。
少女、エルシアの手によってーーー
「流石、魁人さんーーーここまで、誰にも気づかれずに潜入できた」
魁人が鳴らした鐘の音によって、廃工場内部で混乱が生じていた。音を聞いた兄妹に人形と呼ばれていた者達全員が、音によって混乱し、暴れ回っていた。そのため、潜入したエルシアに誰も気を止める者は居なかった。
その隙を突きーーー
「ぼくでは君たちを救えないーーーごめんねーーーせめてこれ以上、苦しまないようにーーー」
そう言って、エルシアは魁人に与えられた
「弱者に救いよーーー罪人には罰をーーー
2丁の鎌、それを合体させる事で光の矢を放つ弓となる複合武装型の
鎌の形態時には、光刃を飛ばすこともでき、それを使用してエルシアは、もがき苦しむ人形達の首を刎ねる。
これ以上、洗脳による悪しき力で苦しまないように、粛々とーーそして、彼らを救えず、ただ殺してしまった自身の罪を静かに数えながら、突き進んだ。
そして、気がつけば、そこに居た者達は、全員、事切れていた。
「ーーーぼくを恨んでください。ぼくは、貴方達を永遠に忘れませんーーー」
そう静かに呟いたエルシアはーーーターゲットであるギークに告げる。
「ーーー投降を、貴方の妹はぼくの上司が捕らえています。今ならーーー」
そう言いかけた時ーーーギークは、ブチギレた様子でーーー
「黙れ、奴隷ふぜいが!!」
そう言って、エルシアに迫る。
「その様子だと、ぼくたちのことを知っているんですねーーー」
「嗚呼。その制服を纏った者達は、
「ーーーそうですか、なら、ぼくの仲間、家族に吐いた暴言を後悔して、知んてくださいーーー」
そう言って、エルシアは
瞬時に光の矢が十発くらい生成されて、そのままギークの下に放たれる。
だがーーー
「舐めんな!!」
そう言ってギークの眼が赤く光る。すると、矢が突然、剃れ始め、何発かはエルシアの下に飛来する。
それを、躱していきながらエルシアはーーー
「なるほど、暴走させられる対象は人や動物と言った生命体だけではなく、光の矢のような攻撃にも作用できるのかーーーデータに無いところを見ると、逃走時に覚醒させていたのかーーー遠距離攻撃は悪手かーーー」
静かに分析していく。分析に基づき、弓から鎌へと形態を変えようとした時だった。
「これで、てめぇも終わりだ!!」
その隙を突いたギークはエルシアの眼を見て、
エルシアの眼に赤いオーラが纏う。その瞬間を見て、ギークは笑った。
赤いオーラが纏ったという事は、力が作用した事の証。勝利を確信したギークは、そのオーラを操り、エルシアを暴走させようと、眼に力を込めた時だったーーー
するとーーーパン!!
音がなった。その瞬間、エルシアの眼に赤いオーラが消えた。
動揺するギークーーー
「流石は、魁人さんが作った制服だ。神器の耐性機能があるとはーーーそこ!!」
その瞬間を見逃さなかったエルシアはギークに向けて、弓から2丁の鎌に変化させた
ギークの腹部に2つの斬撃による深い傷を与えた。
エルシアの光刃によって腹部を斬られたギークは流れ出る大量の血によって、そのまま地面に倒れた。
それを確認したエルシアは倒れたギークの首に鎌を当てて告げる。
「何か、言い残すことは?」
「はっ、はあーーはぁーーー奴隷共が!!!」
その言葉を聞いたエルシアは、そのまま鎌に力を込めて首を刎ねようとした時だった。
「エルシア、ストップ!!」
突如、魁人の言葉が聞こえた。その言葉を聞き逃さなかったエルシアは、行動を止めて、声の聞こえた方向を向く。
そこにはーーー
「魁人さんーーーその様子だと終わったんですか?」
「嗚呼。エルシアも良くやったなーーーとりあえず、妹のメアの無力化は完了ーーーあとは、そこで死にかけているギークの対象だけだ」
「そうですかーーーとりあえず、お任せします」
「嗚呼、任せろーーー」
そう言って、魁人はエルシアと代わるようにギークに近づく。
魁人を見たギークはーーー
「て、てめぇはーーめ、メアはどうした!!?」
今にも息絶えそうなギークは血走った眼で魁人を睨みつけながらーーーメアの所在を聞いた。
魁人は、まるで談笑をするかのように微笑みながらーーー
「会いたいなら合わせてやるよーーーあの状態で妹と呼べるならなーーー」
その瞬間、メアと同じような形でギークの姿が消失する。
「これって、転移ですか?」
「似たようなもんだーーーさて、変わり果てた妹を見てーーーお兄ちゃんはどんな表情をするのかねーーー」
そう言って、魁人はエルシアに笑いながらーーー
「次の任務へ向かうかーーー」
「はい、魁人さんーーー」
稼働状態の
魁人によって、謎の場所に飛ばされたギーク。飛ばれた衝撃で気を失っていたようで、気が付くーーー
「傷が癒えてるーーーって、何だーーーこの格好は?」
魁人が纏っていた
状況を整理するためにギークは周りの状況を確認する。
「な、何だーーー俺の周りが崖みたいにくり抜かれてやがる!!周りの黒い霧みたいなのは、何だ!!?」
ギークの足場以外が黒い霧みたいに覆われた場所ーーー地形的に言えば、深い谷底のような所で2つの足場の内、1つに立っている。自身の足場と、もう一つの足場以外なっている場所は霧に包まれているのか、どんな状態になっているの分からない。
そんな時だったーーー
『ベルワンーーー起動!』
聞き慣れた声が聞こえた。それを聞いたギークは嬉しそうな顔となり、声の聞こえた方向、もう一つの足場の方に向くとーーー自身と同じ格好をしている妹のメアが立っていた。
だが、様子が可笑しい。いつもなら自身の声に笑いかけてくれるメアの表情は無表情かつ、その眼には光がなかった。
「め、メア?どうしたんだよ?」
メアの様子に気付き、声を掛けるギークーーーだが、それに応えるようにメアはーーー
『敵対者の存在を確認ーーー抹殺するーーー』
そう言って、突如、機械のような喋り方で、右手を挙げるメア。すると、いくつもの黒い丸太のような円柱状の物が、メアの周りにいくつも形成され、そしてーーーギークに向かって放たれた。
突然、妹から告げられた抹殺宣言と、迫りくる円柱群によって、動揺したギークは、そのまま迫ってきた円柱群に直撃し、足場から落とされた。そして、黒い霧ーーーまるで奈落にでも落ちるように、そのまま落下していった。
「な、何でーーー」
動揺したギークの叫びが聞こえた瞬間、メアの眼に一筋の涙が流れた。
だが、しばらくするとーーー黒い霧からギークが浮遊するように現れた。
『ベルツー起動ーーー』
ベルワンーーーメアと同じように機械のような喋り方となったギークことベルツーの起動を見届けるとーーー
『ベルワンーーーベルツーの起動を確認。
『ベルツー、ベルワンと共に休眠状態に入るーーー』
ベルワン、ベルツーは、そのまんま姿を消失したかのように、その場から消えていった。
兄妹ことベルワン、ベルツーは、魁人の手によって、いわゆる使い魔又は式神化しました。一応、魁人が
続いては、悪魔側に逃げていった者の追っていきます。
お楽しみに!!