制服創造の厨二系堕天王子IF〜堕ちた彼岸の花と黒き狗神〜凍結中   作:戦魔王ゼロ

6 / 7

サタナエル配下の神器(セイクリッド・ギア)使いーーー錬金術師(アルケミスト)と元教え子にして、最凶の制服使いである魁人の戦いーーーそして、それと同時に行われる切り株(ドライアド)達による兎狩りーーー新しく仲間になったナナとノワールの実力はいかに!?



エルシアの初任務⑤

 

「さて、先輩として思い上がっている後輩に現実を見せなくてはな!!!」

 

そう言って、魁人は目の前に対峙する敵ーーーサタナエルが率いるイカれた神器(セイクリッド・ギア)使いを集めた最凶の集団ーーーアビスチームの一人で、かつて魁人も関わっていた研究部門の現統括である錬金術師(アルケミスト)に向けてーーー切り株(ドライアド)の時に使用する先端が鋭い葉っぱ型のナイフを回避が困難になるようにタイミングをズラして3本づつ投擲し、牽制する。

 

牽制で投げられたナイフは、錬金術師(アルケミスト)の急所に目掛けて飛んでいくがーーー

 

「甘いですよーーー来なさい、僕の作品達よ!!召喚、人工生命体(サモン・ホムンクルス)!!」

 

そう言って、錬金術師(アルケミスト)は自身の左足に巻かれているカードケースみたいな所から3枚、カードを取り出してメンコの要領で地面に向けて叩きつける

 

その際に叩きつけられたカードが一瞬だけ光って、そこから煙がもくもくと広がっていくーーー

 

煙が晴れると、そこにはーーー

 

『グルルルーーー』

 

『ハァッアーーー』

 

『ーーーーーー』

 

様々な生命体の特徴を持った異形、人の姿をしているが、人語ではない何かを唸り続けるナニカーーーそして、それとは真逆で何も言葉を発しない全身を黒い鎧で纏った騎士というものが現れ、魁人が牽制で放ったナイフから創造主(マスター)を守る様に間に入り、わざと当たっていく。

 

だが、ナイフが当たっても傷を付けるどころか弾かれて床に落ちていく。

 

「牽制として放ったナイフとは言え、切れ味は軍で採用されるコンバットナイフに匹敵する代物だーーー鎧の騎士ならまだ分かるが、他2体は無傷かよーーーどんな魔改造を施したら、そんな化け物を作れる?」

 

「制服で様々な奇跡に等しい現象を起こす貴方に言われたくないですよーーーまぁ、そうですねーーー貴方が制服を造るように、私も同じように薬を造り、自分は勿論のこと、この子達に何度も使って検証した結果とでもいいましょうーーー」

 

そう言って、自身の神器(セイクリッド・ギア)で、作った成果であると誇る錬金術師(アルケミスト)ーーー

 

「それとーーー貴方も開発に関わっていた物も、僕が昇華させたましたよーー人工神器解放(セイクリッド・オープン)!!」

 

「ーーーその掛け声、まさか!?」

 

錬金術師(アルケミスト)の発した言葉に、何かを察した魁人。

 

同時に、錬金術師(アルケミスト)の身体が光に包まれるーーー

 

錬金術師(アルケミスト)が使う力を止めようと動くも、人工生命体(ホムンクルス)達が魁人の動きを牽制するように動いてきた為、間に合わずーーー

 

『ーーー僕の現最高傑作ーーー装甲兵装型(パワードスーツ・タイプ)の人工神器(セイクリッド・ギア)ーーー』

 

光が収まると、四肢が巨人のように大きくかつ、堅牢とも呼べる装甲を各自に有した大型のロボット又はパワードスーツが現れた。

 

錬金術師(アルケミスト)は、そのパワードスーツの胴体に部品のように内蔵されるように搭乗している。

 

「ーーー守護騎兵の(アルカディア・ガーディアン)聖霊鎧殻(・セイクリッドアーマー)

 

『かつては、そう呼ばれていたみたいですが、今は違いますよ!この子の名前は暗黒騎士の(オルタナティブ・ダークナイト)討神鎧殻(・ロンギヌスアーマー)ーーー開発に、開発を重ねた結果、完成した、神滅具(ロンギヌス)までには、いきませんがーーーそれに匹敵する力を有した僕の最高傑作ーーーその力、開発者の一人である魁人さんに味あわせて上げましょうーーーどうせなら、私の手であなたを、この暗黒騎士にしてあげても良いですよーーー好きでしょ、闇堕ちがーーー』

 

そう言って、魁人に饒舌に語り始める錬金術師(アルケミスト)ーーー確かに、暗黒と名を冠しているだけあって、装甲が黒と赤、又は紫と闇を彷彿とさせるデザインは文句無しだなと魁人は内心、デザインのセンスの良さは褒めてやりたいと思った。

 

だがーーー

 

「舐めるなーーー仕事とプライベートは分ける主義でね。確かに闇堕ちは、俺の性癖に刺さる甘美な言葉だ。だが、仮にも組織の長である俺が、敵であるお前の甘言に乗ってしまうのは、仲間に示しがつかないーーー」

 

そう言って、魁人は左腕を錬金術師(アルケミスト)に突き出すとーーー

 

人器解放(セイクリッド・デバイス・リリース)ーーー」

 

錬金術師(アルケミスト)が放った言葉に近い、詠唱を呟いた。

 

詠唱と共に魁人の左腕を覆うように黒い籠手(ガントレット)が現れて、装着される。

 

『ーーー人器解放(セイクリッド・デバイス・リリース)?もしや、貴方達は人工神器(セイクリッド・ギア)人器(セイクリッド・デバイス)と呼んでいるのですか?』

 

「だったら、どうする?」

 

『いえ、カッコいいネーミングなので、今後は私たちも人器(セイクリッド・デバイス)と呼称しましょう!それで、その黒い籠手で、私の最高傑作を破ろうとしてます?舐められたものですねーーー』

 

錬金術師(アルケミスト)は、配下の人工生命体(ホムンクルス)達に目配せして、魁人の周りを包囲させる。

 

そしてーーー

 

『さぁ、その無骨な籠手何かよりも私のデザインした鎧を着せて上げましょう!!!』

 

合図を出し、襲い掛かる。

 

周りの人工生命体(ホムンクルス)も魁人を仕留めるために、各々がタイミングをずらしながら仕掛けてきたため、回避が難しい絶体絶命のピンチーーーその筈だった。

 

「ーーー鎧なら、こっちもあるよーーー禁手化(バランス・ブレイク)!!」

 

ドス黒いオーラが天井に突き刺さるように魁人の身体から発せられる。

 

そのオーラは鎧と化し、魁人を包みこんでいく。

 

そして、オーラが消えるとーーー

 

黒葬覇龍の(ブラックアウト・ダウンフォ)堕天焔鎧(ール・ブレイズアーマー)ーーー赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)龍の手(トゥワイス・クリティカル)の籠手系のドラゴン系神器(セイクリッド・ギア)のデータを反映させて作った俺専用のドラゴン系人器(セイクリッド・デバイス)。その名はーーー黒葬覇龍の(ブラックアウト・ダウン)堕天籠手(フォール・ブレイズギア)で、これは、その禁手化(バランス・ブレイカー)だ』

 

神滅具(ロンギヌス)の1つにして、二天龍の一角、赤い龍(ウェルシュ・ドラゴン)こと赤龍帝ドライグが封印されているドラゴン系神器(セイクリッド・ギア)赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)、その禁手化(バランス・ブレイカー)である赤龍帝の鎧(ブーステッド・ギア・スケアメイル)を黒くしたような姿ーーーそれが、黒葬覇龍の(ブラックアウト・ダウン)堕天籠手(フォール・ブレイズギア)禁手化(バランス・ブレイカー)黒葬覇龍の(ブラックアウト・ダウンフォ)堕天焔鎧(ール・ブレイズアーマー)ーーー

 

対サタナエル及びアビスチームを想定して作った人器(セイクリッド・デバイス)で、その火力はーーー

 

『下手な神格でも一撃で炭に変えるほどだーーー』

 

『でも、ここで撃ったら下手すれば結界が維持できなくて、そこで倒れている子たち、死んじゃうじゃない?』

 

『ーーーまともにぶっ放せばな。それにーーー黒葬獄(ブラックアウト・プリズン)ーーー』

 

魁人が呟くとーーー倒れている者達の地面が黒く染まり、そして、包み込むように黒葬布(ブラックアウト・クロス)が生え始め、そして、それが倒れている者達全員を包み込むと、一瞬で布が集まって、変形するとーーー黒き大きな匣が現れる。

 

 

黒葬匣(ブラックアウト・ボックス)の複数人専用版だ。この中に入れば、外界の影響を受けずに済むーーーあと、武装腕換装(アームチェンジ)ーーー黒葬の鉤爪(ブラックアウト・ブレイズクロー)ーーー』

 

その呟きと共に左腕に着けられた円盤のようなものが回る。少し回ったあと、停止すると、停止した位置にある武装が、完全に魁人の左腕に装着される。

 

『格闘戦なら、破壊力も関係ねえよなーーー』

 

そう言って、鉤爪を装備した左腕を掲げ、その先を、そのまま錬金術師(アルケミスト)に向けてーーー魁人は笑みを浮かべていた。

 

 

解体(スクラップ)して、次の人器(セイクリッド・デバイス)の材料にしてやるーーー』

 

 

そう言って、錬金術師(アルケミスト)は濁った眼で魁人を見るーーー

 

次の瞬間ーーー錬金術師(アルケミスト)の拳と魁人の拳が衝突し、それにより生じた衝撃波で教室内が半壊状態になるのであった。

 

 

なお、その頃、エルシア達はーーー

 

迷路となっている森の中に逃げ惑うウサギに扮した悪魔達を殺し回るーーー狩りの真っ最中だった。

 

「ふぅーーー久しぶりの狩り、楽しいねぇ〜〜」

 

ニコニコと明るい表情を浮かべなら伽羅は逃げ惑う悪魔を持っている葉っぱ型のナイフで切り刻んだり、松ぼっくりに扮した手榴弾を投げて、その爆発で仕留めたり、または殺した悪魔の亡骸を利用して、影から仕留めるなどやりたい放題だった。

 

それをーーー

 

「物凄い虐殺劇を見せられた。しかも、殺している相手がウサギのコスプレをした悪魔達だから、ホラーなのか、ギャグなのか分からないシュールさがあるなーーー」

 

「ーーーそうですね。そう言えば、ナナ・・・久しぶりの実戦ですけど、カンは取り戻せそうですか?」

 

「うーん、伽羅の姐さんの大立ち回りしてるから、そこまでと言えるほど実戦がなく、まだまだ掛かりそうーーーそっちは?」

 

「一応、ある程度は戻せそうですね。元々、後方支援が主でしたので、貴女に比べると、そこまで対人戦は行ってなかったのでーーー」

 

そう言って、伽羅の虐殺劇を垣間見ながら、お互いの状態を確認するナナとノワール

 

「伽羅さんの虐殺を大立ち回りと称している貴方達も大概ですよーーー」

 

そう言って、逃げ惑う悪魔の背中に躊躇いもなく銃弾の雨を浴びせるエルシア

 

なお、この空間内でウサギに扮した悪魔は持ち前の魔力が使えない。逆に、切り株(ドライアド)も一部の例外を除いては自身の神器等の異能は使えず、支給された装備又は、この空間内にある隠し武器等で戦うことになる。

 

ちなみに、一部の例外の筆頭候補が魁人でーーー魁人が認めていれば、自前の神器の使用は可能ではある。

 

今回の場はナナ、ノワール、伽羅、エルシアが対象となる。

 

「とりあえず、雇われたからには、ある程度は成果を残しますよ!!」

 

そう言って、ナナは手元に葉っぱ型のナイフを指で挟む形で6本装備するーーーそれを見たエルシアは、疑問が生じた。

 

何故ならーーー

 

「アレ?確か、ナナさんは二本しかナイフを渡された筈ですよね?いつの間に、そんなに多くのナイフを用意したんですか?」

 

「それは、私の神器(セイクリッド・ギア)が創造系神器(セイクリッド・ギア)の1つで、暗器を創造する力を持つ暗器創造(アサシンアームズ・ドミネーター)を宿していて、これは、その能力で複製したナイフーーー」

 

そう言って、指に挟んだナイフを投擲するナナ。ナイフが投擲された方向には、複数のウサ耳を生やした悪魔たちがおり、そのナイフを躱そうと、それぞれが別方向に避けようとする。

 

だがーーー

 

「遅いよ、ノロマーーー」

 

悪態をついて、指を弾くとーーーナイフが爆発した。

 

その爆風で吹き飛ばされた悪魔たち、それを隙と見なしたノワールはーーー

 

 「ーーーチェックです」

 

そう呟くと、吹き飛ばされた悪魔達の頭、全てにヘッドショットし、仕留めていく。

 

「ーーー今のは、ノワールさんの神器(セイクリッド・ギア)の力ですか?発砲音も聞こえなかったですよ?」

 

そうノワールは、チェックと呟いた瞬間、何も構えておらず、それなのにも関わらず悪魔達は頭を撃たれて絶命していた。

 

「ーーーカラクリはありますよ。説明はするのは、面倒なので、今は省きますが、一応、今回の狙撃のヒントだけ教えておきましょうーーー僕の神器(セイクリッド・ギア)の名前は魔弾創造(フリーシュート・ブリッドスミス)ーーーあとは、自分で考えてみてください」

 

そう言って、ノワールは指を弾くと、また別の地点で、悪魔の唸り声が聞こえてくる。

 

どうやら、神器の力による見えない狙撃で殺られているようだった。

 

ノワールが使う狙撃技を垣間見たエルシアはーーー

 

この人だけは敵に回してはいけない。少なくとも狙撃のカラクリが分かるまでは警戒を解かないでおこう。

 

心に誓ったエルシアは伽羅に目配せしてーーー

 

「とりあえず、間抜けなウサギ共をドンドン仕留めていこう!!」

 

そう言って、伽羅の掛け声と共にエルシア達は、悪魔たちを仕留めるために、木の奥まで進んでいくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回は、ここまで!!

あと、2話くらいで、エルシアの初任務のお話しを終える予定ですので、お楽しみに!

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。