前回よりは短いですが本日2回目の更新になります
書庫になっている広めの部屋に、大量に追加していた漫画を読んでいた5人。
ジャンプ系だけではなく様々な漫画が増えた書庫。
トリコを読んでいた萩原は「虹の実かあ、どんな味なんだろ」と虹の実の味を想像しているようだ。
ゴールデンカムイを読んでいる松田は「アシリパさんと杉元のコンビに白石が加わるのか」と言いながら、読み耽っている。
伊達は史上最強の弟子ケンイチを読んで「達人ヤベェな」と言って笑っていた。
うしおととらを読んでいた降谷と、金色のガッシュを読んでいる諸伏が、感情を大きく揺さぶられた様子で涙を流す。
うしおととら、金色のガッシュ、で大号泣する成人男性2名。
とりあえずティッシュを渡したり、洗面所の場所を教えて顔を洗ってくるように伝えたりしていると、うしおととらを読み終えた降谷に「この漫画は公開するつもりはないんですか?」と聞かれたりもした。
「俺のオリジナルって訳じゃないから、公表しないで俺個人や友人と楽しむくらいだな」
「そうですか」
勿体無いと言いたげな顔をしていた降谷に「うしおととら、面白かったか?」と聞いてみると「面白かったですよ!最初は邪悪な妖怪だと思っていたとらが少しずつ変わっていって、うしおが様々な出会いをしていった旅が無駄では無かったことが胸を熱くさせて!」と早口で語り始めた降谷。
降谷と一緒にうしおととらについて話していると顔を洗って戻ってきた諸伏。
「ゼロ、うしおととらを貸してくれ。金色のガッシュも読んでみるといい」
「ヒロ、金色のガッシュも読んでみるよ。後で感想を言い合おう」
諸伏がうしおととらを読み始め、今度は降谷が金色のガッシュを読む、しばらくして再び号泣しながら漫画を読んでいた2人。
またティッシュを渡しておき、涙を拭いながら漫画を読んで、なんとか読み終えていた諸伏と降谷。
それからも様々な漫画を読んでいた5人は、どの漫画が1番面白かったかで言い争いを始めたりもしたが、それぞれがオススメする漫画を読んで、どれも面白かったから決められないと言っていたりもした5人。
「陣さんの好きな漫画は何なんだ?」
5人を代表して松田からそう聞かれた俺は書庫の漫画を取り出して「これだな」と言いながらブラックジャックを松田に渡す。
受け取ったブラックジャックを読み始めた松田は「確かに面白いな、これ」と頷いていた。
ちなみに萩原が好きな漫画は、ドラゴンボール。
松田の好きな漫画は、幽☆遊☆白書。
伊達は、鋼の錬金術師を気に入っていたな。
諸伏は金色のガッシュで、降谷はうしおととらだと言っていた。
それぞれが最初に読んだ漫画が、印象に残ることが多いらしい。
俺の家に漫画を読みに来るようになった5人は、休日になると集まって、ひたすら漫画を読んでいたりもした。
1度読んだ漫画を読み返したり、まだ読んだことがない漫画に手を伸ばしたりする5人組。
今日は全員が珍しく同じ漫画を読んでいたが、ダイの大冒険を読んでいる5人は漫画に集中している。
今は話しかけない方が良さそうだ。
そう考えて、俺も書庫の漫画を手に取り、銀の匙を読んでいく。
基本的に完結している漫画しか描かない俺は、前世ではまだ連載中だった漫画を描いたりはしない。
大量の漫画がある書庫で、過ごす穏やかな一時。
そんな時も過ぎ去っていき、隣町の米花町で物騒な事件が起こっている最中、シャーロック・ホームズの漫画の原稿の受け渡しを何故か米花町で行うことになり、受け渡し場所の喫茶店に向かっている途中で明らかな不審者を発見。
手早く不審者を気絶させておき、不審者の手荷物を確認してみると、爆弾の起爆スイッチらしきものと爆発物を見付けた俺は、知り合いの警察官である伊達と松田に連絡してみた。
気絶した不審者を取り逃さないように、不審者の服で不審者の身体を縛っておき、伊達と松田を待っていると現れた2人。
「ケンイチの縛札衣をされてるじゃねぇか!」
服で縛られていた不審者に驚く松田。
「女性に対して馬剣星が使いまくってたアレだな」
驚いていた松田の言葉に頷いた伊達。
「とりあえず不審者が持ってたのはこれだな」
そんな2人に不審者の手荷物を渡しておくと「こいつが爆弾魔か!」と血相を変えた松田は、爆弾魔を探しているところだったみたいだ。
警察に事情を説明する為、喫茶店で原稿を渡すどころではなくなり、待ち合わせをしていた相手に連絡すると「大丈夫なんですか黒山先生」と心配されたりはしたが、漫画の原稿は後日渡すと約束しておくと安心していた担当者。
2日後になって、漫画の原稿も無事に渡し終えた俺は、素早く米花町を出て自宅へと戻り、書庫で漫画を読んでいた。
米花町の爆弾魔騒ぎも落ち着いて、たまに犯罪者が出てくる程度になった米花町。
それから数年が経過し、その数年の間に伊達が結婚したりもすると、長期連載だったシャーロック・ホームズの漫画も完結が少しずつ近付く。
モリアーティとホームズがライヘンバッハの滝に落ちる場面を描き、ホームズだけが生き残った理由も確りと描いた俺。
兄のマイクロフトが持っていた新型の小型酸素吸入器を拝借していたシャーロック・ホームズは、水中で酸素吸入器を酸素ボンベ代わりにし、ライヘンバッハの滝に落ちても生き延びていたとした。
モリアーティとの戦いに打ち勝ったホームズが、新たに事件を解決して終わることになるシャーロック・ホームズの漫画。
ついに漫画のシャーロック・ホームズが完結し、最後にサイン会を開くのはどうかと担当者から頼まれた俺は、サイン会を開くと決めたが、場所は米花町以外にしてもらう。
開始されたサイン会で、漫画のファンだという相手が用意した色紙に黒山剛昌のサインと、ファンが好きなキャラを描いておくと凄まじく感謝された。
特に問題なく進んでいたサイン会の最中、ファンの中に工藤新一が混ざったりもしていて驚いたが、色紙に黒山剛昌のサインとシャーロック・ホームズを描いておくと素直に喜んでいた工藤新一。
工藤新一が居るなら何か事件があるかと考えていたが、何事もなく無事に終わったサイン会。
まあ、こんな日もあるかと思って帰宅していると、工藤新一が事件に巻き込まれている場面に遭遇。
サイン会終わってからが本番だったか、なんて考えながら、真剣で工藤新一に斬りかかろうとしている相手に、投擲した金属製のシャーペン。
手の甲を貫いたペンに怯んだ相手へと接近し、手首を掴んで捻り上げて、得物を手離させておき、腹部に膝蹴りを叩き込んだ。
強制的に息を吐かされて苦しむ相手の両手首の関節を外し、武器が持てないようにしてから、相手の衣服で身体を縛り上げておく。
「工藤くん、警察」
瞬く間に無力化された相手に驚いていたが、俺の言葉に頷いて警察を呼んだ工藤新一。
それから警察に真剣を振り回していた男を引き渡し、工藤新一と一緒に警察へ事情を説明することになった。
早めに解放された俺と工藤新一だったが「サッカーだけじゃどうにもならない相手も居るんですね」と工藤新一は落ち込んでいたみたいだ。
「まあ、また今回みたいなことが無いとは言えないし、自分の身を守れるように護身術を身に付けておいた方が良いかもな」
そう伝えておくと「ホームズだってバリツを身に付けてましたからね。オレも何か武術を身に付けてみます」と言っていた工藤新一。
今後工藤新一を襲おうとした犯人は、サッカーのシュートを叩き込まれるだけじゃ済まなくなったかもしれないが、そこまでは責任持てないな。