本日2回目の更新になります
ナイトバロンの漫画を描き終えて、原稿の受け渡しに指定された米花町に再び向かい、担当者と喫茶店で今後の話の打ち合わせをしていると、自宅に帰宅するには遅い時間となったので、米花町のホテルに泊まることにした。
ホテルには素泊まりで食事などは特に頼まず、早朝にチェックアウトした俺は、コンビニでサンドイッチを買い、近くの公園で食べているとジョギング中の目暮警部と出会う。
「こんなところで会うとは奇遇ですな黒山さん」
「そうですね目暮警部」
「身体が資本な仕事ですからな、こうしてジョギングをするのが日課になっていまして」
「健康的でいいと思いますよ」
目暮警部と穏やかに会話をしていると、ボウガンによる狙撃が行われ、飛来する矢。
目暮警部の脇腹を狙って放たれた矢を掴んで止め、ボウガンによる狙撃が放たれた方向を察知し、追いかけた犯人。
ボウガンを抱えたまま逃げていた犯人に追い付き、取り抑えることに成功した俺は、犯人を気絶させて警察を呼んだ。
目暮警部からの証言もあり捕まった犯人の沢木公平。
ボウガンだけではなく、毒入りのジゴバのチョコレートまで所持していた沢木公平は、目暮警部の次は妃英理を狙っていたようだ。
14番目の標的が、かなりあっさりと終了したが、毛利蘭が足を撃たれるようなことが無くなったのは良いことだろう。
捕まった沢木公平の自宅から爆薬も発見され、更に罪が重くなった沢木公平。
海洋娯楽施設のアクアクリスタルが爆破される前に沢木公平を確保出来たのも良いことだ。
そんなことがあった日も過ぎて、自宅で漫画を描き上げていき、GS美神極楽大作戦を作成していった俺。
サンデーの作品であるGS美神極楽大作戦を完結まで描いて、漫画全巻が出来上がったタイミングで現れた来客。
「ちょっと陣さん家で休憩させてくんないかな」
俺の家までやって来た萩原は疲れた顔をして、そう言った。
「米花町は爆弾用意してる犯人多すぎだよ。ネウロのヒステリアかよって思うね」
漫画ネタを言いながらソファーに身体を預けていた萩原は、やっぱり疲れているようである。
「疲れてるなら新しい漫画は読まないか?」
「あっ、読みたい読みたい、知らない漫画がまた増えてて気になってたんだよね」
新しく用意した漫画を読むか聞いてみると、ソファーから立ち上がって本棚に近付いてきた萩原。
「GS美神か、どんな漫画か楽しみだね」
笑顔で漫画本を開いた萩原は、楽しげにGS美神の漫画を読んでいく。
「横島へのツッコミが過激だなあ、普通なら死んでるよ」
GS美神の漫画を読んで、そんなことを呟いていた萩原は、夢中になって漫画を楽しんでいた。
「GS試験に横島が合格したのは心眼のおかげだね」
漫画を読んで思ったことを口にしていた萩原は、漫画を読み進めるのが昔と比べると早い。
それから様々なことを言っていた萩原だったが「横島とルシオラが可哀想だったね」と言う萩原は、漫画の終盤まで読んでいるようだ。
「この漫画も面白かった」
漫画本を閉じて笑っていた萩原は、GS美神の漫画も面白かったと思ってくれたみたいだった。
「面白い漫画読むと満足感があるよね」
「それは確かにそうだな」
萩原と会話し、面白い漫画を読んだ時にある満足感には同意したりしていると大きく腹を鳴らした萩原。
「随分と腹が減ってるみたいだな」
「そうみたい」
「雑な男飯で良かったら食べてくか?」
「陣さん料理出来んの!?」
「食いたいもんだけは作れるようにはなってるな」
俺が料理が出来ることに驚いていた萩原だったが、確かに来客が居る時に料理を作ったことは無かったので、そんな反応をされてもおかしくはない。
米をミネラルウォーターで研いでから、手早く炊飯器で飯を炊き、炊飯している間に冷凍していた鶏肉をレンジで解凍し、解凍した鶏肉には擦りおろした生姜と醤油で味をつけていく。
生姜と醤油を揉み込んだ鶏肉に染み込ませて付けた下味。
鍋に油を入れて温め、衣となる片栗粉を用意し、生姜と醤油で味付けした鶏肉に片栗粉をつけていき、熱した油へと投入。
カリッと揚がったところで油から取り出した鶏肉の唐揚げを皿に盛り、付け合わせにキャベツの千切りを添える。
「熱いうちに食うと美味いぞ」
「めっちゃ美味そう!いただきます!」
ご飯と唐揚げにキャベツの千切りを食べていった萩原は「揚げたての唐揚げスッゲー美味いよ陣さん」と喜んでいた。
沢山の唐揚げがあっという間に消えていき、満腹になった萩原は「美味しかった。陣さん料理上手いじゃん。もっと早めに教えてよ」と笑っていたな。
「あの唐揚げはビールとかにも合ったかも、また作ってよ陣さん」
「気が向いたらな」
なんて会話を萩原としてから数日後、俺の自宅にまでやって来た松田が「研二が美味い唐揚げご馳走になったってきいたけど、料理出来たのか陣さん」と聞いてくる。
「まあ、自分が食いたいもんだけは作れるぞ」
「そうなのか」
俺の返答を聞き、何かを考えているようだった松田。
「ちなみに今日はハンバーグだが食べてくか?」
「陣さんが良いなら食べてく」
ハンバーグの付け合わせにするブロッコリーは、食べやすい大きさに切ってから茹でておき、茹で上がったら冷ます。
玉ねぎをみじん切りにし、解凍したひき肉と混ぜ合わせ、塩コショウで味付けしていき、円形に形を整えるとフライパンで焼いていくが、フライパンに蓋をして蒸し焼きも行った。
表の面にも火が通ってきたところでひっくり返し、両面をしっかりと焼く。
完成したハンバーグに付け合わせのブロッコリーを添えて、皿に盛り、炊きたてのご飯も用意。
「デミグラスソースなんて洒落たものはないが、ケチャップならあるぞ」
「いや、まずはそのまま食べてみるわ。いただきます」
ハンバーグを食べ始めた松田は「塩加減が絶妙だな」と頷きながら、白飯と一緒にハンバーグを食べていた。
「美味かった。ご馳走様でした」
ハンバーグと白飯にブロッコリーを全部食べ終え、両手を合わせて言った松田。
「こんだけ美味い料理作れんなら自慢できるんじゃねぇかな陣さん」
そんなことを言ってきた松田に「たまに自炊してる程度だからな。自慢は無理だろ」と答えておく。
それから更に数日後、萩原と松田が教えたのか「陣さん料理出来るんだってな」と言い出した伊達。
「伊達も食ってくか?」
「ああ、頼むわ陣さん」
とりあえず冷凍庫には豚ロース肉が入っていたので、豚の生姜焼きを作ると決めて、肉の解凍から始める。
肉の解凍をしている間に、細切りにした大根と人参を出汁を入れた水で煮込み、沸騰して湯になったそれで煮込まれて野菜が柔らかくなったら火を止めて、味噌を溶かしながら投入し、大根と人参の味噌汁を作成。
解凍が完了した豚のロース肉には擦りおろした生姜と醤油に砂糖で味付けをして、フライパンで焼いていった。
擦りおろした生姜と醤油に砂糖で作ったタレを絡ませるように焼き、完成した豚の生姜焼き。
水洗いして切ったレタスとヘタを取って水で洗ったミニトマトを生姜焼きに添えて、皿に盛り、用意した白飯。
「ほら、出来たぞ」
「おお、美味そうだな。いただきます」
豚の生姜焼きを食べていった伊達は「生姜焼きが美味いな」と笑顔になり、味噌汁を飲んで「味噌汁も美味い。ホッとする味だ」と頷く。
豚の生姜焼きと味噌汁で白飯を大量に食べた伊達は、白飯のおかわりもして、腹一杯食べ、満腹になったようだ。
「ああ、美味かったな。ご馳走さん」
「白飯のおかわりをしたのは伊達が始めてだな」
「美味かったからな。飯が進んだ」
満足気に笑っていた伊達に食後のお茶を渡していると「そういえば陣さんが料理できるって知った諸伏と降谷も、気になってたみたいだぞ」と言ってきた伊達。
そんな伊達の言葉を聞き、これはもう5人全員に料理を作らないといけないパターンになりそうだな、と思った俺は食材を買い込んでおくことを決めた。
まあ、誰かの作った料理を食べたいと思う気持ちは、分からなくもない。