【ターン1】――健斗のターン
→[ドローフェイズ]
「俺の先攻だ、ドロー」
健斗 手札:5→6
→[スタンバイフェイズ]→[メインフェイズ1]
「《戦士ダイ・グレファー》を召喚だ」
逞しい肉体美を誇る戦士が、鋼の剣を高く掲げ現れた。
「そして永続魔法《連合軍》発動! この戦場に立つ戦士たちは、仲間の数だけ力を増すぜ!」
戦士ダイ・グレファー ATK:1700→1900
戦士ダイ・グレファー
【戦士族/通常】
ドラゴン族を操る才能を秘めた戦士。過去は謎に包まれている。
連合軍
①:自分フィールドの戦士族モンスターの攻撃力は、自分フィールドの戦士族・魔法使い族モンスターの数×200アップする。
(※テキストエラッタ)
→[エンドフェイズ]
「俺はこれでターンエンドだ」
日向 LP:4000、手札:5
①戦士ダイ・グレファー(ATK:1900)、②連合軍
健斗 LP:4000、手札:4
【ターン2】――日向のターン
→[ドローフェイズ]
「僕のターン」
日向 手札:5→6
→[スタンバイフェイズ]→[メインフェイズ1]
「僕はモンスターをセット、カードも1枚セットする」
→[エンドフェイズ]
「ターンエンドだ」
日向 LP:4000、手札:4
①戦士ダイ・グレファー(ATK:1900)、②連合軍
健斗 LP:4000、手札:4
【ターン3】――健斗のターン
→[ドローフェイズ]
「俺のターン」
健斗 手札: 4→5
→[スタンバイフェイズ]→[メインフェイズ1]
「いくぜ、《クィーンズ・ナイト》召喚だ」
クィーンズ・ナイト
【戦士族/通常】
しなやかな動きで敵を翻弄し、相手のスキを突いて素早い攻撃を繰り出す。
赤い鎧を身に纏った女の剣士が《戦士ダイ・グレファー》の横に並び立つ。
戦士ダイ・グレファー ATK:1900→2100
クィーンズ・ナイト ATK:1500→1900
→[バトルフェイズ]
「バトル! 《クィーンズ・ナイト》で裏守備モンスターに攻撃!」
《クィーンズ・ナイト》が剣を振り下ろし、セットモンスターを叩き割った。
裏守備モンスター▶︎巨大ネズミ
クイーンズ・ナイト ATK:1900 VS DEF:1450 巨大ネズミ
巨大ネズミ→戦闘破壊
「《巨大ネズミ》の効果発動するよ。デッキから攻撃力1500以下の地属性モンスターを攻撃表示で特殊召喚する。僕は《巨大ネズミ》を特殊召喚」
巨大ネズミ
【獣族/効果】
①:このカードが戦闘で破壊され墓地へ送られた時に発動できる。デッキから攻撃力1500以下の地属性モンスター1体を攻撃表示で特殊召喚する。
「同じモンスターを出してきたか。だが今度は攻撃表示だから戦闘ダメージが発生するぜ。《戦士ダイ・グレファー》で《巨大ネズミ》に攻撃!」
クイーンズ・ナイト ATK:2100 VS ATK:1400 巨大ネズミ
「くっ」
日向 LP:4000→3300
巨大ネズミ→戦闘破壊
「再び《巨大ネズミ》の効果発動。僕は《ドリーム・ピエロ》を特殊召喚」
ドリーム・ピエロ
【戦士族/効果】
①:このカードが攻撃表示から表側守備表示になる度、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動する。その相手モンスターを破壊する。
(※テキストエラッタ)
日向の場に赤と黄色の奇妙な衣装を纏い、青いマントを翻したピエロが跳ねるように出現した。顔に貼りついた笑みとともに、甲高い笑い声が健斗の鼓膜をくすぐる。日向もまた、そのモンスターに同調するかのように、くすくすと笑った。
「ふふ……無駄に攻撃してくれるから助かるよ」
「何⁉︎ どういうことだ?」
「まあ今にわかる。君のおかげで、僕の舞台がようやく整い始めたのさ」
→[メインフェイズ2]→[エンドフェイズ]
健斗がバトルフェイズを終了し、そのままエンドフェイズまで移行すると、日向がカードを発動した。
「まずは君のエンドフェイズに永続罠《悪夢の迷宮》を発動。このカードはお互いのエンドフェイズにターンプレイヤーの表側表示モンスターの表示形式を変更するカードだ。よって君のモンスターは全て守備表示になる」
戦士ダイ・グレファー 攻撃表示→守備表示
クイーンズ・ナイト 攻撃表示→守備表示
悪夢の迷宮
①:自分・相手ターンのエンドフェイズに発動する。ターンプレイヤーのフィールドの表側表示モンスターの表示形式を全て変更する。
(※テキストエラッタ)
「攻撃表示で出したモンスターは守備表示になっちまうのか……ターンエンドだ」
日向 LP:3300、手札:4
④ドリーム・ピエロ(ATK:1200)、⑤悪夢の迷宮
①戦士ダイ・グレファー(DEF:1600)、②クィーンズ・ナイト(DEF:1600)、③連合軍
健斗 LP:4000、手札:4
【ターン4】―― 日向のターン
→[ドローフェイズ]
「僕のターン」
日向 手札:4→5
→[スタンバイフェイズ]→[メインフェイズ1]
「まずは君のモンスターを片付けるところから始めようか。僕は《ブルブレーダー》を召喚」
大角を持つ戦士が、咆哮を上げてフィールドに現れた。
ブルブレーダー
【戦士族/効果】
①:このカードが相手モンスターと戦闘を行う攻撃宣言時に発動できる。その戦闘によって発生するお互いのプレイヤーへの戦闘ダメージは0になり、ダメージ計算後にその相手モンスターを破壊する。
→[バトルフェイズ]
「《ブルブレーダー》で《戦士ダイ・グレファー》を攻撃。そしてこの瞬間《ブルブレーダー》の効果発動! この戦闘でお互いが受ける戦闘ダメージを0にし、相手モンスターをダメージ計算後に破壊する」
ブルブレーダー ATK:1600 VS DEF:1600 戦士ダイ・グレファー
<ダメージ計算後>
戦士ダイ・グレファー→効果破壊
→[メインフェイズ2]
「僕はここで、2枚の永続魔法を発動する。まずは《ダブル・ディフェンダー》、続けて《
日向が《
ダブル・ディフェンダー
①:自分フィールド上に表側守備表示でモンスターが2体以上存在する場合、相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。その相手モンスター1体の攻撃を無効にする。この効果は1ターンに1度しか使用できない。
虚闇の門
①:自分フィールドに攻撃表示モンスターが存在しない場合、相手はバトルフェイズにモンスター1体でしか攻撃できない。
(オリカ)
バリアの展開が終わると、日向は唇を吊り上げ、静かに告げる。
「《
「でもお前のフィールドのモンスターは攻撃表示じゃ……」
「おいおい、忘れたのかい? 僕のフィールドにある永続罠を。僕はこのままエンドフェイズに移行する」
→[エンドフェイズ]
「そしてこの瞬間《悪夢の迷宮》の効果が発動。僕の2体のモンスターが守備表示になる」
ブルブレーダー 攻撃表示→守備表示
ドリーム・ピエロ 攻撃表示→守備表示
「さらに、《ドリーム・ピエロ》の効果発動!」
不気味な笑い声とともに、ピエロのマントが大きく広がる。その影が《クィーンズ・ナイト》を覆い、瞬く間にその姿をかき消した。
「君の《クィーンズ・ナイト》を破壊する」
クィーンズ・ナイト→効果破壊
「ターンエンドだ。これが戦術ってやつさ。君みたいにモンスターをただ召喚して攻撃しているだけで勝てるほど、デュエルは甘くないのさ」
日向 LP:3300、手札:2
②ブルブレーダー(DEF:1200)、③ドリーム・ピエロ(DEF:900)、④虚闇の門、⑤ダブル・ディフェンダー、⑥悪夢の迷宮
①連合軍
健斗 LP:4000、手札:4
【ターン5】――健斗のターン
→[ドローフェイズ]
「俺のターン」
健斗 手札: 4→5
→[スタンバイフェイズ]→[メインフェイズ1]
(くっ、まずいな……モンスターを召喚しても攻撃できず、ただ守備表示にされてしまう。ただ闇雲に攻めるだけじゃダメだ……。ここで冷静にならなきゃ、俺は勝てない!)
健斗は状況を把握しながら打開策を考える。
「《ならず者傭兵部隊》を召喚し、効果発動。このカードをリリースして《ブルブレーダー》を破壊する」
ブルブレーダー→効果破壊
ならず者傭兵部隊
【戦士族/効果】
①:このカードをリリースし、フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを破壊する。
「よし、これでお前のモンスターは1体だけになった。カードを1枚伏せて」
→[エンドフェイズ]
「ターンエンドだ」
日向 LP:3300、手札:2
②ドリーム・ピエロ(DEF:900)、③虚闇の門、④ダブル・ディフェンダー、⑤悪夢の迷宮
①連合軍
健斗 LP:4000、手札:3
【ターン6】――日向のターン
→[ドローフェイズ]
「僕のターン」
日向 手札:2→3
→[スタンバイフェイズ]→[メインフェイズ1]
「フフ……僕のモンスターが途切れることを期待したかい? だが残念、僕は《闇の住人 シャドウキラー》を召喚」
頭部が蓋骨で、手に斧を持った不気味なモンスターが現れた。
闇の住人 シャドウキラー
【悪魔族/効果】
①:相手フィールドのモンスターが守備表示モンスターのみの場合、このカードは相手に直接攻撃できる。
(※テキストエラッタ)
「このモンスターは相手フィールドに守備モンスターしかいない時、直接攻撃ができる。といっても、君のフィールドにモンスターがいないから、今は関係ないけどね。《ドリーム・ピエロ》を攻撃表示に変更する」
ドリーム・ピエロ 守備表示→攻撃表示
→[バトルフェイズ]
「《ドリーム・ピエロ》でプレイヤーに
《ドリーム・ピエロ》はバリアをすり抜け、健斗の元へ襲いかかる。
「罠発動、《トゥルース・リインフォース》。このカードはデッキからレベル2以下の戦士族モンスターを特殊召喚できる。俺は《
健斗が罠カードを発動し、フィールドに忍者モンスターが降り立った。
悪シノビ ATK:400→600
トゥルース・リインフォース
このカードを発動するターン、自分はバトルフェイズを行えない。
①:デッキからレベル2以下の戦士族モンスター1体を特殊召喚する。
(※テキストエラッタ)
悪シノビ
【戦士族/効果】
①: 攻撃表示のこのカードが攻撃対象に選択される度に発動する。自分は1枚ドローする。
(※テキストエラッタ)
「あえて攻撃表示で出してきたか。カードのドローが狙いだろうが……構わないさ、ダメージを受けてもらう。《ドリーム・ピエロ》で《
「《
健斗 手札: 3→4
ドリーム・ピエロ ATK:1200 VS ATK:600 悪シノビ
「くっ」
健斗 LP:4000→3400
悪シノビ→戦闘破壊
「《闇の住人 シャドウキラー》、プレイヤーに
闇の住人 シャドウキラー ATK:1400 → 健斗 LP:3400
「ぐわぁぁぁぁ」
健斗 LP:3400→2000
→[メインフェイズ2]→[エンドフェイズ]
「《悪夢の迷宮》より、僕のモンスターは全て守備表示になる」
闇の住人 シャドウキラー 攻撃表示→守備表示
ドリーム・ピエロ 攻撃表示→守備表示
「ターンエンドだ」
日向 LP:3300、手札:2
②闇の住人 シャドウキラー(DEF:200)、③ドリーム・ピエロ(DEF:900)、④虚闇の門、⑤ダブル・ディフェンダー、⑥悪夢の迷宮
①連合軍
健斗 LP:2000、手札:4
【ターン7】――健斗のターン
→[ドローフェイズ]
「俺のターン」
健斗 手札: 4→5
→[スタンバイフェイズ]→[メインフェイズ1]
健斗はドローしたカードを見て考える。
(このモンスターは本来守備表示で出すようなモンスターじゃない……だが、こいつの能力に賭けてみよう)
「モンスターをセット」
→[エンドフェイズ]
「ターンエンドだ」
日向 LP:3300、手札:2
②闇の住人 シャドウキラー(DEF:200)、③ドリーム・ピエロ(DEF:900)、④虚闇の門、⑤ダブル・ディフェンダー、⑥悪夢の迷宮
①連合軍
健斗 LP:2000、手札:4
【ターン8】――日向のターン
→[ドローフェイズ]
「僕のターン」
日向 手札:2→3
→[メインフェイズ1]
「さあ来い、日向。攻撃してみろ!」
健斗が日向をけしかけた。
「バカだね、君。”攻撃してみろ”と言われて素直に攻撃する奴がどこにいるんだ? 僕は2体のモンスターを攻撃表示に変更」
闇の住人 シャドウキラー 守備表示→攻撃表示
ドリーム・ピエロ 守備表示→攻撃表示
→[バトルフェイズ]
「行け《闇の住人 シャドウキラー》! プレイヤーに
「ぐわぁぁぁぁ」
健斗 LP:2000→600
「誰がそんな裏守備モンスター攻撃するかよ。差し詰めリバース効果のあるモンスターってとこだろ? 僕はバトルフェイズを終了する」
→[メインフェイズ2]
「僕はモンスターをセットしてエンドフェイズに移行する」
→[エンドフェイズ]
「そして、僕のモンスターは再び守備表示に」
闇の住人 シャドウキラー 攻撃表示→守備表示
ドリーム・ピエロ 攻撃表示→守備表示
「そして《ドリーム・ピエロ》の効果発動。君の裏守備モンスターを破壊する」
裏守備モンスター→効果破壊
「これで君のモンスターは効果も発動できずに墓地に送られた。どう足掻いても無駄なんだよ!」
「ヘヘ……残念ながら、そうも行かないぜ!」
「何⁉︎」
「お前が破壊したモンスターは《パワー・ブレイカー》。こいつはカードの効果で破壊された時も効果を発動するのさ。そしてその効果は、相手フィールドの表側表示の魔法・罠を破壊する! 俺が破壊するのは《
虚闇の門→破壊
パワー・ブレイカー
【戦士族/効果】
①:このカードが相手モンスターの攻撃、または相手の効果によって破壊され墓地へ送られた時、相手フィールドの表側表示の魔法・罠カード1枚を対象として発動する。そのカードを破壊する。
②:このカードは攻撃した場合、ダメージステップ終了時に守備表示になる。
(※テキストエラッタ)
《
「くっ、ふざけた真似を……僕はターンエンドだ」
日向 LP:3300、手札:2
②闇の住人 シャドウキラー(DEF:200)、③ドリーム・ピエロ(DEF:900)、④ダブル・ディフェンダー、⑤悪夢の迷宮
①連合軍
健斗 LP:600、手札:4
【ターン9】――健斗のターン
→[ドローフェイズ]
「俺のターン、ドロー!」
健斗 手札: 4→5
→[スタンバイフェイズ]→[メインフェイズ1]
「よし、ここから反撃開始だ!」
チャンス到来と言わんばかりに健斗の声に張りが出てきた。
「魔法カード《死者蘇生》を発動! 墓地から《クィーンズ・ナイト》を特殊召喚。さらに《キングス・ナイト》を召喚する。そして《キングス・ナイト》の効果により、デッキから《ジャックス・ナイト》を攻撃表示で特殊召喚する!」
キングス・ナイト
【戦士族/効果】
①:自分フィールドに「クィーンズ・ナイト」が存在し、このカードが召喚に成功した時に発動できる。デッキから「ジャックス・ナイト」1体を特殊召喚する。
ジャックス・ナイト
【戦士族/通常】
あらゆる剣術に精通した戦士。とても正義感が強く、弱き者を守るために闘っている。
《クィーンズ・ナイト》に引き続き、黄色の鎧を身にまとい、ヒゲを生やした《キングス・ナイト》、青色の鎧を身にまとい、若々しい《ジャックス・ナイト》の3体のモンスターが並び立った。
クィーンズ・ナイト ATK:1500→2100
キングス・ナイト ATK:1600→2200
ジャックス・ナイト ATK:1900→2500
「フィールドにモンスターが3体だと⁉︎」
「これで終わりじゃないぜ。装備魔法《ビッグバン・シュート》を《ジャックス・ナイト》に装備する。これで《ジャックス・ナイト》は守備表示モンスターを攻撃した時、貫通ダメージを与える力を得た」
ジャックス・ナイト ATK:2500→2900
ビッグバン・シュート
①:装備モンスターの攻撃力は400ポイントアップする。装備モンスターが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が超えていれば、その数値だけ相手に戦闘ダメージを与える。
②:このカードがフィールド上から離れた時、装備モンスターをゲームから除外する。
(※テキストエラッタ)
→[バトルフェイズ]
「バトルだ! 《クィーンズ・ナイト》で《ドリーム・ピエロ》に攻撃!」
「くっ……、《ダブル・ディフェンダー》の効果を発動。《クィーンズ・ナイト》の攻撃を無効にする」
日向は永続魔法の効果で《クィーンズ・ナイト》の攻撃を防いだ。
「そうさ、《ダブル・ディフェンダー》は表側守備モンスターが2体いないと効果を使えない。だから最初の攻撃を止めざるを得ない。よって次からは攻撃が通るぜ。《キングス・ナイト》で《ドリーム・ピエロ》に攻撃!」
キングス・ナイト ATK:2200 VS DEF:900 ドリーム・ピエロ
ドリーム・ピエロ→戦闘破壊
「《ジャックス・ナイト》で《闇の住人 シャドウキラー》に攻撃!」
ジャックス・ナイト ATK:2900 VS DEF:200 闇の住人 シャドウキラー
「うわぁぁーーー」
日向 LP:3300→600
闇の住人 シャドウキラー→戦闘破壊
→[メインフェイズ2]
「どうだ! これでライフは並んだぜ! 俺はカードを1枚伏せる」
→[エンドフェイズ]
クィーンズ・ナイト 攻撃表示→守備表示
キングス・ナイト 攻撃表示→守備表示
ジャックス・ナイト 攻撃表示→守備表示
「これで俺はターンエンド」
(俺が伏せたカードは《ホーリージャベリン》。これでまた
ホーリージャベリン
①:相手モンスターの攻撃宣言時に、その攻撃モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力分だけ自分のライフを回復する。
(※テキストエラッタ)
日向 LP:600、手札:2
⑥ダブル・ディフェンダー、⑦悪夢の迷宮
①クィーンズ・ナイト(DEF:1600)、②キングス・ナイト(DEF:1400)、③ジャックス・ナイト(DEF:1000)、④連合軍、⑤ビッグバン・シュート(→③)
健斗 LP:600、手札:1
【ターン10】――日向のターン
→[ドローフェイズ]
「僕のターン」
日向 手札:2→3
→[スタンバイフェイズ]→[メインフェイズ1]
日向はドローしたカードを見て、ニヤリと笑みを浮かべた。
「くくく……どうやら貫通能力を持ったモンスターを出したのは裏目だったようだよ、現代人君?」
「何⁉︎ どういうことだ? それに俺は大源寺健斗だ。堂々と名前間違えるなよな」
「あーゴメンゴメン、大源寺君。僕はセットモンスターを反転召喚する」
反転召喚▶︎竜宮之姫
「《
ジャックス・ナイト 守備表示→攻撃表示
竜宮之姫
【魔法使い族/スピリット/効果】
このカードは特殊召喚できない
①: このカードが召喚・リバースした時、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。その相手の表側表示モンスターの表示形式を変更する。
①: このカードが召喚・リバースしたターンのエンドフェイズに発動する。このカードを手札に戻す。
(※テキストエラッタ)
「攻撃力の最も高い《ジャックス・ナイト》を攻撃表示に変更だと⁉︎」
「そうさ。そして《
青紫色の衣を身に纏い、頭部の左右に円筒型の器具をつけた黒魔術師が姿を現した。
ミュータント・ハイブレイン
【魔法使い族/効果】
①: 相手フィールドにモンスターが2体以上存在する場合、このカードの攻撃宣言時に、相手フィールドの表側攻撃表示モンスター1体を対象として発動できる。その相手の表側攻撃表示モンスター1体のコントロールをバトルフェイズ終了時まで得る。対象のモンスターはこのターン直接攻撃できず、攻撃可能な場合、相手モンスター1体を攻撃対象として選び、ダメージ計算を行う。
「何だこのモンスターは⁉︎ 攻撃力0?」
健斗は日向の狙いが分からず、ただただ呆然とフィールドの状況を見ている。
→[バトルフェイズ]
「《ミュータント・ハイブレイン》で《ジャックス・ナイト》を攻撃!」
日向が攻撃宣言すると、《ミュータント・ハイブレイン》は《ジャックス・ナイト》に念波のようなものを飛ばしてきた。
「こいつは攻撃宣言時に効果を発動するのさ。そしてその効果は、相手モンスター1体のコントロールを得て、奪ったモンスターで戦闘を行うのさ。僕は《ジャックス・ナイト》のコントロールを得る」
ジャックス・ナイト コントロール:健斗→日向
「しまった! 《ジャックス・ナイト》が……」
《ジャックス・ナイト》を奪われたことに唖然とする健斗。
「もう遅いよ。こいつの効果は、コントロールを得て、その後ダメージ計算を行うまでが一連の処理なのさ。効果が処理されるまでは他のいかなる効果も発動できない、君のその伏せカードがどんなカードであってもな!」
日向は語気を強めて言い放った。
「……それってつまり⁉︎」
「そう、君の負けってことだよ。 アハハハハ……終わりだ! 《ジャックス・ナイト》で《キングス・ナイト》を攻撃! 貫通ダメージを受けるがいい!」
《ジャックス・ナイト》が《キングス・ナイト》に向かって斬りかかってくる。
「あわわわわわ……」
健斗は慌てふためき、手を顔の前に出し、身を守る体制を取った。──が直後、口角をあげて笑みを浮かべた。
ジャックス・ナイト ATK:2300 VS DEF:1400 キングス・ナイト
《ジャックス・ナイト》が《キングス・ナイト》に剣撃を放つと、その斬撃が《キングス・ナイト》で反射し、日向を襲う!
「なにぃーーーー‼︎」
「ぎゃぁぁぁぁーーーー!」
日向 LP:600→0
日向はダメージを受け、その場でひざまずく。
「バカな⁉︎ ダメージ計算を行うまで、いかなる効果も発動できないはず……大源寺、君は一体何をしたんだ?」
日向の問いに健斗が冷静に答える。
「俺は何もしてない。何のカードの効果も発動してないぜ」
「じゃあ、何故……?」
「《ビッグバン・シュート》のカードテキストをよく見てみな。守備力を攻撃力が超えていれば、その数値だけ相手に戦闘ダメージを与えるって書いてあるだろ?」
「ああ……」
「《ジャックス・ナイト》は奪われたが、《ビッグバン・シュート》をコントロールしてるのは俺だ。つまり
「そんなぁ……」
日向はガックリと肩を落とした。
「戦術を立てるのはごもっともなことだが、カードのテキストはちゃんと確認しないとな」
デュエル終了 勝者:大源寺健斗
午前11時30分頃。ヴェルデ大自然公園の中央南部。 大きな岩の上に腰を下ろした遊幾は、朝方に支給されたサンドウィッチを手に取り、簡素な食事を取っていた。
「……ふぅ。エリオットの奴、次はどう出るかな」
サンドウィッチをかじりながら、山吹から聞いた一件を振り返る。
エリオット・ヴェイン──その狡猾な立ち回りは一度見せられただけでも、容易に忘れられるものではなかった。
(同じ手はそう何度も使えないだろう。だがメダルの枚数では、今のところ彼が優位に立っているのは事実。もし自分がエリオットの立場ならどう動くか……)
遊幾は自然とそんな問いを胸に浮かべ、残りのサンドウィッチを嚙み締めた。
一方その頃。大自然公園の南南東。
木漏れ日の中を進むエリオット・ヴェインは、昨日チーム内で交わされた会話の内容を頭の中で反芻していた。
(アレン・クロフォードとは戦わない──)
それがチームとしての作戦だった。
(アレンは強い。おそらく受験生の中で最強だろう。だが、いくら強くともチーム・テンペストのメダルが手に入らなければ2次ラウンドには進めない。ククク……教えてやるよ、いくらデュエルが強くても、それがこのサバイバルを勝ち抜くことにはならないということを)
そしてエリオットはアレンを避けるためのクアドラウォッチの使い方もあらかじめ考え、チームのメンバーに伝えていた。
(戦わない時こそ、クアドラウォッチはスタンバイモードだ。そして周囲を警戒、観察する。逆に今のボクみたいに、対戦相手やチームの人間を探す時はセーフモードだ。この状態の方が警戒心が薄れているから隙ができやすい)
このように立ち回り、アレンをチームで封じ込める作戦のようだ。
(……まぁ、あの怪物に正面から挑む気はないさ)
小さく笑みを浮かべ、彼は作戦を次の段階に移そうと考えていた。
その時だった。 西の方角から声がかかる。
「おいそこのお前、エリオット・ヴェインだな?」
緑の木立の間を抜け、姿を現したのはカルロ・ジマーマンだった。
(……この男は確か、カルロ・ジマーマン!)
鋭い視線と闘志溢れる気配に、エリオットは思わず足を止める。
──探していたエリオットを見つけたカルロ。サバイバルは午後の戦いへ突入する──