遊戯王OS   作:ペント

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第23話「ライセンスを懸けた決闘」

第3デュエルが始まるまで、あと少し――。

 

試験会場の廊下を、一人の青年が歩き回っていた。

「係の人、どこにいるんだ……?」

健斗である。

 

第2デュエルを終えた健斗は、試験委員らしき係員を探して会場内を歩き回っていた。

 

ようやく一人の係員を見つけると、健斗は駆け寄った。

「すみません! ちょっと聞きたいことがあるんだけど!」

 

「はい。何でしょう?」

 

「第3デュエルを近くで観戦することってできないか?」

 

「観戦……ですか?」

 

「ああ。ここまで自分が戦い抜いてきた試験の、最後のデュエルなんだ。なのに、観戦する方法がこの小さなスマホの画面だけっていうのは、ちょっと寂しくてさ」

 

健斗がスマートフォンを掲げると、係員は少し考えるような表情を浮かべた。

 

「申し訳ありませんが、デュエル場には観戦用のスペースがありませんので、直接ご覧いただくことはできません」

 

「そうか……」

健斗が肩を落とす。

 

「ただ――」

 

「ただ?」

 

「実は先ほどリクエストがありましたので、1階の広間に観戦用の大型ビジョンを用意しています」

 

「本当か⁉︎」

健斗の顔が一気に明るくなる。

 

「はい。そちらでしたら、第3デュエルをご覧いただけます」

 

「ありがとう! 助かったぜ!」

健斗は係員に礼を言うと、すぐさまエレベーターへ向かって走り出した。

(……リクエスト?)

健斗はその言葉に引っかかりながらも1階へ向かう。

 

やがて広間へ到着すると、そこには大きなビジョンが設置されていた。

そして、その前には一人の男が立っている。

 

「やはり、お前も来たか」

 

「アレン!」

振り返ったアレンに、健斗は驚きの声を上げる。

 

「もちろんさ!」

健斗は笑顔で答えた。

(なるほど、そういうことか)

 

 

その頃――。

デュエル場では、二人のデュエリストが向かい合っていた。

 

八上遊幾。そして、エリオット・ヴェイン。

 

エリオットが口元に笑みを浮かべる。

「君が八上遊幾君か。まさか君とデュエルすることになるとは思わなかったよ。あのアレンに勝つなんてね……」

 

「褒め言葉として受け取っておくよ。――エリオット、お前のほうこそ健斗に勝つなんて、やるな」

 

「へぇ〜。その言い草、もしかして君の知り合い?」

エリオットが尋ねる。

 

「ああ。出身が同じなんだ。ただ、知り合ったのはつい最近だけどな」

 

「そうなんだ」

エリオットは興味深そうに遊幾を見る。

 

「まあ挨拶はこれくらいにして、早速始めようじゃないか」

 

「ああ!」

二人がそれぞれデュエルディスクを構える。

 

そして――。

「それでは、2次ラウンド第3デュエルを開始してください!」

審判が開始の合図を告げる。

 

試験会場の大型ビジョンに、その姿が映し出される。

「始まるぞ!」

広間では、健斗とアレンが画面を見つめていた。

 

そして星見の丘でも、結たちが固唾を呑んで見守っている。

「いよいよ最後のデュエルね」

結の言葉とともに、再び緊迫した空気が流れ始めた。

 

 

「レギュレーションカード、モダン・レギュレーション発動!」

「レギュレーションカード、モダン・レギュレーション発動!」

 

「……デュエル承認……デュエル承認……」

「デュエルタイプ、スタンダード・ゲームモード。READY」

 

「「デュエル!」」

 

エリオット・ヴェイン【B級(仮)】

チーム・テンペスト

LP : 8000

 

VS

八上遊幾【B級(仮)】

チーム・レドックス

LP : 8000

 

 

【ターン1】――エリオットのターン

→[ドローフェイズ]

「ボクの先攻だね。ドロー」

エリオット 手札:5→6

 

→[スタンバイフェイズ]→[メインフェイズ1]

「ボクは《エア・サーキュレーター》を召喚」

胴体に大型プロペラを備えたロボットが、回転音を響かせながら現れた。

 

エア・サーキュレーター

風属性 レベル3 ATK/0 DEF/600

【機械族/効果】

①:このカードが召喚した時に発動できる。自分は手札を2枚デッキに戻す。その後、自分は2枚ドローする。

②:このカードが破壊された場合に発動する。自分は1枚ドローする。

(※テキストエラッタ)

 

「効果発動。手札を2枚デッキに戻し、カードを2枚ドロー」

エリオット 手札:5→3→5

 

「カードを2枚伏せて」

 

→[エンドフェイズ]

「ターンエンド」

 

エリオット LP:8000、手札:3

①エア・サーキュレーター(ATK:0)

 
34
 
 
●
 
 
●
 
 
10

 
0
 
 
 
①
 
 
 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
0

 
8
 
 
 
 
 
 
 
35

遊幾 LP:8000、手札:4

 

【ターン2】――遊幾のターン

→[ドローフェイズ]

「俺のターン」

遊幾 手札:5→6

 

→[スタンバイフェイズ]→[メインフェイズ1]

「《エンシェント・ドラゴン》を召喚」

翼腕を持った淡黄色の神秘的な竜がくるりと回転しながら登場した。

 

エンシェント・ドラゴン

光属性 レベル4 ATK/1400 DEF/1300

【ドラゴン族/効果】

①:このカードが直接攻撃で相手に戦闘ダメージを与えた時に発動できる。このカードのレベルを1つ上げ、攻撃力を500アップする。

 

「おっと、罠を発動させてもらうよ。《粘着落とし穴》。《エンシェント・ドラゴン》の元々の攻撃力は半分にダウンだ」

《エンシェント・ドラゴン》の足元が崩れ、体が粘着質の液体に浸かった。

エンシェント・ドラゴン ATK:1400→700

 

粘着落とし穴

通常罠

①:相手がモンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚した時に発動できる。そのモンスターの元々の攻撃力は半分になる。

 

(攻撃力を下げるトラップ⁉︎)

 

→[バトルフェイズ]

「《エンシェント・ドラゴン》で《エア・サーキュレーター》に攻撃」

エンシェント・ドラゴン ATK:700 VS ATK:0 エア・サーキュレーター

エリオット LP:8000→7300

エア・サーキュレーター→戦闘破壊

 

「この瞬間、《エア・サーキュレーター》の効果発動。カードを1枚ドローする」

エリオット 手札:3→4

 

→[メインフェイズ1]

「俺はカードを1枚セットして」

 

→[エンドフェイズ]

「ターンエンドだ」

 

エリオット LP:7300、手札:4

 
33
 
 
 
 
●
 
 
10

 
2
 
 
 
 
 
 

 

 
 
 
 
①
 
 
 
 
0

 
8
 
 
 
●
 
 
 
 
34

①エンシェント・ドラゴン(ATK:700)

遊幾 LP:8000、手札:4

 

【ターン3】――エリオットのターン

→[ドローフェイズ]

「ボクのターン」

エリオット 手札: 4→5

 

→[スタンバイフェイズ]→[メインフェイズ1]

「ボクは《可変機獣 ガンナードラゴン》を召喚」

竜の首を持つ戦車型のモンスターが出現した。

 

可変機獣 ガンナードラゴン

闇属性 レベル7 ATK/2800 DEF/2000

【炎族/効果】

①:このカードはリリースなしで通常召喚できる。

②:このカードの①の方法で通常召喚したこのカードの元々の攻撃力・守備力は半分になる。

 

「このカードはリリースなしで召喚できるけど、攻撃力・守備力が半分になる」

可変機獣 ガンナードラゴン ATK:2800→1400 DEF:2000→1000

 

「さらに魔法カード《実力伯仲》を発動。この効果により、《可変機獣 ガンナードラゴン》と《エンシェント・ドラゴン》は効果が無効化され、戦闘では破壊されず、カードの効果を受けず、攻撃と表示形式の変更もできない」

可変機獣 ガンナードラゴン ATK:1400→2800 DEF:1000→2000

 

実力伯仲

通常魔法

①:自分及び相手フィールドの表側攻撃表示の効果モンスターを1体ずつ対象として発動できる。その2体のモンスターの効果を無効にする。その後、その2体のモンスターがフィールドに表側攻撃表示で存在する限り、それらのモンスターは戦闘では破壊されず、このカード以外のカードの効果を受けず、攻撃と表示形式の変更もできない。

(※テキストエラッタ)

 

 

「えっ、どういうこと? 攻撃しないの?」

結が不思議そうに口を開く。

 

「何か狙いがあるんだろう……さっきの罠カード、《粘着落とし穴》も普通はあまり使われないカードだ」

マックスが言葉を返した。

 

 

「どういうつもりだ……?」

遊幾もエリオットの奇妙な戦術に言葉を漏らす。

 

「くっくっく。教えてあげるよ。ボクはここで罠カード、《センサー万別》を発動!」

 

「《センサー万別》⁉︎」

 

「ああ。《センサー万別》がある限り、フィールドに同じ種族のモンスターは1体しか存在できない。これで君はドラゴン族モンスターを出すことができなくなったのさ」

 

「何だって⁉︎」

 

センサー万別

永続罠

①:このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、お互いのフィールドにそれぞれ1体しか同じ種族のモンスターは表側表示で存在できない(お互いのプレイヤーは自身のフィールドに同じ種族のモンスターが2体以上存在する場合には、同じ種族のモンスターが1体になるように墓地へ送らなければならない)。

 

→[エンドフェイズ]

「ボクはこれでターンエンドだ」

 

エリオット LP:7300、手札:3

②可変機獣 ガンナードラゴン(ATK:2800)、③センサー万別

 
32
 
 
 
 
③
 
 
10

 
3
 
 
 
②
 
 
 

 

 
 
 
 
①
 
 
 
 
0

 
8
 
 
 
●
 
 
 
 
34

①エンシェント・ドラゴン(ATK:700)

遊幾 LP:8000、手札:4

 

 

【ターン4】――遊幾のターン

→[ドローフェイズ]

「俺のターン」

遊幾 手札:4→5

 

→[スタンバイフェイズ]→[メインフェイズ1]

「俺はモンスターをセット、さらにカードを1枚セットする」

遊幾は静かに2枚のカードをセットした。

 

→[エンドフェイズ]

「ターンエンド」

 

エリオット LP:7300、手札:3

②可変機獣 ガンナードラゴン(ATK:2800)、③センサー万別

 
32
 
 
 
 
③
 
 
10

 
3
 
 
 
②
 
 
 

 

 
 
 
 
①
 
●
 
 
 
0

 
8
 
 
 
●
 
●
 
 
33

①エンシェント・ドラゴン(ATK:700)

遊幾 LP:8000、手札:3

 

【ターン5】――エリオットのターン

→[ドローフェイズ]

「ボクのターン」

エリオット 手札: 3→4

 

→[スタンバイフェイズ]→[メインフェイズ1]

「くっくっく。守りを固めても無駄さ。ボクは《星見鳥ラリス》を召喚」

白と橙色の体と翼を持った鳥獣族モンスターが舞い降りた。

 

星見鳥ラリス

風属性 レベル3 ATK/800 DEF/800

【鳥獣族/効果】

①:このカードが相手モンスターと戦闘を行うダメージステップの間、攻撃力がその相手モンスターのレベル×200アップする。

②:このカードが攻撃したダメージステップ終了時に発動する。このカードを除外する。次の自分ターンのバトルフェイズ開始時に、この効果で除外したこのカードを攻撃表示で自分フィールドに戻す。

(※テキストエラッタ)

 

→[バトルフェイズ]

「《星見鳥ラリス》で《エンシェント・ドラゴン》を攻撃!」

 

「《星見鳥ラリス》はダメージステップの間、攻撃力が戦闘を行う相手モンスターのレベル×200アップする」

星見鳥ラリス ATK:800→1600

 

「リバースカードオープン。《ガード・ブロック》。ダメージを0にしてカードを1枚ドローする」

遊幾 手札:3→4

 

ガード・ブロック

通常罠

①:相手ターンの戦闘ダメージ計算時に発動する事ができる。その戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは0になり、自分のデッキからカードを1枚ドローする。

 

星見鳥ラリス ATK:1600 VS ATK:700 エンシェント・ドラゴン

 

「おや? たった900のダメージを防ぐために罠カードを発動するのかい? ……あっ、そうか。狙いはドローのほうか!」

まるで遊幾の心情を読み取ったかのようにエリオットは雄弁に語る。

 

「《星見鳥ラリス》はダメージステップ終了時にゲームから除外される」

星見鳥ラリス→除外

 

→[メインフェイズ2]→[エンドフェイズ]

「まあいいさ。ゆったり行こうじゃないか。ターンエンド」

 

エリオット LP:7300、手札:3、除外:1

②可変機獣 ガンナードラゴン(ATK:2800)、③センサー万別

 
31
 
 
 
 
③
 
 
10

 
3
 
 
 
②
 
 
 

 

 
 
 
 
①
 
●
 
 
 
1

 
8
 
 
 
●
 
 
 
32

①エンシェント・ドラゴン(ATK:700)

遊幾 LP:8000、手札:4

 

 

大型ビジョンの前ではアレンと健斗が不可解な面持ちでデュエルを観戦していた。

 

「エリオットは《エンシェント・ドラゴン》をサンドバックにする戦法だな」

アレンが口を開いた。

 

「ああ。それは理解できてる。だが……」

健斗も言葉を返す。

 

「俺も感じているさ。このデュエル、何かおかしい……」

 

 

【ターン6】――遊幾のターン

→[ドローフェイズ]

「俺のターン」

遊幾 手札:4→5

 

遊幾がカードをドローすると、しばらく手札を見つめた。

するとエリオットが声をかける。

「どうやら手詰まってるみたいだね。打開するカードがないのかな?」

 

遊幾は緊張した面持ちで、黙って考え込む。 しばらくして、小さく息を吐いた。

 

→[スタンバイフェイズ]→[メインフェイズ1]→[エンドフェイズ]

「俺は……ターンエンドだ」

うつむいた状態で静かにエンド宣言をした。

 

エリオット LP:7300、手札:3、除外:1

②可変機獣 ガンナードラゴン(ATK:2800)、③センサー万別

 
31
 
 
 
 
③
 
 
10

 
3
 
 
 
②
 
 
 

 

 
 
 
 
①
 
●
 
 
 
1

 
8
 
 
 
●
 
 
 
31

①エンシェント・ドラゴン(ATK:700)

遊幾 LP:8000、手札:5

 

【ターン7】――エリオットのターン

→[ドローフェイズ]

「ボクのターン」

エリオット 手札: 3→4

 

→[スタンバイフェイズ]→[メインフェイズ1]

「どうやら打つてがないようだね。――ボクはさらに《ヘル・ドラゴン》を召喚!」

エリオットが勢いよくカードをデュエルディスクに叩きつけると、ダークグリーンのドラゴンがフィールドに降り立つ。

 

ヘル・ドラゴン

闇属性 レベル4 ATK/2000 DEF/0

【炎族/効果】

①:このカードが攻撃したターンのエンドフェイズに発動する。このカードを破壊する。

②:フィールドのこのカードが破壊され墓地へ送られた時、自分フィールドのモンスター1体をリリースして発動できる。このカードを墓地から特殊召喚する。

 

→[バトルフェイズ]

「バトルフェイズに入らせてもらおうか。この瞬間、ボクの《星見鳥ラリス》はフィールドに戻ってくる」

 

「《星見鳥ラリス》で《エンシェント・ドラゴン》を攻撃!」

 

「その攻撃も防がせてもらうぜ。罠発動、《重力解除》! フィールドの全てのモンスターの表示形式を変更する」

星見鳥ラリス 攻撃表示→守備表示

ヘル・ドラゴン 攻撃表示→守備表示

 

重力解除

通常罠

①:フィールドの全ての表側表示モンスターの表示形式を変更する。

 

「また攻撃を凌ぐ罠カードか……しぶといね。だけどいつまで持つかな?」

 

→[メインフェイズ2]→[エンドフェイズ]

「ボクはこれでターンエンドだ」

 

エリオット LP:7300、手札:3

②星見鳥ラリス(DEF:800)、③可変機獣 ガンナードラゴン(ATK:2800)、④ヘル・ドラゴン(DEF:0)、⑤センサー万別

 
30
 
 
 
 
⑤
 
 
10

 
3
 
 
②
 
③
 
④
 
 

 

 
 
 
 
①
 
●
 
 
 
2

 
8
 
 
 
 
 
 
31

①エンシェント・ドラゴン(ATK:700)

遊幾 LP:8000、手札:5

 

 

「ふぅ……。なんとか攻撃を凌いでいるけど、早く逆転のカードを引かないとまずいね」

タケルが安堵の息を吐きながらも、心配そうに画面を見つめる。

 

「遊幾兄ちゃん、ドラゴン族モンスターを出せなくて、困ってるのよね?」

メイが確認するように尋ねると、結も小さく頷いた。

「うん……。このままだと、どんどん追い詰められちゃう」

 

そんな二人の言葉を聞きながら、ゲンは画面をじっと見つめていた。

「でもさ……遊幾兄ちゃんのデッキって、そんなにドラゴン族ばかりだっけ?」

 

「「「あれ……?」」」

ゲンの一言に、結たち3人はハッと顔を見合わせた。

 

 

【ターン8】――遊幾のターン

→[ドローフェイズ]

「俺のターン、ドロー」

遊幾 手札:5→6

 

→[スタンバイフェイズ]→[メインフェイズ1]

「さて……今回は引けたのかい?」

軽い口調でエリオットが再び遊幾に問いかけた。

 

遊幾は一息ついて肩の力を抜いた。

「ふぅ……まあそれなりにな。それよりセットモンスターを破壊されないかとドキドキしたぜ」

 

「セットモンスター? 何を言っている?」

 

遊幾に自信あふれた表情が戻る。

「俺はこの局面を待ってたんだ。――俺はモンスターを反転召喚。現れろ、ツイン・ブレイカー!」

両腕に三つ刃の剣を装着した戦士が勢いよく飛び出した。

 

ツイン・ブレイカー

闇属性 レベル4 ATK/1600 DEF/1000

【戦士族/効果】

①:このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、もう1度だけ続けて攻撃する事ができる。

②:このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が超えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。

 

「なに⁉︎ ……戦士族モンスターだって⁉︎」

エリオットの顔が引きつる。

 

「さらに俺は《エンシェント・ドラゴン》をリリースし、《サイバネティック・マジシャン》をアドバンス召喚!」

続けて白き魔導士が遊幾のフィールドに降り立つ。

 

サイバネティック・マジシャン

光属性 レベル6 ATK/2400 DEF/1000

【魔法使い族/効果】

①:手札を1枚捨て、フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。ターン終了時まで、そのモンスターの攻撃力は2000になる。

(※テキストエラッタ)

 

「《エンシェント・ドラゴン》がフィールドからいなくなったことにより、《実力伯仲》の効果は切れる」

 

「そして装備魔法《ワンショット・ワンド》を《サイバネティック・マジシャン》に装備」

サイバネティック・マジシャン ATK:2400→3200

 

ワンショット・ワンド

装備魔法

魔法使い族モンスターにのみ装備可能。

①:装備モンスターの攻撃力は800ポイントアップする。また、装備モンスターが戦闘を行ったダメージ計算後、このカードを破壊してデッキからカードを1枚ドローできる。

 

(バカな……これは一体⁉︎)

エリオットはフィールドで起きていることを飲み込めず、驚きの表情で一歩引き下がる。

 

→[バトルフェイズ]

「バトル! 《サイバネティック・マジシャン》で《可変機獣 ガンナードラゴン》を攻撃!」

サイバネティック・マジシャン ATK:3200 VS ATK:2800 可変機獣 ガンナードラゴン

「くっ」

エリオット LP:7300→6900

可変機獣 ガンナードラゴン→戦闘破壊

 

「《ワンショット・ワンド》の効果発動。このカードを破壊し、カードをドローする」

遊幾 手札:4→5

サイバネティック・マジシャン ATK:3200→2400

 

「《ツイン・ブレイカー》で《星見鳥ラリス》を攻撃! 《ツイン・ブレイカー》は 守備表示モンスターを攻撃した時、貫通ダメージを与える!」

ツイン・ブレイカー ATK:1600 VS DEF:800 星見鳥ラリス

「ぐぅ……」

エリオット LP:6900→6100

星見鳥ラリス→戦闘破壊

 

「さらに《ツイン・ブレイカー》は守備表示モンスターを攻撃した場合、もう一度攻撃ができる! 《ツイン・ブレイカー》で《ヘル・ドラゴン》を攻撃!」

ツイン・ブレイカー ATK:1600 VS DEF:0 ヘル・ドラゴン

「ぐぁぁーーーー」

エリオット LP:6100→4500

ヘル・ドラゴン→戦闘破壊

 

→[メインフェイズ2]

「俺はカードを1枚セットして」

 

→[エンドフェイズ]

「ターンエンドだ」

 

エリオット LP:4500、手札:3

③センサー万別

 
30
 
 
 
 
③
 
 
10

 
6
 
 
 
 
 
 

 

 
 
 
 
①
 
②
 
 
 
4

 
8
 
 
 
 
●
 
 
29

①サイバネティック・マジシャン(ATK:2400)、②ツイン・ブレイカー(ATK:1600)

遊幾 LP:8000、手札:4

 

 

「そうか! こいつを狙ってたのか! ――やるじゃねぇか……あいつ!」

健斗は思わず声を上げた。遊幾の鮮やかな反撃に胸が躍る一方、同じ高みを目指す者として、その実力に悔しさも覚えていた。

 

「ふっ……さすがだな……」

アレンも小さくつぶやいた。

 

 

一方、星見の丘では子供たちの歓喜の声が上がる。

「「「やったー‼︎」」」

 

「相手の裏をかく戦術、さすがじゃな」

忠雄も感心していると、

 

「初挑戦の試験でここまでやってのけるとは。大したもんだ」

マックスも賞賛の言葉をこぼした。

 

 

【ターン9】――エリオットのターン

→[ドローフェイズ]

エリオットは自分のターンを迎えると突然顔に手を当て、声を出して笑い始めた。

「くっはっはっはっは……やってくれるね八上遊幾」

 

そして手を下ろし、遊幾を見て話し始める。

「確かに2次ラウンドではデッキを自由に変えられる。でも、これはあきらさまに作為的だね。――ボクは1次ラウンドの君の情報を元にドラゴン族主体のデッキの対策をしたんだけど……その裏をかいてくるとはねぇ……! ならばボクもこのデッキで全力で君を叩き潰さないとね!」

 

「ああ。望むところだ!」

遊幾もまっすぐ前を見据えて言葉を返す。

 

「ボクのターン」

エリオット 手札: 3→4

 

→[スタンバイフェイズ]→[メインフェイズ1]

「魔法カード《手札断殺》を発動。お互いに手札を2枚墓地へ送り、その後2枚ドローする」

 

手札断殺

速攻魔法

①:お互いのプレイヤーは手札を2枚墓地へ送る。その後、それぞれデッキから2枚ドローする。

 

エリオット 

儀式魔人プレサイダー→墓地

幻想魔術師・ノー・フェイス→墓地

手札: 1→3

 

遊幾 

→ミラクル・フリッパー

→プリズマン・レイ

手札: 2→4

 

「さらに《儀式の下準備》を発動。デッキから《イリュージョンの儀式》と《サクリファイス》を手札に加える」

 

儀式の下準備

通常魔法

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。

①:デッキから儀式魔法カード1枚を選び、さらにその儀式魔法カードにカード名が記された儀式モンスター1体を自分のデッキ・墓地から選ぶ。そのカード2枚を手札に加える。

(制限(リミット)グレード3)

 

「そして《イリュージョンの儀式》を発動。ボクはモンスターをリリースする代わりに墓地の《儀式魔人プレサイダー》を除外する!」

儀式魔法を発動した瞬間、黒いオーラを放つ魔法陣がエリオットのフィールドに出現した。

 

「万象を見つめし魔眼よ、捧げられし魂を喰らい、異形の力を呼び覚ませ!」

 

「儀式召喚‼︎」

 

「降臨せよ、レベル1。《サクリファイス》!」

黒く渦巻くオーラの中から一つ目の魔人が姿を現した。

 

イリュージョンの儀式

儀式魔法

①:レベルの合計が1以上になるように、自分の手札・フィールドのモンスターをリリースし、手札から「サクリファイス」を儀式召喚する。

(※テキストエラッタ)

 

サクリファイス

闇属性 レベル1 ATK/0 DEF/0

【魔法使い族/儀式/効果】

「イリュージョンの儀式」により降臨。

①:1ターンに1度、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。その相手モンスターを装備カード扱いとしてこのカードに装備する(1体のみ装備可能)。

②:このカードの攻撃力・守備力は、このカードの効果で装備したモンスターのそれぞれの数値になり、このカードが戦闘で破壊される場合、代わりに装備したそのモンスターを破壊する。

③:このカードの効果でモンスターを装備したこのカードの戦闘で自分が戦闘ダメージを受けた時、相手も同じ数値分の効果ダメージを受ける。

 

儀式魔人プレサイダー

闇属性 レベル4 ATK/1800 DEF/1600

【悪魔族/効果】

①:儀式召喚を行う場合、その儀式召喚に必要なレベル分のモンスター1体として、墓地のこのカードを除外できる。

②:このカードを儀式召喚に使用した儀式モンスターが戦闘でモンスターを破壊した時、その儀式モンスターのコントローラーは1枚ドローする。

(※テキストエラッタ)

 

「《サクリファイス》の効果発動。君の《サイバネティック・マジシャン》を吸収する!」

 

「何⁉︎」

《サクリファイス》の単眼が怪しく輝く。次の瞬間、《サイバネティック・マジシャン》の身体が光となり、その眼球へと吸い込まれていった。

 

「そして《サクリファイス》は吸収したモンスターの攻撃力を得る」

サクリファイス ATK:0→2400

 

→[バトルフェイズ]

「《サクリファイス》で《ツイン・ブレイカー》を攻撃!」

サクリファイス ATK:2400 VS DEF:1600 ツイン・ブレイカー

「くっ」

遊幾 LP:8000→7200

ツイン・ブレイカー→戦闘破壊

 

「さらに《儀式魔人プレサイダー》を使用した儀式モンスターが戦闘によってモンスターを破壊したことによって、カードをドローする」

エリオット 手札: 2→3

 

→[メインフェイズ2]→[エンドフェイズ]

「ボクはこれでターンエンドだ」

 

エリオット LP:4500、手札:3、除外:1

①サクリファイス(ATK:2400)、②サイバネティック・マジシャン(→①)、③センサー万別

 
24
 
 
 
②
 
③
 
 
10

 
10
 
 
 
①
 
 
 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
7

 
8
 
 
 
 
●
 
 
27

遊幾 LP:7200、手札:4

 

【ターン10】――遊幾のターン

→[ドローフェイズ]

「俺のターン」

遊幾 手札:4→5

 

→[スタンバイフェイズ]→[メインフェイズ1]

遊幾はデュエルディスクで相手のカードの情報を確認する。

 

その様子をエリオットも感じ取る。

(どうやら気づいたようだね。《サクリファイス》が破壊されれば墓地のノー・フェイスが復活する。そしてノー・フェイスが倒れれば《サクリファイス》が復活する。――そう簡単にボクのフィールドは崩せない)

 

幻想魔術師マジカルイリュージョニスト・ノー・フェイス

闇属性 レベル5 ATK/1200 DEF/2200

【魔法使い族/効果】

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

①:このカードが手札・墓地に存在し、自分フィールドの表側表示の、「アイズ・サクリファイス」融合モンスターまたは「サクリファイス」が戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。このカードを特殊召喚する。

②:このカードがフィールドから墓地へ送られた場合、自分の墓地の、「アイズ・サクリファイス」融合モンスターまたは「サクリファイス」1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。

 

「《サクリファイス》と《幻想魔術師・ノー・フェイス》、2体のモンスターのコンビネーションか……ならこっちもコンビネーションだ。――俺は《プリズマン・リフレクト》を召喚。そして効果発動。墓地から《プリズマン・レイ》を手札に加える」

 

プリズマン・リフレクト

光属性 レベル3 ATK/1000 DEF/1800

【岩石族/効果】

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

①: このカードが召喚した時に発動できる。自分の墓地の「プリズマン」モンスター1体を手札に加える。この効果で手札に加えたモンスターが通常モンスターだった場合、さらにそのモンスターを特殊召喚できる。

②:フィールドの表側表示のこのカードが光属性モンスターの効果の対象になった時に発動できる。自分の墓地のレベル3以下の光属性モンスターを効果を無効にして特殊召喚する。

(オリカ)

 

「さらに手札から《トゥインクリボー》の効果を《プリズマン・リフレクト》を対象に発動する。そしてこの瞬間、《プリズマン・リフレクト》の効果発動。このカードが光属性モンスターの効果の対象になった時、墓地からレベル3以下の光属性モンスターを効果を無効にして特殊召喚する。俺は《ミラクル・フリッパー》を攻撃表示で特殊召喚」

小柄な魔法使いが光とともに蘇った。

 

トゥインクリボー

光属性 レベル1 ATK/300 DEF/200

【悪魔族/効果】

①:自分・相手ターンに、このカードを手札から捨て、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードはターン終了時まで魔法・罠・モンスター効果以外の効果を受けない。

(オリカ)

 

ミラクル・フリッパー

光属性 レベル2 ATK/300 DEF/500

【魔法使い族/効果】

自分フィールドに「ミラクル・フリッパー」が存在する場合、このカードは召喚・特殊召喚・反転召喚できない。

①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手モンスターは他の表側表示モンスターを攻撃対象に選択できない。

②:このカードが戦闘で破壊されたバトルフェイズ終了時に発動する。このカードを墓地から相手フィールドに特殊召喚する。

③:このカードが魔法・罠カードの効果で破壊された場合、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動する。その相手モンスターを破壊する。

(※テキストエラッタ)

 

「なるほど、《プリズマン・リフレクト》と《トゥインクリボー》のコンビネーションか。でもそんな弱小モンスターを並べたところで、そもそも《サクリファイス》を倒すことすらできやしないじゃないか」

 

「まだ終わりじゃないぜ。さらにリバースカードオープン。《プリズム・キャンセラー》! このターン、『プリズマン』モンスターに、永続魔法及び永続罠カードの効果を無効にする効果を与える。これで《センサー万別》の効果は無効になる」

 

プリズム・キャンセラー

通常罠

①:自分フィールドの「プリズマン」モンスター1体を対象として発動できる。対象のモンスターは以下の効果を得る。対象のモンスターが通常モンスターだった場合、さらにそのモンスターの攻撃力・守備力はフィールドの永続魔法・永続罠カード1枚につき400アップする。

●このカードがモンスターゾーンに存在する限り、フィールドの永続魔法・永続罠カードの効果を無効にする。

(オリカ)

 

(……一体どうする気だ?)

 

→[バトルフェイズ]

「《ミラクル・フリッパー》で《サクリファイス》に攻撃!」

 

「おいおい、血迷ったのかい? 迎え撃て! 《サクリファイス》!」

ミラクル・フリッパー ATK:300 VS DEF:2400 サクリファイス

「うううっ……」

遊幾 LP:7200→5100

ミラクル・フリッパー→戦闘破壊

 

「俺はこれでバトルを終了する」

 

<<エンドステップ>>

「だがエンドステップに《ミラクル・フリッパー》の効果発動。このカードが戦闘で破壊された場合、このカードをお前のフィールドに特殊召喚する」

 

「ボクのフィールドに⁉︎」

 

「さらにこの瞬間、手札から速攻魔法《超獸の咆哮(デカネローグ)》を発動! 《プリズマン・リフレクト》と《サクリファイス》を破壊する!」

 

プリズマン・リフレクト→破壊

サクリファイス→破壊

 

ミラクル・フリッパー→特殊召喚(攻撃表示)

 

超獸の咆哮デカネローグ

速攻魔法

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。

①:自分フィールドのモンスター1体と相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。

 

「くっくっく。カードの効果で破壊しても同じことさ。――ボクの《サクリファイス》が破壊されたことにより、この瞬間、ボクの墓……」

流暢に話していたエリオットの表情が突然固まった。

 

「ああ。確かに《サクリファイス》が効果で破壊されても、ノー・フェイスの効果は発動できる。……だが今回はできないよな! 俺の《プリズマン・リフレクト》が破壊された瞬間、《センサー万別》の効果が復活。そして《ミラクル・フリッパー》はノー・フェイスと同じ魔法使い族だ!」

 

「く……ふざけた真似を……」

 

→[メインフェイズ2]

「俺はカードを1枚セットして」

 

→[エンドフェイズ]

「ターンエンドだ」

 

エリオット LP:4500、手札:3、除外:1

①ミラクル・フリッパー(ATK:300)、②センサー万別

 
24
 
 
 
 
②
 
 
10

 
11
 
 
 
①
 
 
 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
10

 
8
 
 
 
●
 
 
 
26

遊幾 LP:5100、手札:2

 

 

【ターン11】――エリオットのターン

→[ドローフェイズ]

「ボクのターン」

エリオット 手札: 3→4

 

→[スタンバイフェイズ]→[メインフェイズ1]

(《サクリファイス》とノー・フェイスの連携を1ターンで撃破してくるとは……さすがあのアレンを倒しただけはあるか。――だが焦る必要はない。その代償として奴はライフを大きく失った。ライフさえ逆転できれば、主導権を握ることもできる……)

 

→[バトルフェイズ]

「ボクは《ミラクル・フリッパー》でプレイヤーに直接攻撃(ダイレクトアタック)!」

ミラクル・フリッパー ATK:300 → 遊幾 LP:5100

遊幾 LP:5100→4800

 

→[メインフェイズ2]

(このモンスターを残しておくと、また何かと利用されかねないな……)

 

「ボクは魔法カード《生け贄人形(ドール)》を発動。《ミラクル・フリッパー》をリリースし、手札から《冥府の使者ゴーズ》を特殊召喚する」

冥府の使者ゴーズ→特殊召喚(攻撃表示)

 

生け贄人形ドール

通常魔法

①:自分フィールドのモンスター1体をリリースして発動できる。手札から通常召喚可能なレベル7のモンスター1体を特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはこのターン攻撃できない。

(※テキストエラッタ)

 

冥府の使者ゴーズ

闇属性 レベル7 ATK/2700 DEF/2500

【悪魔族/効果】

①:自分フィールド上にカードが存在しない場合、相手がコントロールするカードによってダメージを受けた時に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。

②:このカードの①の方法で特殊召喚した時、受けたダメージの種類により以下の効果を発動する。

●戦闘ダメージ:自分フィールド上に「冥府の使者カイエントークン」(天使族・光・星7・攻/守?)を1体特殊召喚する。このトークンの攻撃力・守備力は、この時受けた戦闘ダメージと同じ数値になる。

●カードの効果によるダメージ:受けたダメージと同じダメージを相手ライフに与える。

(※テキストエラッタ)

 

「さらにカードを1枚伏せて」

 

→[エンドフェイズ]

「ターンエンドだ」

 

エリオット LP:4500、手札:1、除外:1

①冥府の使者ゴーズ(ATK:2700)、②センサー万別

 
23
 
 
 
●
 
②
 
 
10

 
12
 
 
 
①
 
 
 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
11

 
8
 
 
 
●
 
 
 
26

遊幾 LP:4800、手札:2

 

【ターン12】――遊幾のターン

→[ドローフェイズ]

「俺のターン、ドロー」

遊幾 手札:2→3

 

→[スタンバイフェイズ]→[メインフェイズ1]

「俺は《プリズマン・レイ》を召喚。そして効果発動。手札から『プリズマン』モンスター1体を墓地へ送り、そのレベル×200、攻撃力をアップする。俺はレベル9の《プリズマン・オーバースペクトル》を墓地へ送り、攻撃力を1800アップする!」

プリズマン・レイ ATK:1400→3200

 

プリズマン・レイ

光属性 レベル3 ATK/1400 DEF/1200

【岩石族/効果】

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

①: このカードが召喚した時に発動できる。手札の「プリズマン」モンスター1体を墓地ヘ送り、ターン終了時までこのカードの攻撃力を墓地に送ったモンスターのレベル×200アップする。この効果で墓地に送ったモンスターが通常モンスターだった場合、このターン、自分は通常召喚に加えて1度だけ、自分メインフェイズに「プリズマン」モンスターを召喚できる。

②:フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターは光属性になる。

(オリカ)

 

プリズマン・オーバースペクトル

光属性 レベル9 ATK/3200 DEF/3500

【岩石族/特殊召喚/効果】

このカードは通常召喚できない。自分のフィールド・墓地から、「プリズマン・レイ」「プリズマン・リフレクト」「プリズマン・ディフューズ」を1体ずつ除外した場合に特殊召喚できる。

①: このカードが特殊召喚した時に発動できる。フィールドのレベル3以下の光属性モンスターを全てデッキに戻す。その後、この効果でデッキに戻ったモンスター1体につき1枚カードをドローし、デッキに戻った通常モンスター1体につき500ダメージを相手に与える。

②:このカードが破壊された場合、自分の除外状態の「プリズマン・レイ」「プリズマン・リフレクト」「プリズマン・ディフューズ」を1体ずつ対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。

(オリカ)

 

→[バトルフェイズ]

「《プリズマン・レイ》で《冥府の使者ゴーズ》を攻撃」

プリズマン・レイ ATK:3200 VS ATK:2700 冥府の使者ゴーズ

「ぐっ……」

エリオット LP:4500→4000

冥府の使者ゴーズ→戦闘破壊

 

→[メインフェイズ2]→[エンドフェイズ]

「ターンエンド」

 

プリズマン・レイ ATK:3200→1400

 

エリオット LP:4000、手札:1、除外:1

②センサー万別

 
23
 
 
 
●
 
②
 
 
10

 
13
 
 
 
 
 
 

 

 
 
 
 
①
 
 
 
 
12

 
8
 
 
 
●
 
 
 
25

①プリズマン・レイ(ATK:1400)

遊幾 LP:4800、手札:1

 

【ターン13】――エリオットのターン

→[ドローフェイズ]

「ボクのターン」

エリオット 手札: 1→2

 

→[スタンバイフェイズ]→[メインフェイズ1]

エリオットはドローしたカードを見て笑みを浮かべた。

「くっくっく。いいカードを引いたね。――遊幾、君は詰めが甘かったようだ。ボクを出し抜くなら徹底的にやるべきだったね」

 

「どういうことだ?」

 

「ドラゴン族モンスターはデッキに入れるべきじゃなかったってことさ。だけど、まずはこのカードからだ。魔法カード《シャッフル・リボーン》発動。墓地から《可変機獣 ガンナードラゴン》を攻撃表示で特殊召喚」

機械の竜が光の中から復活する。

 

シャッフル・リボーン

通常魔法

このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。

①:自分フィールドにモンスターが存在しない場合、自分の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、エンドフェイズに除外される。

②:墓地のこのカードを除外し、自分フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを持ち主のデッキに戻してシャッフルし、その後自分はデッキから1枚ドローする。このターンのエンドフェイズに、自分の手札を1枚除外する。

 

「そして《ウィクトーリア》を召喚!」

四つ首の金色の竜と、黄金の翼を携えた女神が降臨した。

 

「このモンスターは君の墓地に眠るドラゴン族モンスターを特殊召喚する効果があるのさ」

 

「何だって!」

 

ウィクトーリア

光属性 レベル4 ATK/1800 DEF/1500

【天使族/効果】

①:1ターンに1度、相手の墓地のドラゴン族モンスター1体を対象として発動できる。そのドラゴン族モンスターを自分フィールドに特殊召喚する。

②:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手モンスターは他の天使族モンスターを攻撃対象に選択できない。

(※テキストエラッタ)

 

「ボクは《ウィクトーリア》の効果で、君の墓地の《エンシェント・ドラゴン》を攻撃表示で特殊召喚だ!」

エリオットのフィールドに3体のモンスターが並び立つ

 

→[バトルフェイズ]

「一気呵成に行かせてもらうよ! まずは《可変機獣 ガンナードラゴン》で《プリズマン・レイ》を攻撃!」

 

「そうはさせない! リバースカードオープン、《連壁のバリア -デュアル・フォース-》! 相手モンスターの攻撃を無効にし、攻撃モンスターの攻撃力分、相手フィールドの攻撃表示モンスターの攻撃力をダウンさせる」

 

「おーっと、またまた攻撃を防ぐ罠か。でも残念。そうは行かないね! 罠発動《魔宮の賄賂》! デュアル・フォースの発動を無効にし、破壊する!」

 

「何⁉︎」

 

「ただし君はカードを1枚ドローするけどね」

遊幾 手札: 1→2

 

連壁のバリア -デュアル・フォース-

通常罠

①:相手モンスターの攻撃宣言時に、その攻撃モンスター1体を対象として発動できる。その攻撃を無効にし、相手フィールドの全ての攻撃表示モンスターの攻撃力は、その攻撃モンスターの攻撃力分ダウンする。

②:魔法&罠ゾーンのこのカードが墓地に送られた時に発動できる。ターンプレイヤーのフィールドの攻撃力0以外の攻撃表示モンスターを全てデッキに戻す。

(オリカ、制限リミットグレード3)

 

魔宮の賄賂

カウンター罠

①:相手が魔法・罠カードを発動した時に発動できる。その発動を無効にし破壊する。相手は1枚ドローする。

 

この攻防を見ていた健斗が声を上げる。

「無駄無駄ー! デュアル・フォースはフィールドで効果を無効にされても、墓地でも効果が発動する二重の罠さ!」

 

するとアレンが冷静な口調で言葉を返す。

「効果を無効にされたのであればな……」

 

「えっ、どういう意味だよ……」

 

「《魔宮の賄賂》は魔法・罠カードの発動を無効にするカードだ。そして、発動を無効にされた魔法・罠カードはフィールドから墓地へ送られたことにはならない」

 

「てことは……」

 

「デュアル・フォースの②の効果は発動できない」

 

 

可変機獣 ガンナードラゴン ATK:2800 VS DEF:1400 プリズマン・レイ

「ぐあぁぁーー」

遊幾 LP:4800→3400

プリズマン・レイ→戦闘破壊

 

「続けて《ウィクトーリア》、《エンシェント・ドラゴン》で直接攻撃(ダイレクトアタック)!」

ウィクトーリア & エンシェント・ドラゴン ATK:1800 & ATK:1400→ 遊幾 LP:3400

「うわぁぁーーーー!」

遊幾 LP:3400→1600→200

 

──ライフを大幅に削られ、窮地に追い込まれた遊幾。B級ライセンスを懸けたデュエルの行方は──

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