船上での遊幾と健斗のデュエルが始まった。
【ターン1】——遊幾のターン
(昨日組んだ魔法使い族中心のデッキ。こんなに早く試せるなんてな……)
遊幾は心が弾み、口元がややゆるむ。
→[ドローフェイズ]
「いくぜ、俺のターン」
遊幾 手札:5→6
→[スタンバイフェイズ]→[メインフェイズ1]
「《ホーリー・ドール》を召喚」
ホーリー・ドール
【魔法使い族/通常】
聖なる力を操る人形。闇での攻撃は強力だ。
「カードを1枚セットして」
→[エンドフェイズ]
「ターンエンド」
健斗 LP:4000、手札:5
①ホーリー・ドール(ATK:1600)
遊幾 LP:4000、手札:4
【ターン2】――健斗のターン
→[ドローフェイズ]
「じゃあ、こっちも行くぜ! ドロー」
健斗 手札:5→6
→[スタンバイフェイズ]→[メインフェイズ1]
「《切り込み隊長》を召喚だ。そして《切り込み隊長》の効果発動。手札から《切り込み隊長》を攻撃表示で特殊召喚する」
切り込み隊長
【戦士族/効果】
①:このカードが召喚した時に発動できる。手札からレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚する。
②:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手は他の戦士族モンスターを攻撃対象に選択できない。
(※テキストエラッタ)
「これは‼︎」
《切り込み隊長》が2体並んだことに遊幾が反応した。
「そうさ。これが《切り込み隊長》ロックだ。これで俺のモンスターは相手から攻撃されない」
健斗が言葉を返した。
「さらに永続魔法《強者の苦痛》を発動。この効果により相手フィールドのモンスターはそのレベル×100ポイント攻撃力がダウンする」
強者の苦痛
①:相手フィールドのモンスターの攻撃力は、そのモンスターのレベル×100ダウンする。
ホーリー・ドール ATK:1600→1200
→[エンドフェイズ]
「ターンエンド」
(攻撃力が並んだが、さすがに攻撃はしてこないか……)
健斗 LP:4000、手札:3
②,③切り込み隊長(ATK:1200)、④強者の苦痛
①ホーリー・ドール(ATK:1200)
遊幾 LP:4000、手札:4
【ターン3】――遊幾のターン
→[ドローフェイズ]
「俺のターン、ドロー」
遊幾 手札: 4→5
新たに引いたカードに一瞬だけ目を落とし、遊幾はすぐに顔を上げて言った。
「今の状況じゃ、《切り込み隊長》には攻撃できない。でも、やれることはある」
「なに⁉︎」
フィールドに集中していた健斗が、驚いたように顔を上げて遊幾を見つめた。
→[スタンバイフェイズ]→[メインフェイズ1]
「俺は《連弾の魔術師》を召喚」
連弾の魔術師
【魔法使い族/効果】
①:このカードがフィールドに表側表示で存在する限り、自分が通常魔法を発動する度に、相手に400ダメージを与える。
(※テキストエラッタ)
連弾の魔術師 ATK:1600→1200
「そして魔法カード《クロス・アタック》を発動。このカードは同じ攻撃力のモンスターが2体いる場合に発動でき、そのうち1体をこのターン、直接攻撃可能にすることができる」
クロス・アタック
①:自分フィールドに表側攻撃表示で存在する、同じ攻撃力を持つモンスター2体を対象して発動する。このターン、対象モンスター1体は相手プレイヤーに直接攻撃する事ができる。もう1体のモンスターは攻撃する事ができない。
(※テキストエラッタ)
「俺は《ホーリー・ドール》を直接攻撃可能にする」
「さらにこの瞬間、《連弾の魔術師》の効果により400ポイントのダメージを相手に与える」
健斗 LP:4000→3600
→[バトルフェイズ]
「バトルだ。《ホーリー・ドール》で
ホーリー・ドール ATK:1200 → 健斗 LP:3600
「ぐっ」
健斗 LP:3600→2400
「確かに、ダメージが発生するのはモンスター同士のバトルだけじゃない。効果ダメージや直接攻撃といった手があるな」
健斗が納得した様子で口を開いた。
→[メインフェイズ2]→[エンドフェイズ]
「俺はこれでターンエンドだ」
健斗 LP:2400、手札:3
③,④切り込み隊長(ATK:1200)、⑤強者の苦痛
①ホーリー・ドール(ATK:1200)、②連弾の魔術師(ATK:1200)
遊幾 LP:4000、手札:3
【ターン4】――健斗のターン
→[ドローフェイズ]
「いくぜ、俺のターン」
健斗 手札:3→4
→[スタンバイフェイズ]→[メインフェイズ1]
「ここから反撃開始だぜ。俺は《戦士ダイ・グレファー》を召喚」
「さらに永続魔法《連合軍》を発動。フィールドの戦士族モンスターの攻撃力をアップだ!」
戦士ダイ・グレファー
【戦士族/通常】
ドラゴン族を操る才能を秘めた戦士。過去は謎に包まれている。
連合軍
①:自分フィールドの戦士族モンスターの攻撃力は、自分フィールドの戦士族・魔法使い族モンスターの数×200ポイントアップする。
(※テキストエラッタ)
切り込み隊長 ATK:1200→1800
切り込み隊長 ATK:1200→1800
戦士ダイ・グレファー ATK:1700→2300
→[バトルフェイズ]
「これで攻撃力が大幅にお前のモンスターを上回ったぜ。《戦士ダイ・グレファー》で《連弾の魔術師》を攻撃」
戦士ダイ・グレファー ATK:2300 VS ATK:1200 連弾の魔術師
「うっ」
遊幾 LP:4000→2900
連弾の魔術師→戦闘破壊
「続けて、《切り込み隊長》で《ホーリー・ドール》を攻撃」
<ダメージ計算前>
「この瞬間を待ってたぜ。速攻魔法《武装再生》発動! ホーリードールの攻撃力を800アップする!」
立て続けに攻撃宣言した健斗に対して、遊幾が速攻魔法で応戦した。
武装再生
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:以下の効果から1つを選択して発動できる。
●自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで800アップする。
●自分または相手の墓地の装備魔法カード1枚を対象として発動できる。そのカードを自分フィールドにセットするか、そのカードを装備可能な自分フィールドのモンスター1体に装備する。
ホーリー・ドール ATK:1200→2000
「しまった!」
思わず健斗が声をあげる。
切り込み隊長 ATK:1800 VS ATK:2000 ホーリー・ドール
健斗 LP:2400→2200
切り込み隊長→戦闘破壊
切り込み隊長 ATK:1800→1600
戦士ダイ・グレファー ATK:2300→2100
「これで《切り込み隊長》ロックは崩れたぜ!」
遊幾がしてやったりの顔で言い放った。
→[メインフェイズ2]→[エンドフェイズ]
「くっ、うまいな。俺はこれでターンエンドだ」
ホーリー・ドール ATK:2000→1200
健斗 LP:2200、手札:2
②戦士ダイ・グレファー(ATK:2100)、③切り込み隊長(ATK:1600)、④強者の苦痛、⑤連合軍
①ホーリー・ドール(ATK:1200)
遊幾 LP:2900、手札:3
【ターン5】――遊幾のターン
→[ドローフェイズ]
「俺のターン、ドロー」
遊幾 手札: 3→4
→[スタンバイフェイズ]→[メインフェイズ1]
(相手の陣形は崩せたが、依然パワーで負けている。ここは一旦ディフェンスに徹しよう)
「《ホーリー・ドール》を守備表示に変更する」
「さらに装備魔法《明鏡止水の心》を発動し、《ホーリー・ドール》に装備する」
明鏡止水の心
①:装備モンスターは、戦闘及び装備モンスターを対象とするカードの効果では破壊されない。
①:装備モンスターの攻撃力が1300以上の場合、このカードを破壊する。
(※テキストエラッタ)
「《明鏡止水の心》は攻撃力1300未満のモンスターに装備でき、戦闘と対象を取る効果による破壊から守るカードだ」
遊幾が説明すると、健斗は苦い顔をした。
(くっ、《強者の苦痛》の効果を逆手に取られたか……)
「さらにカードを1枚セットして」
→[エンドフェイズ]
「ターンエンドだ」
健斗 LP:2200、手札:2
③戦士ダイ・グレファー(ATK:2100)、④切り込み隊長(ATK:1600)、⑤強者の苦痛、⑥連合軍
①ホーリー・ドール(DEF:1000)、②明鏡止水の心(→①)
遊幾 LP:2900、手札:2
【ターン6】――健斗のターン
→[ドローフェイズ]
「俺のターン、ドローだ」
健斗 手札:2→3
→[スタンバイフェイズ]→[メインフェイズ1]
「遊幾、どうやら今度は俺がお前のディフェンスを破る番だな」
「ああ、来い!」
「《ホーリー・ドール》を守備表示にしたことが致命傷になるぜ。俺は手札から装備魔法《ビッグバン・シュート》を発動する!」
「このカードはモンスターに貫通ダメージ能力を付与するカードだ。《戦士ダイ・グレファー》に装備する」
ビッグバン・シュート
①:装備モンスターの攻撃力は400ポイントアップする。装備モンスターが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が超えていれば、その数値だけ相手に戦闘ダメージを与える。
②:このカードがフィールド上から離れた時、装備モンスターをゲームから除外する。
(※テキストエラッタ)
戦士ダイ・グレファー ATK:2100→2500
「何⁉︎ そっちにか!」
遊幾は少し驚いた顔で声を発した。
「え? どういうことだ?」
すかさず健斗がそれに反応した。
「いや、《ホーリー・ドール》に装備させるのかと思ったんだ」
「……あっ! そうか!」
遊幾の指摘に、健斗が気づき、声を上げた。そして、再び遊幾が説明を始める。
「《明鏡止水の心》は装備モンスターの攻撃力が1300以上になると破壊されるのさ。まあ、俺の説明が良くなかったかもな。だがこの先、相手が正しくカードの説明をしてくれるとは限らないから、カードのテキストはちゃんと確認しておいた方がいいぜ」
「ああ、そうだな。忠告ありがとうな。だが、これでもお前に戦闘ダメージを与えられるようにはなった」
→[バトルフェイズ]
「《戦士ダイ・グレファー》で《ホーリー・ドール》を攻撃だ」
<ダメージ計算時>
「いや、どちらにしろダメージを受けるつもりはないぜ。罠カード《ガード・ブロック》を発動!」
「戦闘ダメージを0にして、デッキから1枚ドローする」
《戦士ダイ・グレファー》の攻撃に遊幾も罠カードで対応した。
ガード・ブロック
①:相手ターンの戦闘ダメージ計算時に発動する事ができる。その戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは0になり、自分のデッキからカードを1枚ドローする。
遊幾 手札: 2→3
戦士ダイ・グレファー ATK:2500 VS DEF:1000 ホーリー・ドール
→[メインフェイズ2]
「鉄壁だな……守る時は徹底的にってことか。ならこっちも用心しないとな」
「カードを2枚伏せる」
→[エンドフェイズ]
「これでターンエンドだ」
健斗 LP:2200、手札:0
③戦士ダイ・グレファー(ATK:2500)、④切り込み隊長(ATK:1600)、⑤ビッグバン・シュート(→③)、⑥強者の苦痛、⑦連合軍
①ホーリー・ドール(ATK:1200)、②明鏡止水の心(→①)
遊幾 LP:2900、手札:3
【ターン7】――遊幾のターン
→[ドローフェイズ]
「俺のターン」
遊幾 手札: 3→4
→[スタンバイフェイズ]→[メインフェイズ1]
(さっきのターンは凌いだけど、反撃しなければライフを削られてしまう)
「俺は《
魔導獣 ケルベロス
【魔法使い族/効果】
①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分または相手が魔法カードを発動する度に、このカードに魔力カウンターを1つ置く。
②:このカードの攻撃力は、このカードの魔力カウンターの数×500アップする。
③:このカードが戦闘を行ったバトルフェイズ終了時にこのカードの魔力カウンターは全て取り除かれる。
魔導獣 ケルベロス ATK:1400→1000
「《
「そして《闇の誘惑》を発動。デッキからカードを2枚ドローし、手札の《闇・道化師のサギー》を除外する」
闇の誘惑
①:自分は2枚ドローする。その後、手札に闇属性モンスターが存在する場合、その内の1体を選んで除外する。存在しない場合、自分の手札を全て墓地へ送る。
(制限グレード3)
魔導獣 ケルベロス 魔力カウンター:0→1
魔導獣 ケルベロス ATK:1000→1500
(よし、これなら相手のモンスターを突破できる。だが健斗の場には伏せカードが2枚。ならば……)
遊幾は慎重に頭の中で戦略を練る。
「《ホーリー・ドール》を再び攻撃表示に変更」
「そして《マジシャンズ・クロス》を発動。この効果により《
マジシャンズ・クロス
①:自分フィールドに攻撃表示の魔法使い族モンスターが2体以上存在する場合、その内の1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで3000になる。このカードの発動後、ターン終了時までそのモンスター以外の魔法使い族モンスターは攻撃できない。
魔導獣 ケルベロス 魔力カウンター:1→2
魔導獣 ケルベロス ATK:1500→3000
「さらに《トランスターン》を発動。《ホーリー・ドール》を墓地に送り、デッキから《
トランスターン
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:自分フィールドの表側表示モンスター1体を墓地へ送って発動できる。種族・属性が墓地のそのモンスターと同じでレベルが1つ高いモンスター1体をデッキから特殊召喚する。
聖なる解呪師
【魔法使い族/効果】
①:1ターンに1度、フィールドの表側表示の魔法カード1枚を対象として発動できる。フィールドの魔力カウンターを1つ取り除き、対象の表側表示のカードを持ち主の手札に戻す。
魔導獣 ケルベロス 魔力カウンター:2→3
「《
魔導獣 ケルベロス 魔力カウンター:3→2
「《ビッグバン・シュート》の効果により、《戦士ダイ・グレファー》は除外される」
健斗が苦い顔をしながら《戦士ダイ・グレファー》をデュエルディスクから取り除いた。
戦士ダイ・グレファー→除外
切り込み隊長 ATK:1600→1400
「おい、だがちょっと待ってくれよ!」
ここで健斗が不思議そうな顔をして遊幾に声をかけた。
「ん? どうかした?」
「いや、その……さっきから《
「ああ! これは《マジシャンズ・クロス》の効果が適用されたためさ」
「んん? どういうことだ?」
「《
「そうだったのか! だから《強者の苦痛》の影響も受けてないのか」
「ああ、そういうこと。じゃあ、デュエル続けるよ」
「おう! OKだぜ」
→[バトルフェイズ]
「バトルフェイズに入り、《
遊幾の攻撃宣言に今度は健斗が考えた。
(この攻撃を受けてもライフは残る。だけど、効果ダメージや、直接攻撃に耐えられる分は残しておきたい……)
「速攻魔法《収縮》発動。《
健斗は考えた結果、速攻魔法を発動した。
収縮
①:フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの元々の攻撃力はターン終了時まで半分になる。
魔導獣 ケルベロス 魔力カウンター:2→3
魔導獣 ケルベロス ATK:3000→700→1800
魔導獣 ケルベロス ATK:1800 VS ATK:1400 切り込み隊長
健斗 LP:2200→1800
切り込み隊長→戦闘破壊
「だが遊幾、さっき《ビッグバン・シュート》を手札に戻してくれたおかげでこのカードを発動できるぜ。罠カード《命の綱》。手札を全て捨て、切り込み隊長を攻撃力800アップさせて復活だ!」
命の綱
①:自分のモンスターが戦闘によって墓地に送られた場合、手札を全て捨て、そのモンスターを対象として発動する。そのモンスターの攻撃力を800アップさせて、自分フィールドに特殊召喚する。
(※テキストエラッタ)
切り込み隊長 ATK:1200→2000→2200
魔導獣 ケルベロス 魔力カウンター:3→0
魔導獣 ケルベロス ATK:1800→300
「さすがだな。モンスターを途切れさせないとは」
遊幾が健斗の戦い方を称える。
ただ一方の健斗は難しそうな顔をする。
「ああ、そいつはありがとな。だけどもう一回聞いていいか?」
「今度はなんだ?」
「また《
「確かに、ここも計算がややこしいところだな。《収縮》は攻撃力を半分にするのではなく、元々の攻撃力を半分にするのさ」
健斗の疑問に対して遊幾が説明を始めた。
「元々の攻撃力を変更する効果が適用された場合、まず、元々の攻撃力を変更した後に、永続的な増減分を計算するんだ」
「それってつまり、《マジシャンズ・クロス》によるステータスの変更は計算には含まれなくなるってことか?」
「ああ。そういうことになる」
「ありがとう。また勉強になったぜ」
「おう、いつでも聞いてくれ。これで俺のバトルフェイズを終了する」
→[メインフェイズ2]
「カードを1枚セット」
→[エンドフェイズ]
「これでターンエンドだ」
魔導獣 ケルベロス ATK:300→1000
健斗 LP:1800、手札:0、除外:1
③切り込み隊長(ATK:2200)、④強者の苦痛、⑤連合軍
①聖なる解呪師(DEF:2300)、②魔導獣 ケルベロス(ATK:1000)
遊幾 LP:2900、手札:0、除外:1
【ターン8】――健斗のターン
→[ドローフェイズ]
「俺のターン、ドロー!」
健斗 手札:0→1
→[スタンバイフェイズ]→[メインフェイズ1]
「この状況で最高のカードを引いたぜ。《ものマネ幻想師》を召喚。そして効果発動。《
ものマネ幻想師
【魔法使い族/効果】
①:このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚した時、相手フィールド(表側表示)のモンスター1体を対象として発動する。このカードの攻撃力・守備力は、そのモンスターの元々の攻撃力・守備力と同じ数値になる。
(※テキストエラッタ)
切り込み隊長 ATK:2200→2400
ものマネ幻想師 ATK:0→2000
「これで《切り込み隊長》の攻撃力も《
→[バトルフェイズ]
「バトル! 《ものマネ幻想師》で《
ものマネ幻想師 ATK:2000 VS ATK:1000 魔導獣 ケルベロス
「ぐっ」
遊幾 LP:2900→1900
魔導獣 ケルベロス→戦闘破壊
「《切り込み隊長》で《
切り込み隊長 ATK:2400 VS DEF:2300 聖なる解呪師
聖なる解呪師→戦闘破壊
「よし! これで形成逆転だな」
遊幾のモンスターを一掃し、健斗は満足げに言葉を放つが、遊幾も罠カードを発動し応戦する。
「それはどうかな? 罠カード《裁きの天秤》を発動!」
裁きの天秤
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:相手フィールドのカードの数が自分の手札・フィールドのカードの合計数より多い場合に発動できる。自分はその差の数だけデッキからドローする。
「《裁きの天秤》は相手フィールドのカードの数が、自分の手札・フィールドのカードの数より多い場合、その差だけデッキからカードをドローできる」
「君のフィールドのカードは4枚。俺に手札はなく、フィールドのカードは1枚。よって3枚ドロー!」
遊幾 手札: 0→3
→[メインフェイズ2]→[エンドフェイズ]
「手札増強の罠カードか。俺はこれでターンエンドだ」
健斗 LP:1800、手札:0、除外:1
①ものマネ幻想師(ATK:2000)、②切り込み隊長(ATK:2400)、③強者の苦痛、④連合軍
遊幾 LP:1900、手札:3、除外:1
【ターン9】――遊幾のターン
→[ドローフェイズ]
「俺のターン」
遊幾 手札: 3→4
→[スタンバイフェイズ]→[メインフェイズ1]
「俺は手札から魔法カード《死者蘇生》を発動。墓地から《
死者蘇生
①:自分か相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。
魔導獣 ケルベロス ATK:1400→1000
「さらに《魔導師の力》を発動。《
「《魔導師の力》および《
魔導師の力
①:装備モンスターの攻撃力・守備力は、自分フィールドの魔法・罠カードの数×500アップする。
魔導獣 ケルベロス 魔力カウンター:0→1
魔導獣 ケルベロス ATK:1000→2000
「そしてさらに《
「《収縮》の効果を《ものマネ幻想師》を対象に使用する」
二重魔法
①:手札から魔法カード1枚を捨て、相手の墓地の魔法カード1枚を対象として発動できる。その魔法カードを自分フィールドの正しいカードゾーンに置き、使用する。
(※テキストエラッタ)
魔導獣 ケルベロス 魔力カウンター:1→2
魔導獣 ケルベロス ATK:2000→2500
健斗はたった今学んだことを元に、《ものマネ幻想師》の攻撃力を計算する。
「たしか《収縮》の効果が適用された場合、元々の攻撃力を半分にして、その後永続効果による増減を加えるんだったな。《ものマネ幻想師》の元々の攻撃力は0、そして効果を受けている永続効果はない……」
「ってことは《ものマネ幻想師》の攻撃力は0⁉︎」
「その通り!」
遊幾が元気よく、健斗の計算が正しいことを伝えた。
ものマネ幻想師 ATK:2000→0
→[バトルフェイズ]
「これが最後のバトルだ! 《
魔導獣 ケルベロス ATK:2500 VS ATK:0 ものマネ幻想師
「くわぁぁーーーー」
健斗 LP:1800→0
デュエル終了 勝者:八上遊幾
「結から聞いてたけど、さすがに強いな」
デュエルが終わって、先に声をかけたのは健斗だった。
「いや、どっちが勝ってもおかしくないデュエルだったよ」
遊幾は笑顔で返す。
「そう言ってもらえると助かるぜ。今回は色々と勉強になった。カードのテキストも、ちゃんと確認しねぇとな」
「そうだな、ちゃんとな」
和やかな空気の中、二人は屋上のデュエルフィールドを後にした。
その後、船内のカフェスペースで、互いの過去について語り合った。健斗の話によると、彼はクロイツ大陸の生まれで、小学生の頃にエルダ島へと引っ越してきたらしい。
やがて話題は、これからの未来へと移っていく。
「で、健斗はライセンスを取ったらどうするつもりなんだ?」
「B級を取ったら、次はA級。そして――ゆくゆくは、デュエルキングを目指す!」
窓の外に広がる青空を見つめながら、健斗は力強く言い切った。
「デュエルキング⁉︎」
聞きなれない単語に、遊幾は一瞬きょとんとする。
「ああ。聞いたことないか? 昔、デュエルの世界大会ってのがあってな。そこで優勝すると『デュエルキング』の称号がもらえたんだ」
「そういえば、世界大会が昔あったって話は聞いたことあるな……」
遊幾は、忠雄から聞かされた話を思い出す。
「俺、エルダに来る前は、家に大会の録画が山ほどあってさ。毎日のように見てたんだ。それで、自分もいつか出てみたいって思った。……十三年前の大会を最後に無くなっちまったみたいだけど、いつかまた開かれるって信じてる。なんなら、俺が有名になって復活させてやるさ!」
「すごい情熱だな」
健斗の目に宿る決意の光に、遊幾は少し圧倒されながらも微笑んで応じる。
「そういう遊幾は、どうなんだ? どこを目指してるんだ?」
今度は健斗が問いかける番だった。
「俺も、まずはA級のライセンスを取りたい。この世界のほぼすべてのデュエリストとデュエルができるようになるからな」
「それで、その先は?」
「……俺は、世界のことをもっと知りたいんだ。いろんな人と出会って、デュエルを通して話をしたい。言葉じゃなくて、カードで伝わるものもある気がする。他人から聞くだけじゃなくて、自分の目で確かめたいんだ」
「ふーん……なんか漠然としてるな。科学者になってみたいとか思わないのか? 親父さん、研究者だったんだろ?」
「……ああ。父さんも昔はデュエリストだったらしいけど、途中で研究者に転身したって聞いてる。その理由は、俺は知らない。きっと何かきっかけがあったんだと思う。……それも含めて、俺は知りたいんだ」
「なるほどな。ま、目標がはっきりしてなくても、気持ちは伝わるさ」
健斗はにやりと笑う。
「だとしても、俺たちには共通の目標がある!」
「A級デュエリスト、か」
「そう。まずはそこを目指して――共に頑張ろうぜ!」
「ああ、もちろんさ!」
拳と拳を軽く合わせる二人。揺れる船の上で、新たな旅が静かに始まっていた。
──遊幾と健斗の間に友情が芽生えた。そして物語の舞台はアセンション大陸へと移行する──
攻撃力の計算は合っているの思うのですが、間違ってたらごめんなさい。