いつも通り部室でトレーニングのメニューだったり、スケジュールの調整等の作業をしている、だけど今日は珍しく部屋には僕一人しかいない、普段だと誰かしらがそばにいてお話しながら進めているんだけど珍しく一人で作業をしている、ちょっと寂しいけどたまには自然音に囲まれながら進めるのも乙だよね、そうやって物思いにふけっていると、急にドアが開く
「あっ!ゆうゆいた~!!」
勢いよくドアが開き、愛ちゃんが入ってくる、いつもだったら軽い感じでくるんだけど、何だが今はちょっと深刻そうな表情で僕のことを見つめてくる、どうしたんだろう?なんだか僕を探していた風だったけど
「どうしたの愛ちゃん?困りごと?」
「別に困りごとってほどの理由じゃないけど、部活の助っ人いっぱい入ってすごい疲れちゃった~」
あの嵐珠ちゃん達が考えたお台場一周ランニングコースをこなす愛ちゃんがヘトヘトになるって、一体どんな数をこなしてきたんだ...
「お疲れ様、今ドリンク用意するから待ってて」
「ありがとゆうゆ~、ちょー助かる~」
冷蔵庫から冷えたスポーツドリンクを取り出していると、愛ちゃんが僕が座っていた席の隣に座っている、せっかくだから色々話聞いてみようかな
「持ってきたよ、珍しいね愛ちゃんがそこまで疲れるなんて」
「う、うん、あのね色々話す前にお願いしたいことがあるんだけど...いい?」
ほんのり顔を赤らめて、上目遣いでこっちを見てくる
「?、いいよ!何でも言って」
「ほんと!?じゃあいつものぎゅ~~ってお願いしていい?」
「もちろん、おいで。」
そういうと愛ちゃんは椅子をぴったりくっつけて、僕に力強く抱きついてくる
なんだかこの前の朝のごたごた以来、すっかりハマっちゃったらしくて、こうして定期的にハグをお願いしてくるようになった、実際ハグには、リラックス効果、安心感、幸福感が得られるってネットに書いてあったし、部長としてメンバーの健康を守るのも大事な役目だから、こういったコミュニケーションで回復が図れるなら願ったりかなったりでお得だなあ
「あ~~、癒やされる~~」
「ふふ、すっかり骨抜きだね」
満足そうな顔でスリスリしてくる愛ちゃんかわいいがすぎる、まるで妹ができたみたいだ
そう考えていると自然と愛ちゃんの頭を撫で始めてしまった
「ひゃあ!どうしたのゆうゆ?」
急に撫でられびっくりしてこちらを見つめてくる
「あ、ごめんね!愛ちゃんが可愛くてつい...嫌だった?」
「...ううん、もっとしても...いいよ。」
恥ずかしながら呟く愛ちゃん
「じゃあ遠慮なく...よしよーし」
小さい赤子を慰めるように丁寧に頭を撫で始める、本当はワシャワシャして可愛がりたいけど、強くやって髪が崩れるのは良くないと思うから抑える、段々繰り返していると、愛ちゃんの口から時折「えへへ...」って声が漏れ出ている、エマさんみたいに甘えされるのはあまり得意な方ではないんだけど、愛ちゃんが幸せそうな顔しているならいいか
「随分と楽しそうね~ふ・た・り・と・も」
突然背後から威圧感のある声が聞こえる、振り向いた先には
「か、果林さん!?」
いつの間にか果林さんが後ろおり、手をこちらの首に回しそのまま寄りかかってくる、すっかり甘やかすのに夢中になってドアが開く音や気配を察知できなかった
「カリン!?なんで!?」
話しかけられたことによって、浮ついていた意識を取り戻す愛ちゃん
「侑を独り占めするなんていい度胸じゃない」
「ひ、独り占めだなんて、そんなことないよー」
上擦る声で返事をする、明らかに何か隠していそうな感じがする
「あら、私を欺こうたってそうはいかないわよ、ここ最近侑が部室で一人になるときを見計らっていたの私知っているんだから。」
「ぎくっ!」
「ふふ、図星のようね。後を付けるならもう少しバレないように心がけなさい」
「だって〜!ゆうゆに2人きりで甘える時間が欲しかったんだもん!」
「そうだったの?言ってくれれば時間作ったのに~」
愛ちゃんが僕と2人きりで過ごしたかったなんて、早く気づいてあげられればよかった
「最近、助っ人とトレーニングが忙しくて...なかなか言い出せなかったんだ、ごめんねゆうゆ...」
「気にしないで愛ちゃん、今度一緒におでかけしようね」
「ほんとに!?、行こ行こ!」
嬉しそうにぴょんぴょんと跳ね出す愛ちゃん、喜んでくれてよかった
「良かったわね愛、じゃあ次は私の番よ侑」
そう言うと果林さんは寄りかかった体をさらに密着させ、後ろから抱きついてきた
顔が!顔が近すぎるよ~
「あら照れちゃってるの?愛のときはすごいニコニコだったじゃない、もしかしてお姉さんに緊張しちゃってる?」
「それは果林さんが魅力的だから...」
「本当に?ふふ、嬉しいわ侑。だったらもっとサービスしてあげなくちゃね」
そういうと果林さんは僕の腕を掴み、手を絡ませ抱きついてくる、その時なにか柔らかいものに挟まれる感触が腕に走る、その光景を見た愛ちゃんも驚きを隠せていなかった
「か、果林さん!腕に当たってます!」
「あら?何が当たっているのかしら~ちゃんと言ってくれないとお姉さん分からないわ~」
わざとらしく聞いてくる、本当はなにか分かっていてこっちが言えないことも、僕が恥ずかしがっている間も体をくねらせて交互に押し付けてくる
「侑だって好きでしょ?女の子の胸。私、侑だったら好きにしてもらっても構わないわよ?」
「え!?」
衝撃の発言で思わず果林さんの方を向く
「やっと目を合わせてくれたわね、さあどうする?服越しがいい?それとも...直接がいいかしら♡」
果林さんの妖艶なオーラに気圧され、差し出された胸を凝視してしまう、その時空いている片方の手を彼女に掴まれ、手が胸に引き寄せられていく、この程度簡単に振りほどけるが、思春期男子として異性への性的欲求を抑えられるはずもなく、なすがままにしていると..
「~~~~!!ダメダメダメーーーッ!!!」
この状況を耐えきれなくなった愛ちゃんが、無理やり果林さんから僕を引き離す
「ちょっと愛!せっかくいいところだったのに邪魔しないでもらえるかしら」
「これ以上はダメー!やりすぎだよ~!」
咄嗟に愛ちゃんに抱き寄せられて、正気を取り戻す。危ないあのままだったら絶対に果林さんと一線超えちゃってたかもしれない
「あなただってさっきまで侑にくっついてたでしょ!愛にだけ独り占めはさせないわよ!」
「違う!交代交代!次は愛さんの番ー!」
「じゃあ愛は私のしたかった続きができるのかしら?でないと侑を満足させてあげられないわよ?」
別にそんなことないのに勝手に満足のハードルがエッチな方向に引き上げられていく
「アタシだってできるもん!...んしょ」
果林さんの挑発にまんまと乗せられ、対抗するために恥ずかしがりながら、一枚羽織っているカーディガンのボタンを外していく
「ゆうゆ!愛さんも好きにしていいからね...?」
「好きにしてと言われましても!」
触ってくださいと言わんばかりに胸を突き出してくる
「あら愛?恥ずかしいなら無理しなくていいのよ〜?さあ侑こっちの方が大きいわよ?」
「そんなに変わんないでしょ!」
確かに果林さんの方が少し大きいって...そうじゃなくて!ど、どうすればいいんだ、お疲れの愛ちゃんを癒やしていたはずなのに、果林さんが乱入してきて、今目の前で僕を誘惑してくるこの状況!確かに2人共大好きだけど、急に迫られても心の準備が出来てないよ〜!誰か助けて〜!
「「ゆうゆ!(侑!)、どっちにするの!?」」
「そんな期待の眼差しを向けられても無理だって~!」
その時背後から別の気配が...
「お二人共...?何をしていらっしゃるんですか?」
「栞子ちゃん!?」
何やら慌てた様子だな...まあ目の前の二人の半脱ぎを見れば当然なのかもしれない、それに気づいた果林さんがニヤつき始める
「ふふ、今ね侑が「お姉さんたちの体が気になるなぁ」って言ってたから、こうして実体験させてあげているのよ?」
「ゆうゆそんなこと言ってたの!?」
「言ってない~!!」
言ってもいない発言を言ったことにされてしまった、興味がないわけじゃないけど!
「...そうですよね、侑さんも男性なら豊満な異性の体に興味を持つのは自然なことですよね...」
果林さんの嘘を真に受けて、自分の身体をみながらしょげはじめる
「違うからね!?どんな姿でも栞子ちゃんのことが好きだからね!?」
「すぐに好きって言い切ってしまう侑さん、本当にずるいです...」
顔を真っ赤にして照れ始める、そんなにおかしいこといったかな?
「じゃあ栞子ちゃん、こっちいらっしゃい」
「は、はい!」
言われるがままに果林さんの横にいく
「まずは一枚脱いで...そうそう、お姉さんが手ほどきしてあげるわ」
「恥ずかしいですけど、侑さんが喜んでくれるなら...」
「待って!?なんか増えてるんだけど!」
果林さんの言われた通り着々と脱ぎ始めていく、ああこのままじゃ栞子ちゃんがエッチな子になっていっちゃうよ、僕にはこの3人は止められる力がないのか
「どうぞ、私のことも好きにしてください、侑さん♡」
面と向かって、触られ待ちポーズを繰り出される、かわいすぎる〜!
腹を決めるしかないのか...
「すいませ~ん!焼き菓子同好会なんですけど、試作持ってきたんで食べてもらえませんか~?」
ドアの向こうから焼き菓子同好会の人の声が聞こえ、みんな慌てて着衣しはじめる
「はーい!今でまーす!」
「残念、もう少しだったのに」
「やっぱカリンやりすぎだって~!」
「うう、思い返すと恥ずかしいです~」
こうして謎の前戯が終わったが、続きはまた別のお話...