マネモブだからと追放されました~俺は500億稼いで灘・真・神影流使えるけど元チーム大丈夫?今更戻ってこいと言われても遅すぎを超えた遅すぎ。いくらなんでも戻るわけねぇだろゴッゴッ 作:マネモブァ
「お前を追放する」
ああ、始まりましたよ、いつもの茶番が。リーダーの甲高い声が、俺の耳に突き刺さる。マネモブだから?笑わせる。 俺は確かに、マネモブだ。それがどうした?それでも俺はアホ程パーティに利益をもたらした…その額500億。Sランクパーティですら純利益は41億だ。
「理由はそれだけじゃない」
副リーダーの男が、冷たい視線を向けてくる。こいつはいつもそうだ。俺の功績を認めず、陰で何かと理由をつけては貶めてきた。
「お前は繊細で臆病だ。それに人見知りが激しく、暗い性格でいつも俺たちの後ろを着いてきた。お前は俺たちに常に嫉妬している」
何を言ってる、このバカは? 俺がいつお前らに嫉妬したよ…?俺はお前らを、軽蔑し、差別している。お前らの薄っぺらい友情ごっこ、脳筋プレイ、安っぽい正義感。全てが反吐が出るほどくだらない。お前らがパーティーの足を引っ張らないように、支援に徹していただけだ。 俺は
「なんだ、その目は?教育してやろうか?あぁ!」
副リーダーが、獰猛な笑みを浮かべながら拳を握る。その目に映るは、圧倒的な優位性と、獲物をいたぶるような残虐性。他のメンバーも、それを黙認するように薄ら笑いを浮かべている。
「やってみろよ」
俺は静かに言い放つ。その声には、一切の怒気はない。ただそこにあるのは、絶対的な自信だけだ。
「な…何を言って…」
副リーダーの動きが、一瞬止まる。だが、すぐに我を取り戻し、怒りを爆発させた。
「調子に乗るなよ、クソマネモブが!貴様のような語録を使うしか能のないクソゴミは、俺の拳で黙らせてやる!」
雄叫びとともに、渾身の力を込めた拳が、俺に向かって放たれる。Bランク冒険者である彼の拳は、常人であれば一撃で命を奪うほどの破壊力を持つ。
俺はその拳を、左右に大きく揺れて躱す。
「これが幽玄のかわし」
拳は空を切る。重い風圧が耳を叩くが、ゲスの攻撃などかすりもしない。
「こ、こいつ……っ」
副リーダーが目を見開く。驚愕と、理解不能という名の恐怖を宿したその表情。これだけでもう、今日一日笑って過ごせるレベルだ。
「幽玄のかわし──人間の見えてもぼやけている『周辺視野』を利用している。お前にはまるで俺がぶれて見えているんだろうな…まっ知能の低いクズどもには分からないだろうがな」
「黙れええぇぇぇッ!!」
怒りに任せた連撃。拳、蹴り、膝、肘──無駄な肉の動きがうるさい。だが、俺の身体は一歩も動かない。ただ、すべてをかわし、流す。
攻撃はすべて寸前で逸れ、彼の怒号だけが虚空を切る。
そして──
「終わりだよ、“副リーダー”…灘・神影流"破心掌"」
俺の掌底が、彼の胸元に重い打撃を与える。ほんの一突き。それだけで、副リーダーの身体はその場に崩れ落ちた。
「掌を使っての打撃は拳と違い、衝撃は波動となって伝わるため、内蔵に与えるショックは大きい…しかも破心掌は、打ち込む瞬間にひねりを加えるためダメージは倍化する。一発で心臓もびっくりして停止注意報だあっ」
副リーダーは白目を剥いたまま、意識を失い、床に転がる。口元から泡。呼吸も浅い。
それを見て、リーダーを含む残りの三人が固まった。
「う……ウソだろ……」
「おい、ヤバいって。死んでる……んじゃ……」
「おいマネモブ、お前何をやってるかわかっているのか!?」
「俺は、追放された身だ。だったら、パーティーメンバーじゃないよな?だ…だとしたらまずいよ…お…お前らは1人相手に寄ってたかって挑んでおいて負けたクソザコ蛆虫になっちゃうよ」
俺は、震える声で喚くリーダーを一瞥する。その顔は青ざめ、額には脂汗が滲んでいる。恐怖と焦燥がないまぜになった、醜い表情だ。この世で蛆虫より下の生き物が居るとすればそれはこいつらだろう。
「出ていってやるよ。こんなクソみたいなパーティ……たしかにあんたらとは住む世界が違う」
俺はそう言い放つと、ダンジョンを後にした。後に残されたのは、崩れ落ちた副リーダーと、呆然自失の三人。彼らはまだ、己が犯した過ちの大きさに気づいていないんだろうな…馬鹿だから。