のどかな風景、豊かな作物、鮮魚、などの地産物、快晴の大空、そして、深紅に彩られた人間の悲鳴。
ごく普通のある国のお話。
「いやどこがだよ」
「ごぶぇぇぇ゛!」
「いだいい゛い゛だい゛!」
「だずげぶぇ・・・。」
魑魅魍魎のごとし叫び声が響き渡る。
「どう?この辺も刺すと痛い?」
「あ゛あ゛ぁ゛!!?」
「痛いんだぁ」
いやらしく、狂気的でどこか色気のある笑顔を向ける鮮血に染まった少年。
木戸 蓮14歳 ♂
「・・・・。」
「あれー?もぅ死んじゃった??」
ナイフの切っ先でつつくが反応がない。
「ねぇ!!つまんないってば!!」
思いっきり頭をサッカーのシュートの如く蹴り飛ばしてもただ壊れた首振り人形のように屈強な男の顔が揺れるだけだった。
「うえ!きったね!裂けた!!」
唾を吐きつけて立ち去るその姿はまさに死の妖精。
場所は変わり人里離れた海上の大要塞。
ここは数多くの殺し屋を輩出した殺し屋組織「ZEKE」の本部。
「ボス~かえったよ~」
「・・・。ご苦労PIXY」
腕を組み鋭い眼光を向け、頬には口にまで達するであろう大火傷の痕。
殺し屋組織ZEKEのボス、アルベルト・フォン・リーベル
「相変わらず怖い顔」
言葉とは裏腹にきゃいきゃいと子供が面白がるように指をさして笑う。
「心にもないことを言うな」
「ごめんって」
「それより」
「?」
「出向だ」
「え?今度はどこ~?西?東?」
「お前の祖国、日本の中学校だ」
「あー中学校ね」
「・・・・。」
「・・・・。」
「え?。。え?」
「聞こえんかったのか?中学校だ」
「待って待って!?なにエイプリルフール!?」
「まだ先だろうが」
「なんで中学校に!?」
「上層部からの命令だ」
なっとくがいかないとぷ~っとフグのように頬を膨らませて威嚇のつもりらしい。
「そいうところだぞ」
「???」
きょとんと首をかしげる蓮に追撃をかますがごとく冷淡に会話を続ける。
「なんでもうちのスポンサー共、蓮はかわいいからやっぱ中学校通わそう!!ってことらしい」
「はあ!?」
机を蹴り飛ばしてボスの胸倉をつかみ上げ、殺気のこもった眼光で顔を覗き込む。
不意に少しかわいいと思ってしまったのだろうか、口元が動いたのをばれないように手で隠し冷静を装い続ける。
「まあそのなんだ、人間性をある程度身に着けるのも殺し屋にも必要なスキルってことだ!!」
「ごり押しすぎんだろ顔面唐揚げじじい!!」
「誰がチキンだこの野郎。。。」
「そこ!?」
コホンっと咳ばらいをして続ける。
「本題はここからだ」
「いや切り替えの鬼!」
「なんでも入が。。。潜入予定の中学校なんだが中高大一貫校で、最近世間を騒がせている拷問趣味のイカれ女が高校に入学するらしい」
「あー噂の」
「その女を生け捕りにし、この組織にひきこむ」
「そんなもんヘッドハンティングでしょ。あんたらでしなよ」
「いや、場合によっては我々に被害が及ぶ可能性もある」
「つまり僕の任務は、場合によっては始末しろってことね」
「そうだ」
あらかじめ断る選択肢などないと言わんばかりに制服や教科書、パンフレットに至るまでを机に無造作に投げ広げる。がしかし
「おい」
「ん?」
「なんでスカートなんだよ!!」
「ア、マチガエタ」
「このくそじじいいいいい!」
その後部屋が硝煙の匂いに包まれ壁に無数の穴が開いたのは別のお話
続く。
というわけで第一話でした!
台本形式の方が見やすい!!
などなどご要望があればどんどんコメントくださいな!!
ではまた次回にお会いしましょう!
第2話 思ってたんとちがう