約束通りでは迎えが待っており、早速血みどろの作戦が待ち構えるはずだったが。。。。
日本 某所
「うん。日本だ!祖国だ!やったぜ!!」
空港を出て、すぐ迎えがあるとの指示を受けていたのだが。
「いやいねえし!なんなら祖国だ!とかなるかぼけぇ!!」
何を1人漫才をしてるんだと頭を抱えていたときだった
「あ、あの」
「ん?」
「僕?親御さんは?」
綺麗な黒に近い紺色。差し詰め、藍染の色といったところか。まさに容姿端麗、スタイルも出るとこは出てるタイプの女性が目に入った。
「え、あー。海外留学行ってて親が迎えにくるはずなんだけどいなくてさ」
「そうなんだ。。。1人?」
「そうだけどなに?」
不審者かと思い殺気の籠った目つきで睨みつける。
「そんな顔しなくても何もしないよ」
クスクスと笑いながら微笑み返してきた。表情から察するに警戒の必要はないと判断した。
「連絡とかつかないの?」
「それがぜーんぜん!」
「私の家くる?」
「え?」
「ほら、えーっと」
「蓮だよ」
「ありがとう蓮くん。よく名前聞きたいってわかったね」
驚いた顔をしている。
「この流れ的にそーかなーってね」
「すごいね」
素直にすごいと褒められたり認められたのはいつぶりかと感じるほど新鮮で自然な褒め言葉に少し頬に熱がこもるのを感じた。
「私、咲。川本咲。よろしくね」
「いくつなの?」
「私?18だよ。蓮くんは?」
「12歳」
「そうなんだ!?めちゃくちゃ下に見えてたよ」
だろうなと言いたいところだけど笑顔でえへへと返すのが自然かなと思いつつも不自然だろうか。そんな不安がよぎっていた。
「やっぱり、コンプレックス?」
「まぁねぇ。でももう慣れたかなー」
「なんか、ごめん。でもでも!蓮くん顔立ちは綺麗だし、黒髪と白髪のメッシュの髪もおしゃれだし、メガネもよく似合ってるしかわいいよ!」
「そんな気を使わなくていいよ」
あえてあたふたとして自然体を演じる。
それこそが殺し屋の本文!と自分に言い聞かせる。
「それでね、私地方から一人暮らしで高校に通っててさ。っていっても不登校だけどね」
頬を細く綺麗な人差し指でカリカリしながらえへへとこちらに微笑んでくる。
「不登校。頭悪いの?」
「ううん。頭はいい方なんだけどいじめられちゃってさ。彼氏にも振られちゃうしで怖くなっちゃって」
「なるほどねー」
「ストレートに傷口抉って謝罪軽っ!!」
涙目になりながらむすっとして怒ったそぶりを見せてくる。
「ごめんじゃん。そう言うことならお言葉に甘えてお邪魔しようかな。」
「ほんと!?」
「え、そんな嬉しいの?」
「ずっと1人だもん!蓮くんみたいないい子なら大歓迎!!」
いい子か。と言いたかったが飲み込んで笑顔を振り撒く。
「その前に、海外で世話になった人に電話してきていい?」
「うん!私タクシー拾っとくね!」
咲の姿が見えなくなるまで見送り、離れてから携帯を取り出す。
「もしもし」
「もしもし」
「合言葉は?」
「殺し、すなわちジーク」
「蓮か」
「ご名答」
「。。。。怒ってるな」
「なんで迎えないの?」
「すまん。普通に忘れてた」
「おい。殺すぞ」
「まぁお前ならなんとかなるだろ!顔可愛いし!」
「ムカつくけどなんとかなりそうだよ!」
経緯を伝え,先の名前を伝えて素性を探るように伝えた。
「そうか!さすがは美少年!」
「ぶっころす!」
ブチっと乱暴に電話を切り、咲のところへむかうのだった。
次回予告。
ひょんなことから川本咲と名乗る女性の家にお世話になることになった蓮。しかし、彼を待ち受ける現実は非情にも災難ばかりだった。
第3話 どうしてこうなった!?
続く