賭ケグルイ 転   作:神剣狩刃

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新作始まります。
短めの予定です。


第1話 狐ヶ見響という男

「お疲れ様っしたー…」

今日もゴミみたいな仕事を終わらせて帰路につく。

『死んでない』だけの日々を、ただ何となく浪費する。

こんな人生早く終わらせたいが、終わらせる覚悟がない。

 

「俺もこんな風に生きてみたいなあ…」

よくないと分かっていても、歩きスマホで好きな漫画を読む。

「…このまま生きるぐらいなら…『狂って』みたいよなあ…」

そんなバカなこと考えているから、赤信号に気付かなくて

 

…ミちゃん…?…ガミちゃん…!

 

「コガミちゃん!起きろって!授業始まるぞ!」

「うおおお!?」

謎の声によって意識がはっきりする。どこだここ?

「びっくりした…なんの夢見てたんだ?」

とにかく情報が欲しい。あたりを見回す。

 

赤いブレザーにチャコールグレーのズボンとスカート…

「あれって…」

とある生徒の首に『ポチ』と書かれている札が付いている。

「なあ…」

俺に話しかけてきた生徒に質問したいが名前が分からない。

 

机の上に鉛筆があった。『白鳥』と書いてある。

シンプルに『シラトリ』でいいのか?『ハクチョウ』も考えられる。

「『シラトリ』、ここどこだ?」

「どこって…『二年椿組』だけど…夢で旅行でもしてたか?」

どうやら『シラトリ』で合ってたらしい。

ということは…俺は生徒手帳を探す。ブレザーの内ポケットにあった。

 

『二年椿組 孤ヶ見響(コガミキョウ)

この者が私立百花王学園の生徒であることを認める。』

 

「マジかよおおお!?」

「そ、そんなに楽しい旅行だったのか…」

 

私立百花王学園。

創立122年の格式ある…ってそんなのは原作を読めば知っていることだ。

とにかく…『俺は賭ケグルイの世界に来てしまった』らしい。

…非常にまずい。ギャンブルなんて多少知識があるだけでやったことはない。

ギャンブルで勝てなきゃ人でいられなくなる。

 

…しかし、他の人にはない利点がある。

『賭ケグルイの展開を知っている』…つまり『未来を知っている』ことだ。

結果が分かっているギャンブルに負けるわけがない。

金を稼ぎたいなら、原作で行われるギャンブルの外ウマをやればいい。

 

だから、今がいつなのかを知りたい。

「そうだ白鳥…最近、転校生の噂って聞いたか?」

「え?何々?この学校に転校生来るの?どこ情報?」

この様子だと蛇喰夢子はまだ来ていない。

 

「いや…風の噂で聞いただけだ。定かじゃないからお前に聞いたんだ。」

「なんだ。黒髪ロングの巨乳美少女が転校してくるのかと思ったぜ。」

「お前の好みか?悪い趣味じゃないが…」

来るんだよなあ…重要な要素が抜けているけど、その通りの人物が。

 

「なんだよ。孤ヶ見ちゃんはどんな女が好きなんだ?」

そんなの決まっている。この学園での最優先目標だからな。

 

「俺は…『狂っている』女が好きかな。」




ちなみにどうでもいいですが転生前の主人公の名前は
『大葉庵(オオバイオリ)』です。作者の役所を通らなかった方の名前です。

つまり夢小説ですね。はい。
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